「学業で頑張ったことをガクチカにしたい！」「でも具体的な書き方や何がアピールポイントになるの分からない…」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ガクチカについて悩んでいる人に向けて、学業で頑張ったことのパターン分けと例文の解説を行います。自分と似たような経験をしてきた先輩たちのガクチカを参考にすることで、良い要素を盗み、ガクチカの言語化の精度を高めましょう。
本記事を読めば、学業で頑張ったことを題材に効果的なガクチカを書く方法が分かること間違いなしです。
こんな人に読んでほしい
- 学生時代、学業を特に頑張った人
- 成績優秀者として評価された人
- 学業をガクチカにする場合の例文が知りたい人
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「成績優秀者であること」を客観的に表す指標は3種類
成績優秀者で「学業をガクチカにしたい」と思っていても、実際にどんな指標を出せば企業に評価されるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そんな学生さんに向けて、ここでは「成績優秀者」を客観的に評価する上で重要になる3つの指標を紹介します。これらの評価基準を押さえることで、ガクチカでより説得力のある「結果」を述べることができます。
成績優秀者の指標① 学内で表彰経験がある
成績優秀者であることを示す指標の1つ目は、学内で表彰経験があることです。
大学によっては、成績優秀者に対して表彰を行っているところがあります。例えば、学期末や年度末に成績上位者に対して表彰状が授与されたり、優秀者として名前が掲示されたりすることがあります。
このような表彰経験は、第三者による公的な評価であり、自分の成績が優秀であることを証明する確かな証拠となります。特に、大規模な大学や競争が激しい学部での表彰は、難易度が高いので人事から良い評価をもらえるでしょう。
成績優秀者の指標② GPAの数値が3以上
成績優秀者であることを示す指標の2つ目は、GPAの数値が3以上であることです。
GPA（Grade Point Average）は、成績の平均値を数値化したもので、多くの大学が採用している一般的な成績を示す指標です。GPAは学業全体の成果を反映するものであり、継続的な努力や学問への取り組み姿勢を示す指標としても有効です。
ベネッセの調査によると、GPAが3以上の学生は全体の3割を占めており、GPAが3.5以上の学生は全体の1割しかいないようです。これに基づくと、GPAが3以上であれば優秀、3.5以上であればかなり優秀だと言えます。
成績優秀者の指標③ 特待生に選ばれる
成績優秀者であることを示す指標の3つ目は、特待生に選ばれることです。
特待生制度は、成績優秀者や特定の基準を満たした学生に対して、学費の免除や減額、奨学金の支給などの優遇措置を与える制度です。特待生に選ばれることは大学側から成績優秀であると公式に認められたことを意味します。
特待生としての経験は、成績のみならず、その人のポテンシャルや将来性をも評価された結果であることから、就職活動においても大きなアピールポイントとなります。
「成績優秀者になるまで」の過程を伝えるエピソードは3パターン
ここまでは、ガクチカで成績をアピールする場合、どのような指標が使えるのかを解説してきました。
続いては、「成績優秀」という結果に至るまでの「過程」を説明するエピソードの書き方について解説します。
それぞれのエピソードにおいてどのようなポイントがアピールにつながりやすいか意識することで、より伝わりやすいガクチカを書くことができます。
成績優秀者のパターン① 授業
成績優秀者になるまでの過程を伝えるエピソードの1つ目は、授業です。大学生にとって勉強することは当たり前なので、ガクチカを書く上では単に「言われたことをやっただけ」と思われないような工夫が必要です。
例えば、その学業に興味を持った理由や、勉強を続けていく上での目標を明確にしましょう。具体的には、「高校時代から興味を持っていた環境科学の授業を受けることで、地球環境問題に対する理解を深め、将来はこの分野で貢献したいと思いました」といった内容です。
また、授業は個人作業が多くなりがちですが、クラスメイトや教授との関わりについても触れると良いでしょう。グループワークの時間があれば、その時の成果や自分の役割も具体的に書きます。例えば、「グループワークではリーダーとしてチームをまとめ、環境保護に関するプレゼンテーションを成功させました」といった内容です。
このように、授業を頑張った経験を具体的に書くことで、粘り強さや真面目さといった強みをアピールすることができます。
成績優秀者のパターン② ゼミ
成績優秀者になるまでの過程を伝えるエピソードの2つ目は、ゼミです。
ゼミは複数人で協力してディスカッションやプレゼンを行う機会が多いため、他人との関わり方をエピソードに反映しやすいです。例えば、「ゼミでは地域社会の課題について研究し、グループでディスカッションを重ねました」といった具体的な活動内容を書きます。
また、ゼミによっては企業との共同プロジェクトやフィールドワークなどもあります。これらの経験を含めて書くと、さらに具体的なエピソードとなります。例えば、「企業との共同プロジェクトでは、地域の環境改善について調査を行い、その結果をプレゼンテーションしました。この経験を通じて、チームワークや課題解決力を身につけました」といった内容です。
ゼミでの活動を頑張った経験は、書き方を工夫すればチームワークや課題解決力をアピールすることができます。
成績優秀者のパターン③ 論文執筆
成績優秀者になるまでの過程を伝えるエピソードの3つ目は、論文執筆です。
論文執筆は授業やゼミでの活動以上に専門性が求められるので難易度が高いと言えます。そのため、高度な分析力や他の研究者とのコミュニケーションの取り方など、アピールできるポイントが多いです。
例えば、「卒業論文では、地域の環境問題について研究し、データの収集から分析までを行いました。この過程で得た知識や分析力を活かし、論文をまとめ上げました」といった内容です。
ただし、内容が専門的であると読み手にうまく伝わらないことがあります。専門用語はなるべく避け、読みやすい文章を心がける必要があります。例えば、「環境データの分析においては、特にデータの信頼性を確保するために慎重に取り組みました」といった内容です。
このように、論文執筆を通じて得た経験やスキルを具体的に書くことで、自分の高度な能力をアピールすることができます。
成績優秀者であることをアピールするガクチカ例文集
【成績優秀者のガクチカ例文①】GPA×授業で「探究心」をアピールする
文学研究に力を注ぎ、一つのことをとことん突き詰めて考える楽しさを学んだ。私は10歳の頃から無類の読書好きであり、本を読むことを通して物事の新しい見方を獲得することに喜びを感じてきた。以前は感覚的に読書を楽しんできたが、大学では読書を通して得られる効果を体系的に学びたいと思い、「文学理論」を専攻した。「文学理論」とは哲学や心理学など複数の分野の知識を組み合わせて、文学作品を読み解こうという試みである。しかし、議論の抽象性が高く、授業についていけないことがあった。そこで私は学説の内容や学者の名前を機械的に暗記していた従来の勉強方法を見直した。具体的には、理論の暗記ではなく、その意味が理解できるよう、それぞれの理論のつながりを図解したノートを授業ごとに作成した。また、自分の考え方がずれていないかを確認するために、初歩的と思われるような質問も恥ずかしがらずに教授に投げかけた。結果、自分自身納得できる質のレポートを仕上げられるようになり、成績もGPA3.5という高い評価を得ることができた。この経験から私は、物事を探究する上ではその背景にある文脈を理解すること、こまめに自分の考え方を整理して他者からフィードバックをもらうことの大切さを学んだ。この学びを活かして、入社後も業務内容を深く理解し、顧客に最適な提案ができる人材として活躍したい。（571文字）
【成績優秀者のガクチカ例文②】GPA×ゼミで「リーダーシップ」をアピールする
人材マネジメントを学ぶゼミのゼミ長として、企業との共同プロジェクトを成功させた。私は高校生の頃サッカー部の部長を務めた経験から、チームを率いて何かを成し遂げることにやりがいを感じてきた。そのため、大学では組織運営を学びたいという想いから現在の専攻分野を選択した。私たちに与えられたテーマは、実在の企業の人事課題を分析し、改善案を提示するというものだった。特に難しかったのは、限られた情報と時間の中で企業の課題を把握しなければならなかったことだ。そこで私は2つの施策を実施した。まず、情報の不足に対しては、調査しなければならない事柄をリストアップし、メンバーごとに分担して調査した。また、限られた時間を議論の錯綜によって無駄にしないように、目標意識の共有をミーティングごとに呼びかけた。結果として6つあったチームのうち最も高い評価を得て、自分たちのアイデアが企業に採用された。チームとしてだけではなく、個人としても成果が評価され、その年のGPAは3.8を取ることができた。この経験から私は、リーダーとして成果を上げるためには適切な役割分担と目的に対する共通認識のすり合わせが大事だと学んだ。この学びを活かして、入社後もチームの力を最大化できる人材として活躍したい。（531文字）
【成績優秀者のガクチカ例文③】表彰経験×論文執筆で「分析力」をアピールする
AI技術を用いた地方創生の効果について分析する論文を執筆し、学会発表を行なった。私はいわゆる過疎地域の出身であり、人口減少に苦しむ自治体を間近に見て育ってきた。そのような現状を解決したいという想いから大学ではIT技術を活用した地域活性化について学んでいる。しかし、ただ知識をインプットするだけではなく、自分自身の考察をアウトプットすることで学びを最大化したいと考えたため、学術誌に掲載される論文の執筆を決意した。特に困難だったのは、AI技術を活用した地方創生は比較的新しい分野であり、研究手法が確立されていなかったことだ。そこで行政や地元企業ではなく、地域住民に焦点を当てるという手法を取った。具体的にはAI技術に対する地域住民の心的反応を調査する質問用紙を海外の論文から翻訳し、現地でアンケート調査を実施した。さらに統計学の手法を用いて、アンケートの集計結果をより詳細に分析した。その結果、地域住民の視点に基づく地方創生の新しい効果測定方法を提示することができ、学内で表彰を受けた。この経験を通して私は物事を分析する上では、幅広い情報を集めて多角的なアプローチを取ることの重要性を学んだ。この学びを活かして、入社後も顧客の課題を厳密に特定できる人材として活躍したい。（534文字）
【成績優秀者のガクチカ例文④】特待生×授業で「粘り強さ」をアピールする
大学三年間を通して高い成績を取り、特待生の立場を維持してきた。私は経済的な理由から学費のために週四日アルバイトに入りつつ、特待生として学費減額措置を受けなければならなかった。忙しい日々を送る中で学費免除の条件となる好成績を維持するために、二つのことを行なった。まず一つ目は徹底的に計画を立てて勉強時間を確保するということだ。具体的には日々のスケジュールを分単位で管理し、どの時間に何を勉強すれば最も効果的かを明確にした。二つ目はアウトプットの時間を積極的に設け、理解度を常に確認するということだ。例えば毎授業後に必ず一つ教授に質問しに行ったことで、その日学んだことをうやむやにせず、整理された状態で記憶に定着させた。その結果、大学入学時から今日まで一つも単位を落とさず、特待生の条件を満たすことができている。この経験を通して私は置かれた環境や忙しさを言い訳にするのではなく、粘り強く努力をすることの大切さを学んだ。この学びを活かして、入社後厳しい状況に直面したときも諦めずにプロジェクトを推進できる人物として活躍したい。（460文字）
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まとめ
本記事では以下の内容をお伝えしました。
- 成績優秀者のガクチカにおいて意識すべきポイントは3つ！
- ガクチカを書く上では、成績優秀者になった過程に焦点を当てよう！
- 成績優秀者をテーマにしたガクチカの例文
このように、評価される客観的な指標と、結果に至るまでのプロセスのパターンを知ることによって、学業を題材にしたガクチカがぐっと書きやすくなります。
ガクチカが完成したら、次は「強み」「弱み」を言語化しましょう。「強み」「弱み」はESや面接でよく聞かれる重要な設問です。答え方がよく分からないという方は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。押さえるべきポイントや職種別の例文も紹介しています。
本記事を読むことで、就活生のみなさんが就活をより効率的に進められるようになれば幸いです。
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実際に利用してみるとこんな感じ！
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総合商社 - 問題
これまでに挙げた実績や経験を教えてください。大学時代に限らず記載いただいて構いません。また、学業、部活動、サークル、趣味、ボランティア、インターンなど何でも結構です。 - 字数
500文字 - 回答
・学生時代は居酒屋チェーン店でアルバイトしていました。
・バイトリーダーを任されていました。
・後輩育成や、シフト管理を特に頑張っていました。
学生時代には、地域に根差した居酒屋チェーン店でアルバイトをしており、店舗運営の基盤を学びました。その中で、バイトリーダーとしての役割を任され、人材育成に力を注ぎました。具体的には、後輩の教育プログラムの策定や、モチベーション維持のためのコミュニケーション方法の改善に取り組みました。また、シフト管理においては、効率的な人員配置と公平性を保っために、従業員一人ひとりの事情を考慮した上で、密な計画を立てることに成功しました。これらの経験を通じて、チーム運営の重要性と、個々の成長が相談全体の向上につながることを実感しました。後輩育成においては、私自身が率先して模範を示すことで、彼らの学習意欲や責任感を引き出すことができました。また、シフト管理では、フェアな対応がチームの情頼関係を築く上で不可欠であることを学びました。このような経験は、私が貴社においても、チームワークの向上や業務の効率化に貢献できると確信しています。また、人材育成における洞察力と、多様な人々との円滑なコミュニケーション能力は、貴社の価値創造に寄与するものと考えております。(476文字)
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