「SPIでチェックボックスが出たら高得点だ」という噂を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。結論から言うとこの噂は本当の可能性が高いです。
ただ、チェックボックスが出たからといって油断していいわけではなく、チェックボックス問題も含めて最後まで解き切ることが大切です。
本記事では、チェックボックスが出題されたら何割が期待できるのか、他に高得点の指標となるものはあるのか、さらにチェックボックス問題を解く際のコツまで解説しています。
チェックボックスに関するよくある質問にも回答しているのでぜひ最後までご覧ください。
こんな人に読んでほしい
- SPIのチェックボックスが出たら高得点なのか気になる人
- SPIの高得点指標を知りたい人
- SPIのチェックボックスを解く際のコツを知りたい人
SPIでチェックボックスが出たら高得点なの?

冒頭でもお話ししましたが、SPIでチェックボックス形式の問題が出題されたら、高得点の可能性が高いです。
テストセンター型のSPIでは受検者の正答率によって問題が変わるのが特徴です。
そのため、他の問題よりも難易度が高いチェックボックス形式の問題が出題されるのは、テストの正答率が高い場合です。
受検者が高い正答率を出しているため難易度の高いチェックボックス形式の問題も解けると判断されるのです。
チェックボックスが出題されたら6〜7割超の可能性大!
SPIでチェックボックス形式の問題が出題されたら6〜7割超えを期待できます。
一般的に6〜7割の点数を取れば、大多数の企業の選考を通過できると言われています。
チェックボックスが出ても油断しないように
ただ、チェックボックスが出たら6〜7割取れているというのは正確な数字ではなく、あくまで参考程度の指標です。また、企業ごとにSPIの選考を通過できるボーダーも変わってきます。
チェックボックス形式の問題が出題されても油断せずに最後まで解き切るようにしましょう。
SPIのチェックボックスってどんな問題?

SPIのチェックボックス形式の問題とはテストセンター型のSPIで出題される問題です。答えが複数個あり、答えとなるものを選択肢の中から全て選ぶという問題のことです。チェックボックス形式の問題は完答して正解になるので他の問題よりも難易度は高くなります。
また、チェックボックス形式が出題されるのは、テストセンター型のSPIのみです。Webテスティング型のSPIでは出題されません。
テストセンター型のSPIは主に「言語」「非言語」「性格検査」の3つの問題で構成されています。チェックボックス形式が出題される「言語」「非言語」にわけて、どんな問題が出るのか解説していきます。
言語問題:長文問題のチェックボックス
SPIの言語では長文問題のチェックボックスが出題される可能性があります。
実際に例題を見てみましょう。
問題:
以下の文章を読んで問いに答えなさい。
ハーバード大学教授のテリー・バーナムは、宝くじがあたった人たちの1年後の精神的幸せ度を調査した。その結果、宝くじがあたっても、1年後にはごく普通のレベルに落ちついてしまったという。最初は有頂天になるものの、しばらくすると不安や心配を感じるようになり、1年後には宝くじがあたるまえのごく普通のレベルまで落ちるのだという。しかし一方、人生が激変するような不幸な出来事にあった場合でも、その直後は極度に落ち込むものの、1年後には幸福度レベルはかなり回復することがほとんどだという。
つまり、外的条件がよい方にかわっても悪い方にかわっても、多くの人は次第にそれに慣れてしまう、ということなのである。もっともっとと収入をあげても、あがった収入にはすぐ慣れてしまうし、どんなに業績をあげてもすぐ不満が生まれるものなのである。
それだけあったらもう必要ないだろうと思うのに、金持ちほどケチになりお金をためこむのも、美人ほど美的条件に厳しくなるのも、ダイエットをはじめるともっともっと激しく食事制限をして体重をへらすのも、つまりは「現状にすぐ慣れる」とう心のメカニズムによるものなのである。
出典:海原純子『こころの格差社会 – ぬけがけと嫉妬の現代日本人』
本文に書かれていることとしてあてはまるものを以下の選択肢からすべて選びなさい。
- 人間は現状の生活にすぐ慣れてしまう生き物である
- 収入をあげれば不幸になることはない
- 頑張って収入をあげたとしても、その幸福は一時的にしか続かない
- 金持ちほどケチになりやすい
- 宝くじがあたるのは不幸の始まりである
- 人生が激変するような不幸な出来事は起こらない方が良い
解答:
1、3、4
解説:
1→本文に「『現状にすぐ慣れる』とう心のメカニズムによるものなのである」とある
3→本文に「もっともっとと収入をあげても、あがった収入にはすぐ慣れてしまう」とある
4→本文に「金持ちほどケチになりお金をためこむ」とある
これらのことから本文に書いてあることに当てはまるのは1、3、4だとわかります。
言語問題の例題をもっと解きたいという方はこちらの記事もご覧ください。
非言語問題:推論のチェックボックス
SPIの非言語では推論でチェックボックスが出題される可能性があります。
問題:
Aさん、Bさん、Cさんの3人が、月曜・火曜・水曜のいずれか1日に会議を担当する。
同じ日に担当する人はいない。
次のことがわかっている。
- Aさんは火曜ではない。
- BさんはCさんより前の日に担当する。
このとき必ず正しいといえる推論は次の選択肢のうちどれか。全て選びなさい。
- Aさんは月曜に担当する可能性がある。
- Bさんは火曜に担当する可能性がある。
- Cさんは月曜に担当する。
- Cさんは水曜に担当する可能性がある
解答:
1、2、4
解説:
Aさんは火曜ではない → 月曜か水曜。
BさんはCさんより前 → Bが水曜はありえない。
この条件を組み合わせると、A=月曜、B=火曜、C=水曜 という並びが可能なので、上記3つが正答です。
他にもSPIの非言語の問題の例題を知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。
SPIのチェックボックス問題を解く際のコツ

SPIでチェックボックス形式の問題が出題されても、チェックボックス形式で問題を落としてしまうと得点が下がってしまいます。ここからはチェックボックス形式の問題を解く際のコツを紹介していきます。
最初に設問を読む
1つ目は最初に設問を読むということです。
最初に本文を読むのではなく設問を読みましょう。そうすることで、本文を読みながら選択肢の正誤を考えることができ時間の短縮につながります。
1つ1つの選択肢を分析する
2つ目は1つ1つの選択肢を分析するということです。
チェックボックス形式の問題は完答問題なので1つでも選択肢の正誤を間違えると不正解になってしまいます。そのため1つ1つの選択肢を分析することが大切です。分析するというのは、その選択肢のどこが間違っているのかを根拠を持って考えることです。
SPIでチェックボックスが出ないとヤバい?

「SPIでチェックボックスが出たら高得点!」と言われると、チェックボックス問題が出なかった時焦る方も多いと思います。
しかし、チェックボックスが出なかったからといって落ち込む必要はなく、どこが解けなかったのか、どこが自分の苦手分野なのかを考えて次に繋げていきましょう。
SPIの勉強法がわからなかったり、なかなか点数が伸びないと悩む方も多いと思います。そんな時は「就活面談」でプロのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。「就活面談」では就活のプロがあなたの悩みに合った的確なアドバイスをしてくれます。不安なことは1つずつ解消していきましょう!
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SPIでチェックボックス以外に高得点の指標はある?

ここまでチェックボックスについてお話ししてきましたが、チェックボックスの他に、高得点の指標となるものはあるのでしょうか。
高得点の指標となるものは科目ごとに変わってきます。言語問題・非言語問題・英語に分けて解説していきます。
SPIの高得点指標について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
言語問題
まず言語問題で高得点の指標となるものを紹介します。
長文問題が2題以上出題される
1つ目は長文問題が2題以上出題されるということです。
言語問題で長文問題の平均的な出題数は1題です。ただ、正答率が高いと2題以上出題されます。そのため、長文問題が2題以上出題されたら高得点だと考えて良いです。
空欄補充が語句抜き出し形式
2つ目は空欄補充が語句抜き出し形式になっているということです。
長文問題の小問では空欄補充の問題が出題されます。この問題が語句を抜き出す形式になっている場合高得点の指標になります。さらに語句の字数制限が減るほど難易度が上がるので高得点を取れている可能性が高くなります。
非言語問題
次に非言語問題で高得点の指標となるものを紹介します。
推論が全体の半分以上出題される
1つ目は推論が全体の半分以上出題されるということです。
推論はSPIの中で最も難易度が高い問題だと言われています。そのためこの推論が全体の半分以上出題されていると高得点を取れていると判断できます。
4タブ形式の問題が出題される
2つ目は4タブ形式の問題が出題されるということです。
4タブ形式というのは1つの設問につき小問が4つあるという形式のことです。SPIの非言語形式では表の読み取り問題が必ず出題されますが、この問題のタブ数が人によって違います。4タブになっていると高得点の可能性が高いです。
英語
最後に英語で高得点の指標となるものを紹介します。
長文問題が4題以上出題される
長文問題が4題以上出題されるということです。
英語の長文問題は基礎ができていないと解くのが難しいため難易度が高いです。4題以上長文問題が出題されたら高得点を取れている可能性が高いです。
SPIで高得点を取るためにSPI体験模試を受けよう!

ではSPIで高得点を取るためにどんな対策をしたらいいのでしょう。一番お勧めなのは、SPI体験模試を受けることです。
SPI体験模試というのは本番同様の形式でSPIを受けることができる体験模試です。時間が計測されるため練習の時から時間配分を意識して解くことができます。
さらに、本番ではわからない点数を知ることができるので、自分の得意分野・不得意分野が目に見えてわかり、その後の対策もしやすくなります。無料で利用できるので気軽に試してみてください。
SPI体験模試はこちら
「他の対策法ももっと知りたい」という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
SPIのチェックボックスに関するよくある質問

最後にSPIのチェックボックスに関するよくある質問に答えていきます。
SPIはどういう評価方法なの?
SPIは偏差値をベースに7段階のランクに分けて評価しています。偏差値を基準に評価することで、その年の「上位◯%」を選ぶことができるので、平均点に左右されずに選考することができます。
具体的には下の表のように偏差値を7段階に分けています。
| 段階 | 偏差値 | 上位からの累計(%) |
|---|---|---|
| 7 | 70以上 | 2.3% |
| 6 | 62-69.5 | 11.5% |
| 5 | 54-61.5 | 34.5% |
| 4 | 46-53.5 | 65.5% |
| 3 | 38-45.5 | 88.5% |
| 2 | 30-37.5 | 97.7% |
| 1 | 29.5以下 | 100.0% |
一般的に偏差値50のラインはSPIの得点が6割程度だと言われています。
合格のボーダーラインを段階5に設定している企業が多いですが、外資系コンサルなどでは段階6以上求められる場合もあります。その場合、7割以上取れるように対策していきましょう。
志望する企業や業界のレベルに合わせて対策することが大切です。
SPIのチェックボックスが2タブばかりだと点数が低い?
一概に低いとは言えません。低い可能性が高い場合と高い可能性が高い場合があります。
そもそも2タブ問題が出題されるのはテストセンター型の非言語のみです。
非言語の最初の図表の読み取り問題が2タブで出題された場合、言語の点数が低いということです。これは言語の問題から記録がつながっていて、非言語の最初の問題でそれが反映されるためです。
また、非言語の推論で2タブ問題が出た場合は、非言語の高得点を期待できます。
これら以外の2タブ問題は点数の高低にあまり関係ないので気にする必要はありません。
SPIの英語問題でもチェックボックスは出るの?
SPIの英語問題ではチェックボックスは出ません。
テストセンター型のSPIでは言語・非言語の他に英語や構造把握という科目が出題される場合がありますが、この2つの科目でチェックボックスが出題されることはありません。
Webテスティング型のSPIに高得点の指標はある?
Webテスティング型のSPIに高得点の指標はありません。
Webテスティング形式のSPIでは受検者ごとに問題が変わることなく、全員に同じ問題が出題されるためです。さらにWebテスティング型やインハウスCBT型のSPIではチェックボックス形式の問題も出題されないです。
Webテスティング型のSPIでもチェックボックスは出る?
Webテスティング型のSPIではチェックボックスの問題はでません。
チェックボックス形式の問題が出るのはテストセンター型のSPIのみです。Webテスティングはもちろんその他の受検方式でも出題されません。
まとめ
この記事を要約すると以下のようになります。
- SPIでチェックボックスが出題されると高得点の可能性大
- チェックボックスはテストセンター型のSPIでのみ出題される
- チェックボックス問題を解くコツは、「最初に選択肢を読むこと」「選択肢を1つ1つよく分析すること」
この記事ではSPIのチェックボックスについて解説してきました。
SPIのチェックボックスが出ると高得点の可能性が高いです。そのため、出題されたという人は自信を持って取り組んでいきましょう。一方で、出題されなかったという人も落ち込むのではなく、何が足りなかったのかを考えて次に受けるSPIに繋げていきましょう。
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この記事が最後まで読んでくださったあなたのお役に立てれば幸いです。
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