会社を選ぶ際に倍率という要素も検討する就活生が多いのではないでしょうか？「倍率が高ければ入りにくくて、倍率が低ければ入りやすいんでしょ？」と安易に考えてしまう就活生も少なくありません。しかし、この考え方は非常に危険です。また、倍率が高すぎるからといって断念してしまうのも勿体無いです。
今回は改めて倍率とはどんなもので、企業のどのような要素になり得るのかを理解しましょう。また、倍率が高すぎる企業の特徴やそんな企業に入社するために必要なことについても解説したいと思います。
こんな人に読んでほしい
- 自身の志望する企業の倍率が高すぎて不安になっている人
- 就活における倍率についての考え方を知りたい人
- 倍率の低い企業がどのような企業かを知りたい人
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就活の倍率って高すぎない？
就活生であれば自分の志望する企業の人気や知名度の高い企業の倍率について調べたことがあるのではないでしょうか？その中で「そんな高いの？」と感じることもあったはずです。このように、就活における倍率は大学入試や高校入試などの倍率に比べても、一段と高い倍率になることが多くあります。では、実際にどんな企業が倍率が高くなるのでしょうか？
倍率が高くなる企業の特徴
基本的な企業の倍率はその企業の知名度や人気に比例していると考えられます。そのため、大手企業や世間的な知名度のある会社では業界や職種を問わず倍率が2桁から3桁になることが多くなります。また、人気のメガベンチャーの企業も倍率が同じように2桁や3桁になるような企業が多くなります。
また、トレンドに合わせて倍率が変わることもあります。例えば、近年のIT化によりIT企業の倍率が高くなったり、SNSの需要増によるSNSマーケティング企業の倍率が高くなるなどがあります。
それ以外の企業は基本的には1桁であることが多く、マーケティング職などのように人気のある職業では2桁に上ることもあります。ただ、倍率が2~3桁に上るような企業の方がマイノリティになります。
そのため、就活生は倍率に対して不安に感じる必要はありません。
現状の就活市場はどれくらい？
現在の就活市場（24卒）は、リクルートワークス研究所の調査では全体で1.71倍の倍率でした。これは前年度と比較すると0.13ポイントの増加になっています。コロナ禍では1を下回る事もありましたが、ここ数年でコロナ禍前の水準まで戻っています。
就活の倍率って何？
就活の倍率は「内定者の数を応募者で割った値」になります。そのため、企業への応募人数の変化や、内定者の数の変化によって倍率は大きく変わります。これらの2つの要素から就活の倍率では以下の2つの特徴があります。
人気・知名度のある企業
1つ目は、その企業が人気がある企業であることです。人気のある企業は、その人気ゆえに志望する就活生が非常に多くなります。そのため、単純な応募数の増加によって倍率が大きくなりすぎます。
多くの大手企業や世間的に知名度のある企業ではこのような倍率の高さになります。また、それ以外にも、人気の高いベンチャー企業でも同じように倍率が高くなります。
選考の枠が狭い企業
2つ目は、その企業の選考の枠が狭いことです。応募者が少ない場合でも、選考の枠が1人や2人では倍率が高くなりすぎます。特に人気のあるベンチャー企業では、応募枠が狭いにも関わらず多くの志願者が訪れるため、倍率が3桁に上るケースがあります。
また、専門性の高い職業でも同じように選考の枠が狭いため、倍率が高くなります。専門性の高い職業は仕事の難易度が高かったり、求められるスキルが高くなるため、採用人数が非常に少なくなることがあります。
倍率は業界ごとにも異なる
倍率は業界によっても異なります。ただ、倍率の高くなる業界と倍率の低くなる業界は基本的には年ごとに大きく変わることはなく、毎年同じような倍率になります。
倍率が高い業界は、コンサル、金融、商社、ITなどが上げられます。コンサルは高度な能力が求められることから選考枠が限られていたり、商社やITでは応募者の数が非常に大きくなる特徴があります。銀行や保険会社なども安定性や会社の知名度から人気になるため、倍率が大きくなる傾向があります。
一方で、倍率の低い業界は、教育、福祉、運送や飲食などが上げられます。これらの企業は他の業界と異なり、休日が土日ではなかったり、残業の多いイメージなどから志願者が少なくなります。また、人数も多く必要なため、求人の枠も多くなるため、より倍率が低くなる傾向が大きくなります。
上記で挙げた業界以外の業界もそれぞれ倍率の特徴があるため、自身の志望する業界の倍率がどうなっているか、ネットや四季報、就活サイトを通して確認してみましょう。
倍率が高すぎる企業に入るためにはどうすればいい？
では、倍率が高すぎる企業に入るためにはどうすれば良いのでしょうか？倍率が高すぎる企業は周りのライバルが非常に多く、多くの就活生は難しく感じてしまいます。そこで、倍率が高すぎる企業に入るためには以下の3つのポイントを押さえましょう。
就活に関する情報に敏感になる
就活に関する情報に敏感になることが重要です。就活は情報戦になります。企業の選考がいつから行われているのか、どんな選考なのか、どこを見られているかなどの様々な情報を正しく取得し、対策を行う必要があります。
大手の企業や人気のある企業ではインターンや企業主催イベントなどが選考にも関わります。そのため、それらのイベントの開催日程や選考日程なども正しく把握する必要があります。
一方で、ベンチャーの企業でも同じように情報を正しく把握する必要があります。ベンチャー企業は大手とは異なり、同じ業界でもたくさんの企業が存在します。そのため、それぞれの企業の特徴や強み、選考日程などを具体的に把握する必要があります。
大手では選考やイベントの開催など、企業自体についてをより詳しく把握する必要があり、ベンチャーはある企業の情報だけではなく、業界全体の企業についての情報まで把握する必要があります。
それぞれ情報の抜け漏れがないかは必ず確認し、気になる企業についてはマイページ登録やメルマガ登録などを行い、ホームページだけではなく、メールや電話などで情報をいつでもキャッチできるようにすることをお勧めします。
就活の対策を満遍なくしよう
就活では必ず選考があります。そのため、その選考を勝ち抜くためにもより多くの対策が必要になります。まず、企業や自身に対する理解が必要になります。自身のどんな経験や学びからその企業を志望したのか、企業のどんな特徴に魅力を感じたのかなどを説得力を持って説明する必要があります。
次に、それぞれの選考フローに対しても対策が必要です。倍率が高すぎる企業では多くの選考が用意されている事が多いです。企業の倍率は単純な内定者の数を応募者で割った値であるため、それぞれの選考での倍率はまた異なります。それぞれの選考ではこれらの倍率よりも低いため、比較的ある程度の選考フローまで進めることは可能です。
そのため、各選考に対する対策を重ねる事がより重要になってきます。具体的には、エントリーシートや面接、グループディスカッションなど様々な選考フローがあります。それぞれの選考では求められる力や見られているポイントが変わるため、それぞれの選考に対して異なった選考対策が求められます。
就活の具体的な対策方法やそのやり方などについて知りたい方はこれらの記事を参考にしてみるのがおすすめです。
ガクチカで他の人と差をつけよう
より魅力的な経験やガクチカがあると、選考官や人事の目に留まりやすくなります。人気の企業では企業側はより多くの人を選考する必要があります。そのため、少しでも魅力的であると感じさせることによって、数ある就活生の中でアピールすることができます。
例えば、実際にガクチカはまずエントリーシートで聞かれることが多いです。エントリーシートのガクチカを見て、どんな内容だったのか、どんな経験が得られたかなどを面接で詳しく聞きたいと企業側に感じさせることで通過することができます。
魅力的なガクチカにするためには長期インターンが一番
魅力的なガクチカには長期インターンが最適です。
長期インターンではアルバイトなどに比べ、より実務的な経験ができます。また、より大きな成果や社会人で必要になるようなスキルを身につけることができます。これらの経験は学生のうちには経験できないものであり、他の人とは異なる経験や学びをアピールできるでしょう。
また、成果もより具体的な数字で出すことができたり、会社の経営に直接関わるようなものもあります。そのため、より具体性を持たせた説明ができ、説得力の高いガクチカが完成します。
長期インターンについてより具体的な内容や経験について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
- 人気のある企業や選考の枠が狭い企業では倍率難くなりすぎる
- 倍率が高すぎても、それだけで不安になることはない
- 倍率が高すぎる企業に内定するためには、就活の情報を正しく取得し、対策をすることが重要
- 倍率が高すぎる企業の選考に進むためには、少しでも魅力的なガクチカを持つことがお勧め
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