【体験談付】就活のグループディスカッションとは?選考に通過するコツを紹介!

就活において、グループディスカッションは多くの人が経験するでしょう。しかし、グループディスカッションは個人面接とは違い、なかなか対策が難しいのも事実です。

「グループディスカッションってどうやって対策したらいいの?」と悩む方は多いと思います。また「そもそもグループディスカッションって何を見られているの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

そこで、就活におけるグループディスカッションについて詳しく解説したいと思います。実際に、就活でグループディスカッションを経験した方の体験談もあるので、ぜひ最後までご覧ください!

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就活のグループディスカッションとは?

グループディスカッションを紹介するための画像です

就活におけるグループディスカッション(GD)は、企業が応募者のコミュニケーション能力や協調性、論理的思考力、問題解決能力などを評価するための選考方法の一つです。

企業に応募した学生が数人のグループに分けられ、与えられたお題に対して議論を行います。議論の中で、自分の意見を主張したり、他人の意見を聞いたりしながら結論を導き出します。

グループディスカッションの有無は企業によりますが、多くの企業ではインターン選考や本選考の際に実施されます。特に書類選考に通過した後の最初の面接で行われることが多いです。

また、グループディスカッションには「ファシリテーター」「タイムキーパー」「書記」「発表者」といった役割があります。以下で簡単に紹介します。

ファシリテーター:議論の進行をします。メンバーへ話を振ったり、意見をまとめます。

タイムキーパー:時間内に議論が進むように時間管理を行います。議論の進捗によって時間配分を適宜調節できると良いでしょう。

書記:議論内で出てきた意見を簡潔に記録します。Webで行う場合は、ドキュメントを画面共有することが多いです。

発表者:ディスカッションで出したチームの結論やその背景を面接官や他のチームに向けて発表します。

就活のグループディスカッション選考の流れとは?

流れを説明する画像です

では、グループディスカッションの選考はどのような流れで進められるのでしょうか?

就活におけるグループディスカッションの流れは、基本的に以下の通りです。

グループディスカッションの選考の流れ

テーマの発表

グループに分かれてディスカッション

発表

発表は、企業によってはカットされる場合もあります。

では、グループディスカッションのメインであるディスカッションはどのような流れで行うのでしょうか?以下で細かく解説しましょう。

グループディスカッションの進め方

特にグループディスカッションの初心者の方に多いのが、いきなりお題について意見を出し合うことです。しかし、個々が自分の意見を発言するだけでは、チームで時間内に適切な結論を導くことは難しくなってしまいます。

そのため、以下のステップを踏むことをオススメします。

グループディスカッションの進め方

自己紹介

役割分担

時間配分

前提確認

意見出し

意見の整理

まとめ

自己紹介

企業によっては、ディスカッションが始まる前に自己紹介の時間を設けてくれる場合もあります。ディスカッションを円滑に進めるために、簡単に自己紹介をしておくことで、チームでコミュニケーションが取りやすくなります。基本的には、学校名と名前を名乗る程度で大丈夫です。

役割分担

自己紹介が終わったら、「ファシリテーター」「タイムキーパー」「書記」「発表者」といった役割を決めましょう。役割をあらかじめ決めておくことで、議論をスムーズに進めることができます。

時間配分

役割を決めたら、次に限られた時間をどのように使うのかを大まかに決めます。時間配分を決めておくことで、制限時間内に結論を出せないといった事態を避けることができます。ここで、時間配分を決めるのにあまり時間を使わないようにしましょう。

前提確認

議論が始まったら、まず、お題に対してメンバー全員で目的とゴールを確認します。何を目指して議論するのかを共有することで、全員が同じ方向を向いて議論を進めることができます。そのため、前提確認はグループディスカッションにおいて最も重要な工程と言っても過言ではありません。

また、グループディスカッションのお題は抽象的なものが多いです。そのため、細かい前提をチームで定め、お題を具体化しましょう。ここでは、5W1H※1を意識することをオススメします。

例えば「とあるカフェの売上を2倍にする施策を考えてください。」というお題が出たとしましょう。この場合、「何年で?」「どこのカフェ?」「施策を実行するのは誰?」といった前提の認識をチームメンバーと合わせましょう。

(※1) 5W1H:When「いつ」、Where「どこで」、Who「誰が」、What「何を」、Why「なぜ」、How「どのように」という6つの要素からなるフレームワーク

意見出し

前提を確認したら、いよいよチーム内で意見を出し合います。意見出しでは「例えば〜」のように実例や詳細を付け加えると、他のメンバーも理解しやすくなります。具体例は議論を深める手助けとなり、実現可能性のあるアイデアへと発展させることができます。

また、チームのメンバーへ「この点についてどう思いますか?」などの問いかけを行い、積極的に他人の意見を聞き出しましょう。

意見の整理

チームで意見を出し合った後は、出てきた意見を整理します。

ここでは、意見を似たようなテーマやカテゴリーにグループ分けをしたり、「実現可能性」「効果」「コスト」といった評価軸に基づいて優先順位をつけます。

まとめ

最後に、整理した意見をまとめチームでの結論を決定します。ここで注意が必要なのは、多数決で結論を決定しないことです。グループディスカッションでは、チームで結論を導く過程が評価されるので、多数決で決めることはNGです。

結論を出し終えたら、発表の準備を行います。発表する際には、「PREP法(※2)」を意識し、簡潔にチームの結論やその結論に至った背景を説明できるようにしましょう。

(※2) PREP法:結論(P)→理由(R)→具体例(E)→結論(P)の4つのステップで文章を構成する方法

就活のグループディスカッションのテーマはどんなものがある?

5つのテーマを可視化する画像です

グループディスカッションのテーマの種類は、以下のように、大きく5つに分類することができます。

  • 課題解決型
  • 売上アップ型
  • 新規事業立案型
  • 自由討論型
  • 選択型

課題解決型

課題解決型のテーマでは、お題で提示された課題に対して、チームで解決策を立案する形式です。

例:「オンライン教育を活用して教育の質を向上させるための具体的な方法を提案してください。」

  「健康寿命を延ばすための新しいヘルスケアサービスを提案してください。」

売上アップ型

売上アップ型のテーマでは、特定の企業や業界の売上を増加させるための戦略をチームで考えます。

例:「高齢者向けフィットネス施設の利用者数を増加させるための施策を提案してください。」

  「地方のカフェチェーンの売上を3年で1.3倍にする施策を考えよ。」

新規事業立案型

新規事業立案型のテーマでは、既存の市場に新たな価値を提供する新規事業や、新しい市場を開拓するアイデアを提案します。

例:「シニア世代向けのスマートホームサービスを企画し、その市場参入戦略を考えてください。」

  「リモートワークの普及を背景に、自宅での快適な作業環境を提供する新しい商品やサービスを提案してくだ
  さい。」

自由討論型

自由討論型のテーマでは、特定の選択肢や正解のない抽象的なお題に対してチームメンバーと意見を交換しながら議論を深める形式です。

例:「社会人に求められるスキルとは何だと思いますか?」

  「AIが普及することで、どのような社会変化が起こると考えますか?」

選択型

選択型のテーマでは、提示された選択肢から適切だと思う選択肢を選び、議論をする形式です。

例:「リモートワークとオフィスワーク、どちらが効率的だと思いますか?」

  「都市開発において優先すべきプロジェクトはどれですか? 1. 公共交通機関の拡充 2. 緑地や公園の増設 3. 商
  業施設の誘致」

就活におけるグループディスカッションでは何が見られているの?

何が評価されているかを可視化する画像です

ここまで、グループディスカッションの流れやテーマについて解説してきましたが、ここからは、就活の選考プロセスのひとつであるグループディスカッションを通して、企業が何を見極めようとしているのかについて説明します。

結論、就活におけるグループディスカッションでは、社会人として必要不可欠な「主体性」「コミュニケーション能力」「課題解決能力」などの力を評価します。以下でそれぞれについて解説します。

主体性

主体性とは、自ら進んで行動を起こす姿勢や、チームに積極的に貢献しようとする姿勢を指します。

グループディスカッションでは、議論の中で自分の意見を積極的に発言することや、他のメンバーが意見を述べやすいように質問を投げかけて話しやすい状況を作ったり、発言の機会を促したりすることが重要です。

企業が主体性を評価する理由は、ビジネスの現場では指示を待つのではなく、リーダーシップを発揮し、自ら解決策を考え行動に移すことができる人材が求められるからです。したがって、グループディスカッションを通じて応募者の主体性が評価されるのです。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、他者と円滑に情報を共有し、理解を深める能力です。

グループディスカッションでは、自分の意見を分かりやすく伝えるだけでなく、他のメンバーの意見をしっかりと聞き、相手の意見を理解した上で自分の意見を述べることが求められます。

コミュニケーション能力は、入社後にチームメンバーや他部門の社員との連携の際に必要となります。そのため、企業はコミュニケーション能力を重視します。

課題解決能力

課題解決能力とは、チームメンバーと協力しながら、与えられたテーマに対して最適な解決策を導き出す力です。

グループディスカッションでは、多角的に意見を出し、論理的に考えて結論を出すプロセスが重視されます。単に自分の意見を主張するだけでなく、他のメンバーの意見を取り入れながら、チーム全体で最善の解決策を見つける姿勢が求められます。

ビジネスの現場では常に新たな問題や課題が発生するため、どのような職種であっても、日々の業務の中で予期しないトラブルや、計画通りに進まないプロジェクトに直面することがあります。そのような状況において課題解決力を発揮できる社員が求められます。

就活のグループディスカッションのコツは?

「グループディスカッションで評価されるスキルをどうアピールすればいいの?」と悩む学生さんも多いと思います。ここからは、就活のグループディスカッション選考を通過するためのコツについて解説していきます。

準備をしっかりと行う

事前に、グループディスカッションではどのようなテーマが出題されるのか、グループディスカッションの進め方を調べておくことで、本番で焦らずに自信を持って発言できるようになります。

積極的に発言する

グループディスカッションでは、主体性やコミュニケーション能力が見られています。これらのスキルを評価してもらうためには、まず発言をすることが必要です。発言しなければそもそも評価の対象に入りません。

ただし、発言が多ければ多いほど良いというわけではありません。発言しすぎると、他のメンバーの意見を遮ったり、一方的に議論をリードしてしまったりすることで、逆効果になることもあります。

他者の意見にも耳を傾け、それを受けて自分の意見を補完したり、議論を深めたりすることで、チーム全体の成果を高めることができます。

役割を持つ

役割を持つことで、必然的に発言する機会が増えます。例えば、ファシリテーターやタイムキーパーなどの役割を自発的に引き受けることで、主体性をアピールすることができます。

ただ、役割が無くても選考で不利になるわけではありません。自分の意見や考えを積極的に述べることで、評価される可能性が高まります。

他のメンバーに話を振ってみる

他のメンバーに話を振ることは、グループディスカッションでの重要なスキルです。これは議論をより充実させ、チーム全体の協力を促進する効果があります。

また、他のメンバーに話を振ることで、協力的な姿勢を示し、チームワークの向上に貢献できます。自分だけが話すのではなく、全員が意見を出し合うことで、議論の質が向上します。

就活でグループディスカッション選考に通過した人の体験談

では、ここからは実際に就活でグループディスカッション選考に通過した方の体験談をインタビュー形式で紹介します。

グループディスカッションの対策は何をしていましたか?
ネットで検索してグループディスカッションの解説サイトを読んだり、動画を見て、進め方や回答例を学んでいました。グループディスカッションの進め方を知っているか知らないかではだいぶ変わると思います。
また、実践も必要だと感じ、就活コミュニティが開催する講座を受けて練習していました。
どのくらい前から対策していましたか?
初めてのグループディスカッション選考では、2週間前からネットで調べて、オンラインの対策セミナーに参加したりしていました。
私が受けた企業は、ほとんど選考にグループディスカッションがあったため、ある程度コツをつかんだらその後はあまり注力して対策していませんでした。ただ、就活コミュニティが開催する模擬グループディスカッションには定期的に参加していました。
グループディスカッション中はどんなことを意識して取り組んでいましたか?
まずは積極的に口を開くことを意識していました。アイディアが浮かばなくても、前に発言した人の共感や補足などをしていました。
また、「意見出し」の過程では「例えば〜」のように具体例を挙げ、自分の意見に説得力を持たせていました。

Q.役割がない時はどうしていましたか?

役割がない時はどうしていましたか?
私は、すぐにアイディアを思い付くほどの発想力や知識がなかったので、極力役割を引き受けて主体性などをアピールしていました。ただ、全てのグループディスカッションで役割を持てていたわけではありません。
役割がない時は、他の人の発言に対して「自分は~と思いました」と自分の考えを付け加えたり、意見に対して「~ってこういうことですか?」と具体的な質問をして議論を深めたりしました。

まとめ

この記事のまとめ
  • 就活におけるグループディスカッション(GD)は、企業が応募者の「コミュニケーション能力」「協調性」「論理的思考力」「問題解決能力」などを評価するための選考方法の一つ
  • グループディスカッションを効率的に進めるには「自己紹介→役割分担→時間配分→前提確認→意見出し→意見の整理→まとめ」のステップで行う
  • 就活のグループディスカッション選考を通過するためには、事前準備をしっかりと行い、役割を担ったり、他のメンバーに話を振ったりと、積極的に発言する

就活におけるグループディスカッションについて、実際にグループディスカッション選考に通過した方の体験談も含めて、詳しく解説しました。

就活生の皆さんは、ESを書いたり、適性検査の勉強をしたりとやるべきことが多い中で、グループディスカッションの対策を後回しにしがちですよね。

しかし、グループディスカッションは個人面接や適性検査と同じくらい重要な選考ステップです。準備を怠ると、意見がうまく伝えられなかったり、他のメンバーとの協力が不十分になる可能性があります。

そのため、グループディスカッションの対策を効率的に行うことが選考全体の成功に繋がります。計画的に時間を割いて、実践的な対策を行うことで、自信を持って臨むことができるでしょう。

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