新卒の平均年収を調べてみると、「思っていたより低いな」と感じることが多くはないでしょうか。しかし、志望する業界や企業によっては、入社１年目から高収入を得ることができます。
では、具体的にどのような業界や企業が１年目から高収入を狙うことができるのでしょうか。
また、どうすればそうした企業から内定をもらうことができるのでしょうか。
本記事では、新卒の平均年収や、新卒の年収が高い業界はどこなのか解説していきます。
こんな人に読んでほしい
- 新卒の平均年収がどれくらいか知りたい人
- 新卒の平均年収が高い業界が知りたい人
- 新卒から高収入がもらいたいと考えている人
新卒の平均年収
新卒の平均年収は約280〜320万円ほどと言われています。
令和5年賃金構造基本統計調査では、初年度の大卒の1年間の賃金の平均が約235万円であることがわかっています。ここにボーナスが加わることになるので、平均年収は約280万円〜320万円であると考えられます。
この数字はあくまで平均であり、業界や企業によってはさらに高収入をもらうこともできるでしょう。
新卒の平均年収が高い業界
将来はたくさんお金を稼ぎたいと考えている就活生の方もたくさんいると思います。新卒から高収入を得るには、業界や企業選びが大切です。
志望する業界によっては、1年目から高収入を得ることができます。実際に、新卒の平均年収が400万円を超えている業界も多くあります。では、具体的にどの業界・企業に行けば1年目から高収入を得ることができるのでしょうか？
本章では、新卒の平均年収が高い業界や企業を紹介していきます。
コンサルティング系
コンサルティング業界では、1年目から高収入を得ることができます。
コンサルティング業界は、企業や機関が抱えている様々な課題の解決を支援する業界です。高い分析力や課題解決能力が求められますが、成果に直結するインセンティブが充実しているので高収入を得られることが多いです。
大手コンサルティング企業では新卒から500万円以上稼げることもあり、大手でなくても300万円は稼ぐことが期待できます。
特に新卒の年収が高い企業の例として、PwCコンサルティングがあります。PwCコンサルティングの新卒の年収は650~700万円となっています。
IT系
IT業界は新卒でも高収入を得ることができます。
IT業界は、情報技術を活用してサービスや商品を活用して社会に提供していく業界です。IT企業は、高い技術力や豊富な知見を持った人材を採用していきたいので、必然的に年収も高く設定されることになります。
大手IT企業では新卒から400万円以上稼げることができ、最近できたIT企業であっても年間で300万円はもらうこともできるでしょう。
IT業界では、特にサイバーエージェントが新卒の年収が高いです。初任給は約42万円で、1年目の年収は500万円を上回っています。
商社
商社の新卒の平均年収は高い傾向があります。
商社は国内外のサービスや商品の売り手と買い手をつなぐ仲介役の役割を担っています。商社は仲介役としての役割を担っているため、自社で在庫を抱える必要がなく、利益率が高めやすくなっています。そのため、従業員に対して支払われる賃金も高くなる傾向があります。
いわゆる五大商社といわれる企業では新卒から500万円以上稼ぐことができますし、大手商社でなくても新卒で300万円から400万円稼ぐことが可能です。
商社の中でも、三菱商事は新卒の年収が非常に高くなっています。三菱商事は、初任給が34万円となっており、新卒の平均年収は、約400万円とされており、職種によっては500万円を超えることができます。
外資系
外資系企業は新卒の平均年収が高いことが多いです。
外資系企業は、海外の企業が日本に進出し、その100％子会社や日本法人のことをいいます。外資系企業は、退職金制度が無かったり、成果主義を採用していることが多いため年収が高くなりやすいです。
平均年収が本当に高い外資系企業では1年目から600万円もらえることもあり、最大手でなかったとしても400万円〜500万円もらえることも珍しくありません。
外資系では、ゴールドマン・サックスの年収が非常に高いです。ゴールドマン・サックスでは、年収情報は公開されていませんが、1年目から年収が900万円～1500万円であるといわれています。一般企業の年収と比べても1年目からトップクラスの水準であることがわかります。
銀行・証券会社
銀行・証券会社では新卒から高収入を得ることができます。
銀行・証券業界は資金を必要としている企業や個人と、資産を運用して増やしたいと考えている企業や個人の仲介をする業界です。大手銀行や大手証券会社では、役職や業績に応じてボーナスが支給されることもあるため、高年収になる傾向があります。また、金融業界では専門的な知識や高度なスキルが求められるため、キャリアアップの機会が多くなっており、高収入を目指しやすい業界といえるでしょう。
メガバンクと呼ばれる銀行では新卒で500万円以上稼げることも多く、メガバンクでなくても年収が300万円を上回ることも珍しくありません。
新卒の年収が特に高い銀行は、三菱UFJ銀行です。三菱UFJ銀行の初任給は、約26万円となっており、年収でいうと306万円となっていて、職種や部署によっては1年目から500万円以上稼げることもあるでしょう。
不動産
不動産業界の新卒の平均年収は高くなる傾向があります。
不動産業界は土地やビル・住宅などの建物の建設や利用に携わる業界のことをいいます。不動産営業はインセンティブが多かったり、土地や建物が高級商材であることなどが理由で、不動産業界の年収は高くなる傾向があります。
大手不動産では、新卒の平均年収は350万円〜450万円となっており、中小企業であっても1年目で350万円前後稼ぐことができます。
不動産の中でも特に新卒の給料が多い企業は、ヒューリックです。大手不動産であるヒューリックは、初任給が31万円と設定されており、年収は約370万円とされています。
高収入の企業から内定をもらうには？
「高収入の企業から内定をもらって1年目からたくさん稼ぎたい！」と考えている就活生の方も多いと思います。しかし、収入の多い企業から内定をもらうことは難易度が高いことが多いです。
ここでは、高収入の企業からの内定にグッと近づけることができる方法を解説します。また、就活で非常に便利なサービスやツールの紹介もしていきます。
長期インターンに参加する
高収入の企業から内定をもらうには、学歴や強いガクチカ（学生時代頑張ったこと）が必要です。学歴を入学してから変えることは難しいですが、強いガクチカは作ることができます。強いガクチカを作ることができれば、就活でも有利に働き、高収入の企業からの内定を狙うことができるでしょう。
強いガクチカの中でも特におすすめなのが長期インターンです。長期インターンをすることで作ったエピソードは、周りの学生と差別化できるだけでなく、企業での再現性も高いため、面接などで高評価を得ることができるでしょう。
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どのような業種が向いているか、どのような雰囲気の企業が合いそうか企業選定を行い、インターンの選考対策まですることができます。
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長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる！
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる！
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しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
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ES対策を徹底する
ES（エントリーシート）の対策を入念に行うことも大切です。ESの内容がしっかりしていなければ、面接や適性検査などを受けることができないかもしれません。しかし、「どうやってESを書けば良いかわからない…」と感じる学生の方も多いと思います。
そこでおすすめなのが、SmartESです！
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面接に向けてよく準備をする
ESを上手く書くことができて、面接まで進むことができたとしても面接対策をしっかりしていなければ、高収入の企業から内定をもらうことは難しいです。しかし、ESや面接対策をしっかりと行えば、高い確率で高収入の企業から内定をもらうことができるでしょう。
就活の面接対策で特におすすめなのが、「就活面談」を受けることです。
就活面談は、就活のプロが学生さんに寄り添いながら、就活対策を進めることができるサービスです。
就活のプロに面接のときのコツを聞くことができたり、面接の練習などを一緒にすることができます。また、企業からの視点も踏まえたアドバイスをもらうことができるので本当におすすめです。
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新卒の平均年収で業界・企業を選ぶときの注意点
ここまで、新卒でも高収入が狙える業界を紹介しました。
しかし、年収だけで業界や企業を選んでしまうと、入社した後に「別の業界にしておけばよかった」と後悔してしまう恐れがあります。
そこで、年収で業界・企業を選ぶ際の注意点を解説していきます。
将来の年収
新卒のときの年収が高いからといって将来の年収も高いというわけではありません。
コンサルティング業界やIT業界では初任給が高く設定されていることが多いですが、将来も安定して高年収を維持できるかどうかはわかりません。
行きたい業界や企業を決めるときは、キャリアパスや評価制度を事前に確認しておくようにしましょう。
ボーナスや各種手当
企業を選ぶときはボーナスや各種手当についても確認することが大切です。
初任給が高かったとしてもボーナスや残業手当などが少ないことがあります。ボーナスや各種手当が少ないと、入社した後に不便に感じてしまうかもしれません。
ボーナスが年に何回でどれくらいもらえるのかや、固定残業代がでるのか残業手当が別途支給されるかどうかなど事前によく調べておくと良いでしょう。
仕事が自分に合っているか
年収が高かったとしても、その仕事が自分にあっているかどうかはわかりません。
収入が多かったとしても、自身の仕事に満足できなければ、長期的なキャリア形成が難しくなります。
高収入を得られる業界・企業の仕事が自分に合っているかどうか考えておくと良いでしょう。
しかし、どんな仕事が自分に合っているのかわからない就活生の方も多いと思います。
そこでおすすめなのが、「適職診断」です。
適職診断では、30個ほどの質問に答えるだけで、自分に合った仕事や働き方がわかります。自分に合った仕事をすることができれば、長期的なキャリア形成ができ、高年収を目指すことができます。たくさんお金を稼ぎたい就活生の方は、受けてみると良いでしょう。
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社風が自分に合っているか
社風が自分に合っているかどうか調べておくことも大切です。
年収が高くても、社風が自分に合っていなければ、会社に行くことがつらいと感じるようになってしまう恐れがあります。
会社説明会などに参加することで会社の雰囲気がわかることもあるので参加するようにしましょう。
年収以外もチェックして志望する業界を決めよう
志望する業界・企業を決めるときは、年収以外にも注目することが大切です。
ボーナスや仕事内容・社風など他にも調べておくべきことがたくさんあります。
業界研究や企業研究を入念に行ってから、志望する業界・企業を決定するようにしましょう。自分に合った会社に入社し、長期的なキャリア形成ができれば、将来的には高年収になることも見込めるでしょう。
企業研究のやり方は下記記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください！
まとめ
本記事では、以下の内容をお伝えしました。
- 新卒の平均年収は280〜320万円といわれている。
- 業界によっては新卒から高収入を得ることができる。
- 長期インターンに参加することで、高収入の企業から内定に近づくことができる。
- 年収で業界・企業を選ぶときは注意が必要である。
- 年収以外もチェックして志望する企業を選ぶことが大切である。
新卒であっても、志望する業界や企業によっては、1年目から高収入を狙うことができます。そして、平均年収が高い企業から内定をもらうには強いガクチカを作るために長期インターンに参加したり、ES対策を徹底するなど、就活対策を入念に行うことが必要です。また、年収だけを見て業界・企業を決定すると、入社してから後悔してしまう恐れがあります。年収以外にも、仕事内容や社風などを事前に調べておくと良いでしょう。
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