就活の面接で「最近の気になるニュース」について聞く企業は多いと思います。しかし、何をどう答えればいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
「何となく選んだニュース」を話してしまうと、自分の意見がない人という印象で終わり、低評価になってしまうことも…
そのような事態を避けるために、この記事では、面接を控えた就活生の皆さんに向けて、面接官が注目するポイントを踏まえつつ、高評価を得られるニュース回答の具体的なコツを例文付きでわかりやすく解説します。
志望企業に合わせたニュース選びや、自分の考え方を的確に伝えるための方法を知り、自信を持って面接に臨みましょう!
こんな人に読んでほしい
- 面接で「最近の気になるニュースは?」と聞かれたときの答え方が分からない
- 「最近の気になるニュース」を聞かれた時の具体的な回答例を知りたい
- 周りと差をつけるニュースの選び方や答え方を知りたい
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就活の面接で「最近の気になるニュース」を聞かれる3つの理由
そもそも、なぜ面接では最近の気になるニュースを聞かれるのでしょうか?ここでは、その理由を3つ紹介します!
① 情報感度を図るため
1つ目は、情報感度を図るためです。
情報感度とは、周囲に対する興味関心、情報を得ようとする意識のことです。 端的に言えば情報収集力のことであり、世の中で何が起きているかを把握することは、社会人として最低限の責務とも言えます。
例えば、業界の動向を把握していれば、新しい市場機会を見出す力や競争力を維持するための行動を取る力が養われます。また、ニュースには、社会の課題や他社の成功例・失敗例が含まれているので、それらを日頃からチェックすることで、自分の業務に応用できる視点や解決策を見つけられる可能性が高まるでしょう。
このように、情報感度はビジネスパーソンには必須のスキルであり、これの有無を図っているのです。
② 社会問題に対する意識を図るため
2つ目は、社会問題に対する意識を図るためです。
社会問題にどれだけ関心を持ち、どれだけ深く考えているのかは、社会の一員としての自覚や視野の広さを示す重要なポイントになります。
どの企業においても、社会貢献や課題解決に前向きに取り組む姿勢が求められているため、社会問題に興味を持ち、自分なりの意見や考えを持っている人材が高く評価されるのです。
③ 感性や価値観を知るため
3つ目は、感性や価値観を知るためです。
どのようなニュースを選ぶかで、応募者が何に関心を持ち、どのような視点で物事を見ているかが分かります。また、そのニュースに対する意見を聞くことで、応募者の物事の捉え方や論理的な思考力を知ることができます。
つまり、企業は、この質問を通じて応募者の価値観が自社の文化や目指す方向性に合っているかを見極めているのです。
「最近の気になるニュース」を選ぶ際のコツ
「最近の気になるニュース」を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
ただ、話題性が高いだけのニュースを選んだり、やみくもに面白そうなニュースを探すのは止めましょう。どのようなニュースを選ぶかによって、あなたの視野の広さや問題に対する理解力がどのように受け取られるかが変わってきます。
そこで、ここでは「最近の気になるニュース」を選ぶ時のコツを4つを紹介します!
① 企業との関連性があるか
ニュースを選ぶポイントとして最も重要なのは、企業との関連性があることです。
企業や業界との関連性が高いニュースを取り上げることで、その企業への志望度の高さや、業界への理解の深さをアピールできるからです。
具体的には、その企業が属する業界で注目されている最新の技術やトレンドに関するニュースが効果的です。
例として、IT企業であればAIやDXに関する話題が適していますし、環境保護を重視する企業なら再生可能エネルギーやカーボンニュートラルに関連する内容が向いているでしょう。
また、企業が取り組んでいるプロジェクトやCSR活動と関係のあるニュースに注目するのも、企業研究がしっかりできていることをアピールできるのでおすすめです。例えば、地域社会への貢献を大切にしている企業に対して、地方創生や地域活性化に関するニュースを選ぶと、企業の価値観への理解をアピールできるでしょう。
企業研究のやり方がまだイマイチ分からない…という方は、こちらの記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!
② 自分の意見が言えるニュースであるか
いくら志望企業との関連度が高いニュースであっても、どうしても興味が持てなかったり、知識が極端に少ない分野だと、自分の意見を深めるのが難しくなり、結果としてそのニュースに対する考えが薄くなってしまいます。
そのため、ニュースを選ぶ際には、企業との関連性に加え、自分が関心を持ちやすいテーマであるかどうかも重要な判断基準となります。
例えば、志望企業が環境保護に注力している場合でも、環境問題に興味がないと具体的な意見を述べるのは難しいでしょう。しかし、同じ企業に関連する話題でも、自分が関心を持ちやすい視点、たとえば環境保護とテクノロジーを組み合わせた内容であれば、自然と興味を持って調べることができ、自分の意見を深めやすくなります。
このように、企業との関連性と自身の関心の両方を満たすニュースを選ぶことで、より質の高い回答を作ることができます。
③ 1年以内のニュースであるか
最近のニュースについて聞かれているため、選ぶニュースは1年以内のものにしましょう。
あなたが常に社会の動向に関心を持っていることをアピールできますし、反対に古いニュースを選ぶと、情報収集能力や社会に対する関心の薄さを印象づけてしまう可能性があります。
④ 信頼できる情報源であるか
また、ニュースは必ず信頼性のある情報源から取り上げましょう。特にネット上には、正しい情報と誤った情報が入り混じっており、こうした誤った情報をもとに面接で回答してしまうと、情報収集力を疑われる可能性があります。
信頼できる情報源の特徴としては、以下の2つを意識しましょう。
⑴ 一次情報
一次情報とは、情報発信者が直接体験したり、調査や実験を行ったりして得た情報のことで、そのエピソードやデータをを元にして、誰かがまとめたり、解釈を加えたりしたものを二次情報と言います。
一次情報の方が、第三者の意見や解釈が入っていないため、信頼性が高いと言えます。
例:企業の公式発表やプレスリリース、政府の政策発表、URLのドメインが「co.jp」「ac.jp」「go.jp」など。(.com = 商業組織
.org = 非営利組織などの表記があるサイトは、事実に基づいた内容のみが書かれているとは限らないので要注意。)
⑵ 公的・公式な発信元
政府機関や国際機関からの発表も、情報の信頼性が高いと言えるでしょう。
例:国連、WHOなど。
⑶ 大手メディアの情報
大手新聞社などの大手メディアによる情報も信頼性が高いと言えるでしょう。
しかし、同じ出来事に対する報道でも、書き手によって解釈や主張が異なる場合があります。そのため、情報を客観的に判断するためにも、必ず複数のメディア・企業を読み比べることが重要です。
例:NHK、日経新聞、BBC、CNN、ロイター通信(Reuters)、AP通信など。
就活の面接で「最近の気になるニュース」を聞かれた時の基本的な答え方
では実際に「最近の気になるニュース」を聞かれた際、どのような答え方をすると効果的なのでしょうか?
ここでは面接官に好印象を与えられる「最近の気になるニュース」の答え方を紹介します!
① タイトルを紹介する
まずは、先述した「最近の気になるニュース」を選ぶ際のコツを参考に、選んだニュースのタイトルを紹介します。
「○○というニュースが気になっています。」や、「○○についてのニュースが印象に残っています。」など、簡潔に答えましょう。
② ニュースの内容を簡潔に説明する
次に、選んだニュースについて、誰にでも分かりやすいように簡潔に説明します。
以下の3点を押さえることで、的確に要点を伝えることができます。
⑴そのニュースを選んだ理由 ⑵ニュースの具体的な内容 ⑶そのニュースが社会や業界に与えた影響
このとき、専門的な用語や難しい表現は避け、自分の言葉で分かりやすく話すことが大切です。
③ そのニュースに対する自分の考えを述べる
ニュースの内容を簡単に説明した後は、自分の考えを述べます。ニュースのどの点に注目し、何を問題だと感じたのかを論理的に説明できるようにしましょう。
④ ニュースを踏まえた入社後の将来像について述べる
最後に、そのニュースを踏まえ、自分が入社後にどのような活躍をしたいか、具体的な将来像を語ります。この部分は、自分の志望動機やキャリアプランと一貫性を持たせることが重要です。
具体的には、以下の要素を入れると良いでしょう。
- そのニュースから、何を考え、どのように行動したいと思ったか
- 入社後、どのような形でその課題に貢献し、将来的にどのようなポジションでそれを成し遂げたいか
周りと差をつけよう!「最近気になるニュース」への回答の質をさらに上げる方法
先ほど紹介したニュース選びのコツだけだけでなく、あるポイントを意識するだけで、あなたの考え方や社会問題への意識をさらに際立たせることができます。
ここでは、「最近気になるニュース」への回答の質をさらに上げ、周りと差をつける方法を紹介します!
① 志望業界や企業の視点を取り入れる
気になるニュースに対する回答で他の学生と差をつけるには、志望業界や企業の視点を取り入れ、長期的な視野で自分の考えを伝えることが大切です。
しかし、こうした視点を持つには、業界や企業の最新トレンドや背景についてしっかりと理解する必要があります。
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② 具体的なデータや事例を交えて話す
また、具体的なデータや数字を交えて回答することで、説得力が格段に上がります。
たとえば、「再生可能エネルギーが注目されている」というニュースを取り上げる場合、「2023年には日本の再生可能エネルギーの導入割合が25%に達し、2030年には40%を目指している」という具体的な数字を示すと、話に深みが出て相手にもイメージしやすくなります。
こうした具体的な数字やデータを用いて回答をすることで、市場動向を正確に理解していることや、物事を論理的に考える力をアピールできるので、ぜひ積極的に活用してみてくださいね!
「最近の気になるニュース」を聞かれた時のNG回答とは?
「気になるニュース」は的確に答えられれば自分の興味・関心や思考力をアピールできますが、逆に不適切な回答をしてしまうと、志望度や準備不足を疑われてしまうことも。
そこで、ここからは「最近の気になるニュース」を聞かれた際に避けるべきNG回答をご紹介します!
① 宗教や芸能人のゴシップに関するニュースを選ぶ
宗教や芸能人のゴシップに関するニュースは、仕事における興味関心や考え方をアピールすることに繋がりにくいため、選ぶのはあまりおすすめしません。
ニュースを選ぶ際は、仕事や社会に関わる内容を優先しましょう。
② 過度な是非を伝える・押し付ける
ニュースに対する自分の意見を述べることは大切ですが、過度に主観的な是非を伝えたり、自分の価値観を強く押し付けたりするのは避けましょう。特に、批判的な意見や感情的な表現は、面接官にネガティブな印象を与える可能性があります。
もし、否定的な意見を伝える場合は、「絶対ダメである」と断定するのではなく、疑問を呈する形にすることで、印象を損ねることなく自分の考えを伝えることができます。
冷静で客観的な視点を持ちつつ、自分の考えを適度に述べることが重要です。
③ 他の人と同じニュースについて触れる
多くの人が選びそうな話題や、すでに話題になりすぎているニュースを取り上げると、自分の印象が薄くなってしまう可能性があります。「またこの話題か」と思われてしまうと、内容を深く聞いてもらえないこともあるかもしれません。
他の応募者と差別化するためには、自分の興味や志望業界に関連するニュースの中で、周りと被らないものかつ自分の意見がしやすいものを選ぶことがポイントです。
もし、一体自分の志望企業では何のニュースを選ぶべきか分からない…という方は、ぜひ無料就活相談を利用してみてください。あなたの志望業界に詳しいアドバイザーがどんな相談にでもお答えします!
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【例文】就活の面接で「最近の気になるニュース」を聞かれた時の回答例
最後に、「最近の気になるニュース」を聞かれた時の回答例を4つの分野に分けて紹介します。ぜひ志望企業のニュース選びの参考にしてみてくださいね!
① 国内問題に関するニュース
去年の日本の出生数が75万人余で過去最少を更新したニュースが印象的でした。前年より4万人、約5%減少し、8年連続の減少となっています。この背景には、結婚率の低下や育児支援の不足、経済的不安定などがあり、少子化が社会や経済に与える影響は深刻です。
このニュース選んだ理由としては、少子化問題は日本社会全体に影響を及ぼす重大な課題であり、将来の経済や企業活動に直結するため注目しました。少子化の進行により、労働力不足が深刻化し、企業は人材確保やDX推進が求められています。また、高齢者市場の拡大や育児関連市場の縮小を受けて、企業のビジネスモデル再構築が必要です。
このニュースを踏まえ、御社では少子高齢化が進む中で、社会課題の解決とビジネスチャンスを両立させる戦略を提案できる人材を目指したいと考えています。具体的には、現在御社で行われている育児支援や教育関連の商品・サービスのプロジェクトを通じて、少子化対策に貢献するとともに、DXを活用した効率化や新市場の開拓にも挑戦したいです。
- 「少子化問題において、企業ができることは何だと思いますか?」
- 「少子化の影響を受ける業界は、どのようにビジネスチャンスを見つけるべきだと思いますか?」
- 「育児支援に関して、何かこの会社でできる取り組みはありますか?」
② 国際問題に関するニュース
今年11月、ドナルド・トランプ氏が米大統領選挙で再び勝利を収めたニュースが印象的でした。トランプ大統領の再選により、移民政策や国内産業の強化、関税政策の再導入が進む一方、国際貿易における保護主義的な姿勢が強調され、日本を含む各国の経済に影響を及ぼすと考えています。
トランプ大統領の政策やその影響は、日本の経済にも直結する重要なトピックだと考え、このニュースを選びました。
特に、貿易関連企業は新たなリスクに直面し、グローバルサプライチェーンの再編を迫られる可能性がありますが、内需拡大政策に伴う米国内市場の投資増加はチャンスでもあります。
このニュースを踏まえ、御社では国際政治や経済の変化に敏感に対応し、米国だけでなくその他の海外市場のビジネスチャンスを捉えつつ、リスクを最小化する戦略を提案できる人材を目指したいと考えています。
- 「トランプ大統領の再選が日本経済に与える影響について、具体的にどう考えますか?」
- 「保護主義的な政策に対応するため、企業はどのような取り組みをすべきだと思いますか?」
- 「あなた自身が国際的な環境の中でどのように活躍したいと考えていますか?」
- 「このニュースを踏まえて、将来的に目指したい役割やポジションは何ですか?」
③ 経済・金融に関するニュース
今年の12月、日銀が「マイナス金利政策」を解除し金利を引き上げたことが印象的でした。この政策転換は、インフレの進行と景気動向を考慮した結果であり、金融市場や住宅ローン、企業融資などに影響を与えるとされています。
このニュースを選んだ理由は、長期化していた低金利政策の転換が、企業や消費者の行動にどのような影響を与えるかを考えるきっかけになったからです。
マイナス金利政策の解除で金利引き上げが進み、インフレ抑制が期待される一方、融資コストの上昇が消費や投資に影響を及ぼす可能性があります。一方で、金融業界では新たな収益機会やサービス拡大が期待されています。
このニュースを踏まえ、御社では、金融政策の変化を的確に捉え、経済環境に応じた戦略提案ができる人材を目指したいです。具体的には、金利上昇が企業や消費者に与える影響を分析し、新たなビジネスチャンスや収益機会を創出するためのプロジェクトに携わりたいと考えています。また、リスク管理の観点から、政策変動への柔軟な対応策を提案し、企業の成長に貢献したいと考えます。
- 「金利引き上げが企業活動にどのような影響を与えると思いますか?」
- 「マイナス金利政策の解除が消費者行動にどう影響するか、具体的に教えてください。」
- 「御社での具体的な取り組みや目標としてどのようなことを考えていますか?」
④ 技術に関するニュース
チャットGPTを手がけるオープンAIが、来年は自律型エージェントと収益性が注目されると予測していることについて注目しています。AI技術は日々進化しており、自律型エージェントの台頭や収益モデルの変化は、幅広い業界に大きな影響を与えると考えるため、このニュースを選びました。
まず、自律型エージェントは、人間の指示を待たずにタスクを遂行するAIのことであり、カスタマーサービスや業務プロセスの自動化での活用が進んでいます。これにより、コスト削減や新たな収益モデルの創出が期待されています。一方で、データの適正利用や責任の所在といった倫理的な課題も議論されています。
このニュースを踏まえ、御社では、AIを活用した新しいビジネスモデルの構築に貢献したいと考えています。具体的には、御社が現在取り組んでいるAIによる需要予測を活用した在庫管理や物流の効率化の支援に携わり、新たな企業価値の創造に貢献したいと考えています。また、AI活用における倫理的配慮や規制への対応にも力を入れ、データの適正利用や透明性を確保しながら、信頼性の高いサービスの提供を実現する仕組みづくりにも取り組みたいと考えています。
- 「自律型エージェントが普及することで、どのような社会的課題が生まれると思いますか?」
- 「AI技術の進化が御社の業務にどのような貢献をもたらすと考えますか?」
- 「AIと人間の共存について、どのようなビジョンをお持ちですか?」
まとめ
この記事をまとめると以下のようになります。
- 面接で「最近の気になるニュース」を聞く理由は、応募者の情報感度や社会問題への意識、価値観などを知り、適性を見るため。
- 「最近の気になるニュース」を選ぶ際のコツは、企業との関連性があったり、自分の意見が言える題材を選ぶことや、、また信頼性が高い情報源から引用することが大切。
- 「最近の気になるニュース」を聞かれた時のNG回答は、宗教や芸能人のゴシップに関するニュースを選んだり、過度な是非を伝える・押し付けること。また、被りそうなニュースを選ばないように気を付けよう。
この記事では、面接で「最近の気になるニュース」を聞かれた際の基本的な答え方や、回答の質を上げるコツについて紹介しました。
「気になるニュース」は、志望企業に自分の価値観や強みをアピールする絶好のチャンスです。今回紹介したポイントを意識して、自分の強みを最大限に伝えられるよう準備しましょう!
長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
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