近年、「商社に行きたい!」と考えている就活生は増えています。
しかし、一口に「商社」と言っても、大きく「総合商社」と「専門商社」の2種類に分けられることをご存知でしょうか?
この記事では、二種類に分けられるうちの、「専門商社」の仕事内容や総合商社との違い、選考対策などについて徹底解説していきます!
商社に興味がある人は必見です。
こんな人に読んでほしい
- 商社に興味がある人
- 総合商社と専門商社の違いについて知りたい人
- 専門商社の選考対策について知りたい人
専門商社とは?
まずは「専門商社って何だろう?」という疑問から解説していきます。
結論から言えば、専門商社は特定分野に特化したプロ集団です。
専門商社の定義 → 特定商品の売上が全体の50%以上を占める商社
定義としては、特定商品の売上が全体の50%以上を占める商社を指します。
高い専門性を持っているからこそ、顧客に深い知識に基づいた提案ができ、強い信頼関係を築ける点が最大の特徴です。
たとえば、鉄鋼専門商社なら鉄鋼に関する知識、食品専門商社なら食の最新トレンドなど、それぞれの分野に精通した価値を提供します。
主な業務は、商品を売りたいメーカーと、買いたい企業をつなぐ「トレーディング」が中心です。
専門商社と総合商社との違い
ここでは、専門商社と総合商社の違いについて解説していきます。
専門商社と総合商社の違い → 事業領域の深さ
専門商社は「事業領域の深さ」でこれらと異なります。
総合商社は投資家、専門商社は専門家とイメージすると分かりやすいかもしれません。
総合商社はトレーディングに加えて、資源開発やインフラ整備などへの「事業投資」の比重が大きく、多角的な事業展開でリスクを分散させています。
一方、専門商社はトレーディングが主軸で、特定分野での深い知識と迅速な意思決定が強みです。
この違いが、働き方(配属リスクの低さ)や求められるスキル(専門性)に直結してくるのです。
ここまで、専門商社と総合商社の違いについて解説しました。
しかし、「自分はどっちが向いてるだろう?」「そもそも自分に向いてる仕事ってなんだろう?」と
考えている人もいるのではないでしょうか?
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専門商社の種類
専門商社は、その成り立ちから大きく3つのタイプに分類されます。
どのタイプかによって、企業の安定性や働き方の自由度が大きく変わるので、企業選びの重要な軸になりますよ。
- 総合商社系
総合商社の子会社や一部門が独立した会社です。親会社のネットワークや安定した経営基盤が魅力です。
(例:伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワン) - メーカー系
特定のメーカーの製品を販売するために設立された会社です。特定製品のプロフェッショナルを目指せます。
(例:日鉄物産、キヤノンマーケティングジャパン) - 独立系
特定の親会社を持たず、独自のノウハウで事業を展開する会社です。独自の強みを持つ企業が多いのが特徴です。
(例:阪和興業、長瀬産業)
専門商社の仕事内容と働きがい
専門商社の仕事は、特定分野のプロとして顧客とメーカーの間に立ち、ビジネスを円滑に進めることです。
専門商社ならではの働きがいとして、若いうちから裁量権を持って挑戦でき、専門性を高められる点が挙げられます。
専門性が高いからこそ、顧客から「〇〇のことならあなたに」と頼られる存在となり、深い信頼関係を築けることが大きなやりがいに繋がります。
営業職は企業間をつなぐパイプ役であり、技術職は商材のスペシャリストとして営業を支えます。
若手でも大きな仕事を任されやすく、海外で活躍するチャンスも豊富です。自分の知識が直接ビジネスの成果に結びつく達成感を味わえるのは、専門商社ならではの魅力です。
専門商社で働く先輩の体験談
ここでは、実際に専門商社に入社した先輩の体験談を紹介していきます!

大学で化学を専攻した知識を活かしたくて、化学系の専門商社に入社しました。
最初は覚えることが多く大変でしたが、今では顧客の方から「〇〇のことならAさん」と頼られる存在になることができました。
自分の提案で新しい製品が生まれ、それが市場に出た時の達成感は格別です。

海外で働きたくて専門商社を選びました。
入社3年目で東南アジアの担当になり、現地と日本の工場との板挟みで苦労することもありました。
しかし、自分が間に入ることで巨大なプロジェクトが動くのを目の当たりにすると、大きなやりがいを感じます。
語学力だけでなく、文化を理解する力も身につきました。
専門商社で働くことで、専門性が身につくことや、大きなプロジェクトに携わることができるのは、大きな魅力であるといえるでしょう!
専門商社のメリット・デメリット
ここまで魅力をお伝えしてきましたが、もちろん良い面ばかりではありません。
総合商社とは異なる魅力とリスクを正しく理解することが、後悔しない企業選びの鍵です。
専門商社は「隠れ優良企業」が多く、専門性を追求できる一方、景気の影響を受けやすいなどの注意点もあります。
専門商社のメリット
- 「隠れ優良企業」が多く、安定した働き方が期待できる
- 興味のある分野に深く関われ、配属リスクが低い
- 若手から裁量権を持って働ける
総合商社が、その年収の高さや、事業規模の大きさから注目を集めがちですが、専門商社にも優良企業が多く、安定した働き方をすることができます。
また、関心がある分野に徹底して取り組むことができ、与えられる裁量も大きいため、やりがいを感じながら働くことができることもメリットです。
専門商社のデメリット
- 特定分野の景気に業績が左右される
- 企業によっては激務な可能性がある
- 総合商社に比べると年収は低い傾向にある
例えば、鉄鋼業界が好調な時は鉄鋼商社の業績も上がりますが、不況になると直接的な影響を受けてしまいます。
年収面では、一般的に総合商社の方が高い傾向にありますが、専門商社の中にも高水準の企業は多数存在します。
総合商社の年収例
- 三菱商事:1,939万円
- 三井物産:1,783万円
- 伊藤忠商事:1,730万円
専門商社の年収例
- マクニカ(半導体):1,873万円
- 長瀬産業(化学):1,092万円
- 伊藤忠丸紅鉄鋼(鉄鋼):1,460万円
※参照:「2023年有価証券報告書」「2024年有価証券報告書」
専門商社に向いている人の特徴

ここでは、専門商社に向いている人の特徴について解説していきます。
特定分野に強い関心がある人
特定分野に対して強い探求心がある人は専門商社に向いていると考えられます。
そのため、「好き」を仕事にしたい、一つのことをとことん突き詰めたいという人には最適な環境です。
専門商社では、担当する分野のプロとして常に最新の知識や市場動向を学び続ける姿勢が求められます。
コミュニケーション能力がある人
コミュニケーション能力に自信がある人も、専門商社に向いているでしょう。
専門商社の仕事は、仕入先と顧客の間に立ち、多くの関係者と協力してビジネスを進めます。
単に話が上手いだけでなく、相手の懐に入り込み、長期的な信頼関係を築く力が不可欠です。
時には難しい調整役も担うため、誠実な対話で人を動かす力が求められます。
分析力や探究心がある人
分析力と探求心は、専門商社で働くときにとても大切です。
市場のデータやトレンドを分析し、「次は何が求められるか」を考える力が重要です。
顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、最適な解決策を提案するために、「なぜ?」を突き詰めて考える探究心が活きてきます。
チャレンジ精神が旺盛な人
チャレンジ精神が旺盛な人は専門商社に向いてると考えられます。
専門商社では、若手のうちから大きな仕事を任されたり、海外で新しいビジネスに挑戦したりする機会も豊富です。
前例のないことにも臆せず、主体的に行動できるチャレンジ精神が、あなたの活躍の場を広げてくれるでしょう。
専門商社の選考対策

専門商社の選考を突破するためには、付け焼き刃の知識ではない、深い企業理解と熱意を示すことが不可欠です。
ここでは、具体的な対策を3つのステップに分けて解説します。
「なぜこの会社なのか」を深掘りする
まず、徹底して企業分析をすることが大切です。
「なぜ商社か」「なぜ総合商社ではなく専門商社か」という問いを経て、最終的に「なぜ、数ある専門商社の中でこの会社なのか」を自分の言葉で語れるレベルまで落とし込む必要があります。
同業他社との違いを比較し、その企業独自の強みや事業内容や今後の動向についてまで、自分の言葉で話せるようにしておくと良いでしょう。
説得力のある志望動機を作る
企業研究で深めた理解を基に、採用担当者を納得させる志望動機を作成しましょう。
重要なのは、あなたの経験とその企業の事業内容を具体的に結びつけることです。
「グローバルに働きたい」といった漠然とした理由ではなく、
「大学での化学研究の経験を活かし、貴社の持つ〇〇という技術力で環境問題に貢献したい」のように、
あなた自身の言葉で具体的に語ることで、熱意と本気度が伝わります。
しかし、実際に志望動機を書こうとすると、手が止まってしまう人も多いと思います。
そこでおすすめなのが、「SmartES」です。

ESやガクチカで困っているならES生成AIであるSmartESがおすすめです!
ES生成AIとは就活や長期インターンのサポートに特化した生成AIのことです。
ES生成AIであるSmartESに質問とそれに対する簡単な回答を打ち込むと、自動でES、ガクチカ、志望動機を生成してくれます!
SmartESの強みは以下の4つです!
- 数々の選考を勝ち抜いてきた10万本以上の良質なESをもとに生成しているため、就活に最適化されたESを出力できる!
- 入力するべきことがフォーマット化されていて簡単なので、複雑な指示は必要ない!
- 企業のURLを入力するだけで、その企業に合った志望動機を出力することが可能!
- 自分一人ではやりづらい添削もAIがやってくれる!
「ESやガクチカでどんな文章を作ればいいかわからない……」「作れたけどちゃんと良いものになってるか不安……」という人はES生成AIを使ってみてはいかがでしょうか?
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面接で一貫性のある回答をする
面接では、ESで書いた内容をさらに深掘りされます。
「学生時代に力を入れたことは?」「なぜこの業界・分野に興味を持った?」といった定番の質問に対し、一貫性を持って論理的に回答できるよう準備しましょう。
特に「入社して挑戦したいことは?」という未来に関する質問は、あなたの熱意と企業理解度を示す絶好の機会です。自信を持って、あなたの想いを伝えましょう。
しかし、面接対策を一人ですることが難しいと感じる人も多いと思います。
そこでおすすめなのが、「就活面談」です。
就活面談では、プロの就活アドバイザーと面接対策をすることができるため、選考の突破率を格段に上げることができます。
また、企業側の視点を取り入れた面接対策ができるため、どこよりも効果的な面接対策をすることができます。
面接に自信の無い方は、ぜひ就活面談を受けてみてくださいね!
専門商社の将来性と今後の動向
「商社不要論」なんて言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
専門商社の将来は、DXとGXへの対応にかかっています。
最近では、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化や、GX(グリーントランスフォーメーション)といった脱炭素社会への貢献が新たなビジネスチャンスとなっています。
AIを活用した需要予測で食品ロスを削減したり、再生可能エネルギー関連の商材を扱ったりと、社会課題の解決に貢献する動きが活発化しているのです。
まとめ
本記事では、以下の内容をお伝えしました。
- 専門商社は、「特定分野のプロ集団」
- 専門商社には「総合商社系」「メーカー系」「独立系」の3タイプがある
- 総合商社と専門商社は、事業領域の深さが違う
- 専門商社の選考では、「なぜこの会社なのか」を深掘りすることが大切
この記事では、専門商社の仕事内容からやりがい、選考対策までを解説しました。
専門商社は、自分の「好き」や「得意」を仕事にできる、非常に魅力的な業界です。
総合商社だけが選択肢ではありません。視野を広げ、あなたにぴったりの一社を見つけられると良いでしょう。
そして、もし専門商社に関心があるのなら、「なぜこの会社なのか」を徹底して深掘りするようにしてくださいね!
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