長期インターンに興味があるけれど、契約の話になると少し難しそうで不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、契約の種類によってお給料の決まり方や、自分がどれだけ法律で守られるかが大きく変わってくる大切なポイントなんです。
この記事では、大学時代3社で長期インターンを経験した筆者が、安心してインターンに集中できるように、雇用形態の基本から税金・保険の注意点までをわかりやすく解説します。
こんな人に読んでほしい
- 長期インターンを始めたいけれど、契約形態の違いがわからず迷っている人
- お給料や扶養、保険などのお金周りのトラブルを事前に防ぎたい人
- 業務委託やアルバイトなど、自分に最適な働き方を知って成長したい人
イニシャル:S.S
現役大学4年生。早稲田大学在学中。学生時代に合わせて3年間、3社での長期インターンを経験。文章を書くのが好き。
長期インターンでは原則的に雇用契約を結ぶ
長期インターンシップは、単なる見学や体験ではなく、企業の実務に携わって貢献する「労働」の側面が非常に強い活動です。
そのため、企業と学生の間では、法律に基づいてしっかりと雇用契約を締結するのが原則的なルールとなっています。
雇用契約を結ぶことで、学生も「労働者」として扱われ、適切にお給料が支払われる権利が法律によって守られます。
もし契約書を交わさずに「まずはやってみて」と業務を任されるようなことがあれば、それは法的に非常に不安定な状態であると認識しましょう。
長期インターンの雇用形態にはどんな種類があるの?

長期インターンで採用される際、企業から提示される契約形態には主に3つのパターンが存在します。
それぞれの形態によって、働きやすさや報酬の仕組みが大きく異なるため、自分のライフスタイルに合うものを選ぶことが重要です。
アルバイト
アルバイトとしての雇用形態は、長期インターンの中で最も一般的であり、学生にとっても理解しやすい仕組みです。
時給制や日給制など、働いた時間に対して「給与」が支払われるのが最大の特徴です。
シフト制で働くことが多く、学業やサークルとのスケジュール調整がしやすいというメリットがあります。
初めてインターンに参加する方や、安定した収入を得ながら実務経験を積みたい方にぴったりの形態といえます。
業務委託契約
業務委託契約は、企業から特定の業務を「依頼」され、その成果に対して報酬を受け取る形態です。
この場合、学生は従業員ではなく「個人事業主」のような立場として企業と対等な関係で仕事をすることになります。
自分のスキルや成果次第で報酬がアップし、時間や場所に縛られにくい自由な働き方が可能です。
高い専門スキルを磨きたい場合や、成果にこだわって働きたい経験者向けの契約形態といえるでしょう。
正社員契約
学生でありながら「正社員」と同様のフルタイム契約を結ぶケースは非常に珍しいですが、ベンチャー企業などで稀に見られます。
この形態では、社会人と同等の責任あるポストを任され、福利厚生や充実した教育体制を受けられるのが魅力です。
実務の最前線で圧倒的な成長を遂げることができ、そのままその企業への入社に繋がることも少なくありません。
学業との両立は非常にハードになりますが、プロの社会人として早期にキャリアを築きたい人には究極の選択肢となります。
【全て経験した筆者が語る】 長期インターンの雇用形態はそれぞれどう違う

今紹介したように、長期インターンには大きく3種類の雇用形態があります。実はこれを書いている筆者もベンチャー・大手合計3社で長期インターンを経験してきた、「長期インターン玄人」です(笑)
実際、1社目は業務委託、2社目は正社員、3社目はアルバイトとそれぞれの企業で契約していた雇用形態もバラバラなので、ここでは、そんな僕の実際の経験からそれぞれの雇用形態のメリットとリスクをお伝えしていきます。
アルバイトのメリット・リスク
アルバイト形式のメリットは、なんといっても「働いた分だけ確実にお金がもらえる」という安心感です。
仕事でミスをして成果が出なかったとしても、拘束された時間分のお給料がカットされることは法律上ありません。
一方で、どれだけ効率よく仕事をこなしても時給が変わらないため、モチベーションの維持が難しいというリスクもあります。
また、アルバイトの場合、勤務時間が長いとその分企業のコストになってしまうので、新人の時はあまりやりがいのある、大きな仕事を任せてもらえないこともしばしばです。
ただ、精神的な負担を抑えつつ、着実に社会経験を積んでいきたい学生には、最もリスクの低い選択肢といえます。
業務委託契約のメリット・リスク
業務委託契約の最大の魅力は、「成果がダイレクトに報酬に反映される」というゲーム性のような面白さです。
効率化を突き詰めれば、短時間でアルバイト以上の収入を得ることも夢ではなく、プロとしての自信がつきます。実際に僕の先輩で、営業で成績を伸ばし、月100万円程度稼いでいた人もいました。
しかし、リスクとして「成果が出なければ時給換算で最低賃金を大きく下回る可能性がある」という厳しさがあります。
実力主義の世界で自分の価値を試したい、あるいは特定の技術を極めたいという強い意志がある方に適しています。
正社員契約のメリット・リスク
正社員契約でインターンをするメリットは、「会社の中核メンバーとして、ビジネスの裏側まで深く関与できる」点にあります。
単なる「お手伝い」ではなく、一人のプロとして数字を追い、壁にぶつかる経験は、何物にも代えがたい財産になります。
また、僕の場合は休学して、フルタイムの長期インターンを行ったのですが、生活リズムや仕事の仕方など、通常社会人になってからでしかわからないことを知れ、自分にどんな職場環境があっているのかをシミュレーションする機会になりました。
一方で、最大のリスクは「学生生活の自由がほとんど失われてしまう」ことです。僕自身、今フルタイムのインターンに参加したことに後悔はありませんが、休学していた時間を自分の「本当にやりたいこと」に費やすのも選択肢のひとつだったなと振り返ることがあります。
ただ、同年代に圧倒的な差をつけたいという熱意がある人にとっては、最高に魅力的な環境です。
長期インターンで違法な雇用形態

残念ながら、学生の「成長したい」という気持ちを悪用するような不適切なケースも存在します。
自分の身を守るために、どのような状態が違法にあたるのかをしっかりと理解しておきましょう。
実務が伴うが、無給の長期インターンの場合
企業の利益に直接つながる営業や事務作業、制作などの実務を行っているのに、「勉強させてあげているから無給」とするのは基本的に違法です。
本来、労働力を提供している以上は最低賃金以上の支払いが必要であり、これを無視した「タダ働き」はブラックインターンと呼ばれます。
たとえ魅力的な仕事内容であっても、正当な報酬が支払われない環境では、あなたの努力が搾取されている可能性が高いことを忘れないでください。
労働時間を拘束されているのに、雇用形態が業務委託の場合
出勤時間や休憩が細かく決まっており、社員から直接の指揮命令を受けているのに、契約が「業務委託」なのは「偽装請負」という違法な状態かもしれません。
業務委託は本来、働く場所や時間の管理を受けない自由な契約であるはずですが、企業が保険料や残業代の支払いを免れるために悪用するケースがあります。
「自分は自由に動けないのに、なぜか業務委託になっている」と感じたら、企業の都合の良いように扱われていないか確認が必要です。
長期インターンの雇用形態ごとに給与の支払われ方は違う?
お金の受け取り方についても、契約形態によって法的な位置づけが明確に分かれています。
アルバイトや正社員の場合は「給与所得」となり、基本的には会社が税金の計算の一部を代行してくれます。
一方、業務委託の場合は「事業所得」や「雑所得」としての「報酬」となり、税務上の扱いは個人事業主と同じになります。
給与所得では収入額がそのまま扶養判定に影響しやすい一方、業務委託では仕事に必要な支出を経費として計上できるため、
税金面では可処分所得を調整しやすいという特徴があります。
長期インターン中の保険には何がある?

長期インターンに参加する際、もしもの時のために保険の仕組みを知っておくことは自分を守るために不可欠です。
インターン生が関わる保険には主に3つの種類があり、それぞれ加入条件やメリットが異なります。
社会保険
社会保険(健康保険や厚生年金)は、将来の生活や病気・怪我の際のサポートを目的とした手厚い制度です。
学生の場合、基本的には親の扶養に入っているため、自分自身で保険料を支払う必要はありません。
しかし、「年収が130万円を超える」などの条件を満たすと、親の扶養から外れて自分で加入する必要が出てきます。
インターンでしっかり稼ぎたい方は、自分がこの基準を超えてしまわないか、事前にシフトを計算しておくことが大切です。
労災保険
労災保険は、仕事中や通勤中に怪我をした場合に、治療費や休業補償が受けられる非常に重要な保険です。
アルバイトや正社員として雇用契約を結んでいる場合、企業は必ず労災保険に加入させる義務があります。
保険料は全額会社負担なので、学生側は一円も支払うことなく、もしもの時の大きな安心を得ることができます。
雇用保険
雇用保険は、主に仕事を失った際の失業給付や、教育訓練のサポートを受けるための保険です。
学業が本分である学生は、原則として「失業」という概念が適用されないため、加入対象外となることがほとんどです。
ただし、卒業後もその企業で働くことが決まっている内定者などは、条件を満たせば加入できる場合があります。
将来を見据えて、インターン先でのキャリアを長期的に考えている場合は、自分が対象になるか人事に確認してみるのも良いでしょう。
長期インターンの雇用形態ごとに社会保険や税金の扱いは変わる?
長期インターンの雇用形態ごとに社会保険や税金の扱いは変わる?
雇用形態が変わると、税金の計算のベースとなる「控除」の種類や扱いが変わり、手元に残る金額に影響します。
アルバイトの場合は、「給与所得控除」という、給与所得に対して自動的に使われる控除が適用されます。これにより給与所得者の課税所得が下がり、所得税がかかりにくくなります。
業務委託の場合は、仕事に使うパソコン代や交通費などを「必要経費」として収入から差し引き、課税される所得を低く抑えることが可能です。確定申告をして実費相当を経費として計上できます。
いずれにしても、複数のインターンやアルバイトを掛け持ちしている場合、すべての収入を合算して計算する必要がある点に注意してください。税金や扶養判定は合算した年間収入を基準に判断されます。
長期インターンで扶養から外れることはある?
結論から言うと、長期インターンで意欲的に働きすぎると、親の扶養から外れて家計全体の税金が増えてしまうリスクがあります。
まず意識すべきは「103万円の壁」で、これを超えると親が受けられる「扶養控除」という税制優遇がなくなってしまいます。
さらに「130万円の壁」を超えると、親の会社の健康保険からも外れ、自分で国民健康保険料を納める義務が生じます。
月々のお給料を平均8.5万円以内に収めるように管理するのが、扶養内で賢く働くためのコツです。
長期インターンの契約トラブルを回避する方法

長期インターンは素晴らしい成長の機会ですが、学生という立場に付け込んだ不当な契約を提示する企業もゼロではありません。
トラブルに巻き込まれて時間を無駄にしないために、自分の身を守るための「3つの防衛策」を実践しましょう。
雇用形態を事前に確認しておく
最も基本的かつ重要なのは、応募時や面接の段階で「雇用形態」を明確に確認することです。
「私はどのような契約形態で働くことになりますか?」と直接質問することは、決して失礼なことではありません。
しっかりとした企業であれば丁寧に説明してくれるはずですし、この確認を怠ると後からミスマッチに気づくリスクが高まります。
雇用契約書に不利な情報がないか確認する
契約書を受け取ったら、判を押す前に必ず内容を一字一句目を通し、納得してからサインしてください。
特に「残業代が含まれている(みなし残業)」や「損害賠償に関する過度な規定」がある場合には注意が必要です。
契約書は万が一の際にあなたを守る唯一の武器になるため、内容が理解できないままサインすることだけは絶対に避けましょう。
周りの大人に相談する
「この契約内容って普通なの?」と疑問に思ったら、自分だけで抱え込まずに信頼できる第三者に相談しましょう。
長期インターン専門の紹介エージェントのアドバイザーに相談するのが、最も専門的な意見を聞ける確実な方法です。
大学のキャリアセンターや社会人の先輩など、多くの企業の事例を知っている大人の視点を借りることで、冷静な判断ができます。
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長期インターンの雇用形態に関するよくある質問

インターンの契約やお金に関する疑問は、みんな一度は通る道です。
特によく聞かれる質問をまとめたので、自分の状況と照らし合わせながらチェックしてみてください。
学生でも業務委託契約はできるの?
法律上、学生が企業と業務委託契約を結ぶことに何の問題もありません。
実際に、SNS運用やプログラミング、ライティングなどの職種では、学生でもプロとして活躍している例がたくさんあります。
ただし、自由度が低いのに業務委託にされている場合は「偽装請負」の可能性があるため、実態に合った契約かどうかを見極めましょう。
怪しい長期インターンの特徴を教えて
最も警戒すべきなのは、「教育という名目で無給、あるいは最低賃金を下回る金額で実務をさせる」企業です。
また、募集要項と実際の業務が大きく違ったり、自社サービスの購入を強要したりする企業も避けるべきです。
応募前に企業のホームページや口コミサイトをチェックし、過去のインターン生の評価を見るのが自衛のための鉄則です。
長期インターンは年末調整・確定申告が必要?
アルバイトとして働いている場合、基本的には会社が年末調整をしてくれるため、自分で確定申告をする必要はありません。
一方で、業務委託でも源泉徴収を引いてもらうことで確定申告をしなくて良いケースが存在します。
具体的には、副業としての所得が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要というルールがあるため、自分の年収をしっかり把握しておきましょう。
まとめ
長期インターンの雇用形態について解説してきましたが、いかがでしたか?
最後に、契約やお金のことで損をしないためのポイントを3つにまとめます。
- アルバイト・業務委託・正社員の違いを理解し、自分の成長目標とライフスタイルに合った形を選ぶ。
- 103万円・130万円の壁を意識し、扶養から外れないよう月々の収入をセルフ管理する。
- 無給の実務や偽装請負といった違法なケースに注意し、必ず契約書を確認してから活動を始める。
インターンシップはあなたの将来を大きく広げるチャンスですが、安心して働ける環境を選ぶことが何より大切です。
もし、自分一人で企業を見極めるのが不安なら、プロのキャリアアドバイザーに相談してみませんか?
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