「インターン」と聞くと、就活生が参加する数日~数週間の短期インターンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、近年、大学生の間で一般的となっている長期インターンをご存知ですか?
この記事を読んでいる人の中には、「長期インターンとはなに?」「長期インターンって結局なんのメリットがあるの?」と疑問に思っている人もいるかと思います。そこで今回は、長期インターンとは何か、そのメリットや探し方、採用までの流れを徹底解説します!長期インターンに少しでも興味があるひとはぜひこの記事を読んでみてください。
こんな人に読んで欲しい!
- 長期インターンとは何か知りたい人
- 長期インターンに参加してみたい人
- 長期インターンのメリットやデメリットを知りたい人
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長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
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そもそも長期インターンとは
そもそも長期インターンとは一体なんなのでしょうか。
長期インターンとは、長期間(一般的に3ヶ月以上)で開催される形式の就業体験のことです。
短期インターンは就活生が参加するイメージが強いですが、長期インターンは大学1年生からでも始めることができ、ほぼ実務レベルの就業体験となっています。
ここからは、長期インターンと短期インターン、アルバイトの違いを見ていきましょう。
短期インターンと長期インターンの違い
長期インターンと短期インターンは、ただ単に期間が違うだけでなく、内容も大きく異なっているため、両者は全くの別物として捉えた方がいいでしょう。
短期インターン | 長期インターン | |
---|---|---|
期間 | 2〜3日や1週間程度 | 1ヶ月以上 |
給与 | 基本的になし | 時給1,000〜1,500円 成果報酬型 |
企業 | 大手・ベンチャー | ベンチャーやスタートアップが多い |
対象 | 就活生 | 大学1年生~ |
目的 | 企業理解・就活 | 自己成長・就活準備 |
期間の違い
短期インターンは2〜3日や1週間程度なのに対し、長期インターンでは1ヶ月以上腰を据えて業務に取り組みます。長期インターン制度を導入している企業の多くは、「3ヶ月以上の勤務」を条件としています。
給与の違い
短期インターンは給与が発生しないことがほとんどですが、長期インターンでは給与が発生します。そのため、企業を動かす一員としての責任を感じられるでしょう。
また、アルバイトの代わりとして長期インターンに参加してみるのもおすすめです。
企業の違い
就活生に向けて行われる短期インターンは、大手企業や有名企業が開催することが多いです。一方で、長期インターンはベンチャー企業やスタートアップ企業が開催している場合が多いです。逆に、大手企業で長期インターンを実施しているところはほとんどないので注意しましょう。
対象の違い
短期インターンは主に就活を始めた大学3年生や大学院の1年生が参加するのが一般的ですが、長期インターンは大学1年生から参加できる場合が多いです。就活生だけでなく、大学1,2年生の方も、今から長期インターンを始めることで就活の際に周りと大きく差をつけることができます。
目的の違い
短期インターンは志望企業の実際の雰囲気や業務を見学するという意味合いが強いです。一方で、有給インターンは自己成長や実践的なスキルの獲得を目的とします。両者の違いを理解して参加するようにしましょう。
アルバイトと長期インターンの違い
アルバイトと長期インターンは、その目的が大きく違います。
アルバイトはお金を稼ぐことが主な目的なのに対し、有給インターンは実務経験を積み、自己の適性や業界についての理解を深めるという目的があります。
マーケティングを行って顧客のニーズを調査したり、営業をして新規顧客の獲得を行ったりすることもあります。一緒に仕事をする同僚も、学生だけではなく社会人の方がメインになる傾向があるのも長期インターンの特徴です。
そのため、長期インターンはアルバイトに比べてやりがいが大きく、その分責任も重くなります。
長期インターンにはどのくらいの学生が参加しているの?
リクルートの「就職白書2023」によると、1day仕事体験などの「短期インターン」の参加率は75.0%なのに対して、3ヵ月以上の長期インターンの参加率は、わずか3.0%となっています。
このように、学生にとってハードルが高いと思われていたり、倍率が高かったりと、長期インターンはまだまだ浸透していない現実があります。
しかし、長期インターンには多くのメリットがあるため、就活で周りの大学生と差をつけたいなら、長期インターンへの参加が非常におすすめです。
以下では、長期インターンのメリットについて解説していきたいと思います。
【5選】長期インターンのメリットとは?
長期インターンに参加するか迷っている学生なら、一番知りたいのは、そのメリットではないでしょうか。
長期インターンには様々なメリットがあります。自分のキャリアについて真剣に考えたい学生や、ガクチカがなくて困っている学生は、ぜひ参加するべきです。
⑴企業や業界への理解が深まる
長期インターンに参加することで、興味のある企業や業界への理解を深めることができます。
仕事の内容や自分との相性は、実際に働いてみないとわかりません。長期インターンを通して企業や業界についての理解を深めておくことで、社会人になった後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
⑵自分の強みや適性が分かる
長期インターンに参加することで、自分の強みや適性を把握できるというメリットがあります。
長期インターンでは、仕事への姿勢や成果に関して、メンターやチームマネージャーなどにフィードバックをもらえる機会が設けられていることが多いです。
実際、筆者が参加している長期インターンにおいても、2週に1回チーム長との面談があります。そこで自分の強みや足りないスキルを見直すことができ、成長につながると感じています。こうした自己分析は、就活準備において非常に大切です。
⑶実務経験を積み、専門スキルが身につく
長期インターンでは企業での実務経験を積めるので、専門スキルが身につきます。
職種 | 業務内容 |
---|---|
営業 | 営業計画や提案先調査、アポイント取得、商談など |
マーケティング | 市場調査や販促企画、データ分析、広告運用、SEO、SNS運用など |
企画 | 経営企画・事業企画・商品企画、商品開発、宣伝企画など |
編集・ライター | 記事や動画の企画や取材、執筆、編集、校閲など |
エンジニア | Web制作やWebアプリケーション開発など |
人事・広報 | 新卒採用や中途採用のサポート、採用イベントの企画・運営など |
事務 | 資料作成や、電話対応、アポイント調整、データ入力など |
このように、長期インターンでは、アルバイトでは決して体験できないような実務経験を積むことができます。
現場の仕事やプロジェクトに携わった経験は、就活でも、新卒入社時にも活かすことができるでしょう。
⑷意識の高い学生に出会える
長期インターンに参加することで、意識の高い学生に出会うことができます。
長期インターンには、早くから就活や自分のキャリアについて真剣に考えている学生が多く集まります。レベルの高い環境で、仲間と切磋琢磨した経験は必ず今後の自分の糧になるでしょう。
また、就活生であれば、長期インターンは就活の情報交換の場にもなるでしょう。
⑸ガクチカになる
長期インターンは「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」として就活でアピールできます。
サークルやバイトでの経験をガクチカとして話す就活生は多いかと思います。しかし、そうしたエピソードはありきたりなうえに、自己PRにつなげるのが難しい場合もあります。
一方、長期インターンで得られたスキルは再現性が高く、自分が入社後どのように企業に貢献できるかアピールする際に有効だといえます。また、長期インターンに参加している学生はまだ少ないため、他の就活生との差別化にもなりますよ。
【4選】長期インターンのデメリットとは?
では、長期インターンのデメリットはあるのでしょうか。
長期インターンは多くのメリットがある反面、デメリットもあります。長期インターンに参加しようと考えている人は、デメリットも把握したうえで検討しましょう。
⑴学業やサークル、アルバイトとの両立が難しい
長期インターンは、学業やサークル、アルバイトの両立が難しいことが多いです。
長期インターンでは、企業の営業時間に合わせたシフト調整が必要な上に、勤務日が固定されている場合や、毎週会議が開かれる場合もあります。
学業やサークルが忙しい場合は、シフト自由の長期インターンを選ぶなど工夫が必要です。また、長期インターンでは給料が発生するので、アルバイトを辞めて長期インターンに時間を割くのもひとつの手です。
⑵採用難易度が高い
長期インターンの内定率は、10%未満と言われており、面接に受かるのも難しいです。
企業によっても合格難易度は異なりますが、フルリモート求人や高時給の求人であるほど、内定率は低くなります。
しかし、一度選考に落ちてしまったからといって、原因はあなただけにあるとは限りません。合否は企業との相性にも左右されるので、不合格になったとしても、諦めずに他の長期インターンに応募することをおすすめします。
⑶アルバイトより責任が大きい
長期インターンは企業で社員と同様の実務に携われる分、アルバイトに比べて責任も重くなります。いい加減な気持ちで業務を行うと会社に迷惑をかけることになってしまうので、生半可な気持ちで参加するのはやめましょう。
逆に、責任が大きい分、やり遂げたときの達成感は何ものにも代えがたいものとなるでしょう。自由な時間が多い学生のうちに長期インターンを経験しておくことは、非常に価値があります。
⑷大手有名企業の求人が少ない
大手有名企業は長期インターンを募集していることが少ないです。長期インターンを実施しているのは、圧倒的にベンチャー企業が多いため、「どうしても大手でインターンしたい!」という人はギャップを感じてしまうかもしれません。
しかし、初めてのインターンは、ベンチャー企業がおすすめです。なぜなら、初めから大手企業のインターンに参加すると、難しい課題を出された場合や、優秀な学生ばかりだった場合に、周りと自分を比較して萎縮してしまう可能性があるからです。
ベンチャー企業の長期インターンである程度実践経験を積んでおくことで、大手企業のインターンにおいても自分の強みを発揮することができるでしょう。
長期インターンはこんな人におすすめ
就活の準備をしたい人はもちろん、アルバイトを探している人にも、長期インターンは非常におすすめです。ここからは、長期インターンを特におすすめしたいひとの特徴を3つご紹介します。
就活の軸や自分の強みがわからない人
長期インターンは、「就活の軸が定まらない」「自分の強みがわからない」という就活生におすすめです。
長期インターンに参加し長期間企業で働いてみることで、自分に向いている仕事や業界、働くうえでの優先事項などを明確にできるというメリットがあります。
例えば、「給与」が就活における優先事項だと感じていた就活生が、長期インターンを通して、自分は「やりがい」を求めるタイプだと気付くといったことが挙げられます。
実際に働いてみないと分からないことも多いため、就活準備として長期インターンに参加することは非常におすすめできます。
ガクチカに自信がない人
長期インターンは、就活で必ずといって良いほど聞かれるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に自信のない学生にも非常におすすめです。
先ほども解説したように、長期インターンは、長期間にわたって企業に勤めるため、1つのことに真剣に打ち込んだ経験としてアピールできます。実践的な業務に携わる中で得られたスキルを伝えることで、「企業に貢献できる人材」としての印象を与えることができるでしょう。
また、長期インターンでの経験は、アルバイトやサークル活動のガクチカより独自性や再現性が高いため、採用担当者の印象にも残りやすいと考えられます。
アルバイトを探している人
長期インターンは、新しくアルバイトを探している学生にもおすすめです。
長期インターンは、一般的なアルバイトより時給が高いことが多いです。また、成果報酬型の場合は自分の頑張りに応じて給与が変わるので、1ヶ月に数十万稼ぐことも夢ではありません。
せっかくアルバイトを始める時間があるなら、長期インターンを始めるという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
長期インターンを始めるまでの流れ
ここまで、長期インターンとは何か、長期インターンに参加するメリットについて解説してきました。これを読んで、「長期インターンに参加してみようかな」と興味を持ち始めた方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは長期インターンを始めるまでの流れを解説します。
STEP①求人サイトに登録
まず、長期インターン求人サイトに登録し、長期インターンを探してみましょう。
今回は、おすすめの長期インターン求人サイトを3つご紹介します。興味のある職種や業種で絞り込むこともできますし、時給や勤務時間、勤務地からなどを設定して、自分に合った長期インターンを見つけましょう。
- ココシロインターン
ココシロインターンは、株式会社SHiROが運営する、学生と企業をつなぐ長期インターン採用メディアです。
学生が自身のキャリアを築くために長期インターンを通した成長の機会を提供し、学生と企業の双方にとって最適なマッチングを実現します。
自分にぴったりの長期インターンを見つけることができるため、どの求人サイトを使えばいいか分からない学生は、まずはココシロインターンに登録するのがおすすめです。
就活生に向けて無料で面談も行っているため、就活について少しでも不安がある方は、ココシロのキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。
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- Infraインターン
Infraインターンは、株式会社Legaseedが運営する長期インターン求人サイトです。長期インターンの求人だけでなく、短期インターン、イベント、スキルアップ講座なども公開しています。
業界や職種別の求人数も多く、東京都内以外の地方案件も充実しており、『ゲーム業界・農業・士業・起業支援』と言った特殊な業界の案件も掲載されています。
- ゼロワンインターン
ゼロワンインターンは、株式会社そるとが運営する長期インターン求人情報サイトです。1,300社以上の求人掲載実績があり、名古屋や大阪、福岡などの地方案件も充実しています。
ゼロワン経由でインターンシップに参加すると、勤務先の社長から就職活動で利用できる推薦状が貰えます。推薦状をもらうと、就職活動時期に企業側からスカウトが届きやすくなるため、就活を有利に進めることができます。
このほかにも長期インターンの募集サイトを探される際は、
こちらSynergy Career株式会社での記事でカオスマップが掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。
STEP②求人に応募
興味のある長期インターンが見つかったら、早速応募してみましょう。
長期インターンシップの内定率は非常に低いため、合格率をあげるためには、同時に複数の企業に応募するのがポイントです。
求人サイトでは採用担当者とやり取りができるため、メール連絡の必要はありません。土日祝日は、企業からの返信が遅いこともあるため、応募から1週間は返信を待ってみましょう。
STEP③書類選考・面接
応募後、企業ごとに書類選考や面接が始まります。企業によっては、数回にわたって面接が行われたり、面接の代わりにカジュアルな面談が行われたりする場合もあります。
面接では、長期インターンを始める目的や自己PR、志望動機、やってみたい業務などを質問されます。アルバイトと比較して、採用難易度が高いため、何を聞かれてもいいように、しっかりと準備していきましょう。
また、逆質問では労働条件や最低出勤日数なども確認しておくと良いです。
STEP④内定
面接に合格したら、内定・採用です。採用担当者と話し合って、実際に働く日を決めましょう。
また、もし複数企業の内定をもらってしまった場合は、内定辞退の連絡も早めに入れておきましょう。
長期インターンに参加した先輩の体験談
ココシロインターンでは、実際に長期インターンに参加した大学生のインタビューも多数掲載しています。今回は、その一部をご紹介します。
【C大学Sさん】
- 26卒
- 在籍期間:2024年5月〜
- 業種:営業
- 長期インターンに参加したきっかけは何ですか?
- 就活で話せるガクチカがなく、不安に思っていたからです。
- 長期インターンでは、どのような業務をしていますか?
- 個人住宅に設置されている太陽光パネルをご提案する営業をしています。
- 長期インターンでやりがいを感じる瞬間を教えてください
- 営業をしていく中で、良い人々と出会えた時です。先輩の商談に同行した時にお客様と仲良くなり、雑談をしたり、マッサージをしてもらったりしたことがありました。そんな人の優しさに触れた時や人との繋がりを感じられた時に、やっていて良かったなと思うことができます。
- 辛いと感じたり大変だと感じる時はありますか?
- 初めて単独で営業をした時は辛かったです。その日は、あいにくの大雨で、訪問しても嫌な顔をされることが多く、辛く感じました。それでも続けた理由は、同じ日に営業をしていた先輩が、お客様と談笑していたところに自分を呼んでくれ、先輩のような営業力と人間力を持てば万人に受け入れられる人間になれることを実感し、仕事に対するモチベーションを保つことができたからです。
- やりがいや辛さ感をじる中で、Sさんご自身に何か変化はありましたか?
- 長期インターンに参加する前は、人と話す時に目が泳いでしまう癖があったのですが、営業経験の中で自信無く見える話し方を直すよう心がけたことで、「ビジネスシーンにおける適切な話し方」を身につけることができました。また、仕事へのモチベーションを見つけるのが上手くなり、精神面も安定したと感じます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事の内容をまとめると以下のようになります。
- 長期インターンとは、有給で長期間で開催される形式の就業体験のこと
- 長期インターンは短期インターンやアルバイトとは大きく異なる
- 長期インターンに参加している学生は僅か3%で、周りと差をつけられる
- 長期インターンは多くのメリットがあるため、早くから参加するのがおすすめ!
長期インターンには様々なメリットがあることがお分かりいただけたでしょうか。大学3年生に限らず、大学1,2年生の方も、今から長期インターンを始めることで周りと大きく差をつけることができます。皆さんも、長期インターンを通して、圧倒的な自己成長を実現してみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
小さな不安や将来の悩みも就活のプロに相談して、就活を成功させましょう!
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