企業にとって学歴はその学生が優秀かどうかを見極める一つの指標です。そのため、就活において学歴はどうしても重要なポイントとなります。
特に大手企業の場合は毎年競争が激しいため、学歴フィルターをかけて一定の大学以上しか取らないようにしている企業も多くあります。
では、Fラン大学と呼ばれる学歴の学生では、大手企業への就職は叶わないのでしょうか？
今回はそんなFラン大学から大手企業への就職を目指す学生に向けて、その具体的な方法と、おすすめの大手企業の紹介をしようと思います。
こんな人に読んでほしい
- Fラン大学から大手に就職したいと思っている人
- Fラン大学から大手に就職する方法が知りたい人
- Fラン大学からでも行ける大手企業が知りたい人
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Fラン大学から大手に就職することはできる？
Fラン大学からでも大手企業に就職することは可能です。
実際に、筆者の知り合いの中には、Fラン大学から高給の大手企業に内定をもらった方もいます。
しかし、どうしても学歴はその学生を評価するための基準となります。そのため、Fラン大学生は、高学歴な学生がいる中で学歴をカバーできるだけの魅力を持っていなければなりません。
ただ、それは準備次第でどうにでもなることです。大学生活の過ごし方を工夫するだけで、誰でも就活に強い人材になることができます。
Fラン大学から大手を目指すための行動4選
大手を目指すにあたって事前準備が大切だと分かったところで、次はその具体的な内容について見ていきましょう。ここでは、大手を狙うFラン大学生におすすめの行動を4つ紹介していきます。
1. 長期インターンへの参加
一番おすすめなのが長期インターンへの参加です。
長期インターンとは、数か月にわたって行われるインターンのことで、その間学生は社員と同じような広い裁量の下で業務を行います。お金に関しても、短期インターンの場合は基本無給ですが、長期インターンでは有給で働くことが可能です。
単なるガクチカとしてだけでなく実務経験として使えるため、長期インターンはアルバイトやサークル活動よりも高く評価してもらえる傾向があります。実際、先ほど紹介した私の知り合いも、長期インターンから大手への内定を勝ち取ることができました。
また、リクルートが出している『就活白書2023年』によると、3か月以上の長期にわたるインターンに参加したことがある学生は全体の3%しかいません。そのため、長期インターンの経験は他の学生と差を付ける上でも非常に効果的だと言えます。
しかし、一般的に長期インターンの倍率は10倍と言われているため、参加したい場合はそこでの厳しい選考を突破しなくてはなりません。
そこで、ココシロインターンでは長期インターンに受かるためのノウハウやおすすめの長期インターン先を完全無料で紹介しているので、下の連絡フォームからお気軽にご連絡ください。
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2. 資格取得
志望する企業に関わる資格を取っておくのもおすすめです。
経理事務を志望している場合は日商簿記検定、コンサルタントに成りたいなら中小企業診断士など、業界・職種ごとに高く評価される資格が存在します。難易度が高いものも多いため一筋縄ではいかないかもしれませんが、取得すれば自分の能力をアピールできる武器になります。
ただ、専門性の低い資格や比較的容易に取れてしまうものは、他の学生と差別化することが難しくなってしまうため、あまりおすすめできません。そのため、資格取得を目指すなら、採用担当者の目を引くような取得率が低いものを選ぶと良いでしょう。
3. 留学
在学中に留学に行くのも一つの手です。
近年、留学経験者は急増しており、留学は就活ではあまり目新しいものではなくなってきていますが、留学先でのインターンシップやボランティアなど、特殊な経験があれば、その中で尖った人材になることができるため、英語や異文化交流が苦にならない方はおすすめです。
ただ、留学は大学3、4年生になってからだと、短期インターンに参加できなくなるなど就活に影響が出る場合があるので、なるべく早いうちに済ませておくことがベストです。
4. 逆求人サイトへの登録
スカウト型の逆求人サイトに登録することも効果的です。
逆求人サイトとは、プロフィールを見た企業から直接スカウトがもらえるという就活サイトのことで、就活の幅が広がるということで近年人気が出てきています。
特にOfferboxといった学歴よりもその就活生の持つ個性が重視される逆求人サイトでは、学歴に自信が無くても十分戦うことができるため、登録しておくことをおすすめします。
【業界別】Fランからでも行ける大手企業まとめ
ここでは、学歴によるボーダーがない大手企業を業界別に紹介します。学歴に対する業界ごとの認識もまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
メーカー
業界全体的にそこまで学歴重視というわけではなく、誰もが知るような有名な企業も幅広い大学から採用していることが多いです。
ただ、機械・電機メーカーなどエンジニアを多く募集している企業は相対的に事務職の競争が激しくなるため、学歴不問でも難易度が高い場合があります。
日産自動車株式会社
出典：会社概要 | 会社情報 | 日産自動車企業情報サイト
自動車メーカーのトップ3社にも数えられる日産自動車は実は学歴不問で、全国から学生を募っています。また、過去には専門学校や短期大学の採用もあるため、大学生でなくともチャンスがあります。
山崎製パン株式会社
出典：企業情報 | 山崎製パン総合クリエイションセンター
パン・洋菓子の製造販売を手掛ける山崎製パンも学歴を問わず学生を雇っています。また、従業員数はおよそ2万人と他の食品メーカーよりも多くの人数を採用しているため、難易度も比較的容易だと考えられます。
シャープ株式会社
出典：シャープ、令和6年に経営計画 呉社長、鴻海と連携強化も
電気機器メーカーで有名なシャープも学歴フィルターは存在しないと言われています。毎年の採用人数も多いため、他の大企業と比べるとそこまで難易度は高くないと推察できます。
株式会社カプコン
出典：【フォトギャラリー】カプコンへのサイバー攻撃で最大３５万件の個人情報流出か
「モンスターハンター」や「バイオハザード」などで知られるゲーム会社カプコンも幅広い大学層から学生を採用しています。専門学校や短期大学からも内定者が出ているため、大学生に限らずチャンスのある企業だと言えます。
サービス業界
サービス業界では業種ごとに差はありますが、一定のボーダーがある企業が多いです。特にコンサルティング会社などでは高学歴しか採用していない企業も多く、難易度は非常に高いと言えます。
ただ、ホテル・アミューズメントなどの性格重視の業界や、不動産などといった実力主義の業界では、学歴はあまり気にされない傾向があります。
また、飲食店などではアルバイトからそのまま採用される可能性もあるため、気になる企業があればアルバイトに応募してみるのも一つの手です。
株式会社オリエンタルランド
出典：オリエンタルランドについて | 株式会社オリエンタルランド
ディズニーランドでおなじみのオリエンタルランドは学歴フィルターが無いことで有名です。ただ、その代わり採用倍率が数百倍にも及ぶ超難関企業でもあるため、相当な準備期間が必要です。
リゾートトラスト株式会社
出典：リゾートトラスト東京ビル | 東京地区 | 物件情報
総合リゾート企業としてホテル業界の売上トップを誇るリゾートトラスト。学歴に関係なく様々な大学を採用しています。採用人数も毎年400人ほどとかなり多く取っていますが、業界トップ企業と言うこともあり倍率は高く、難易度は高めと言えます。
東急リバブル株式会社
出典：多様な事業領域をつなぎ、ともにお客様と社会の未来へ向けてコーポレートブランドを刷新
～つなぐ。答えへ。未来へ。を新スローガンに～
テレビCMでもおなじみの不動産会社、東急リバブルも学歴不問で様々な大学生を採用しています。業界上位の企業であるために応募数も多いですが、学歴で足切りをされることはないため、準備次第で十分可能性はあります。
小売
業界全体としては学歴はあまり重視されておらず、広く門戸が開かれている状態です。また、スーパーやコンビニ、専門店など、アルバイトからオーナーや正社員に昇格できる場合があるため、比較的目指しやすい業界であると考えられます。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
出典：企業情報｜セブン‐イレブン～近くて便利～
言わずと知れたコンビニ業界のトップ企業、セブンイレブンも学歴はそこまで重視されていません。また、他のコンビニでも同様ですが、アルバイトからオーナーを目指すこともできるため、比較的難易度は低いと考えられます。
株式会社ファーストリテイリング
出典：「柳井さんはどう思っているのだろう？」（柏木均之）
ユニクロやGUなどで知られるファーストリテイリングも学歴フィルターはないと考えられます。ただ、アパレル業界のトップ企業ということもあり、小売業界の中では比較的難易度が高いと思われます。
株式会社髙島屋
出典：武田薬、東京本社ビルを495億円で高島屋に売却へ
老舗百貨店として業界トップに君臨する髙島屋ですが、採用大学は幅広く、学歴に自信が無くてもチャレンジできる企業となっています。また、アルバイトから正社員への登用制度もあるため、戦略次第で周りと差をつけることもできます。
金融
銀行においては学歴が重視されている企業が多く、競争も激しいため、事前準備が非常に重要になってきます。ただ、保険会社に関しては幅広く募集をしている企業が多いため、学歴が不安な方は狙い目です。
株式会社ゆうちょ銀行
出典：企業情報 – ゆうちょ銀行 – 日本郵政
学歴が重視されることの多い銀行業界ですが、ゆうちょ銀行に関しては比較的幅広い大学を採用しています。最も多い大学層も日東駒専となっているため、学歴に自信はないが銀行員を目指したいという方には非常におすすめです。
第一生命保険株式会社
出典：第一生命日比谷ファースト（スポット紹介）|【公式】東京都 …
保険業界の中でトップの売上を誇る第一生命も学歴フィルターが存在しないと言われています。実際、全国各地様々な大学から内定者が出ており、日東駒専以下からも複数採用されています。
ソフトウェア・通信
通信業界に関しては非常に競争が激しく、ほとんどの企業が学歴フィルターを設けています。ソフトウェア業界に関しても大手は学歴を重視している企業が多い傾向にあります。
トレンドマイクロ株式会社
出典：トレンドマイクロのオフィスはこんな感じ＆知られざる仕事 …
セキュリティ関連製品の製作を行うトレンドマイクロ。ソフトウェア業界2位の売上を誇る企業ですが、採用大学は様々で、学歴フィルターも存在しないと言われています。ただ、採用人数自体が毎年20名弱しかいないため、狭き門ではあります。
ソフトバンク株式会社
出典：世界をリードするスマートシティを目指して。ソフトバンク新本社ビル「東京ポートシティ竹芝」が誕生
言わずと知れた通信大手のソフトバンクも、学歴におけるフィルターは弱いと言われています。実際、大東亜帝国等からも何人か内定者が出ています。ただ、採用大学の上位は早慶上智レベルばかりであるため、それを上回る魅力を持っていなくてはなりません。
マスコミ
人気のテレビ業界や広告業界は毎年非常に競争が激しく、それに伴って学歴フィルターが設けられている企業も多くあるため、就職の難易度は全体的に高めです。そのため、学歴に不安を抱えている場合は、かなり前もって準備を進めておく必要があります。
株式会社ADKホールディングス
出典：ADKホールディングス 4.0
広告業界3位のADKは独自の採用基準で募集をしていることもあり、学歴フィルターは設けられていません。そのため、学歴による縛りなく選考を受けることができます。ただ、毎年非常に競争が激しいため、実際の難易度は高いです。
NHK（日本放送協会）
出典：ネット活用業務関連 不適切な調達手続き受けNHKが再発防止策
NHKはテレビ業界の中では珍しく日本全国から学生を募っており、大学生だけでなく専門学校や短期大学からの学生も採用しています。採用人数も同業界の他の企業に比べて多いため、難易度は比較的低いと言えます。
商社
全体的に学歴重視の傾向が強く、総合商社も専門商社も上位企業のほとんどが学歴フィルターを設けています。ただ、それでも何社かは実質学歴不問で学生を採用しているため、商社を目指している方はそうした企業を狙っていく必要があります。
阪和興業株式会社
出典：企業情報
専門商社として、鉄鋼や建築等の幅広い商品を取り扱う中で確固たる地位を築いてきた阪和興業。この業界では珍しく学歴はそこまで重視されておらず、中堅大学その他からの内定者も一定数います。
岩谷産業株式会社
出典：会社情報｜岩谷産業株式会社
家庭用ガス専門商社である岩谷産業も幅広い学歴層から学生を採用しています。ただ、他の商社の例にもれず、学歴が高ければ高いほど有利になるため、そうでない学生は学歴を覆すほどの魅力を持っている必要があります。
【実話】Fランから大手を目指す裏技
高い競争を勝ち抜かなくてはたどり着けない大手就職への道ですが、実は直接目指す他にもある方法が存在します。それは、大手になりかけの企業に入ることです。
ソフトウェア開発を主に行う企業に入った友人の話では、新卒で入社した中小企業が、その後すぐ外国の大手企業に合併され、結果的に大手の社員として働くことになったというものです。
合併等はあまり予想のできるものではないかもしれませんが、そうでなくとも企業の発展段階や売上の推移を調べれば、今後大手に発展する企業かどうかを推察することができます。
就活をしていく中で希望の企業に落ちてしまった場合でも、あきらめずに将来大きくなる可能性の高い中小・ベンチャー企業を探すようにしてみてください。
FAQ
Fランから大手に就職したらその後ついていけないって本当？
Fラン大学生だからといって就職後に業務についていけなくなるとは限りません。
確かに、大手企業には選考を勝ち抜いた高学歴の学生が沢山いるため、学力の面で置いていかれないか心配になる方も多いかもしれません。しかし、大手企業は概して研修制度が充実しているため、初めはできなくてもその中で成長していける可能性があります。
Fラン大学から大手に就職するためにはいつから動き出せば良い？
早ければ早いほど良いです。
就活では、自己分析や業界研究などに加え、ESの書き方やSPI対策、面接に至るまで非常に多くの対策を行う必要があります。そのため、余裕を持った状態で就活に臨むためには、かなり前から準備を始めておかなければなりません。
就活の準備にかける時間はイコールで経験値になります。面倒くさがらずに早め早めを意識して行動するようにしましょう。
まとめ
今回の記事をまとめると次のようになります。
- Fランから大手への就職を目指すなら長期インターンがおすすめ
- Fラン大学出身でも就職できる企業はある
- 今後成長しそうな中小・ベンチャーも視野に入れる
Fランから大手へ就職するためには、高学歴の学生に負けないための力を身に付けなければなりません。
長期インターンでは、ガクチカやスキルはもちろん、人脈形成やそこでの経験を活かした資格獲得につなげることもできるため、大手を目指す学生には非常におすすめです。
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