「自分はINFP(仲介者)だけど、どんな仕事が向いているんだろう」「自分の性格に合う仕事で、やりがいを感じながら働きたい」といった悩みを抱えている大学生は多いのではないでしょうか。
繊細で理想主義的なINFPの方は、周囲との違いから「自分は社会に合わないのかもしれない」と感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、その個性は仕事で活かせる大きな強みになります。この記事では、INFPの方が自分らしく働ける仕事を具体的に解説します。
こんな人に読んで欲しい
- INFP(仲介者型)と診断され、自分にどんな仕事が向いてるか知りたい方
- 自分の強みや価値観を活かせる仕事を見つけて、やりがいを感じながら働きたい方
- 今の仕事や職場に違和感があり、自分らしいキャリアを模索している方
NFPの特徴とは

INFPに向いてる仕事を知るためには、まず自分自身の特性を深く理解することが第一歩です。このセクションでは、INFPの基本的な性格、仕事で活かせる強みと注意すべき弱みについて解説します。
INFPって一言でいうとどんな性格?
INFPは、MBTIの16タイプの中で「仲介者」と呼ばれ、理想主義で心優しく、豊かな創造性を持つ性格です。普段は物静かで控えめに見えるかもしれませんが、その内面には情熱があり、世界をより良い場所にしたいという強い願いを持っています。
I(内向型)、N(直観型)、F(感情型)、P(知覚型)の4つの特性から成り立っており、物事の本質や可能性を見抜く力、そして他人の感情に深く共感する能力に長けています。仕事においても、表面的な成功より「自分にとっての意味」や「人との深いつながり」を大切にする、理想を追求するタイプです。
INFPの強み
INFPの方には、仕事で活かせる強みがあります。これらを自覚し、活かすことが、向いてる仕事を見つける鍵となります。
深い共感力
INFPは、他人の喜びや痛みを自分のことのように感じ取ることができます。相手の言葉の裏にある感情まで汲み取り、心から寄り添うことができるため、人々から深い信頼を得られます。この力は、チームの人間関係を円滑にしたり、顧客の本当のニーズを理解したりする上で非常に役立ちます。
豊かな創造性
常識にとらわれない独創的な発想力は、INFPの大きな魅力です。多様な視点から物事を観察し、誰も思いつかないようなアイデアを生み出すことができます。この創造性は、芸術的な分野だけでなく、新しい企画の立案や問題解決の場面でも、強みを発揮できるでしょう。
強い探求心
INFPは、自分の道徳心や信念に忠実に生きることを強く望みます。社会の圧力に流されることなく、自分が正しいと信じる道を追求する強さを持っています。この誠実さと探求心があるからこそ、自分の価値観と合致する仕事に対して、大きな情熱と集中力を発揮することができます。
INFPの弱み
一方で、INFPの強みは、時として弱みとして現れることもあります。しかし、これらは「欠点」ではなく、その方の繊細さや優しさの裏返しです。適切に理解し、対策することで、むしろ成長につなげられます。
過度な理想主義
高い理想を抱くがゆえに、現実とのギャップに苦しみ、失望してしまうことがあります。完璧な結果を求めるあまり、行動に移せなくなったり、プロジェクトの実現可能性を見失ったりすることも。理想を追い求める情熱と、現実的なステップのバランスを取ることが大切です。
批判への繊細さ
共感力が高いため、他者からの批判や否定的なフィードバックを個人的な攻撃と捉えてしまい、深く傷つきやすい傾向があります。必要以上に落ち込んでしまい、自己肯定感が下がってしまうことも少なくありません。フィードバックは成長の機会と捉え、感情と事実を切り分けて考える練習が助けになります。
決断の遅さ
すべての可能性を考慮し、関係者全員の気持ちを尊重しようとするため、決断を下すのに時間がかかることがあります。特にプレッシャーのかかる状況では、優柔不断になってしまうことも。時には「完璧」ではなく「最善」を目指し、小さな決断から練習していくことが有効です。
日本におけるINFPの割合
ある調査によると、日本ではINFPが最も多いMBTIタイプで、人口の約16.4%を占めるとされています。これは、全世界の平均である約4%と比較して非常に高い割合です。
この事実は、INFPの方が感じやすい「働きづらさ」や「周囲とのズレ」が、決して一人だけの問題ではないことを示唆しています。日本の伝統的な企業文化と、INFPが持つ価値観との間には、ミスマッチが生じやすいのです。つまり、感じている違和感は多くの人が共有している感覚であり、その個性は新しい働き方を見つける上でヒントになるかもしれません。
INFP-A、INFP-Tの違い
同じINFPでも、実は「-A(自己主張型)」と「-T(激動型)」という2つのタイプに分かれます。この違いは、ストレスへの対処法や自己認識に影響を与え、向いてる仕事の選び方にも関わってきます。
INFP-Aはより自信に満ちて楽観的で、INFP-Tはより完璧主義で自己成長への意欲が高い傾向があります。どちらが良い悪いではなく、自分の傾向を知ることで、より自分に合った環境を選びやすくなります。
より詳しく知りたい方は、次の記事を読んでみてください!
INFPに向いてる仕事の共通点

INFPの方が心から満足できる仕事には、3つの共通点があります。これらの要素が揃った仕事こそ、その方にとって、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
自分の価値観や想いが仕事に反映される仕事
INFPは、給料や地位といった外的な報酬だけではモチベーションを維持できません。自分がしている仕事に深い意味や目的を見出せることが不可欠です。社会貢献や誰かの助けになるなど、自分の信念と仕事内容が一致していると感じられたとき、INFPは最大のパフォーマンスを発揮します。
創造性や独自性が尊重される仕事
豊かな想像力とユニークな視点は、かけがえのない資産です。マニュアル通りの作業ではなく、自分のアイデアや感性を活かせる環境で、INFPは能力を最大限に発揮できます。裁量権が大きく、自由な発想が歓迎される職場は、能力を最大限に発揮できる場所となるでしょう。
共感力を活かせる仕事
人の心に寄り添い、深く理解する能力は、INFPの大きな強みです。この共感力を活かして、人々をサポートしたり、導いたり、癒したりする仕事は、INFPに大きなやりがいと満足感をもたらします。誰かの成長や幸福に貢献できることは、大きなやりがいになるはずです。
INFPに向いてる業界5選
上記の3つの原則を踏まえると、INFPの特性と親和性の高い業界が見えてきます。ここでは、INFPの方が自分の居場所を見つけやすい5つの業界を紹介します。
教育業界
人の成長を支援し、未来を育む教育分野は、INFPの価値観と深く合致します。生徒一人ひとりの可能性を信じ、心に寄り添うことで、大きなやりがいを感じられるでしょう。
医療・福祉業界
困っている人や助けを必要としている人に直接手を差し伸べる仕事は、INFPの共感力を最大限に活かせます。特に、1対1でじっくり関わるような役割でその力が発揮されます。
クリエイティブ業界
デザイナー、ライター、アーティストなど、自己表現が求められるこの業界は、INFPの独創性や感性を活かすのに最適な業界です。自分のアイデアを形にすることで、社会に影響を与えることができます。
NPO・NGO
利益追求ではなく、社会的な使命のために活動するNPOやNGOは、INFPの理想主義と情熱を満たしてくれます。自分が心から信じる社会的な大義のために働く喜びを感じられるでしょう。
出版・アート・映像業界
物語やアイデアを形にして伝えるこれらの業界は、INFPの特性と合っています。人の心を動かすコンテンツ作りに、深く関われるのが魅力です。
INFPに向いてる仕事30選

それでは、具体的な「INFPに向いてる仕事」を30種類ご紹介します。これらは大きく「人を癒し支える仕事」「創造し表現する仕事」「理想を追求し擁護する仕事」に分けられます。自分がどのタイプに心惹かれるか、考えながら見てみてください。
臨床心理士
高い共感力でクライアントの心に深く寄り添い、問題の根本的な解決をサポートできます。人の心の回復に貢献できる、非常にやりがいの大きい仕事です。
スクールカウンセラー
多感な時期の生徒たちの悩みを親身に聞き、彼らが健やかに成長するための精神的な支えとなります。未来ある学生の助けになれることに喜びを感じるでしょう。
キャリアコンサルタント
相談者の価値観や隠れた才能を見出し、その人らしいキャリアプランを一緒に考えます。人の人生の岐路に立ち会い、ポジティブな方向へ導く仕事です。
コミュニティマネージャー
オンライン・オフラインのコミュニティを活性化させ、人々の繋がりを育む役割です。調和を重んじ、温かい雰囲気を作るのが得意なINFPに向いています。
雑誌エディター
企画から取材、執筆、編集まで、雑誌作りの全般に関わります。自分の興味や感性を活かして、読者の心を動かすコンテンツを創造できます。
コピーライター
言葉の力で商品やサービスの魅力を伝え、人々の感情に訴えかけます。INFPの繊細な言葉選びのセンスと、物事の本質を捉える力が活きる仕事です。
グラフィックデザイナー
ビジュアルを通してメッセージを伝える仕事です。INFPの豊かな想像力と美的センスで、人の心に残るデザインを生み出すことができます。
Webライター
読者の悩みや知りたいことに共感し、役立つ情報を分かりやすく文章で伝えます。自分のペースで深く思考しながら取り組める点もINFP向きです。
UX/UIデザイナー
ユーザーの視点に立ち、どうすればサービスを快適に使えるかを考え、デザインに落とし込みます。INFPの共感力と問題解決能力が直接的に活かされます。
イラストレーター
自分の世界観やアイデアを、絵を通して表現する仕事です。自分のイメージを形にして、多くの人に見てもらえることにやりがいを感じられます。
翻訳家
単語を置き換えるだけでなく、文化やニュアンスを深く理解し、言葉の持つ意味を正確に伝えます。INFPの言語能力と、物事の深い意味を探求する姿勢が活かせます。
作家
自分の考えや物語を、文章で表現する仕事です。INFPの豊かな想像力や人への深い洞察力を存分に発揮できる仕事の一つです。
ソーシャルワーカー
生活に困難を抱える人々の相談に乗り、必要な支援に繋げる役割です。INFPの慈悲深さと共感力で、社会的に弱い立場の人々の力になれます。
教育系NPOスタッフ
教育格差の是正など、社会的な課題解決を目指す活動です。自分の理想とする教育の実現に向けて、情熱を注ぐことができます。
特別支援教員
障害のある子どもたち一人ひとりの特性を理解し、その成長をじっくりとサポートします。深い忍耐力と共感力が求められる、非常に尊い仕事です。
人材育成コンサルタント
企業の従業員の成長を支援し、組織全体のポテンシャルを高めます。人の才能を見出し、開花させる手助けをすることにやりがいを感じるでしょう。
音楽療法士
音楽の力を利用して、心身の健康をサポートします。芸術への感受性と、人を癒したいという想いを両立できる仕事です。
アートセラピスト
絵や粘土などの芸術活動を通して、クライアントが自己表現をし、心を解放する手助けをします。言葉にならない感情を汲み取るINFPの能力を活かせます。
プロジェクトコーディネーター
プロジェクトの目的を共有し、チームが円滑に動くよう調整します。プロジェクトが円滑に進むようにマネジメントを行うこの仕事は、他人の気持ちを感じ取れるINFPに向いています。
メンタルヘルスカウンセラー
臨床心理士よりも広い範囲で、人々の心の悩みに寄り添います。INFPの傾聴力と共感力は、相談者に大きな安心感を与えるでしょう。
イベントプランナー
コンセプト作りから当日の運営まで、イベント全体を創造します。INFPのアイデアを形にし、参加者に特別な体験を提供する仕事です。
博物館・展示企画職
歴史や芸術、科学の魅力を伝える展示を企画・構成します。知的好奇心と、物語を伝える創造性を満たすことができる仕事です。
環境保護団体スタッフ
自然や地球環境を守るという大きな理想のために活動します。自分の信念に基づいて社会に働きかけることに、強い使命感を感じられるでしょう。
フリーランスライター
組織に縛られず、自分の興味のあるテーマを深く掘り下げて執筆活動ができます。自律性と創造性を重視するINFPにとって理想的な働き方の一つです。
教育教材開発者
子どもたちが楽しく学べるような教材やプログラムを開発します。INFPの創造性と、より良い学びを提供したいという想いが活かされます。
eラーニングコースデザイナー
オンラインで効果的に学べる学習体験を設計します。教育とテクノロジー、デザインを組み合わせ、新しい学びの形を創造する仕事です。
ライフコーチ
クライアントが自分の人生の目標を見つけ、実現するのをサポートします。人の可能性を信じ、その人らしい生き方を応援することに喜びを感じることができるでしょう。
漫画家
ストーリーと絵で独自の世界を創造し、読者の心を揺さぶります。INFPの想像力、キャラクターへの共感、物語を紡ぐ能力が結集する仕事です。
アーティスト
絵画や彫刻など、様々な方法で自己表現をする仕事です。自分の感情やアイデアを形にすること自体が好きな方に向いています。
ゲームシナリオライター
ゲームの世界観やキャラクター、ストーリーを考え、プレイヤーを引き込む仕事です。INFPの豊かな想像力や物語を作る力を活かせます。
INFPに向いてる企業カルチャー

INFPにとって、仕事内容と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「どんな環境で働くか」です。ここでは、その方の能力が最大限に発揮される企業文化について解説します。
自律性・裁量が大きい環境
INFPは、マイクロマネジメントされると創造性が著しく低下します。自分のペースややり方で仕事を進める自由が与えられる環境でこそ、能力を発揮します。信頼をベースに、個々の裁量を尊重してくれる文化が理想的です。
柔軟な働き方が可能な制度
リモートワークやフレックスタイム制度など、働き方に柔軟性があることはINFPにとって大きなメリットです。静かで集中できる環境を自分でコントロールできることで、エネルギーを消耗せず、質の高い仕事に没頭できます。
メンタルヘルスが尊重される文化
感受性が豊かなINFPにとって、心理的な安全性は不可欠です。失敗を責めるのではなく学びの機会と捉え、オープンで正直なコミュニケーションが奨励される文化であれば、安心して挑戦し、成長していくことができます。
INFPが向いてる仕事を見つけるための3つの就活術

自分に合う仕事のイメージが湧いてきたら、次はいよいよ行動です。ここでは、理想と現実のギャップを埋め、本当に納得のいく選択をするための具体的な就活術を3つ紹介します。
適職診断で向いてる仕事の目星をつける
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OB・OG訪問で企業カルチャーを入念にチェックする
OB・OG訪問では、公式な情報ではわからない「職場のリアルな雰囲気」を探るのがおすすめです。「フィードバックはどんな風に伝えられますか?」「チームでの意見対立はどう解決しますか?」といった質問で、INFPの自分が精神的に追い詰められず、リラックスして働ける環境なのかを見極めましょう。
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INFPに向いてない仕事の共通点

自分に合う仕事を知ることと同じくらい、合わない仕事を避けることも重要です。ここでは、INFPにとってストレスになりやすい仕事の共通点を3つ紹介します。
マニュアル重視・ルーティン中心の仕事
創造性を発揮する余地のない、単調な繰り返し作業はINFPにとって大きなストレスになります。工場のライン作業や単純なデータ入力など、やりがいを感じにくい仕事は、目的意識を見失いやすく、モチベーションの低下につながります。
数字重視・駆け引き型の営業仕事
厳しいノルマや目標達成のために、攻撃的な交渉や駆け引きが求められる仕事は、調和を好むINFPの価値観とは合いません。また、自分が心から良いと思えない商品を売ることは、INFPにとって倫理的な苦痛を伴うでしょう。
厳しいヒエラルキーや競争文化が色濃い職場
地位や権力が重視され、同僚を打ち負かすことが評価されるような文化は、INFPにとって大きなストレスになります。協調と相互理解を重んじるINFPは、このような競争の激しい環境では、ストレスを感じてしまいがちです。
INFPに向いてない業界5選
上記の共通点を踏まえると、INFPが特に注意すべき業界が見えてきます。もちろん業界内にも多様な職種がありますが、全体的な傾向として参考にしてください。
不動産業界
高額な商品を扱うため、強いプレッシャーの中での営業や交渉が中心となりがちです。調和を求めるINFPにはストレスの多い環境となる可能性があります。
金融・証券トレーダー
極度のプレッシャー、迅速な判断、非情なまでの結果主義が求められる世界です。INFPの価値観や思考プロセスとは相容れない部分が多いでしょう。
数値分析中心のコンサルティング業界
人の感情や価値観よりも、純粋なデータと論理、効率性が最優先される分野です。人間的な要素が排除されがちで、INFPは仕事の意味を見出しにくいかもしれません。
商社
伝統的に体育会系で競争が激しく、強固なヒエラルキーが存在することが多い業界です。INFPの自由な発想やマイペースな働き方とは相性が悪い場合があります。
広告業界
クリエイティブな側面は魅力的ですが、営業サイドは厳しいノルマやクライアントからの絶え間ない要求に晒されます。このプレッシャーがINFPには大きな負担となり得ます。
INFPに向いてない仕事5選

ここでは、INFPが特に避けるべき具体的な仕事を5つ挙げます。これらの仕事は、先ほど紹介した向いていない仕事の共通点を色濃く含んでいることが多いです。
テレセールス
不特定多数の人に次々と電話をかけるテレセールスは、INFPの方にとって精神的な負担が大きい仕事です。相手の感情に共感しやすいINFPの方は、断られるたびに心を消耗してしまう可能性があります。
保険外交員
厳しいノルマが課される保険外交員も、避けた方が良い仕事の一つです。人の不安に訴えかける営業手法に、自分の価値観とのズレを感じて苦しむことがあります。
投資銀行アナリスト
極端な長時間労働、高いプレッシャー、純粋な数値分析への集中が求められます。INFPの求める人間性や創造性の入る余地がほとんどないため、やりがいを感じにくいでしょう。
コールセンターオペレーター
共感力が高すぎるため、顧客からのクレームや怒りの感情を直接受け止めすぎてしまいます。その結果、精神的に疲弊しやすく、長期的に働くのが難しい場合があります。
生産ライン作業員
創造性や自律性が一切なく、完全にマニュアル化された反復作業は、INFPの知的好奇心を刺激しません。仕事に意味や目的を見出しにくく、モチベーションを維持するのが困難です。
INFPと仕事で相性の良いMBTI

仕事はチームで行うもの。どんな人たちと働くかは、働きやすさに直結します。ここでは、INFPと特に良い化学反応を起こすタイプを紹介します。
INFJ(提唱者)
同じく内向・直観・感情タイプで、INFPの理想や価値観を深く理解してくれます。お互いのアイデアを高め合える、最高の知的・精神的パートナーです。
ENFJ(主人公)
カリスマ的なリーダーシップで、INFPのアイデアを現実世界で実現するための強力な推進力となってくれます。ENFJが上司やリーダーの場合、INFPは安心して自分の才能を発揮できるでしょう。
ENFP(広報運動家)
創造性や新しいことへの情熱を共有できる、楽しい仲間です。ENFPのエネルギッシュさがINFPを刺激し、一緒にワクワクするようなブレインストーミングができます。
INFPと仕事で相性の悪いMBTI

一方で、価値観や仕事の進め方が大きく異なり、すれ違いが起きやすいタイプもいます。これは優劣ではなく、単なる「違い」ですが、理解しておくことで不要な衝突を避けられます。
ESTJ(幹部)
現実的・論理的で、規則や伝統を重んじるESTJは、INFPの直感的で理想主義的なアプローチを「非現実的」と見なすことがあります。INFPは自分の価値観を否定されたように感じてしまうかもしれません。
ENTJ(指揮官)
目標達成と効率を最優先するENTJの、直接的で断定的なコミュニケーションスタイルは、繊細なINFPを傷つけてしまうことがあります。INFPは、自分のペースや感情が無視されていると感じるかもしれません。
ISTJ(管理者)
ESTJと同様、事実と過去の実績に基づいて着実に仕事を進めるISTJにとって、INFPの新しいアイデアや抽象的なビジョンは理解しがたいことがあります。INFPは窮屈さや、理解されていないという孤独を感じやすいでしょう。
INFPの先輩はこんな仕事を選んだ!
実際の先輩たちがどんな道を選んだのか気になりますよね。ここでは、INFPの特性を活かして活躍している先輩たちの事例を2つ紹介します。
雑誌編集者

大学時代から、マイナーな映画や音楽についてブログで発信するのに夢中でした。就活では『好きなことを仕事にしたい』という一心で出版社を志望し、今はカルチャー雑誌の編集部で働いています。企画会議で自分のアンテナに引っかかったネタを提案し、それが形になっていく過程は本当に面白いですね。
取材では、アーティストの方の話にじっくり耳を傾けることを大切にしています。相手の言葉の裏にある想いや情熱に共感できたとき、読者の心に響く記事が書けるんです。もちろん、締め切りに追われる毎日や、地味な校正作業は大変です。でも、自分の価値観を信じて作ったページが誰かの心を動かせたと感じられた瞬間、すべての苦労が吹き飛びますね。
ソーシャルワーカー

昔から、困っている人を見ると放っておけない性格でした。大学で福祉を学び、人の人生に直接寄り添える仕事がしたいと思い、ソーシャルワーカーになりました。
今は、地域の福祉施設で、生活に困難を抱える方々の相談に乗っています。仕事で一番大切にしているのは、相手の話を否定せずに聴くこと。ただ話を聞くだけでなく、その方の表情や声のトーンから、言葉にならない心の叫びを感じ取るようにしています。INFPの共感力が、ここで活きているのかもしれません。
制度の壁にぶつかったり、なかなか状況が改善しなかったりして、無力感に苛まれる日もあります。でも、粘り強く関わり続ける中で、相談者の方が少しずつ笑顔を取り戻し、『ありがとう』と言ってくれた時、この仕事を選んで本当に良かったと心から思えます。人の痛みに寄り添いたいという気持ちがあるなら、とてもやりがいのある仕事ですよ。
INFPの就活に関するQ&A
最後に、INFPの方が就職活動中に抱えがちな、切実な疑問にお答えします。一人で悩む必要はありません。多くの人が同じことを感じています。
INFPが仕事できないってほんと?
いいえ、それは大きな誤解です。INFPは「仕事ができない」のではなく、「意味のない仕事や、自分の価値観に反する仕事に耐えられない」だけなのです。これは能力の問題ではなく、誠実だからこそです。課題は自分自身を「直す」ことではなく、自分の強みを活かせる環境を見つけることです。
INFPの仕事あるあるは?
INFPの仕事あるあるとしては、「理想の企画を考えたものの、実現までの地味な作業で失速しがち」「メールの言葉遣いを考えすぎて、一通送るのに30分かかる」「職場の人間関係の些細な変化に気づいて、一人で考え込んでしまう」などが挙げられます。これらはすべて、思慮深く、丁寧だからこその悩みと言えるでしょう。
INFPが日本の企業カルチャーに合わないってほんと?
そのように感じるINFPの方は多いです。しかし、希望はあります。近年、IT企業やスタートアップ、クリエイティブ業界などを中心に、個人の裁量や多様性を尊重する新しい働き方が急速に広がっています。自分に合う文化は、確実に増えています。
INFPはHSP傾向があると言われるが、社会人になっても大丈夫?
INFPとHSP(非常に感受性が豊かな人)の特性には、強い関連があると言われています。この繊細さは、共感力や創造性の源泉であり、決して弱点ではありません。
大切なのは、敏感さをなくそうとすることではなく、自分の特性を理解し、自ら環境をマネジメントすることです。刺激の少ない職場を選んだり、一人の時間を確保して意識的に休息を取ったりすることで、その繊細さを仕事で活かすことができます。
まとめ
最後にこの記事の要約です。
- INFPの強みは「深い共感力」「豊かな創造性」「強い探究心」。これを活かせる仕事が向いている仕事です。
- 「ルーティン」「厳しい競争」「厳格なルール」が中心の仕事は避け、自分のペースで働ける環境を選びましょう。
- 繊細な性格の自分を責める必要はありません。その特性は、合う環境でこそ活かせる強みです。
ここまで、INFPの方が自分らしく輝ける「向いてる仕事」について、多角的に解説してきました。その方の持つ繊細さ、理想主義、創造性は、決して社会不適合の証ではありません。むしろ、これからの時代にますます求められる、貴重な強みです。
就職活動は、社会の型に自分をはめるのではなく、自分の強みが活かせる場所を見つけることが大切です。自分の価値観を大切にできる仕事は、必ず見つかります。
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