就活を進めていく中で、「就活の軸を決めなきゃだめだよ」という言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか。
就活の軸は選考を突破するためだけではなく、自分が納得のいくキャリアを選ぶ上でも重要です。しかし、しっくりくる就活の軸を見つけられず、悩んでしまう学生さんもたくさんいます。
そこで本記事では、就活の軸の決め方を1から丁寧に解説します。志望動機との違いは?ESで聞かれたときの答え方は?など、みなさんの疑問にお答えする内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
こんな人に読んでほしい
- そもそも就活の軸とは何か知りたい方
- 納得感のある就活の軸を決められない方
- 就活の軸の具体例を知りたい方
- 面接やESなどで就活の軸を聞かれたときの答え方を知りたい方
就活の軸って何?
就活の軸とは、業務内容や福利厚生など、働く上で重視する条件を意味します。
みなさんも就活を進めていく中で感じていると思いますが、世の中には本当にたくさんの企業があります。数ある企業から行きたい就職先を絞っていくためには、「これだけは譲れない」という条件が必要です。
その条件のことを「就活の軸」と呼んでいます。
志望動機と就活の軸の違いとは?
では、就活の軸と志望動機は何が異なるのでしょうか?本記事を読んでいる学生さんの中にも「志望動機はもう考えたし、就活の軸って本当に必要なの?」と疑問に感じている方もいると思います。
結論から述べると、就活の軸と志望動機はレイヤー(層)が違います。以下の図を見てください。

例えば、「グローバルに活躍したい」という就活の軸を定めたとします。この軸に当てはまる仕事は、商社やバイヤーなど様々です。その中でも特に商社に行きたい理由、さらに商社の中でも〇〇商事でなければならない理由が上層に位置します。
就活の軸→業界の志望理由→企業の志望理由の順で、選択肢が狭くなっていくイメージです。
以上で説明したように、就活の軸は志望動機を考える土台となります。そのため、まず就活の軸を固め、その後で志望動機を言語化していった方が考えやすいです。
逆に、就活の軸が定まっていない状態で志望動機を書いてしまうと、どうしてもフワッとした内容になってしまいます。
志望動機は既に作ったという人も、就活の軸はきちんと考えましょう。明確な就活の軸があることで、面接で志望動機を深掘りされても落ち着いて答えることができます。
就活の軸を考えるべき3つの理由
ここまでの説明で就活の軸が何を意味するのか理解することができたと思います。それでは具体的に、就活の軸を考えるべき理由は何があるのでしょうか?
就活の軸を明確にすることで、自分がどのような企業で働きたいのかや働くべきなのかについて理解することができます。そのため、学生は数ある企業の中から志望先を絞りやすくなるでしょう。
就活の軸を定めないまま色々な企業を受けると、いざ内定をもらえたとしても「自分が求めるような働く環境が整っていない…」と感じ内定辞退をしなければいけなくなります。これは、今まで選考対策のために割いた時間や労力を無駄にしてしまうので、できれば始めから自分に合った企業の選考だけを受けたいものですよね。
これを叶えるためには、選考を受ける前に就活の軸を明確にし、志望企業を絞り込む必要があるのです。
先ほど説明した通り、就活の軸は志望動機の土台となる考えです。そのため、その土台である就活の軸がしっかり決まっていないと、志望動機に説得力を持たせることができません。
志望動機は面接において非常に重要視される項目です。そのため、その志望動機の質を上げるための就活の軸もしっかりと定めるべきと言えるでしょう。
就活の軸が必要な理由として、面接で言及されることがよくあるからです。企業としては、就活の軸を聞くことで学生が本当に自社に合っているのかどうかを判断することができます。
企業は自社と就活生のミスマッチを防きたいと考えているため、二次面接あたりで就活の軸について聞き、自社の特徴と一致しているのか確かめているのです。
人事が就活軸を面接で聞く理由
採用担当者が面接で就活の軸を質問するには、 候補者の多面的な適性を見極める複数の意図があります。
入社意欲の本気度と志望動機の深さを測るため
就活の軸が企業の特性や具体的な職務内容と深く結びついていると、それは候補者が真剣にその企業を志望している証となります。
単なる憧れや漠然とした興味ではなく、企業の理念や事業、文化などを理解した上で「この会社で自分の軸を実現したい」という具体的な熱意があるかを見極めています。
企業の詳細な情報と自身の軸を結びつけて語ることで、その企業でなければならない理由が明確になり、入社意欲の高さと志望動機の深さが伝わります。
自己理解度と客観性を評価するため
就活の軸は、候補者が自身をどれだけ深く理解し、客観的に捉えられているかを測る指標となります。
過去の経験から自身の強みや弱み、価値観、何にやりがいを感じるのかなどを具体的に言語化できるかを見ています。自己分析が浅いと、軸が曖昧になったり、企業の求める人物像に無理に合わせようとしたりする傾向が見られます。
自分自身の特性を客観的に把握し、それを基にした就活の軸を語れる候補者は、入社後も主体的にキャリアを築いていけると評価されます。
将来の活躍イメージと成長ポテンシャルを把握するため
企業は、就活の軸を通じて候補者が入社後にどのように活躍し、成長していく可能性があるのかを具体的にイメージしようとします。設定された軸が、企業の事業展開の方向性や求める人物像と合致していれば、入社後の貢献が期待できます。
また、軸に将来のキャリアパスや習得したいスキルなどが含まれていれば、自己成長への意欲が高いと判断されます。企業は、候補者が自社で長期的に成長し、価値を発揮してくれる人材かどうかを就活の軸から読み取ろうとしています。
ミスマッチによる早期離職リスクを減らすため
企業が就活の軸を重視する大きな理由の一つに、入社後のミスマッチを防ぎ、早期離職のリスクを低減することが挙げられます。候補者の価値観や働き方、キャリアに対する考え方と、企業の文化や実際の労働環境が大きく異なると、早期離職に繋がる可能性が高まります。
就活の軸を確認することで、企業は候補者の期待と自社が提供できるものとの間に大きな隔たりがないかを見極めます。これにより、双方が納得した上での入社を促し、長期的な活躍を目指します。
就活の軸の決め方は?
就活の軸にはどのようなものがあるのか分かったところで、ここからは就活の軸の決め方を説明していきます。
就活の軸を決めるためには、自己理解と社会理解の両方を進める必要があります。自己理解は「自分にとって重要なこと」を見極めるため、社会理解は「企業にとって重要なこと」を知るために行います。

先ほど述べた通り、就活の軸は学生と企業のミスマッチをなくすためにあります。つまり、以上の画像のように「自分にとって重要なこと」と「企業にとって重要なこと」の2つが重なるところに、就活の軸があるのです。
自己理解
自己理解を進めるためにおすすめのやり方は、4つあります。
モチベーショングラフとは、自分の過去の出来事をグラフで表したものです。横軸に年齢を入れ、縦軸にモチベーションの波を記入していきます。
「小学生の頃は楽しかったな」「高校生時代は黒歴史かも」など、これまでの人生を振り返り、そのときなぜそのような感情になったのかを記入していきます。
モチベーショングラフを書くことで、自分のモチベーションの揺れ動きを客観的に見つめ直すことができます。その結果、モチベーションを維持するための条件が明確になるのです。
「手軽に自己分析を行いたい!」という方におすすめなのが、自己分析シートです。このシートを使えば、手順に沿って作業をすすめるだけで簡単に自己分析を行うことができます。

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他己分析では、家族や友人など他人から見た自分の印象を聞き出します。他己分析をすることで、自分自身では見えていなかった無意識の個性に気付くことができます。
シンプルに「私の強みってなんだと思う?」と聞くのもありですが、より詳細な他己分析がしたい場合は「ジョハリの窓」という手法がおすすめです。
ジョハリの窓では、自分の性格を次の4つに分類します。
- 開放の窓…自分も他人も知っている
- 秘密の窓…自分だけが知っている
- 盲点の窓…他人だけが知っている
- 未知の窓…自分も他人も知らない
ジョハリの窓は複数人で行います。メンバー間で紙を回し、それぞれの印象を記入します。自分の印象が書かれた紙を見比べて意外に思うものがあれば、書いた本人になぜそう思うのか聞いてみましょう。そうすることで、自分では気付かなかった自分の個性を発見できるのです。
今、流行っているMBTI診断。やったことがある方も多いのではないでしょうか?このMBTI診断の結果は、自己理解に生かすことができます。
MBTI診断とは、質問への回答によってその人の性格を16タイプのパーソナリティに分類する性格検査です。
自己分析をしていると、考えすぎて逆に自分のことがよく分からなくなってしまう場合があります。そんなときは、MBTI診断のような客観的な指標を参考にすることがおすすめです。
自己分析のやり方は以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
社会理解
続いては、社会理解の進め方をみていきましょう。おすすめのやり方は3つあります。
ほぼ全ての企業が就活生に向けて企業説明会を実施しています。まずはそういった説明会に参加するのが、社会理解を進めるための第一歩です。
企業説明会では、業務内容や求める人物像、社風や福利厚生について網羅的に解説してくれます。ただ漫然と参加するのではなく、感想をまとめたメモを残しておくと後から振り返るのに役立ちます。
OB・OG訪問とは、その企業で働いている人に話を聞きに行くことをいいます。
OB・OG訪問は、企業説明会よりもリアルな声が聞けるというメリットがあります。仕事をする中で最も嬉しかったこと・大変だったこと、入社前と入社後のギャップなど、その人だからこそ話せるエピソードを聞き出すといいでしょう。
OB・OGの探し方は次の通りです。
- 大学のキャリアセンターで紹介してもらう
- OB・OG訪問用アプリを使う
- 知り合いのつてをたどる
社会理解を深めるためには、インターンに参加することも有効です。インターンには短期と長期の2種類がありますが、より深い社会理解をするためには長期インターンがおすすめです。
学生時代はサークルとアルバイトしかしていなかったので、限られた経験から将来のキャリアを考えることに難しさを感じているという就活生は多いと思います。
長期インターンのメリットは、学生の立場で実務経験を積めるということです。ビジネスの現場で社会人とともに働くことで、その業界・職種で求められる能力やマインドを身をもって知ることができます。
長期インターンに興味を持ったら、まずは「ココシロインターン」のキャリアアドバイザーと面談してみるのがおすすめです。面談を通して、自分では言語化しにくいキャリア観の言語化をサポートしてもらったり、自分に合った求人を紹介してもらうことができます。
就活の軸で行き詰まりを感じている方は、まずは面談に申し込んでみてはいかがでしょうか?
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【3つのパターン別】就活の軸の具体例20選!

ここまでの内容で、就活の軸とは何か分かってきたのではないでしょうか?
続いては、実際にどのような就活の軸があるのかを見ていきましょう。具体例を参考にすることで、自分の就活の軸を考えやすくなります。
やりがい
みなさんはどんなときにやりがいを感じますか?同じタスクに取り組んでいたとしても、どの部分にやりがいを感じるかは人それぞれです。
例えば、勉強をするにしても、自分の知識が増えていくこと自体に喜びを感じる人もいますし、テストで良い結果を残して他人から認められることを心の支えにしている人もいます。
自分がやりがいを感じるポイントを振り返り、そこから就活の軸を作ってみましょう。
やりがいを基にした就活の軸の例は、以下の通りです。
- お客様から直接感謝の言葉をもらいたい
- 常に自己成長を実感しながら働きたい
- チームで成果を残したい
- 若いうちから責任のある立場につきたい
- 社会課題の解決に貢献したい
- 人々の生活を便利にしたい
- 新しいことに次々と挑戦したい
- 数値的な結果を残したい
- 働きながら知識を増やしたい
- 規模の大きなプロジェクトに関わりたい
働き方
会社選びの条件を考えたとき、福利厚生や残業時間など働き方の面が真っ先に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
働き方は、ESや面接で説明するのはふさわしくない場合もあります。しかし、自分らしいキャリアを歩む上では非常に重要な要素です。
理想の働き方を考える場合は、なるべく具体化しましょう。例えば、「ホワイト企業で働きたい」と考えている方は多いと思います。ここから一歩進んで「自分にとってのホワイト企業は何か」を考えなければ、ぼんやりとした軸になってしまいます。
働き方を基にした就活の軸は、以下のようなものがあります。
- 残業時間は40時間までに抑えたい
- 土日は必ず休みたい
- 1年に1度はまとまった休暇をとりたい
- 東京で働きたい
- 海外で働きたい
- 副業がしたい
適性
「向いていることを仕事にしたい」と考えている人も多いと思います。この場合、自分の能力を生かすことだけが目的になってしまわないように注意しましょう。
みなさんも「リスキリング」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?リスキリングとは、DXやAIの進歩など日々変化していく環境に適応するために、新しいスキルを学ぶことを意味します。
今この言葉がトレンドになっているように、仕事で求められる能力は常に変化していきます。そのため、自分の能力を生かすこと自体をゴールにするというよりは、自分の能力によって誰にどんな影響を与えたいかも合わせて考えるようにしましょう。
適性を基にした就活の軸の例は、以下の通りです。
- 学んできた専門分野を生かして〇〇がしたい
- 留学の経験を生かして〇〇がしたい
- プログラミングのスキルを生かして〇〇がしたい
- 自分の強みを生かして〇〇がしたい
ここでいう強みにはどのようなことが書けるのか知りたい方は、こちらの記事を合わせて確認してみてください。
【業界別】就活の軸の具体例21選!

本記事を読んでいる方の中には、行きたい業界が既にある方もいると思います。その場合、「なぜその業界に惹かれるのか」を深堀りしていくと、企業選びの条件が明確になるかもしれません。
ここからは、業界ごとの就活の軸の具体例を紹介していきます。就活の軸の具体例を知ることで、その業界が気になっている理由が見えてくるでしょう。また、今まで興味がなかった業界でも実は自分の軸に当てはまっていることを発見できるかもしれません。
コンサル
コンサルは、顧客の課題を解決する戦略を考える仕事をしています。顧客は法人、行政機関、個人など様々です。また、解決する課題の内容によって、経営コンサル・ITコンサル・人事コンサルなどに分類されます。
コンサルはプロジェクト単位で仕事をします。顧客からの依頼があると、依頼内容に対して最適なチームが編成され、課題への解決策が決まった段階でチームは解散します。そして、それぞれまた別のプロジェクトに加わるのです。
そのため、1つの分野の専門性を深めていくというよりは、様々な領域のプロジェクトに携われることも大きな魅力です。
- 論理的思考力を生かして企業の課題を解決したい
- 様々な業界のプロジェクトに関わりたい
- 将来的に独立したい
商社
商社は企業と企業の「仲介役」を務め、国境を越えた流通を支えています。あらゆる商材を扱う総合商社と、エネルギーや食品など特定の商材を扱う専門商社に分類されます。
メーカーのように自社製品を持たない分、商社の価値は長年にわたって築き上げてきた豊富な情報網や人脈にあります。立場も国籍も異なる様々なステークホルダーと協働し、新しい繋がりを生み出していく仕事だといえるでしょう。
- 日本のプレゼンスを高めたい
- 人と人のネットワークを構築したい
- 語学力を生かして海外で働きたい
金融
金融は「無形商材」といって、物質的な形のない商品を売る仕事です。
例えば、顧客としては三菱銀行からお金を借りても、三井住友銀行からお金を借りても、そこに大きな違いはありません。保険や証券についても同じことがいえます。
その中でも特定の会社と取引をするのは、営業担当や窓口担当の対応の質に依るところが大きいです。お客様の信頼を得ることが結果につながりやすいのも、金融業界の特徴です。
- 顧客と深い関係性を築きたい
- 経営層を顧客とすることで成長したい
- 地域経済の発展に貢献したい
IT
技術の力で一般消費者や法人の課題を解決するのが、IT業界の仕事です。
ITは社会のあらゆる分野で活用されています。特に「〇〇分野のIT化に貢献したい」といった想いがあれば、それを基準に企業を選ぶのも手でしょう。
また、IT業界は変化が激しく、新しい技術について常に学んでいく姿勢が求められます。プログラミングなどの経験の有無に関わらず、技術への興味と知識欲が求められる仕事です。
- 世の中をより便利にしたい
- 最新技術を社会に導入したい
- 新しい技術を学び続けたい
広告・マスコミ
広告・マスコミは、商品や情報を世の中に広く伝える仕事です。
華やかなイメージがあるため、就活生からも非常に人気の高い業界になっています。しかし、実際の仕事では地道な営業や取材が求められるため、憧れだけで続けるのは難しいといえるでしょう。
広告・マスコミで働く上では、「広告を通して生活者に〇〇という価値を与えたい」「〇〇な番組を作って視聴者を笑顔にしたい」といった明確なビジョンが必要です。
- 良い商品やサービスを広めたい
- 自分の作ったコンテンツで感動を与えたい
- 正確な情報を伝えたい
メーカー
メーカーは、モノ(製品)の生産・販売をしています。食品・自動車・繊維など作っている製品によって企業の特徴は大きく異なります。
近年では日本製品の海外展開も盛んであるため、海外志向がある人にも活躍のフィールドはあるといえます。
- ものづくりに携わりたい
- 日本の技術力の高さを世界に広めたい
- 生活をより便利にしたい
インフラ
インフラ業界は、エネルギー・交通・水道など人々の生活の根幹を支えています。
インフラは一度止まってしまうと、広範囲に影響が及びます。そのため、責任感の強い人や裏方として国民の生活を支えることに対する強い思いを持っている人に向いている仕事だといえるでしょう。
- 公共性の高い事業に携わりたい
- 裏方として人々の生活を支えたい
- 特定の地域の発展に貢献したい
【職種別】就活の軸の例52選!

ここでは、主要な職種別に具体的な就活の軸の例を提示します。各職種の特性を理解し、自身の価値観や経験と照らし合わせることで、より説得力のある就活の軸を見つける手助けとなるでしょう。
営業職
営業職は顧客との関係構築や目標達成が重要で、対人スキルや成果意欲が求められます。実力主義の環境で成果を重視する人にも適しており、個人的な達成意欲と顧客志向のバランスが大切です。
面接では、自身の経験と企業の特性を結びつけて伝えると効果的です。例えば、「自分の言葉で人の心を動かす仕事がしたい」という軸をディベート経験と結びつけ、企業の事業特性に適用して説明するなどです 。
- 成果を追求し、自己成長を図りたい
- コミュニケーション能力を生かしたい
- 成果主義の企業で働きたい
- 人と接することを通じて価値を提供したい
- お客様の課題を解決できる提案力を磨きたい
- 幅広い人脈を構築したい
- 顧客に頼られる存在になりたい
- 事業に最前線で貢献したい
- 責任のある仕事を任されたい
- 結果が数字で表れる仕事がしたい
企画職
企画職には創造性、分析力、市場理解が不可欠で、アイデアや分析力に関する軸を持つ人に向いています。データに基づいた柔軟な発想力も重要です。
面接では、市場ニーズの認識、創造性、分析スキルを経験と共に示すと良いでしょう。例えば、「市場のニーズに基づいた新しい価値を創造すること」を軸に、アルバイト経験と結びつけて説明するなどです 。自由な発想とデータに基づく現実的なアプローチのバランスが評価されます。
- 創造力を発揮し、ユニークなアイデアを形にしたい
- 柔軟な発想で新しい市場やターゲットを開拓したい
- 最新のトレンドを把握し、他社に先駆けた商品企画をしたい
- 自分のアイデアで世の中にインパクトを与えたい
- イベントやキャンペーンなど、さまざまな企画を立案・実行したい
- 自分のアイデアを商品やサービスなどの形にしたい
- 世の中のトレンドを意識して働きたい
- 新しい考え方を世の中に広めたい
- 論理的に考える仕事がしたい
事務職
事務職は組織運営を支え、正確性、整理能力、協調性が求められます。几帳面な性格や調整力も活かせます 。面接では、支援的な姿勢を具体的な経験で裏付け、企業の特性と結びつけて貢献意欲を示すと効果的です。
例えば、「周りの人をサポートして組織全体のパフォーマンス向上に寄与したい」という軸をマネージャー経験と関連付けて説明するなどです 。他者の成功を積極的に支援し、効率性を高める意志を示すことが大切です。
- 几帳面な性格を生かしてコツコツ仕事がしたい
- 組織をサポートし、会社全体の業務効率を高めたい
- ITスキルを活用し、業務の効率化や自動化を推進したい
- 数字やデータの管理・分析に強くなりたい
- バックオフィス業務のプロフェッショナルを目指したい
- 作業を黙々とこなす仕事がしたい
- 周囲の人が気持ち良く働くためのサポートがしたい
- パソコンスキルを生かしたい
販売職
販売職は顧客との直接対話を通じて商品やサービスを提供し、対人スキルやサービス精神が重要です。成果への達成感を求める人にも向いています。面接では、顧客に感動を与えるような体験を創造したいという想いを、具体的な経験と共に伝えると良いでしょう。
例えば、「接客を通じて人に感動を与えたい」という軸をアルバイト経験と結びつけて説明するなどです 。商品への情熱と顧客への献身性を示すことがポイントです。
- お客様に感動を与えるような価値を提供したい
- 常に目標を持ち、それを達成することで達成感を得たい
- コミュニケーション能力を活かして、顧客ニーズに合った商品を提供したい
- お客様に感動していただける接客をしたい
- 自分の提案を通じお客様に喜んでもらうことでやりがいを感じたい
- 自分が魅力に感じる商品を扱いたい
- 提案力を生かしたい
技術職・エンジニア職
技術職・エンジニア職は、技術知識を応用し製品やシステムを開発・改善します。問題解決能力、分析力、革新への情熱が求められ、学んだ技術知識や新しい発想を活かしたい人に向いています。
面接では、技術への情熱とそれを社会貢献などに活かしたいという目的意識を伝えることが重要です。例えば、「技術で社会的課題を解決すること」を軸に、大学での学びと企業の事業を結びつけて説明するなどです 。
- 新しい技術を開発し、イノベーションを起こしたい
- 技術力で製品やサービスの品質を向上させたい
- 新しい技術を通じて、より便利で快適な生活を提供したい
- デジタル技術やAIを活用し、革新的な製品を生み出したい
- 自分の設計や開発した製品を世に送り出したい
- 自分のアイデアで世の中を変えたい
- 新しい価値を生み出したい
- 社会にインパクトを与えたい
- 好きなサービスの制作に携わりたい
- プロのエンジニアと仕事をして成長したい
クリエイティブ職
クリエイティブ職は独創性、美的感覚、構想力、アイデアを形にする能力が求められます。自己表現への欲求も重要です 。面接では、個人的な表現意欲と、受け手に影響を与えたいというコミュニケーション目標のバランスを示すと良いでしょう。例えば、「独自の視点と表現力で人々の心に響く価値を創造する」という軸を、具体的な制作経験と結びつけて説明するなどです。
- 自分の功績が残る仕事がしたい
- 自分の考えを表現する仕事がしたい
- 多くの人々の心に響くものを生み出したい
その他専門職(例:医療系専門職など)
専門職は高度な専門知識、訓練、免許が必要で、強い責任感、倫理観、特定分野への献身が求められます。面接では、専門分野の倫理観へのコミットメントと、専門知識を社会貢献に活かしたいという強い願望を示すことが重要です。
例えば、「専門知識と倫理観に基づき、困難を抱える人々を支援する」という軸を、具体的な研究や経験と結びつけて説明するなどです。
- 病気に苦しむ人々の力になりたい
- 心と体の両方から人をケアしたい
- 人々の健康を支えたい
- 専門的な知識やスキルを生かして人の役に立ちたい
- 傾聴力を生かせる仕事がしたい
就活の軸を面接で聞かれたときの答え方は?
就活の軸で人事から高評価をもらうためには、内容だけではなく答え方も大切です。
ここからは、面接で就活の軸を聞かれたときの答え方について説明します。まず結論を述べ、次に結論の理由、そして最後に軸に基づいたビジョンを述べるようにしましょう。
- 結論:私の就活の軸は、〜〜です。
- 結論の理由:過去に〜〜ということがあったからです。/ 普段から〜〜しているからです。
- 軸に基づいたビジョン:将来は〜〜な仕事がしたいと考えています。
【業界別】面接における就活の軸の答え方の例文
コンサル志望の例文
私の就活の軸は「成果が数字で明確に評価される環境」です。そのように考えるようになったきっかけは、大学3年生から始めた訪問販売の長期インターンにあります。業務では苦しいこともありましたが、成果を上げて社内表彰されたとき、大きなやりがいを感じることができました。この経験から、将来は数字にこだわり、確かな成果を上げられるコンサルティングの営業として成長していきたいと考えています。
商社志望の例文
私の就活の軸は「世界を繋ぐ仕事ができる環境」です。大学時代に海外留学を経験し、文化や言語の違いを超えて人や物、情報が行き交うことによって新たな価値が生まれる瞬間に立ち会いました。その時、世界を繋ぐ仕事が持つ可能性に魅力を感じました。商社は、モノや資源の流通だけでなく、異なる国や地域のパートナーと協力し、社会課題を解決しながらビジネスを生み出す役割を担っていると理解しています。その中で、国や地域を越えて価値を繋げ、世界中の人々の暮らしを豊かにする仕事に貢献したいと考えています。
金融志望の例文
私の就活の軸は「経営層を顧客とすることで成長できる環境」です。大学時代に経済学を専攻し、企業経営や事業戦略に興味を持ちました。その中で、企業経営を支える金融業界の重要性を理解し、特に経営層と直接関わりながら課題解決に貢献することが、自分自身の成長に繋がると考えるようになりました。金融業界の中でも、御社は経営者層に対して高度な提案力や専門知識を活かし、事業成長を支えるコンサルティング業務に強みを持っています。私も御社の一員として、経営層に信頼されるパートナーを目指し、金融知識を磨きながら成長していきたいと考えています。
IT志望の例文
私の就活の軸は「世の中をより便利にする仕事」です。大学時代にプログラミングやIT技術を学ぶ中で、日常生活やビジネスが技術によって効率化され、人々の暮らしがより便利になることに大きな魅力を感じました。特に、AI技術が課題を解決し、当たり前の生活を大きく進化させている現状に強く興味を持っています。御社はAIやクラウドを活用して、世の中に新しい価値を提供している点に魅力を感じています。私もIT技術を通じて、企業や社会の課題を解決し、人々の生活をより便利にするサービスを生み出していきたいと考えています。
広告・マスコミ志望の例文
私の就活の軸は「人と人とのつながりを生むクリエイティブな仕事ができる環境」です。大学のゼミでSNSマーケティングに携わり、情報発信によって人の行動を変える面白さを感じました。この経験から将来広告業界に就職したいと考え、特に御社の「人とものと世界を繋ぐ」という企業理念に感銘を受け、自分も広告を通じて世の中に新しいつながりや価値を生み出したいと考えています。
メーカー志望の例文
私の就活の軸は「日本の技術力の高さを世界に広める仕事」です。幼い頃から日本製品の品質や技術力の高さに触れてきたことで、ものづくりに対する日本企業の姿勢に誇りを感じるようになりました。大学では工学を学び、技術や製品が持つ価値を最大限に活かすことで、世界中の人々の生活や社会に貢献できると考えるようになりました。御社は独自の技術や製品を強みに、グローバル展開を進めており、その技術力が世界中で高く評価されている点に魅力を感じています。特に、海外事業や新興国市場の開拓に挑戦し、御社の技術を通じて新しい価値を提供していきたいです。
インフラ志望の例文
私の就活の軸は「裏方として人々の生活を支える仕事」です。幼い頃、台風で停電や断水が起きた際に、インフラがいかに私たちの生活に欠かせない存在であるかを実感しました。それ以来、日常では目立たない存在でありながら、人々の安心で快適な生活を支えるインフラに強く興味を抱くようになりました。特に御社は電力・ガスの分野で長年にわたり安定した供給や維持を続けており、社会を支える重要な役割を担っている点に魅力を感じています。私は、裏方として社会の基盤を支え、生活の『当たり前』を守る仕事に貢献したいと考えています。
就活の軸を面接やESで答える時に注意すべきポイント

就活の軸を効果的に伝えることは、選考を有利に進める上で不可欠です。自己理解に基づき、企業の特性と結びつけ、具体的な経験で裏付けることが重要です。
自己分析との一貫性を保つ
就活の軸は自己分析に基づき、自身の価値観や強みを反映させましょう。ESや面接での発言と一貫性を持たせることが重要です 。自己分析に基づいた軸は、候補者の人物像やキャリアビジョンを明確にし、信頼性を高めます。
企業の理念や事業内容と具体的に結びつける
就活の軸は、応募企業の理念や事業内容と具体的に結びつけましょう。企業研究を通じて接点を見つけ、自身の貢献を明確に伝えることが大切です 。個人の軸と企業の特性との関連性を示すことで、企業への深い関心と貢献意欲をアピールできます。
経験に基づいた具体的なエピソードを添える
就活の軸には、具体的な経験に基づいたエピソードを添えましょう。なぜその軸が重要なのか、実績を示すことで説得力が増します 。具体的なエピソードは、候補者の人物像や能力をより鮮明に採用担当者に伝えます。
抽象的な表現を避け、自分の言葉で語る
抽象的な表現は避け、自分の言葉で具体的に就活の軸を語りましょう。オリジナリティと誠実さが伝わります 。独自の言葉で語ることで、その軸が内省を通じて得られたものであるという印象を与えます。
入社後の貢献意欲と成長ビジョンを示す
就活の軸を通じて、入社後の貢献意欲と将来の成長ビジョンを示しましょう。企業での活躍イメージを伝えることが効果的です 。企業と結びついた将来のビジョンは、企業への高いコミットメントを感じさせます。
NG例:避けるべき伝え方とその理由
就活の軸を伝える際には、マイナスの印象を与える表現や内容を避けましょう。代表的なNG例は以下の通りです。
- 待遇や福利厚生、安定性のみを軸にする。
- 企業の理念や事業内容と明らかに矛盾する軸を述べる。
- あまりにも多くの軸を羅列する。
- 根拠となるエピソードがない、または薄弱である。
- 誰にでも当てはまるような抽象的な軸を述べる。
- 面接官に媚びるような、本心でない軸を述べる。
これらのNG例に注意して、自身の軸を客観的に見直すことが重要です。
このように就活の軸を面接やESで伝える時には、注意すべきポイントがいくつかあるため、これらを踏まえた対策が必要です。
もし「どうやって1人で面接対策すればいいかわからない」「場数を踏みたいけど、練習相手がいない」というお悩みを抱えている方は、ココシロの就活面談がおすすめです!
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就活の軸に関するFAQ

最後に、就活の軸に関連するよくある質問とその回答についてまとめます。
お客様に寄り添うことは就活の軸になりますか?
お客様に寄り添うという想いは、立派な就活の軸になります。コンサル、金融、小売、人材など、顧客に対して真摯に向き合う姿勢を評価する企業は数多くあるからです。
お客様に寄り添うことを就活の軸にする場合は、自分の具体的な経験に基づくと良いでしょう。アルバイトなどを通して実際にお客様から感謝された経験を語ることで、就活の軸に説得力を持たせることができます。
就活の軸は1つに絞るべきですか?
就活の軸は無理に1つに絞る必要はありません。業務内容、社風、働き方など企業を選ぶ上で参考にすべき要素はたくさんあるため、1つに決めるのは難しいでしょう。
一方、就活の軸が複数あると、その分検討しなければならない要素は増えます。後から迷ってしまわないように、複数の軸のうちどれが一番重要なのか優先順位をつけておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では以下の内容をお伝えしました。
- 就活の軸は、企業と就活生のミスマッチを防ぐためのもの
- 就活の軸は、やりがい・適性・働き方の3パターンに別れる
- 就活の軸を決める上では、自己理解と社会理解の両方が必要
- 面接で就活の軸を聞かれたときは、結論→結論の理由→軸に基づいたビジョンの順番で説明しよう
- 就活の軸は1つに絞る必要はない
就活の軸は、選考を突破するためだけではなく、数ある企業の中から自分の行きたい企業を選ぶためにも重要です。
就活の軸を定めなければ、なんとなく目に留まった企業を応募するだけになってしまいます。そうなると、効率的なエントリーができず、面接で志望理由を深堀りされたときも曖昧な答え方になってしまいます。
就活生のみなさんには、ぜひ本記事の内容も参考にしつつ、自分の納得のいく就活の軸を見つけていただきたいと思っています。
本記事がみなさんのより良い就活の一助になれば幸いです。
長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
小さな不安や将来の悩みも就活のプロに相談して、就活を成功させましょう!
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