自己PRは企業に自分をアピールすることができる大切な機会です。そこで責任感をアピールしたいと思う人は多いでしょう。
ただ「どうやって書けばいいかわからない」「責任感ってそもそもなんだろう」と感じる人も多いと思います。
この記事では責任感とは何かを説明した上で、責任感を自己PRする際の効果的なポイント、さらに自己PRの書き方の手順まで詳しく解説していきます!
こんな人に読んでほしい
- 自己PRで責任感を使いたいけどどう書けばいいのかわからない
- 責任感がそもそも良くわからない
- 責任感はどういう印象を与えられるのか知りたい
自己PRにおける「責任感」とは

責任感とは自分の役割や任された仕事に対して最後までやり遂げる姿勢のことです。
- 学生時代のサークル活動やアルバイトで必ず任された仕事の期日を守っていた
- 問題が発生しても目標を達成するまでは諦めない
- 自分だけでなく他の人の問題でも自分にできることをする
このような姿勢が責任感と言えます。
責任感がある人の特徴

次に責任感がある人の特徴を具体的に見ていきます。
期日を守る
1つ目は期日を守れる人です。
期日を守れるということは、自分の言動に責任を持ち、相手との信頼関係を構築しようとしている姿勢の表れだからです。
例えば、アルバイトで毎回5分前に出勤していたり、授業の提出物の締め切りを必ず守る人は責任感があると言えるでしょう。
物事を最後までやり遂げる
2つ目は物事を途中で投げ出さず最後までやり遂げることができる人です。
どんな物事でも困難や想定外なことはつきものですが、それでも投げ出さずに完遂する姿勢はまさに責任感があると言えるでしょう。
例えば、サークルや部活動のイベントが計画通りに進まなかった際も、代替案を挙げ、目標を達成することを諦めなかったという経験がある人は責任感があると言えます。
自分の非を認めることができる
3つ目は自分の非を認められる人です。
何か失敗した時にまず自分にどんな問題があったかを考え、他責にはしません。自分の問題だと潔く認め、同じミスを繰り返さないようにする姿勢は責任感があると言えます。
自分の与えられた仕事、役割に責任を持って取り組むことはビジネスにおいて求められている力の一つです。
例えばプレゼン資料の誤りを指摘されたときに言い訳をせず、「自分の確認不足でした」と受け止めて修正したなどの経験がある人は責任感があると言えます。
自己PRで企業が求めていること

ビジネスにおいて責任感がある人は以下の二つの姿勢をもって仕事に取り組んでいます。
- 自責思考:自分自身に責任があると考えられること
- 当事者意識:物事を幅広く自分事として捉えることができること
企業が成長していくためには、社員一人一人が自責思考を持って自分の役割を全うすることが必要です。その上で、さらに当事者意識をもつことで協調性が養われ組織が団結することにつながります。
例えば、企業で問題が発生した時、一人に責任を押し付けるのではなく自分にも責任があると思える人が多いことで、協力して問題解決に取り掛かることができ、解決のスピードも早くなるでしょう。
このようにビジネスにおいて自責思考・当事者意識は必要不可欠なのです。
責任感の自己PRが企業に与える印象

責任感がある人は長く企業に貢献してくれるのではないかという印象を与えます。
責任感がある人は自分の与えられた仕事を最後まで最善を尽くしてやり遂げる力があるため、途中で投げ出すことがないからです。
企業としては採用した人材には長く働いてほしいと考えています。そのため企業にとって責任感がある人は好印象となります。
ただ、責任感があるというのは「完璧主義で人を頼らなそう」などの印象を持たれることもあります。
NG例:私は責任感が強く、周りを頼らず一人でやり遂げました。
「一人でやり遂げた」ということを強調するのではなく、「他人を頼ることでやり遂げることができた」というエピソードを強調するとネガティブな印象が薄れるでしょう。
OK例:私は責任感が強く、想定外の変更が重なっても業務に優先順位をつけ最後までやり遂げました。
ネガティブな印象を与えないように伝え方を工夫しましょう。
責任感を自己PRする際のポイント

では責任感を企業にどうアピールすれば良いのでしょう。責任感を自己PRする際の効果的なポイントを解説していきます。
具体的なエピソードを含める
具体的かつ印象に残るようなエピソードを根拠にしましょう。
ただ単に「責任感があります」というだけではなんの説得力もありません。それを裏付けるエピソードが詳細であればあるほど、信憑性が増します。
また、責任感をアピールしようとしている応募者は多いです。他の応募者にはないような経験、さらにその結果があると差別化されより魅力的な自己PRになります。
他の人にはない「あなたらしさ」を出しましょう。
NG例:サークルの演奏会で企画責任の仕事に立候補し最後までやり遂げました。
OK例:サークルの演奏会で企画責任を行い来場者数を前年の1.2倍に増やしました。
特に目に見える行動と結果、数字を書くと他の応募者たちと差別化されます。
企業カルチャーを踏まえる
企業が求めている人物像にあった自己PRにしましょう。
どんなに立派なエピソードでも、企業が重視している価値観とズレていては響きません。
- ベンチャー企業:「スピード感のある行動と自己判断での責任感」
- 大手企業:「組織の中での役割を理解し、丁寧にやり抜く責任感」
企業ごとのカルチャーに合わせて責任感の”魅せ方”を変えることで、より刺さる自己PRになります。
責任感を入社後どう活かすのか明確に
過去の話では終わらずに、入社後その企業でどのように活かすことができるのかまで明確にしましょう。
過去の経験ももちろん大事ですが、企業が興味があるのは過去のことではなくそれを活かしてどう企業に貢献してくれるのかということです。
例:アルバイトで新人教育をし、教える側の責任感を持って取り組みました。チームでのタスク管理や進行管理の経験を、貴社のプロジェクト進行や納期管理の場面で活かしたいです。
企業に入社後の姿をイメージさせることが大切です。
自己PRの書き方ステップ

責任感を効果的にアピールするには、ステップを踏んで整理して書くことが重要です。
構造的に自己PRを書くことで、より納得感のある自己PRになります。
まずは自分の強みを明確にし、具体的なエピソードで裏付け、最後に企業でどう活かせるかを伝えるという3ステップが基本です。
この3ステップを意識することで、誰でも「企業に伝わる自己PR」を書けるようになります。
STEP1 自分の強みを書く
まずは自分のアピールできる強み・スキルである「責任感がある」ことを簡潔に書いていきます。
例:私の強みは最後までやり遂げる責任感があることです。
アピールしたい強みから述べることで、読み手が最初に要点を掴むことができます。
「結論から伝える」という文章の書き方を意識しましょう。
ただ「そうは言っても本当に責任感という強みがあるのかな」と不安に感じる人も多いと思います。そんな人にお勧めしたいのが「自己分析シート」です!
自己分析シートを使うことで自分の過去経験を振り返ることができ、自分の強み・弱みを知ることができます。
自己分析シートというのは、無料で受け取れるシートの項目を埋めていくだけで、自己分析ができるツールのことです。
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STEP2 裏付けるエピソードを書く
強み・スキルが書けたら、次にSTEP1の説得力を上げるようなエピソードを含めます。
例:大学のプレゼン形式のグループ課題で、他メンバーの作業が遅れていたため、自ら全体の進捗を確認してリスト化し、足りない部分の分担を調整しました。結果、期限内に完成させて、質の高い発表をすることができました。
過去の経験からそれによる成果・結果まで具体的に書くことで自分の強みに対する信憑性が上がります。
STEP3 企業にどう貢献できるかを書く
自分の強みである「責任感」についてアピールできたら、最後に入社後それらをどう活かすことができるのかを具体的に伝えましょう。
例:貴社のようにチームで進めるプロジェクトが多い環境において、私は全体の進行管理や周囲のサポート役としても責任感を発揮できると考えています。
企業目線で「この人なら活躍しそう」と思わせる一文が、自己PRの締めに効果的です。
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【エピソード別】責任感の自己PR例文12選

最後に責任感をアピールする自己PRの例文を見ていきましょう。
ここでは、アルバイト、サークル、部活、長期インターン、ゼミ、ボランティアの6つのエピソードにわけて紹介していきます。
アルバイトで培った責任感をアピールする例文①
私の強みは、チーム全体の業務を支えることのできる責任感の強さです。
大学1年から3年間、飲食店でアルバイトを続ける中で、忙しい土日のシフトリーダーを任されました。ホール全体の状況を把握しながら、新人への指示やフォローも行い、トラブル時の対応も私が先頭に立って行いました。
この経験から、状況を俯瞰しながら全体を動かす責任感と判断力を磨きました。自分が気を抜けば全体に影響が出るという意識で、周囲の信頼も得られるようになりました。
入社後も、自分の担当範囲にとどまらず、チームや部署全体を見て行動できる社会人を目指します。
アルバイトで培った責任感をアピールする例文②
私は責任感をもって生徒一人ひとりに寄り添い、成績向上だけでなく進路決定にも貢献しました。
個別指導塾で講師として働きながら、担当していた高校3年生の生徒から進路について相談を受けました。
限られた時間の中で親身に向き合い、週1回の授業外面談を提案するなど、情報収集や課題管理まで自分の業務範囲を越えてサポートしました。
その結果、第一志望校に合格できたことを報告してくれたとき、「先生がいてくれてよかった」と言ってもらえたことが今でも忘れられません。
入社後も、目の前の課題に誠実に向き合い、当事者意識を持って行動する姿勢を貫いていきます。
サークルで培った責任感をアピールする例文①
私は、責任感をもって全体の成功を第一に考える行動ができることが強みです。
サークルで幹事を務めた際、年に一度の合宿企画の中心メンバーとして、予算管理・宿泊先との交渉・スケジュール調整を担当しました。関係者が多い中でも、期日を守ることを徹底し、他の幹事のサポートも自ら申し出ました。
その結果、当日は大きなトラブルなく、参加者からも「準備が丁寧だった」と好評を得ることができました。
貴社に入社後の業務においても、一つひとつの業務を丁寧に仕上げ、周囲が安心して任せられる存在になります。
サークルで培った責任感をアピールする例文②
私は、周囲の期待に応える責任感をもって組織を動かせる強みがあります。
大学2年時、新歓活動の責任者を務めました。例年にないコロナ禍の制約の中で、オンラインと対面を組み合わせたイベントを企画。集客・進行・メンバーの役割分担まで全て統括しました。
その結果、前年の2倍近い新入生が加入し、1年で最も盛り上がった活動にできたと部内で高評価を得ました。
貴社に入社後の業務においても、周囲の信頼を得ながら自分の責任を果たし、結果につなげる姿勢を大切にします。
部活で培った責任感をアピールする例文①
私の強みは、責任感を持って周囲を動かすことができるところです。
大学の体育会系部活動にて、主将とは別に試合運営責任者を務めました。特に公式戦では、審判手配やスケジュール管理、対戦校との調整など、すべてを任されました。
大会当日にはアクシデントがありましたが、即座に代替案を実行し、無事開催にこぎつけました。参加者からは「安心して任せられる」と声をかけられ、自信につながりました。
貴社に入社後も、責任あるポジションを任されたときに、的確な判断と行動ができる人材でありたいと考えています。
部活で培った責任感をアピールする例文②
私は、責任感をもって相手に合わせた関わり方ができるところが強みです。
部活動で1年生の育成係を担当した際、それぞれに合った練習方法や声かけを考え、苦手意識のある部員にも継続して寄り添いました。
結果として、離脱者ゼロで1年間を終えられ、部全体の士気向上にもつながりました。指導を通じて、相手に合わせて接する姿勢や責任の重みを実感しました。
貴社に入社後の業務においても、誰かを支える立場でも、誠実な姿勢で信頼を積み重ねていきます。
長期インターンで培った責任感をアピールする例文①
私は、チームに対する責任感をもって成果を出す行動ができるところが強みです。
IT系企業の長期インターンで、学生営業チームのリーダー補佐を務めました。リーダーが不在の時は代役として動き、データ分析から戦略立案まで自発的に行いました。
その結果、チームの月間達成率を120%に伸ばし、社員の方からも信頼を得て、施策提案を任されるようになりました。
貴社に入社後も、周囲を巻き込みながら目標達成に責任をもって取り組める人材になります。
長期インターンで培った責任感をアピールする例文②
私は、途中で投げ出さず、最後までやり切る責任感を強みとしています。
人材系のインターンで、新規顧客開拓の施策立案と実行を任されました。
最初は成果が出ず苦戦しましたが、地道なリスト作成とABテストの改善を繰り返し、3ヶ月後には問い合わせ数を2倍に増加させました。上司からも「粘り強くやりきる姿勢が印象的だった」と評価いただきました。
貴社に入社後も、壁にぶつかっても逃げず、課題に粘り強く向き合う姿勢で組織に貢献していきます。
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ゼミで培った責任感をアピールする例文①
私は、組織の円滑な運営に責任を持てる人間です。
ゼミでの卒論発表会において、全体進行と資料提出管理を担当しました。
期限を守らないメンバーもおり、何度もリマインドや個別フォローを行いました。最終的には全員が発表準備を整え、教授からも「例年で一番スムーズだった」と評価されました。
貴社に入社後も、運営側として、表に出る立場ではなくても組織を支える仕事に責任をもって取り組みます。
ゼミで培った責任感をアピールする例文②
私は、周囲に信頼され、責任感をもって役割を果たせるところが強みです。
ゼミ活動で企業との共同研究に参加した際、報告資料の作成リーダーに抜擢されました。
先方に失礼がないよう、表現や情報の正確性に気を配り、提出前に教授チェックを経て完成させました。 結果、企業担当者からも高評価をいただき、その後の継続協力が決まりました。
貴社に入社後も、自分のアウトプットが組織の信頼を左右することを常に意識して行動します。
ボランティアで培った責任感をアピールする例文①
私は、責任感をもって行動することで人の信頼を得ることができるところが強みです。
地域の子ども向けイベントのボランティアで、リーダーを任されました。
前日の大雨で会場変更を迫られる中、関係者と連絡を取り合いながらスムーズな移動を実現し、全プログラムを遂行しました。 保護者からも感謝の言葉をいただき、「最後まで安心して任せられた」と言ってもらえました。
貴社に入社後も、変化やトラブルに柔軟に対応しつつ、自分の役割を全うする責任感で貢献します。
ボランティアで培った責任感をアピールする例文②
私は、最後まで諦めずに一貫して関わり続ける責任感を持っていることが強みです。
週に1回、小学生の学習支援ボランティアに半年間継続参加しました。毎回同じ子を担当し、学力や性格に合わせて教え方を調整し、時には家庭の悩みを聞くこともありました。
その子が「勉強が楽しい」と言ってくれるようになったとき、大きなやりがいを感じました。
貴社に入社後も、継続して相手に向き合い、信頼を積み重ねる責任感を大切に仕事に取り組みます。
まとめ
この記事を要約すると以下のようになります。
- ビジネスに求められる責任感は「自責思考」「当事者意識」
- 企業カルチャーを調べておくことが大切
- 自己PRでは他の人にはない「あなたらしさ」を出そう
- 自己PRを書くときは「結論から書く」を意識
この記事では責任感を自己PRしたい学生に向けて、自己PRの効果的な書き方について解説していきました。
責任感はビジネスの世界でもとても重要な力です。自己PRで上手くアピールすることができれば志望の企業からの内定にグッと近づきます!自分の強みを最大限にアピールできるように万全の対策をして面接に臨みましょう!
この記事が最後まで読んでくださったあなたのお役に立てれば幸いです。
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