大学院生は、普段の研究活動や論文の執筆に加えて定期的にある学会発表の準備や講義やセミナーの参加などで、多忙な日々を送っていると思います。
大学院生として研究に没頭する中で、「このまま研究だけをしていて大丈夫なのか」「就活に活かせる何かが欲しい」「新しいことに挑戦したい!」と思ったことはないでしょうか。就活は自分の将来に深く関わるので、納得のできる選択をしていくことが大切です。
今回はそんな方々に向けて、大学院生は長期インターンに参加すべきなのか解説していきます。
こんな人に読んでほしい
- 大学院に通っていて、長期インターンに参加しようか迷っている方
- 大学院に通っていて、将来のキャリアに不安がある人
- 大学院に通おうとしていて、長期インターンに参加すべきか悩んでいる人
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大学院生は長期インターンに参加するべき?
大学院生は、長期インターンに絶対に参加すべきというわけではないですが、参加することをオススメします。長期インターンに参加することは、大学院生にとっても貴重な体験となるからです。
ただ、大学院生はあくまで院での研究活動が最優先です。自分の研究に熱中している方や研究でスケジュールがカツカツという方は、長期インターンに集中できないと思います。そのため大学院生活に余裕がない方は、無理にインターンに参加する必要はありません。
ここで、忙しくても週1,2~の参加が可能なところやフルリモートの長期インターンもあります。また、曜日や時間の融通が利くものを選ぶことも重要です。そのために長期インターンの面接や説明会でしっかりと話を聞き、疑問点があれば積極的に質問をするようにしましょう。
大学院生が長期インターンに参加する上で大事なことは、明確な目的をもつことです。「長期インターンをやった先に何があるか」「自分にとってその長期インターンに参加することに意味があるのか」を考えてみましょう。
大学院生が長期インターンに参加するメリット4選
- 業務内容の理解に繋がる
- 専門分野のスキルが向上する
- 就活で言えることが増える
- 就活のためだけではなくその後のキャリアに繋がる
業務内容の理解に繋がる
長期インターンを通じて、実際の業界や職種の状況、仕事の内容をより深く理解することができます。これは大学院に通って研究をしているだけではなかなかわかりません。実際に企業で働き、業務を体験してみることで直接感じることができます。
また、長期インターンに参加することで自分の想像や予想と異なる経験や気付きが得られることがあります。
例えば「自分が思っていた業務内容とは違った」と感じるかもしれません。初めはショックに思うかもしれませんが、学生のうちにこのようなことに気付けるのはとても貴重な経験です。実際に就職してからだと転職を余儀なくされるかもしれません。
反対に、「自分の専門分野とは関係ないと思っていたけど意外と活かせるかもしれない」という気付きもあるかもしれません。このような気付きによって将来のキャリアの幅を広げることができます。
また、長期インターンに参加することで、実際にオフィスで社員の方と働くことができ、企業の説明会やホームページを見ているだけでは分からないような、社内の雰囲気や人間関係なども体感することができます。
専門分野のスキルが向上する
長期インターンに参加して大学院で研究していることを実践することで、専門分野に関連した知識やスキルをさらに向上させられるでしょう。
現場での実務経験を通じて、自分の研究が社会でどのように役立つのかを知ることができます。さらに、専門分野における実際の課題やニーズを理解して、それに対する解決策やアプローチを学ぶことができ、社会に出た時に周りよりも1歩進んだスタートダッシュを切ることができるでしょう。
就活で有利になりやすい
いざ就活をするという時に「長期インターンに参加して実務経験をしていた」という事実は他の学生と差をつける強みになります。
また、長期インターンを募集している企業は、本選考の一部免除をしていたり、インターンからそのまま就職する機会を提供していることもよくあります。
ここで注意していただきたいのが、「長期インターンに参加していた」ということを伝えても有利にはならないということです。大事なのは長期インターンにどういう目的を持って参加し、自分がどう成長できたのか、何を得られたのかをしっかりと言語化することです。ただ長期インターンに参加して、言われたことだけをこなしていても、力も身に付かないし、就活でアピールもできません。
長期インターンを就活で有利に活かすために何をすべきかいいか知りたいという人は、こちらの記事を参照してください。
就活のためだけではなくその後のキャリアに繋がる
長期インターンは、就活のためだけではなく、リーダーシップや問題解決能力などのビジネス的な感性を成長させることができ、社会に出た時に役立つ力が身に付きます。
また、長期インターンを募集している企業はベンチャー企業が大半です。新卒で働くとしたら大手志望だと思う方もいるでしょう。しかし、新卒で大手に行きたいとしても、ベンチャーでの経験を積むことで仕事に対する見方を広げることができます。
さらに、大学院で研究をしているだけでは出会えないような仲間とも出会うことができます。異なる価値観を持つ人や、目指す目標が同じ人など様々な人と接することで考え方の幅を広げることができるでしょう。もしかしたら、将来一緒に仕事をするような仲間に出会うかもしれません。
実際に私が現在行っている長期インターンの企業は、社員さんたちが学生時代に参加していた長期インターンで出会い、一緒に起業をしています。
大学院生はいつ長期インターンに参加するべき?
大学院生が長期インターンに参加するタイミングは、とにかく早いほうがいいでしょう。長期インターンは、短期インターンとは違い、1ヶ月以上勤務することになります。
本来は、研究が本格的に始まってしまうと忙しくなってしまうので修士課程よりも前がオススメです。
大学院生の場合、修士課程1年の夏までにはスタートをきりましょう。ちなみに大学院生の場合、修士1年は学部3年、修士2年は学部4年と同じように就活を進めることが多いです。
大学院生にオススメの長期インターンは?
自分の専門分野に関する長期インターン
自分の専門分野に関する長期インターンでは、今まで学んできた自分の研究を実践することができます。実務経験を通して業界に対する理解を深められるとともに、培ってきた知識を社会でどう役立てるかを学ぶことができます。そうして得た長期インターンでの学びは、さらに大学院での研究にも活かしていくことができると思います。
大学院へ進学する多くの学生は、理系の分野を専攻していると思うのですが、AIやデータ解析、ソフトウェア開発といった技術職や研究職の長期インターンもあります。
理系の方向けにオススメの長期インターンを知りたいという方は、是非こちらの記事を参考にしてください。
自分ではなかなか見つけられない、という方は大学のキャリアセンターに相談してみるのも1つの手です。キャリアセンターでは、学生が就職活動やキャリアの計画を支援するための情報を提供する場所であり、自分の研究に関連する長期インターンの情報を得ることができます。
営業など自分の専門分野とは関係ないもの
自分の専門分野とは関係ない長期インターンでは、キャリアの視野を広げることができます。
例えば営業の長期インターンでは、コミュニケーション能力を高めることができます。コミュニケーション能力は、社会に出た時に必ずと言っていいほど必要となります。顧客の方との対話だけではなく、同じ会社の上司や同期とも良好な関係を築いていくために大切です。
以下で、大学院に通いながら自分の専門分野とは関係ない長期インターンに参加した方の体験談を紹介します。どんな長期インターンに参加しようか迷っている方や実際の声が聞きたいという人は是非、参考にしてください!
大学院に通いながら長期インターンをする方の体験談紹介
ここまで大学院生が長期インターンに参加するべきかを解説してきましたが、ここからは実際に大学院に通いながら不動産の紹介営業の長期インターンに参加している方の体験談を抜粋してご紹介します。
- 1週間の仕事と学校のスケジュールを教えてください。
- 業務を行っているのは週に3,4回です。ただ、私の大学院では研究室のコアタイムが9:00~17:00で設けられているため、長期インターンと研究室の毎日です。私の長期インターン先は商材が不動産なのでお客様と内見をする必要がありますが、大学と長期インターンを両立するために、内見前のアポイント獲得でZOOMを活用しています。
- 長期インターンを始めてから変化したことは何かありますか?
- 人と話すことがより一層得意になったと思います。お客様に対してはもちろんですが、仕事仲間に対するコミュニケーションのとり方も会議を重ねていくうちにうまくできるようになりました。
また、仕事に対する印象も変化しました。何かしら社会貢献をしなければならないという考え方がより一層強くなったと思います。どのような仕事も社会で役立っていると思いますが、「嫌な気持ちを抱きながら仕事をして社会貢献をするのか」「自分の好きな仕事で貢献させるのか」考え方次第で仕事が楽しいものになると思います。
- 長期インターンを始めるメリットは何だと思いますか?
- 環境面でメリットがあると思います。
大学に通っているだけでは出会うことができないような仕事仲間に出会えることに魅力を感じます。例えば、長期インターン先の後輩の成長スピードの早さに驚いたり、自分と同じくらいの年齢で活躍している人に感化されたり、これらはインターンでしか味わうことができない経験だと思います。
あとは、理系だからこそ特に言えることですが視野が広がると思います。文系の輪の中に入ったり、社会の輪の中に入ることは貴重な経験になります。
もちろん、ネットから取り入れることができる情報などもありますが、実際に普段触れ合うことのない輪の中に入ることが1番の自分の経験になり、今後の人生においての視野を広げることができると思います。
- 理系だからこそ言える、長期インターンに興味を持っている人にメッセージをお願いします!
- 自分は理系の大学院に通いながら長期インターンを行っていて、スケジュール的にハードなこともありますが、それ以上に得られるものが大きいです。もし、長期インターンを始めるか迷っている人がいたら絶対に挑戦してみてほしいです。
大変ですが、その中でも学べることは必ずあります。社会に出てからでは、仕事のミスは許されません。ただ、その失敗やミスを学生のうちに、今のうちに経験しておくことで自分の得意不得意を見つけることができると思います。
週5で大学院に通いながら営業のインターンを両立して行い、自分の視野を広げることができた経験はとても貴重なものだと思います。インタビューの全容はこちらの記事にあるので、興味を持った方は是非ご覧ください。
まとめ
- 大学院生も長期インターンに参加することがオススメ
- あくまで大学院の研究が最優先
- 大学院生の長期インターンの選択肢としては、専門分野に関するものと専門分野に関係ないものがある
今回は、大学院生が長期インターンに参加すべきか解説しましたが、実際にどんな企業が長期インターンを募集しているのか知るのは難しいと思います。
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長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
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