秘書検定は、「秘書になるための資格」と思われがちですが、実際にはすべての就活生に役立つ“ビジネスマナーの基礎力”を身に着けられる資格です。
就活生はもちろん、若手社会人のあいだでも、ビジネスマナーや一般常識を身につける手段として、広く活用されている資格です。
とはいえ、
- 「秘書検定は就活のどんな場面で役立つの?」
- 「就活では何級から評価されるの?」
- 「独学でも合格できる?」
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、このような疑問を持つ方に向けて、就活で秘書検定を取得するメリットや詳しい試験概要、就活でのアピール方法まで詳しく解説します。これから受験を考えている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
こんな人に読んでほしい
- 秘書検定が就活でどのように役立つのか知りたい人
- 秘書検定の試験概要について詳しく知りたい人
- 秘書検定の勉強方法やおすすめの参考書を知りたい人
就活で秘書検定を取得する3つのメリット
まずは、秘書検定を受験しようか迷っている方に向けて取得するメリットを紹介します。

① 面接で好印象を与えやすくなる
就活の面接では、話す内容以上に、声のトーンや態度といった“非言語コミュニケーション”が印象の9割を左右すると言われています(いわゆる「メラビアンの法則」)。
秘書検定では、「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」など、相手に好印象を与えるための基本的なマナーやコミュニケーションスキルを習得できます。
そのため、面接でも自信をもって振る舞えるようになり、好印象を与える一助となるでしょう。
② 社会人としての基本スキルがあると証明できる
秘書検定は、単なる礼儀作法ではなく、「敬語の使い方」「報連相」「書類対応」「一般常識」などビジネスの基本を網羅的に学べる資格です。
そのため、資格を取得しているだけで「最低限のマナーや常識がある人」として、企業から一定の信頼を得ることができます。
事務職や接客業など、正確さや丁寧さが求められる職種では、採用時の安心材料になるでしょう。
③ 主体的に勉強したことのアピールになる
国家資格のようなハイレベルなものではなくても、自分の意志で資格取得に向けて取り組んだ経験は、就活において立派な評価材料になります。
実際、秘書検定を取得している学生はそれほど多くないため、「主体性」や「計画性」「継続力」があることの証明として、エントリーシートや面接でアピールしやすくなります。
「何を学び、どう活かしたいと考えて取得したのか」まで伝えられると、より説得力が増すでしょう。
しかし、どうやって自己PRや志望動機に書けばいいのか分からないという方も多いと思います。
そんな方は、ES専用の生成AI「SmartES」を利用するのがおすすめです。
必要項目に入力するだけで、秘書検定の取得経験を自己PRや志望動機として自動で作成してくれます。
実際に選考を突破した質の高いESだけを学ばせているため、「うまく言語化できない…」という方はぜひチェックしてみてくださいね。
SmartESを利用するにはこちらをクリック
秘書検定の試験概要

ここからは、秘書検定を取得しようとしている方に向けて、各級の試験形式や難易度、合格率などを詳しく解説します。
「理論」と「実技」の2つの分野がある
秘書検定では、3級から1級までのすべての級で、試験が「理論」と「実技」の2つの分野で構成されています。また、両方の分野で60%以上の得点を取らなければ合格できません。
「理論」では、秘書としての基本的な考え方や判断力が問われます。
「上司や来客に対してどのように振る舞うべきか」といった状況判断や、秘書業務に関する知識、そして社会人として身につけておくべき一般常識などが出題範囲です。
一方「実技」では、敬語の使い方やビジネスマナー、さらには事務用品の扱い方や来客応対の作法など、より実践的なスキルが求められます。また、日常生活ではあまり触れることのない社交常識についても出題されるため、事前にしっかりと対策をしておくことが大切です。
1級と準1級は面接試験も
秘書検定は基本的に筆記試験が中心ですが、上位等級の準1級と1級では、より実践的なスキルや判断力を評価するために面接試験が課されます。
準1級の面接試験では、「あいさつ」「報告」「状況への対応」の3つの分野が出題されます。試験形式はロールプレイ方式で、受験者自身が実際の業務を想定した場面を演じる形で行われます。
1級の面接では、さらに高度な対応力が求められます。出された指示に沿って、上司役の面接官への報告や、来客役への対応をそれぞれ1~2分ずつ実演します。内容の正確さはもちろん、言葉遣いや態度、表情、服装などの所作全体が評価対象となるため、細やかな気配りや礼儀も重要です。
1級はすべて記述問題
3級から準1級までは、マークシート形式の選択問題が含まれており、「最も適切なものを選びなさい」といった形式が一般的です。しかし、1級になるとすべて記述式となり、曖昧な知識では対応できません。
例えば、「急ぎとは言われていない業務にどう対応するか」といった問題では、複数の選択肢がある訳ではなく、自分の考えを具体的に複数、書き出す必要があります。
さらに、「不適切な表現を敬語に直す」「文章の空欄に適切な語句を補う」といった問題も出題されるため、暗記だけでは対応が難しく、実践的な言語能力や文章表現の丁寧さが必要になります。
就活で評価されるのは何級から?
秘書検定は、2級以上を取得していると、ビジネスマナーや一般常識など、社会人としての基本スキルが身についている証として評価されやすくなります。
3級では、身だしなみや敬語の使い方といった社会人マナーの入門的な内容が多いため、大学生が就職活動で資格をアピールするにはやや物足りなく感じられる場合があります。
就活でのアピール材料にしたい方は、実務的な応用力が求められる2級以上の取得を目指すのがおすすめです。
秘書検定の資格が必要な職業とは?
秘書を目指している人だけでなく、特に以下のような職業では、秘書検定で身につくマナーや対応力、言葉遣いなどが重視される傾向があります。
- 受付・医療事務・一般事務
来客対応や電話応対など、丁寧な言葉遣いや正しい所作が求められる職種。 - 営業アシスタント・総務・人事職
社内外とのやり取りが多く、ビジネスマナーの基本が必須とされる職種。 - CA(客室乗務員)やホテルスタッフなどの接客職
印象づくりや丁寧な応対力が問われる職種で、秘書検定の学びが活きやすい。 - 企業の役員秘書・管理職サポート
上司や来客とのやり取り、スケジュール調整など、正確かつ気配りのある対応が求められる。
秘書検定は、「どんな仕事でも通用するビジネスマナーの基礎が身につく資格」なので、勿論、上記以外の仕事や就活の面接やインターンにおいても活かすことができます。
秘書検定の取得がおすすめな人の特徴

ここからは秘書検定の取得がおすすめな人の特徴について解説していきます。
社会人として働くことに不安がある人
社会人として働くことに不安を感じる多くの人は、「仕事のイメージが持てない」「職場でうまくやっていけるか心配」といった悩みを抱えがちです。
これらの不安は、実際に社会人としての経験がないことが原因の場合がほとんどです。
秘書検定では、ビジネスマナーや職場で求められる基本的な知識・スキルを学ぶことができます。学習を通じて社会で働く自分の姿を具体的に思い描けるようになり、不安の軽減にもつながるでしょう。
面接での受け答えや印象に自信がない人
就活の面接では、挨拶や所作、言葉遣いといった細かなマナーも評価の対象になります。
しかし、こうした実践的なビジネスマナーをきちんと学ぶ機会は少なく、「自分のマナーが正しいのか分からないまま面接に挑む」という人も多いのが現状です。
秘書検定では、面接やビジネスシーンで必要とされるマナーを体系的かつ実践的に学べるため、自信を持って面接やインターンに臨むことができるようになります。
とはいえ、中には「資格は取ったけど、受け答えの内容に自信がない」「実際にうまく話せるか不安…」という人もいるでしょう。
そんな方には、ココシロ就活面談がおすすめです。
就活のプロであるキャリアアドバイザーが面談を通して強みや改善点をフィードバックしてくれるので、面接本番でも安心して自分らしさを伝えられるようになります。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
就活相談申し込みはこちらをクリック
就活は秘書検定だけでは足りない?
秘書検定は、ビジネスマナーや言葉遣い、社会人としての基礎力を身につけるには非常に有効な資格です。
しかし、就活で評価されるのは「マナーができているかどうか」だけでは勿論ありません。企業は、実際にどんな行動をしてきたか、どんな考えを持って動いてきたかといった主体性も重視しています。
そこでおすすめなのが、長期インターンです。実際のビジネスの現場で経験を積むことで、資格だけでは得られない就職後への汎用性の経験を手に入れることができます。
「自分に合ったインターンってどう選べばいいの?」「挑戦したいけど不安…」という方には、ココシロの就活面談がおすすめです。気になる方、ぜひチェックしてみてくださいね。
学生の面談申し込みはこちら
履歴書や面接での秘書検定のアピール方法

ここからは、履歴書や面接での具体的なアピール方法をご紹介します。
履歴書には正式名称で書こう
履歴書の資格欄では、略さずに正式名称で記載することが基本です。
「秘書技能検定試験 2級 合格(2025年6月)」など、「いつ」「どの級に」合格したかを明確に書きましょう。
正式名称で丁寧に記載することで、ビジネスマナーや細かい部分まで気を配れる人という印象を与えることができます。
また、他の資格と並べて記載する場合も、統一感のある書き方に整えることで好印象につながります。
面接では背景と活かし方を伝えよう
秘書検定を就活で活かすためには、ただ取得した事実を記載するだけでなく、その背景、勤務後の活かし方まで伝えることが重要です。
「なぜ取得しようと思ったのか」「学んだことをどう業務で活かせるか」を語れるかどうかが重要です。
例としては、以下の通りです。
「アルバイト先のデパートでお客様対応をする中で、自分の敬語やマナーに自信が持てず、社会人として必要なスキルを基礎から身につけたいと考え、秘書検定2級を取得しました。
試験を通じて、丁寧な言葉遣いや相手に配慮した振る舞いを学ぶことができ、実際に職場でも丁寧な対応を意識できるようになりました。〇〇の業務においてもこれらのスキルを活かし、周囲から信頼される存在を目指していきたいと思います。」
このようなエピソードは、意外と企業に評価される書き方をできている学生は少ないです。
ES作成AI「SmartES」では、秘書検定などの資格だけでなく、アルバイトやサークル活動など、自分がアピールしたい経験を入力するだけで、自己PRや志望動機を自動で生成できます。
「どう書けばいいか分からない」「表現がうまくまとまらない」と感じている方でも、SmartESなら実際に選考を突破したESだけを学ばせているため安心して自己PR文を作成できます。
自信を持ってESを書きたい人はぜひチェックしてみてくださいね。

ESやガクチカで困っているならES生成AIであるSmartESがおすすめです!
ES生成AIとは就活や長期インターンのサポートに特化した生成AIのことです。
ES生成AIであるSmartESに質問とそれに対する簡単な回答を打ち込むと、自動でES、ガクチカ、志望動機を生成してくれます!
SmartESの強みは以下の4つです!
- 数々の選考を勝ち抜いてきた10万本以上の良質なESをもとに生成しているため、就活に最適化されたESを出力できる!
- 入力するべきことがフォーマット化されていて簡単なので、複雑な指示は必要ない!
- 企業のURLを入力するだけで、その企業に合った志望動機を出力することが可能!
- 自分一人ではやりづらい添削もAIがやってくれる!
「ESやガクチカでどんな文章を作ればいいかわからない……」「作れたけどちゃんと良いものになってるか不安……」という人はES生成AIを使ってみてはいかがでしょうか?
SmartESを利用するにはこちらをクリック
秘書検定のおすすめの勉強方法
具体的な勉強方法を見る前に、まずは各級の取得に必要な勉強時間を把握しましょう。
各級の取得に必要な勉強時間と学習期間の目安は以下の通りです。
- 3級・2級:30時間程度(1ヶ月程度)
- 準1級:100時間以上(1ヶ月~2ヶ月程度)
- 1級:150時間以上(2ヶ月~6ヶ月程度)
直近の試験を開催している月を確認し、選考で活かせるように余裕を持って勉強を始めましょう。
【2025年最新】秘書検定の独学におすすめの参考書
秘書検定を独学で目指す場合、参考書の選び方が合否を左右するといっても過言ではありません。
初心者でも分かりやすいかつ、網羅的で安心して使えるものを厳選したので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①『ユーキャンの秘書検定 3級・2級 速習レッスン』
豊富な図解と丁寧な説明で、はじめての人でも取り組みやすい。試験に出やすいポイントが絞られており、短期学習にも向いている。
こんな人におすすめ
秘書検定の勉強が初めての人/短期間で効率よく合格を目指したい人/図やイラストがあると理解しやすい人
②『秘書検定 実問題集(実務技能検定協会)』
本試験に近い形式で練習できる実践的な問題集。出題傾向の把握と演習に最適。準1級・1級にも対応。
こんな人におすすめ
本番形式に慣れておきたい人/過去問で実力を試したい人/記述や面接対策も視野に入れている人
③『改訂2版 出る順問題集 秘書検定2級に面白いほど受かる本(佐藤 一明)』
実務に沿った内容で、働くイメージが湧きやすい。インプット+アウトプットがバランスよくできる構成。
こんな人におすすめ
ビジネスマナーを実務に活かしたい人/独学で着実に学びたい人/例題を解きながら理解を深めたい人
まとめ
最後まで読んできただき、ありがとうございます。この記事をまとめと以下のようになります。
- 秘書検定は、ビジネスマナーや社会人としての基礎を身につけられる資格で、就活でも活用しやすい。
- 2級は独学でも取り組みやすく、履歴書や面接のアピールにもつながる。
- 面接時の印象づくりや、企業とのやり取りにも検定で学んだ内容が役立つ。
この記事では、秘書検定の概要から就活での活かし方、取得方法までを紹介しました。
社会人としての基礎力を高めたい方にとって、秘書検定は非常に有効な第一歩になります。ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
人気記事