就活において避けては通れないのが「作文」です。ESでは、志望動機やガクチカについての作文をする機会が必ずあります。また、企業によっては作文試験を実施するケースもあります。
作文は企業に対して自分という人間を知ってもらう絶好のチャンスです。魅力的な文章を書くことができれば、内定の可能性も格段にアップするでしょう。しかし、日常生活で作文をする機会は少なく、「作文に自信がない…」と不安に感じている就活生の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、就活生が悩みがちな作文の書き方を徹底解説します!作文に不安がある人、作文試験を控えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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就活の作文で、企業は何を見ているの?
そもそも、就活の作文で、企業は就活生の何を見ているのでしょうか。
作文を課されたからといって、ただやみくもに文を書くだけではいけません。企業の意図を理解しておくことで、効果的な作文を書くことができます。ここでは、企業が見ているポイントを2つご紹介します。
就活生の人柄
企業は、作文を通して就活生の人柄を見ています。
作文には、就活生の人柄や考え方が現れます。限られた字数の中で何をアピールするのかによって、企業は就活生を比較しているのです。
また、言い回しや字の丁寧さにも、書いた人間の人柄が色濃く反映されるため、内容以外の面も気にしながら作文を書きましょう。
就活生と企業とのマッチ度
企業が見ているポイントの1つとして、「企業とのマッチ度」があります。つまり、企業のスタンスやビジョンが、学生の考え方や求める環境と一致しているのか見ているのです。
企業は自社で活躍してくれて、かつなるべく長く働いてくれる学生を採用したいと考えています。その中で企業と学生がマッチしていないと、学生の早期退職にも繋がりかねません。よって、学生が自社の雰囲気や考え方にマッチしているかどうかを重要視しているのです。
就活の作文でよくあるテーマ
それでは、就活の作文では具体的にどういったお題が出題されるのでしょうか。
業界にもよりますが、作文試験でよく出るテーマはいくつかあります。ここからは、就活の作文でよくあるテーマを4つご紹介します。それぞれのテーマに対して、事前に対策を練っておきましょう。
ガクチカ・自己PR・強み
「学生時代に力を入れたこと」やそこから導ける「自己PR」「強み」は、就活の作文において非常に出題されやすいテーマです。
【テーマ例】
- 学生時代一番苦労したことは?
- 一番影響を受けた人物や出来事は?
- 価値観が変わったエピソード
学生時代のことを振り返り、学んだことや感じたことをまとめておきましょう。以下のリンクから、就活で使えるガクチカ30選を見ることができます。
ガクチカ30選を見るにはこちらをクリック
また、自己PRや強みを発見するためには、自己分析が不可欠です。「自己分析の仕方が分からない…」という方には、こちらの自己分析ツールがおすすめです。
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強みの見つけ方は、以下の記事でも詳しく解説しています。
志望動機
就活の作文において、志望動機を聞かれるケースも多いです。
志望動機を聞かれた際には、「なぜその企業に興味を持ったのか」を、具体的なエピソードを交えつつ説明しましょう。また、「なぜその企業でないといけないのか」という点を、他社との比較もしつつ述べるとよいです。
志望動機については、こちらの記事を参考にしてみてください。
自分の将来について
自分が将来どうなっていたいか、というテーマもよく出されます。
企業は、就活生の過去の栄光ではなく、将来の展望に期待しています。そのため、将来のビジョンが明確で、向上心のある学生を採用したいと考えるものです。
【テーマ例】
- 10年後(20年後)の自分
- どんな社会人になりたいか
- 私の将来の夢(目標)
- やってみたい仕事
興味・関心について
「最近気になったニュース」や「最近読んだ本」について、自身の意見を述べるというパターンも多いです。
【テーマ例】
- 今年一番感動したことについて書いてください
- 最近身近でおきた興味深いことについて書いてください
- 業界関連のニュースで印象に残ったものは?
- おもしろかった本もしくは映画について書いてください
日頃からニュースや本をよく読み、自分なりの意見や感想を持つようにしましょう。
就活の作文の書き方
作文が苦手だと感じている就活生の中には、「何をどの順番で書いたらいいのか分からない…」という方も多いのではないでしょうか。
就活の作文は、「序論」「本論」「結論」の三段構成で書くのがおすすめです。
書き始める前に全体の構成を決めておくことで、一気に作文が書きやすくなります。以下では、それぞれにおいて何を書けばいいのか解説していきます。
序論
まず、出題されたテーマに対する自分の意見、つまり結論を序文で明示します。
序論で特に力を入れて欲しいのが、書き出しの一文です。その一文でいかに読者の心をつかみ、読みたいと思わせられるかが重要です。書き出しの一文は表現方法を工夫して、読み手の興味を惹き付けるものに仕上げましょう。
また、序論の第二文以降は、全体の概要をざっくり説明し次の本論に繋げましょう。
本論
次に、本論では、序論で書いた内容について深く掘り下げていきます。
本論では具体的なエピソードや過去の経験、自分の意見などを盛り込んで作文を肉付けしていくイメージです。特に具体的なエピソードは、結論の説得力を高める重要な要素なので、必ず入れるようにしましょう。
結論
最後の締めくくりである結論では、作文のテーマに対する自分なりの回答を書きましょう。
特に最後の一文は、作文全体の印象を大きく左右するため、読み手を意識して工夫を凝らすのがポイントです。また、結論の内容が、序論で述べたものや本論のエピソードと合致しているかにも注意しましょう。
就活の作文を書く時のポイント6選
ここからは、就活の作文を書くときに気を付けてほしいポイントを6つご紹介します。これらのポイントを意識して、よい評価をゲットしましょう!
指定字数の8割は埋める
作文のそれぞれの設問では、「400文字程度」「300文字以内」など、字数が指定されていることがほとんどです。企業は、「そのボリュームで伝えられる程度の要素は知りたい」と考えているため、最低でも指定字数の8割は埋めるようにしましょう。
また、「30文字以内」など、非常に少ない文字数を指定する企業もあります。これには、「端的に結論のみを書いてほしい」という意図があるため、指定字数の範囲内でいかに必要な要素を入れられるかに重点を置きましょう。
結論は一つに絞る
文章全体で、主張したいことはひとつに絞りましょう。
例えば、「自分の強み」というテーマに対して、あれもこれもといくつも強みを挙げてしまう人がいます。しかし、これでは結局何が言いたいのか分からず、ぼんやりとした文章になってしまいます。
最初に「自分の強みは〇〇です。」とひとつ結論を提示し、それを深掘っていくことで、一貫性のある文章を書くことができます。
企業の求める人物像を意識
就活の作文において重要なのが、企業の求める人物像を意識して書くことです。
企業によって求める人物像は様々です。これをあらかじめ調べておき、自分の複数ある強みやエピソードのうち一番その人物像に近いものを選んで書くことができれば、いい評価を得ることができるでしょう。
企業研究を徹底して、企業の求める人物像をよく理解しておきましょう。
字は丁寧に
気持ちを込めて書かれたものかどうかは、作文の字を見ればすぐに分かります。
字の「綺麗さ」と「丁寧さ」は異なります。前者は生まれ持った才能や練習が必要なのに対し、後者は意識すれば伝えることができます。「字に自信がない」という方は特に、丁寧に書くことを心掛けましょう。
誤字脱字・文体の統一
作文を書き終えたら、誤字脱字がないか、文体は統一されているかをよく確認しましょう。
せっかく内容が素晴らしくても、誤字脱字や文体の不揃いがあるだけで、作文の印象が悪くなってしまいます。書いている間には気付かないことも多いので、書き終わったら必ず3回はチェックを行いましょう。
就活の作文OK例・NG例
ここからは、同じテーマに対する作文のOK例とNG例をご紹介します。2つを見比べて、どのような印象の違いがあるかを確認してみましょう。
ガクチカ(200字以内)
この例文のNG理由として、
- 結論ファーストではない。
- 構成が曖昧で分かりにくい
- 具体的なエピソードがなく説得力に欠ける
といったことが挙げられます。序論、本論、結論の構成を意識し、「具体的にどのようなリーダーシップをとったか」を書くと、よりOK例に近づくでしょう。
自己PR(400字以内)
この作文のNG理由として、
- 結論ファーストではない
- 抽象的で、エピソードの情景が浮かびにくい
といったことが挙げられます。「どんなアクシデントが起きたのか」「問題に対してどう対処したのか」をより具体的に説明すると、OK例に近づくでしょう。
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まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事をまとめると次のようになります。
- 企業は作文を通して就活生の人柄を見ている
- 就活の作文は、序論→本論→結論の構成で書く
- 就活の作文を書く際は、企業の求める人物象を意識しつつ、誤字脱字や文字数に注意する
今回は、就活において避けては通れない作文の書き方について解説しました。分かりやすい文章を書くことで、効果的に自分をアピールすることができると分かったと思います。
今回ご紹介した「序論→本論→結論」の基本的な構成は、作文だけでなく、面接の際にも有効な話し方ですので、今から習得しておきましょう。
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