長期インターンを始めたら無給だった!これって違法なの?

ブラックインターンという単語を皆さんご存知でしょうか?長期インターンの中でも無給で学生を働かせるようなインターンのことをブラックインターンと言います。

長期インターンを始めてみたら無給だった……という時、ほぼ全ての場合において違法です。

今回はそんな無給の長期インターンはなぜ違法なのか、無給の長期インターンに参加してしまった場合どうすればよいかについて解説をしていこうと思います。

こんな人に読んでほしい

  • 無給の長期インターンに参加してしまった人
  • 無給の長期インターンを見分けるためにどういうところに気をつければ良いかを知りたい人
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長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。

  • 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
  • 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
  • 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!

しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
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無給の長期インターンは違法?

結論、長期インターンに参加して無給で働かされていた場合、違法です。

「労働」であれば、労働基準法に違反するため違法

会社が自身の利益享受のために学生を働かせている場合、給料を支払わないと違法となってしまいます。

具体的に労働であるかどうかは

  • 会社の指示で社員と同様の業務を行っている
  • 社員の仕事の補助を行っている

という観点で判断してください。このような場合、いかなる業務であっても労働者である学生に賃金は支払われなければなりません。

最低賃金を下回る場合であっても違法

注意したいのは、もし賃金が発生している場合でもその自治体で定める最低賃金を下回ってしまっている場合、違法となってしまうことです。

例えば、一日8時間働いて6,000円貰った場合、時給換算して750円となるわけですが、日本の最低賃金は平均して1,000円程度になっているので、流石に最低賃金を下回ります。その場合は違法となるわけですね。

(参照:厚生労働省 最低賃金制度 最低賃金制度とは|厚生労働省

完全歩合制であっても違法

また、特に成果報酬型、歩合制である長期インターンでも注意が必要で、固定給のない完全歩合制の場合は労働基準法第27条により違法であると明文化されています。

「出来高払制その他の請負制で使用する労働者について、使用者は労働時間に応じて一定額の賃金の保障をしなければならない。」

労働基準法第27条

ただ、固定給がある場合は完全歩合制には含まれず、歩合制という枠に収まるので違法ではありません。

短期インターンでは無給であっても違法ではない場合もある

「短期インターンで無給であるところがあるではないか!」と思う方がいるかもしれませんが、短期インターンでは無給であっても違法でない場合があります。

ポイントは、「労働」であるかどうか、です。

短期インターンの場合、企業が人材育成を兼ねてグループワークや就業体験を実施します。企業からすればそのようなものというのは労働には含まれず、賃金を支払う義務は生じません。

そのため短期インターンで無給である場合は違法とは必ずしも言えません。

また、企業によっては交通費を支給している場合もあるのでチェックが必要ですね!

長期インターンを始めてみたら違法だった!どうすれば良い?

では長期インターンに参加してみたら違法だった場合、どうすればよいのでしょうか?

まず最初に言えるのは、そのまま働き続けることはやめましょう。何かアクションを起こすべきです。

会社としっかり協議する

とりあえずしっかり会社側と協議して賃金を支払うように説得してみるところから始めてみましょう。

無給前提で働かせている企業では与える賃金を定めるルールができていない場合がありますが、少なくとも最低賃金の分は支払う義務があります。

もし給料が最低賃金を下回っている場合でも差額を支払う義務があります。

給料が未払いのときは、内容証明による請求から交渉、労働審判、訴訟という順で請求を進めます。弁護士に相談してみるのが良いかもしれませんね。

改善されなかったり賃上げを要求するのが怖かったりするならやめてしまおう!

給料を支払うよう会社に持ちかけたら怒鳴られて断られたというように頑なに支払いをしない姿勢を見せてきた場合は、その長期インターンはやめてしまいましょう。

無給の長期インターンに参加するメリットは全くありません。

まず周りには有給で同じような業務をするインターンがたくさんあります。他の善良な企業では給料が払われるかもしれないのに、無給で無理して続ける意味なんてありません。

また、無給で働かせられている場合、企業が学生に振る仕事というのは作業に近い泥臭いものが多いです。そのため長期間働いたとしてもそれが自身の成長につながるということは無いと言って良いでしょう。

やめても支払い義務はもちろんある!

また、もしやめたとしても働いた分の支払い義務はあります。支払いに応じない場合は弁護士に相談するなどして法的措置を取りましょう。

新しい長期インターンを探すならココシロインターンがおすすめ!

また、もし無給の長期インターンをやめて新しい長期インターンを始めたいという場合はココシロインターンをおすすめします。

ココシロインターンでは内定を勝ち取るまでの間、キャリアアドバイザーが無料で企業紹介や面談対策を行います。「また無給の長期インターンを引き当ててしまうのではないか」と不安になったとしてもココシロインターンのキャリアアドバイザーに相談をすれば安心でしょう。

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無給の長期インターンを見分けるためにはどうすれば良い?

無給の長期インターンを見分けるためにはどういうところに気をつければよいのでしょうか?

給与欄をしっかりチェックしておく

まずは、求人募集ページの給与欄をしっかりチェックしましょう。

もし給与が記載されているのにもかかわらず、働いてみたら無給であったという場合は、求人ページとの差異があるという論点で問い詰めることができます。

また、ココシロインターンの企業募集ページでは必ず時給の記載があるので安心です!

賃金を含めて自分の働きたい条件に合った企業を選定しましょう!

入社時に雇用契約書をしっかり確認しておく

入社する際に雇用契約書というものに目を通すタイミングがあるので、そのときにその雇用契約書を良く確認しておきましょう。

雇用契約書とは、労働者と雇用主との間の労働契約の内容を明らかにするための契約書です。

具体的には、給与(賃金)、就業場所、時間、業務内容、昇給、退職などの労働条件に関する重要事項を取り決めて書面化し、企業側と労働者側の双方が署名押印(又は記名押印)をして締結する書類です。

雇用契約書上で必ず給与に関する記述があるのでそれを見てしっかり判断してあげましょう。

口コミを見てみる

企業の口コミを確認してみるというのも無給かどうかを見抜くために使える良い方法でしょう。

企業の口コミにはその企業で働いた学生の生の声が乗っています。会社の雰囲気はどうなのかであったり賃金体系はどの様になっているのかであったりというような情報が得られるだけでなく、欠点となるような悪い噂も見つけられるはずです。

加えて言えば、そのような悪い口コミというのは得てして口コミ内で目立つので、うまく見極めることが出来ると思います。

有給の長期インターンのメリットは?

うまく有給の長期インターンに参加することができたらどのようなメリットが有るのでしょうか?

就活で有利なガクチカになる

まず、就活で有利に使えるガクチカにすることができます。

実際に企業で業務に携わらせてもらえる中で得た経験や成長を、就活でのガクチカに使うことができます。加えて、長期インターンを経験した学生は、企業から実践的で即戦力となる人材として見なしてもらえるため、長期インターンはガクチカの中でも最強と言えるでしょう。

給料をもらいながら実践的な業務経験を積める

給料をもらいながら業務経験を積めるというのもメリットの一つとなります。

成長できるような経験を積める上に給料がもらえるとなると、一石二鳥ですね!

業界理解を深めることが出来る

就活で必要になる業界理解を深めることが出来るのもメリットの一つでしょう。

ただインターネットで検索をして得られる情報だけでなく、現場で感じる生の情報も蓄積させることができます。

働く中で自分の適性を知れる

働く中で自分がどの業界、どの業務に向いているのかという適性を測れるのも大きなメリットの一つです。

業界に魅力を感じて入社してみたものの、思っていたより自分の苦手なことであった、という悩みは多くの新卒社会人が抱えているものです。

就職してから後悔するのを避けるためにも学生のうちから長期インターンに参加して適性を測るのが良いと言えます。

他にも様々あるメリットについて以下の記事で解説しています!ぜひ参考にしてみてください!

まとめ

無給の長期インターンをどう見分けるべきか、なぜ違法なのかについて解説したこの記事を簡単にまとめると次のようになります!

記事のまとめ
  • 無給の長期インターンは、しているのが「労働」であれば違法!
  • インターンでもグループワークや就業体験の場合は労働に入らないので無給でも大丈夫
  • 無給の長期インターンに遭遇したらまずは会社に相談、ダメそうならやめてしまうべき!
  • 長期インターンを探し直すならキャリアアドバイザーと相談できるココシロインターンがおすすめ!

もし自分のインターン先での労働環境が違法なものであった場合は一旦企業と協議したうえで新しいインターン先を見つけましょう。

この記事があなたのためになれば幸いです。

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長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。

  • 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
  • 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
  • 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!

しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
小さな不安や将来の悩みも就活のプロに相談して、就活を成功させましょう!

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