【27・28卒】web適性検査とは?種類・対策法を完全攻略

就職活動を進める中で、企業から「web適性検査」の案内が届き、何から手をつければ良いか分からず不安に感じていませんか。

多くの就活生が通る道ですが、正しい知識と準備があれば、決して怖いものではありません。

この記事では、web適性検査の基本的な意味から、企業が実施する目的、SPIや玉手箱といった主要な検査の種類と見分け方まで、網羅的に解説します。

web適性検査とは?

web適性検査とは、就活において、応募者の能力や人柄を客観的に測るために実施されれる検査のことです。検査は主に、基礎学力や論理的思考力を測る「能力検査」と、人柄や価値観を測る「性格検査」の2つで構成されています。

多くの企業では、エントリーシート提出後の初期選考で用いられます。かつて主流だった筆記試験をオンライン化したもので、Webテストとも呼ばれます。

企業がweb適性検査を行う3つの理由

企業がweb適性検査を行う3つの理由

企業がweb適性検査を行う主な理由は「応募者の絞り込み」「客観的な評価」「多くの応募者との出会い」の3つです。

人気企業には数千人の応募が殺到するため、全員と面接するのは現実的ではありません。また、面接官の主観に頼らず、客観的なデータで自社との相性を見極めたいと考えているからです。

応募者を絞り込むため

Web適性検査には、一定の基準で候補者を絞り込み、効率的に選考を進める「足切り」の役割があります。

そのため、まずは一定のラインを超えられるように、基礎的な準備や対策が大切になります。ただし、足切りを通過したあとは、面接やエントリーシートなどであなた自身の個性や強みをしっかり見てもらえる機会が用意されています。

客観的な評価のため

企業は、Web適性検査によって数値化された就活生のデータを基に、社風や求める人物像とのマッチ度を客観的に測ります。

そのため、単なる学力や知識だけでなく、思考の特徴や価値観といった面も評価対象となります。検査結果は合否を決める絶対的なものではありませんが、企業が「自社で活躍できそうか」を見極める大切な材料になるのです。

多くの応募者と出会うため

Web適性検査は、地方在住の学生も場所を問わず受検できるため、企業はより多様な人材と出会えます。

これにより、都市部の学生だけでなく幅広い背景を持つ人材にチャンスが広がっています。結果として、就活生一人ひとりの個性や強みを発揮できる場が増えているのです。

web適性検査の2大構成要素

web適性検査の2大構成要素

web適性検査は、主に「能力検査」と「性格検査」の2つのパートで構成されています。それぞれで企業が見ているポイントは異なります。

企業は、この両方の検査を通じて、入社後の活躍可能性を多角的に判断したいと考えているのです。

①能力検査で分かること

能力検査では、社会人として業務を遂行するための基礎的な知的能力や学力が評価されます。企業は、応募者が最低限の一般常識や論理的思考力、数的処理能力を備えているかを確認する必要があります。

これがなければ、入社後の業務理解や遂行に支障が出ると考えられるためです。出題内容は、言葉の意味や文章読解を問う「言語分野」と、計算や図表の読み取りなどを問う「非言語分野」が中心です。

②性格検査で分かること

性格検査では、あなたの行動特性や価値観、ストレス耐性といった内面的な特徴が評価されます。企業は、応募者の人柄が自社の文化や風土に合っているか、また、配属予定の職務で求められる特性を持っているかを見極めたいと考えています。

多くの質問に直感的に答えていく形式で、「チームワークを重視するか」「プレッシャーに強いか」といった点が分析されます。ESや面接では見えにくい、あなたの本質的な部分を理解するための検査です。

一貫性をもって性格検査に解答するためには、自己分析を通じてあらかじめ自身に対する理解を深めておく必要があります。こちらの自己分析シートを使えば、煩雑な自己分析をスピーディーに行うことができるのでおすすめです。

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主要なweb適性検査の種類と特徴

主要なweb適性検査の種類と特徴

web適性検査には様々な種類があり、それぞれ特徴や対策法が異なります。提供する会社によって問題の形式や難易度が異なるため、受検するテストに合った対策をすることが重要です。

ここでは、代表的な5つのweb適性検査について、それぞれの特徴を詳しく解説します。

①SPI

SPIは、最も多くの企業で導入されている、知名度の高い総合適性検査です。業界を問わず広く利用されており、応募者の能力と性格をバランスよく測定できるため、多くの企業が採用基準の一つとしています。

リクルートマネジメントソリューションズが提供しており、能力検査と性格検査で構成されます。テストセンターや自宅受検など、受検形式が多様な点も知っておきましょう。

SPIについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

②玉手箱

玉手箱は、問題数が多く、1問あたりにかけられる時間が非常に短いのが特徴の検査です。特に金融やコンサルティング業界など、高い情報処理能力とスピードを求める企業で多く採用されています。

日本SHL社が提供しており、自宅受検型のWebテストでは最も利用されています。時間配分の練習が攻略の鍵となります。

玉手箱の対策方法が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

③TG-WEB

TG-WEBは、他のテストでは見られないような、ユニークで難易度の高い問題が出題されることで知られています。従来型の思考力では解けない問題を通して、応募者の本質的な課題解決能力や思考力を見極めたいと考える企業が採用する傾向にあります。

ヒューマネージ社が提供しており、問題数が少なく難易度が高い「従来型」と、問題数が多く制限時間が短い「新型」の2種類が存在します。事前の対策が特に重要なweb適性検査です。

④GAB

GABは、新卒総合職の採用を目的として開発された適性検査で、問題形式は玉手箱に似ています。商社や金融業界などで、総合的な職務遂行能力を判断するために利用されることが多いです。

日本SHL社が提供しており、言語理解や計数理解といった能力検査と性格検査で構成されます。自宅で受検するWebGABと、テストセンターで受検するC-GABがあります。

GABについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

⑤CAB

CABは、SEやプログラマーといったコンピュータ職の適性を測るための検査です。IT業界で求められる、論理的思考力や情報処理能力といった専門的なスキルを評価するために特化して作られています。

日本SHL社が提供しており、暗算、法則性、命令表、暗号といった、情報処理系の独特な問題が出題されるのが特徴です。IT業界を志望するなら対策必須のweb適性検査と言えるでしょう。

CABについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

web適性検査の主な受検方法

受検方法は主に「テストセンター」「自宅受検」「企業内受検」の3つがあります。企業の方針や、実施するテストの種類によって、受検場所が指定されます。

以下で、それぞれの受検方法について詳しく見ていきましょう。

①テストセンター

テストセンターとは、指定された専用の会場に出向き、そこに設置されたPCで受検する形式です。試験監督がいる管理された環境のため、不正行為を防ぎ、公平な条件で受検者の能力を正確に測定できるというメリットがあります。

事前に会場と日時を予約して受検します。持ち込めるものは限られており、基本的には会場で用意された筆記用具とメモ用紙を使用します。

②自宅受検(Webテスティング)

自宅受検は、自宅や大学など、インターネット環境があればどこでも好きな場所・時間で受検できる形式です。場所や時間の制約が少ないため、多くの企業で採用されており、最も一般的な受検方法となっています。

企業から送られてくる案内メールに記載されたURLにアクセスして受検します。通信が途切れないよう、安定したインターネット環境を確保することが非常に重要です。

③企業内受検(インハウスCBT)

企業内受検とは、応募先の企業に出向き、社内に用意されたPCで受検する形式です。面接と同日に行われることが多く、企業側が選考を効率的に進める目的で実施されます。

受検する環境はテストセンターと似ていますが、場所が応募先企業である点が異なります。企業の雰囲気を知る良い機会にもなります。

自宅受検で失敗しないための注意点

自宅受検は手軽な反面、環境や準備不足で失敗するリスクがあります。事前に注意点を必ず確認しましょう。

テストセンターと違い、通信環境や使用機器の責任はすべて自分にあります。予期せぬトラブルで実力を発揮できない事態を避けるため、万全の準備が必要です。

  • 通信環境を安定させる:Wi-Fiが不安定な場合は、有線LANに接続するのが最も安全です。
  • PCで受検する:スマホやタブレットは画面が小さく、表示崩れのリスクがあるため非推奨です。
  • 時間に余裕を持つ:締め切り当日の夜などはサーバーが混み合う可能性があります。余裕を持った日程で受検しましょう。
  • 不正行為は絶対にしない:替え玉受検や解答集の利用は、発覚した場合に厳しい処分が下されます。絶対にやめましょう。

web適性検査の対策はいつから?

対策は、大学3年生がの4,5月頃から始めるのが理想的です。サマーインターンの選考が本格化する前に余裕を持って始めることで、苦手分野を克服する時間を十分に確保できるからです。

Web適性検査は、付け焼き刃の対策では、高得点は狙いにくいテストです。多くの学生がインターンの選考などで初めてweb適性検査を受検するので、早めに対策本を1冊購入し、まずはどんな問題が出るのか全体像を掴むことから始めましょう。

こちらの記事では、SPIの対策を始める時期について詳しく解説しています。

web適性検査の効果的な対策法3選

効果的な対策法は「参考書を繰り返し解く」「模擬テストを受ける」の2つです。web適性検査は、問題のパターンがある程度決まっています。

そのため、繰り返し演習して解法パターンを身体に覚え込ませ、時間配分の感覚を掴むことが最も効果的だからです。具体的な方法を見ていきましょう。

参考書を繰り返し解く

まずは1冊の参考書を決め、最低3周は解きましょう。苦手分野を特定し、集中的に潰していくのがポイントです。ここからは、定番の参考書をご紹介します。

SPI

『これが本当のSPI3だ! 2027年度版』(洋泉社)
→SPI対策本の定番。テストセンター・Web・ペーパーすべてに対応していて、解説も丁寧です。初学者〜本番直前まで使えます。

玉手箱

『これが本当のWebテストだ! (1)【玉手箱・C-GAB編】 2027年度版』(洋泉社)
→ 玉手箱専用の対策本として信頼度が高い1冊。出題形式の再現性が高く、頻出パターンを効率よく学べます。

TG-WEB

『これが本当のWebテストだ! (2)【TG-WEB編】 2027年度版』(洋泉社)
→ TG-WEB特化の決定版。最新の新型・旧型両方に対応していて、独特の出題形式に慣れるのに最適です。

GAB・CAB

『これが本当のCAB・GABだ! 2026年度版』(洋泉社)
→ GABだけでなくCABやWeb-CABにも対応。時間制限が厳しいテストですが、解き方や攻略のコツがまとまっています。

模擬テストを受ける

本番と同じ制限時間で問題を解く練習は必須です。時間内に解ききるペースを掴めます。

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web適性検査の先輩体験談

web適性検査は、多くの先輩たちが悩みながらも乗り越えてきた壁です。ここでは、2人の先輩のリアルな体験談を紹介します。

具体的な成功体験や失敗談を知ることで、あなたの今の不安が和らぎ、対策へのモチベーションが高まるはずです。

【体験談1:Aさん(商社内定)】

Aさん
Aさん

大学3年の秋、初めて玉手箱を受けて惨敗しました。時間が全く足りず、焦って頭が真っ白に。これではダメだと思い、冬休みは毎日2時間、対策本と向き合いました。

特に苦手だった図表の読み取りは、問題のパターンをノートにまとめて暗記するくらい徹底しました。その結果、本命だった企業のテストでは自信を持って臨め、無事通過できました。早期対策の重要性を痛感しました。

【体験談2:Bさん(メーカー内定)】

Bさん
Bさん

私は性格検査が不安でした。『正直に答えると落ちる』という噂を信じ、企業に好かれそうな回答を選んでいたら、途中で回答に矛盾が生じてパニックに。
そこで一度立ち止まり、正直な自分を伝える方針に変えました。

事前に自己分析シートで自分の強みや価値観を言語化しておいたのが役立ちました。面接でも『性格検査の結果通り、計画性があるね』と言われ、正直に答えて本当に良かったと思いました。

web適性検査の性格検査で落ちる?

性格検査だけで合否が決まることは稀ですが、結果次第では不合格になる可能性はあります。ただし、対策は「正直に、一貫性を持って」答えることです。

企業が求める人物像と著しく乖離している場合や、回答に一貫性がなく信頼できないと判断された場合に、選考通過が難しくなることがあります。

嘘の回答は、入社後のミスマッチにも繋がるため危険です。企業に合わせることではなく、自分という人間を正しく理解し、正直に伝えることがポイントです。

web適性検査のよくある質問

ここでは、就活生からよく寄せられるweb適性検査に関する質問にお答えします。多くの人が抱く共通の疑問を解消することで、あなたの不安を少しでも軽くできればと思います。

Q. 合格ラインはどれくらい?


A. web適性検査の合格ラインは企業やテストの種類により異なり非公開ですが、一般的には正答率6〜7割が目安と言われます。人気企業ではより高いスコアが求められる傾向があります。

Q. 結果は使い回しできる?


A. SPIのテストセンター形式など、一部のweb適性検査では結果を使い回せる場合があります。しかし、基本的には企業ごとに受検が必要と考えましょう。

Q. 時間が足りないときはどうすれば?


A. 時間不足は多くの人が経験します。対策は模擬テストでの時間配分練習あるのみです。分からない問題は潔く飛ばす勇気も必要です。

まとめ:web適性検査は対策がすべて

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事の内容をまとめると次のようになります。

  • web適性検査は「能力」と「性格」を測るWeb上の試験
  • SPIや玉手箱など種類は様々で、それぞれに合った対策が必要
  • 能力検査は「練習量」、性格検査は「自己理解」が合格の鍵

web適性検査は、正しい知識を身につけ、計画的に準備すれば、決して乗り越えられない壁ではありません。これまで見てきたように、web適性検査は企業の採用活動における合理的なプロセスの一部です。

この記事を参考に、今日から対策を始めて、自信を持って本番に臨んでください。あなたの就職活動がうまくいくことを心から応援しています。

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