就活を進める中で、「業務」や「仕事」といった言葉を聞く機会が多くなります。面接官から「業務と仕事の違いは何だと思いますか」と聞かれた経験がある方もいるかもしれません。また、企業研究の過程で、業務と仕事という2つの言い回しが登場して混乱している方もいるでしょう。
業務と仕事の違いは、改めて考えてみると言語化が難しいポイントです。しかし、実は業務と仕事の違いを理解しているかどうかが、面接や企業研究の精度に大きな影響を与えることを知っていましたか?多くの就活生が見落としがちな業務と仕事の違いをしっかり理解することで、周りの就活生と差をつけましょう!
本記事では、業務と仕事の違いを解説するだけではなく、面接や企業研究においてどのように業務と仕事の違いを意識すべきなのかも実践的に解説します。
こんな人に読んでほしい
- 業務と仕事の違いが分からない人
- 業務と仕事の違いを踏まえて就活を進めたい人
- 面接で業務と仕事の違いを聞かれたときの答え方を知りたい人
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業務と仕事の違いとは?
業務と仕事の違いは、「範囲」「進め方」「ゴール」の3つにあります。
簡潔にいうと、業務は限られた範囲で、指示通りにやることが求められ、業務の完了がゴール、仕事はより広い範囲で、自ら考えながら行い、最終的な社会貢献や自己実現がゴールだといえます。
業務と仕事の違いを以下の表にまとめました。
業務
- 範囲が狭い
- 言われた通りにやる
- 業務の完了がゴール
仕事
- 範囲が広い
- 自ら考えてやる
- 社会貢献や自己実現がゴール
範囲が狭い vs 範囲が広い
1つ目の業務と仕事の違いは、範囲が狭いか、範囲が広いかです。
「業務」とは、特定の目的を果たすために割り当てられた具体的なタスクを指します。例えば、「データを〇〇件入力する」「営業電話を〇〇回かける」など、日々のルーティンワークが業務の典型例です。
一方、「仕事」はこれらの業務を包括する、より広い概念です。仕事には、業務そのものに加えて、業務を通して達成される「顧客への価値提供」「自己成長」「組織への貢献」といった価値の側面が含まれます。
この違いを言い換えれば、「業務」は仕事を構成する一部であり、「仕事」は業務の集積によって成り立つともいえます。「業務」は個々のピースであり、「仕事」はそれらをつなぎ合わせた全体像と考えると分かりやすいでしょう。
言われた通りにやる vs 自ら考えてやる
2つ目の業務と仕事の違いは、言われた通りにやるか、自ら考えてやるかです。
「業務」は基本的に上司や組織から与えられた指示や手順に従って遂行されるものです。例えば、「毎日10件の顧客訪問を行う」や「特定のデータを週次で更新する」といった具体的な内容が該当します。
これに対して、「仕事」はより主体性が求められる活動です。先ほど述べた通り、仕事には「顧客への価値提供」「自己成長」「組織への貢献」といった価値が含まれます。つまり、単に与えられたタスクをこなすのではなく、そのタスクを通して何が実現されるかが重要です。
日々の業務の先にある価値を意識し、その実現のために自ら考えて行動することが「仕事」だといえるでしょう。
業務の完了がゴール vs 社会貢献や自己実現がゴール
3つ目の業務と仕事の違いは、業務の完了がゴールか、社会貢献や自己実現がゴールかです。
業務は目の前のタスクを遂行し、それが「完了」することで評価されるのに対し、仕事はその成果がどのように組織や社会に影響を与えたかが重要です。
例えば、営業職の場合、「毎日10件の顧客訪問を行うこと」が業務の目的になるでしょう。一方、「営業力を磨き、人として成長する」「売上目標を達成することで営業部全体に貢献する」「販売する商材が世の中に普及する」など、自己実現や組織貢献、そして社会貢献が仕事のゴールになります。
業務と仕事の違いを意識すべき理由2選!
「業務」と「仕事」という言葉は、似ているようでその本質は異なります。以下では、業務と仕事の違いを把握すべき理由をご紹介します。
1. 企業研究の質が向上する
業務と仕事の違いを理解すべき理由の1つ目は、企業研究の質が高くなることです。
企業研究に苦戦する就活生は毎年数多くいます。深掘れば深掘るほど企業について知らない情報は出てきますし、企業の数自体も無限にあるためです。
つまり、企業研究は漫然とやってもうまく行きません。「仕事とは何か」「業務とは何か」「自分はどんな仕事・業務がしたいのか」当たりをつけてから企業研究に挑まなければ、何を調べるべきか分からず、時間だけがかかってしまいます。
そこで、業務と仕事の違いを意識することは重要です。まず業務と仕事の違いを知ることで、企業研究において見るべき観点が明確になります。結果、自分の価値観やキャリアビジョンに合致する企業を見極めやすくなるのです。
2. 面接で深い回答ができる
業務と仕事の違いを理解すべき理由の2つ目は、面接で精度の高い回答ができるようになることです。
面接においては、「あなたはうちに入社して将来何がしたいのか」という部分を深堀りされます。具体的には、「あなたのキャリアビジョンはなんですか?」といった質問が想定されます。
詳しくは次章で解説しますが、実は上記の質問は「業務」ではなく「仕事」について尋ねています。このような質問に対して業務と仕事の違いを意識せず、漫然と答えてしまうと、面接官の意図とズレた回答内容になってしまいます。結果、面接で自分自身を効果的にアピールできなくなってしまうのです。
このような事態を防ぐためにも、業務と仕事の違いを意識することが重要です。
企業研究で意識したい!業務と仕事の違い
企業研究は就活の基盤となる重要なプロセスですが、その際に業務と仕事の違いを理解しているかどうかで、得られる情報の深さや企業選びの精度が大きく変わります。
以下では、業務と仕事の違いを踏まえた効果的な企業研究のポイントについて詳しく解説します。
業務は「自分の特性が生かせるか」を確認
業務とは、「日々働く上で何をするか」です。言い換えれば、日常的に自動で与えられるタスクが業務だといえます。
そのため、業務は自分の特性が生かせるものであることが重要です。毎日行わなければならないタスクがどうしても自分に合っていなかったら、その会社で働き続けるのが辛くなってしまうでしょう。逆に、日々の業務内容が自分の強みを生かせるものだったら、働くのが楽しいと感じやすくなります。
つまり、企業研究において業務を調べる際は、その企業で行われている業務が自分に合っていそうかをチェックしましょう。
仕事は「何を成し遂げられるのか」を確認
仕事は、業務の延長線上にある広い概念です。仕事を通してどんな社会人になれるのか、顧客や組織にどう貢献できるのか、社会にどんな価値を与えているのかが問題になります。
つまり、企業研究においては、その仕事によって何を成し遂げられるのか、それが自分のキャリアビジョンと合っているのかが重要です。このポイントを意識することで、入社後の充実感や成長の可能性をより具体的にイメージできるでしょう。
しかし、「自分の特性」や「キャリアビジョン」と言われても中々思いつかないという方もいると思います。就活生になって初めて自分の将来について考え始めたという学生も多い中、まずは世の中にある仕事や様々なキャリアの可能性を知る必要があります。
そこでおすすめしたいのが、キャリアアドバイザーとの面談です。ココシロインターンでは、学生1人1人に専属のキャリアアドバイザーがつき、無料のオンライン面談サービスを行っています。キャリアアドバイザーは豊富な就活支援経験を踏まえて、向いている業務や将来やりたい仕事の言語化をサポートしてくれます。
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面接で意識すべき業務と仕事の違い
ここまでの説明を通して、業務と仕事の違いが分かったと思います。では、実際の面接の場では、業務と仕事の違いをどのように意識すればよいのでしょうか?
結論から述べると、面接の場で将来やりたいことを聞かれた場合、「業務」ではなく「仕事」に焦点を当てましょう。企業が求めているのは「業務ができる人」ではなく、「仕事ができる人」だからです。
先ほど述べた通り、業務は「限られた範囲で、指示通りにやることが求められ、業務の完了がゴール」、仕事は「より広い範囲で、自ら考えながら行い、最終的な社会貢献や自己実現がゴール」です。
会社で働く上では、もちろん言われたことを言われた通りにやることも大切です。しかし、言われた業務だけこなせる人と、自発的に考えながら仕事ができる人の2人がいた場合、面接官が採用したいと感じるのは後者でしょう。
面接では、「業務内容が自分に向いていると思った」といった話に終始して、働くことを通して実現したい価値は何かという「仕事」の側面を伝えない就活生が数多くいます。業務と仕事の違いを理解し、面接においては自分の目指す「仕事」像をしっかり伝えましょう。
就活では「業務」のここを見よう!
就活において企業研究を進める際、「業務」に焦点を当てて具体的な情報を集めることは、自分に適した職場環境を見極めるための基盤となります。
では、実際に企業研究で業務を調べる場合、どのようなポイントに着目すれば良いのでしょうか?ここでは、業務内容を明確にするために企業研究において注目すべき4つの観点を紹介します。
見るべき観点 | 情報源 |
---|---|
顧客は誰か | お客様事例一覧 |
どのように価値を生み出すのか | 職種紹介、社員インタビュー |
業務に要する期間はどのくらいか | プロジェクト事例 |
同僚との関係性はどのようなものか | OB訪問、会社説明会 |
顧客は誰か
「業務」を分析する際、まず確認すべきはその対象となる顧客です。
例えば、顧客が一般消費者(BtoC)なのか、企業(BtoB)なのかで、業務の内容や求められるスキルが大きく変わります。例えば、BtoC企業のマーケティング職では数字から消費者心理を読み取るデータ分析のような業務がある一方、BtoB企業の営業職では得意先に定期的に訪問し、長期的に信頼関係を構築していくような業務があるでしょう。
顧客に着目することで、実際の業務内容を想像しやすくなります。具体的には、企業ホームページの「お客様事例一覧」などを参照するとよいでしょう。
どのように価値を生み出すのか
企業の業務内容を調べる際には、「どのような方法で価値を生み出しているか」を理解することも重要です。
例えば、自社の製品やサービスを売り込むのか、それともコンサルティングなどの形で自分自身で価値を創出するのかによって、業務の性質が異なります。
自分が得意とするスキルや経験が、こうした価値提供の方法にどう活かせるかを考えることで、応募先企業の選定がより的確になります。具体的な価値提供の方法は、企業ホームページの「職種紹介」や「社員インタビュー」から確認することができます。
業務に要する期間はどのくらいか
業務のサイクルについても注目する必要があります。短期的に成果が求められる業務と長期的なプロジェクトに携わる業務では、求められる働き方や達成感の得方が異なります。
例えば、長期間で業務を行う場合、プロジェクトの規模が大きくなりがちであり、社会への影響力を意識しやすくなります。一方、自分が個人としてどれだけ全体に貢献したかは見えにくくなる傾向があります。
自身の働き方の好みに合わせて、どのような業務サイクルが自分に適しているかを判断しましょう。実際のプロジェクト事例などが参考になります。
同僚との関係性はどのようなものか
業務を進める上で、同僚とはどのような関係性が求められるのかも重要なポイントです。
チームで協力するのか、個人の力が生かされるのか。競い合う関係性か、なるべく上下をつけないように扱われるのか。このような観点は、いわゆる「社風」として企業に定着しており、職場の雰囲気を形作っています。
職場のストレスの大半は、人間関係から来るといわれています。どのようなコミュニケーションの取り方をする企業なのか、それが自分に合っているのかを確認するようにしましょう。
社風に関してはOB訪問や会社説明会など、その会社で働いている方と実際に話をすることでイメージしやすくなります。
就活では「仕事」のここを見よう!
就活の中で「仕事」に焦点を当てることで、自分のキャリアを長期的な視点で考える助けになります。以下に、企業研究において特に注目すべき「仕事」の観点を詳しく解説します。
見るべき観点 | 情報源 |
---|---|
どのようなスキルが身につくのか | OB訪問 |
企業が目指している目標は何か | ミッション・ビジョン、IR情報 |
その仕事の影響範囲はどのようなものか | ニュース、業界誌 |
どのようなスキルが身につくのか
企業研究において、その仕事を通じて身につけるスキルや経験が何かを見極めることは非常に重要です。
社会の変化を予測することが難しい現在、どんな大企業であっても「絶対安泰」というわけにはいきません。また、転職によるキャリアアップも当たり前になりつつあります。将来、新卒で入社した会社を離れる決断をすることになったとき、それまでにどのようなスキルを身につけてきたかが長期的なキャリアを決定します。
具体的にいうと、スキルとは以下のようなものがあります。
- 専門スキル: 特定の技術や知識が深まるか(プログラミングスキル、マーケティング戦略の立案能力など)
- 汎用スキル: リーダーシップ、交渉力、問題解決能力など、業界を超えて活用できるスキルが得られるか
- 成長環境: 学ぶ機会が多いか、または自ら成長を促す仕組みが整っているか(研修制度やメンターシステムの有無)
こうしたスキルの獲得が、将来のキャリアにどのようにつながるのかを見通すことで、より充実感のある仕事を選択することができます。
企業が目指している目標は何か
仕事について調べる際は、個々の業務を超えた大きな目標や成果に着目することが重要です。企業が掲げるミッションやビジョンが、自分の価値観や目標と一致しているかを確認しましょう。
例えば、「社会に貢献する製品やサービスを生み出す」「業界全体の課題を解決する」といった企業の目指す方向性が、自分のキャリアビジョンと重なるかを考えることで、入社後のモチベーションや充実感をより明確にイメージできます。
企業が目指している方向性は、その企業のビジョンやIR情報(投資家向け広報)から確認することができます。
その仕事の影響範囲はどの程度か
仕事がどの程度、組織や社会に影響を与えるのかを知ることも重要です。
自分の行動や判断がチームやプロジェクト全体にどのようなインパクトを持つのか、さらにその成果が顧客や社会にどのように評価されるのかを理解することで、仕事の本質的な意義を見出すことができます。
その企業、そこでの仕事が社会にどのような影響を与えているかは、ニュースや業界誌をチェックすることで明確になります。
まとめ
この記事では以下の内容をお伝えしました。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
- 業務と仕事の違い: 「業務」は具体的なタスク、「仕事」は自己実現や社会貢献を含む広義の活動。
- 就活での活用法: 違いを理解することで企業研究の質が向上し、面接で深みのある回答が可能になる。
- 企業研究のポイント: 業務は特性の適合性、仕事はキャリアビジョンとの一致を確認することが重要。
- 面接での注意点: 「業務」ではなく「仕事」に焦点を当て、価値や目標を語る姿勢をアピールする。
業務と仕事の違いを正確に理解することは、就活において非常に重要なポイントです。この違いを意識することで、企業研究の質を高め、自分に合った企業を選べるようになります。また、面接での受け答えに深みが増し、自分自身の強みやキャリアビジョンをより効果的にアピールできるでしょう。
業務は日々のタスクを指し、仕事はその先にある社会的価値や自己実現を目指すものです。この両者の違いをしっかり押さえ、面接や企業研究に活かすことで、他の就活生と一歩差をつけられます。
就活は、自分自身のキャリアの第一歩を築く大切なプロセスです。この記事で紹介したポイントを参考に、業務と仕事を理解した上で、自分に最適なキャリアを見つけるための一歩を踏み出してください!
長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
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