就活で誰もがぶつかる壁のひとつが、「やりたいことがわからない」という悩みです。
「周りは明確な志望業界を語っているのに、自分だけモヤモヤが晴れない…」「自己分析をしても『これだ』という答えが出ない…」といった声をよく聞きます。実際、就活開始時にやりたいことがわからないまま動き出すのは珍しいことではありません。
この記事では、「やりたいこと」を見つける4つの方法や、面接での伝え方などを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
こんな人に読んで欲しい!
- 就活で「やりたいことがわからない」と悩んでいる方
- 自己分析を始めたけど、何から手をつければいいか分からない方
- 面接やESで「やりたいこと」をどう伝えればいいか困っている方
やりたいことがわからないまま就活するのは普通?
「就活が始まったけれど、本当に自分にはやりたいことがない…」と不安になっていませんか?結論から言うと、就活のスタート時点で「やりたいこと」がはっきりしていなくても、まったく問題ありません。
実際、多くの学生が同じように模索しながら就活を進めています。企業説明会に参加したり、自己分析を深めたりしていく中で、「これだ!」と思える仕事や業界が徐々に見えてくるものです。
「周りの友達はもう志望業界を決めているのに…」と焦る必要はないので、まずは安心してください。大切なのは少しでも行動することです。「やりたいことがまだ見つかっていなくても大丈夫」と心に留めて、一歩ずつ情報を集めてみましょう。
「やりたいこと」って何だろう?

就活で必ずと言っていいほど聞かれる「やりたいこと」とは何でしょうか?
実は「やりたいこと」には大きく分けて3つの側面があります。
1つ目は「こういう業務を担当したい」という具体的な仕事内容、2つ目は「この目標を達成したい」という大きなビジョン、3つ目は「こんな環境で働きたい」という働き方の理想です。人によって求める価値観や重視するポイントは異なるため、「やりたいこと」の形も十人十色です。
就活を始めたばかりの段階で、これらすべてを明確にする必要はありません。まずは、どれか一つでも「なんとなく気になる」「やってみたいかも」と感じる項目を見つけることが大切です。
企業はなぜ「やりたいこと」を聞くのか
「あなたのやりたいことは何ですか?」という質問は、面接やエントリーシートで必ずと言っていいほど聞かれます。
企業が「やりたいこと」を聞く主な理由は、あなたと会社との相性(マッチ度)や、あなたの将来性を見極めたいからです。具体的には、
- 学生の価値観や目標が、自社の考え方や文化と合っているか
- 自社の事業内容や仕事について、どれくらい理解してくれているか
- 入社意欲がどれくらいあるか、そして自分の考えをしっかり伝えられるか
といった点を確認しています。
つまり「やりたいこと」を問われたときは、自分の希望と企業の特徴をしっかり結びつけ、「なぜここで」「どのように」貢献したいのかを明確に語ることが大切なのです。
「やりたいこと」を見つける4つのステップ

「やりたいことがわからない…」と感じたら、まずは自己分析から始めましょう。自分の興味や価値観、強み・弱みを把握していないと、どんな仕事が向いているか、どんな環境で力を発揮できるかを判断するのは難しいです。
ここからは、「やりたいこと」を見つけるための4つのステップをご紹介します。
過去の経験を深掘りする
「やりたいこと」を見つける鍵は、あなたの過去の経験に隠れています。
部活動やサークル、アルバイト、趣味、授業など、どんな小さな出来事でも構いません。まずはそれらをリストアップし、ひとつひとつに「なぜ楽しかったのか?」「何にやりがいを感じたのか?」「どんな場面で自分が輝いたのか?」と問いかけてみてください。
たとえば「文化祭の実行委員でチームをまとめ、イベントを成功させた」といった経験があれば、チームワークや企画運営が得意分野だと気づけるはずです。心が動いた瞬間を丁寧に掘り下げることで、自分が本当にやりたい仕事の方向性が見えてきます。
ぜひ過去の記憶をたどりながら、あなた自身のモチベーションの源泉を探してみましょう。
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価値観を明確にする
次に、仕事選びで「これだけは譲れない!」というあなたの価値観を、明確にしましょう。
まずは「人の役に立ちたい」「安定した生活を送りたい」「常に挑戦を続けたい」「チームで成果を出したい」「専門性を極めたい」など、自分が仕事を通じて得たいことを書き出してみてください。
その上で、優先順位をつけると判断基準がクリアになります。たとえば「成長できる環境」が最優先なら、多少困難でも挑戦的な社風の企業を選ぶといった具合です。自分の価値観がはっきりしていれば、企業選びで迷ったときもブレずに進むことができます。
強みと弱みを把握する
自分の「強み」と「弱み」を客観的に把握することも、やりたいことを見つける上で非常に大切です。強みは仕事で活かせるあなたの武器になり、弱みは今後の成長課題や、避けるべき仕事環境を示唆してくれます。
友人や家族に「私の良いところは?」と聞く他己分析は、自分では気づきにくい強み発見に有効です。成功・失敗体験を振り返り、「なぜ上手くいった/いかなかったか」を考えることで、自分の得意・不得意が明確になります。
これを自己PRに落とし込めば、面接でも説得力が増すはずです。
Will-Can-Mustを作成する
自己分析のフレームワークとして有名なのが「Will-Can-Must」です。これは、
- Will:やりたいこと、なりたい姿
- Can:できること、得意なこと、活かせる強み
- Must:すべきこと、求められる役割、やらなければならないこと
この3つの要素を書き出して整理する方法です。この3つの輪が重なる部分に、あなたに合った仕事や、やりがいを感じられる仕事が見つかる可能性が高いと言われています。
「やりたいこと(Will)」が見えないときは、まず「できること(Can)」をリストアップします。次に、そのスキルを求める企業や役割(Must)を書き出し、最後にそれが自分のWillにつながるかを検証するという流れです。
このフレームワークで考えると、漠然とした思いが整理され、具体的なキャリアプラン作りに役立ちます。
やりたいことの探し方4選

ここからは、やりたいことを探す方法について解説していきます。「やりたいことがわからない…」「どうやって探したらいいの?」といった不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください!
① 業界・企業研究をする
世の中には、あなたがまだ知らない魅力的な仕事や業界がたくさんあります。
業界地図を眺めたり、複数企業のウェブサイトを比較したり、就活情報サイトやニュース記事を読んだりして、各業界のビジネスモデルや社風、将来性を調べましょう。「こんな仕事もあったんだ!」という発見が、あなたの可能性を大きく広げてくれます。
視野を広げることが、やりたいことを見つける重要なステップです。
業界・企業研究で不安な方は、ぜひ次の記事を合わせてご覧ください!業界・企業研究のやり方について詳しく解説しています。
② インターンシップに参加する
インターンシップは、実際の業務や職場の雰囲気を肌で感じられる貴重な場です。
企業説明会やウェブサイトではわからないリアルな業務内容を体験することで、「この仕事、自分に合っているかも」「イメージと違った」といった向き不向きがはっきり見えてきます。
短期・長期を問わず、興味がある業界や職種のインターンには積極的に挑戦しましょう。社員との対話や実務体験を通じて、漠然としたイメージが具体化し、「やりたいこと」へのヒントが見つかるはずです。
長期インターンとは、1ヶ月以上企業で実務を行うインターンを指します。
この長期インターンでは、このようなメリットがあります。
- 学生時に社会人として必要な経験が身につけられる!
- 実際に働いてみて、自分の【やりたいこと】が見つかる!
- 自分の成果が数字として表れるため自己アピールしやすい!
しかし長期インターンに対して悩みを持っている方が多くいるのは確かです。
小さな不安や将来の悩みも就活のプロに相談して、就活を成功させましょう!
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③ OB・OG訪問をする
OB・OG訪問では、その企業や業界で働く先輩から生の情報を得られます。
公式資料には書かれていない仕事のやりがいや大変さ、職場の雰囲気、実際のキャリアパスなどを具体的に知ることができる貴重な機会です。大学のキャリアセンターやゼミ、サークルのつながりを活用して、興味のある企業で働く先輩を紹介してもらいましょう。
訪問の際は「普段どんな業務を担当していますか?」「仕事で一番やりがいを感じる瞬間は?」「入社前に不安だったことは何ですか?」といった具体的な質問を用意すると、より深い話が聞けるはずです。
実際に「やりたいことが明確になった」という先輩の体験談は、あなた自身のヒントにもなるでしょう。
④ 「やりたくないこと」明確化する
「やりたいこと」が浮かばないときは、「やりたくないこと」をリストアップしてみましょう。
たとえば「単純作業ばかりは避けたい」「常に数字目標に追われるのは苦手」「転勤が多いのはイヤだ」といった具合です。自分の苦手や避けたい条件を書き出すことで、消去法的に理想の働き方が見えてきます。
「やりたくないこと」を知ることも、自己分析の大切な一歩です。
やりたいことがないときの正しい伝え方
ここまで「やりたいこと」を探す方法をご紹介してきましたが、どうしても見つからないという方もいらっしゃるでしょう。そんな場合は、正直に「まだ明確なやりたいことはありません」と言っても問題ありません。
ただし、ただやりたいことがないと伝えるのではなく、前向きな姿勢を添えることがポイントです。ここからは、やりたいことがないときの正しい伝え方について解説していきます。
① 成長意欲をアピール
具体的な「やりたいこと」がまだ見つかっていなくても、「学びたい」「成長したい」という意欲をしっかり伝えれば、企業からは前向きな人材として高く評価されます。多くの企業は、現状に満足せず新しい知識を吸収し続けられる人材を求めています。
たとえば次のように伝えてみましょう。
「現時点では特定の業務に絞り切れていませんが、御社のように多様な事業を展開する環境で幅広い経験を積み、早期に戦力となって成長したいと考えています。入社後はキャリアパスにも積極的に関心を持ち、新たな知識やスキルの習得に意欲的に取り組みます。」
「まだ未熟かもしれませんが、必ず成長して貢献します」という熱意を込めて伝えれば、必ず響くはずです。
② 貢献したい姿勢示す
「やりたいこと」が具体的な仕事内容に絞れなくても、「自分はこんな風に企業や社会に貢献したい」という働き方やビジョンを伝えることはできます。企業はそこからあなたの価値観やポテンシャルを見ています。
たとえば次の通りです。
「職種はまだ模索中ですが、大学時代の〇〇部でチームをまとめた経験から、共通の目標に向かって仲間と協力する喜びを知りました。御社でもチームワークを大切にしながら、事業の成功に貢献したいと考えています」
このように、過去の経験と結びつけて「自分がどんな価値を提供できるか」を具体的に語れば、企業に好印象を与えられます。
③ 企業への関心を示す
「やりたいこと」がまだ明確でなくても、「なぜ他社ではなく御社を選んだのか」を具体的に伝えることは非常に重要です。
企業理解の深さを示すことで、入社意欲の高さや熱意をしっかりアピールできます。例えば、御社の「〇〇」という企業理念に共感した経験や、説明会で伺った「△△」という社員のお話に感銘を受けたエピソードを挙げ、その環境でどんなことを学び、どのように貢献したいかをつなげて語ってみましょう。
エントリーシートの文章で迷ったときは、AIを活用するのも一つの手です。「SmartES」を使えば、自分の考えを整理しながら、企業へのリスペクトと「ここで働きたい!」という気持ちを効果的に表現できる文章が作成できます。

ESやガクチカで困っているならES生成AIであるSmartESがおすすめです!
ES生成AIとは就活や長期インターンのサポートに特化した生成AIのことです。
ES生成AIであるSmartESに質問とそれに対する簡単な回答を打ち込むと、自動でES、ガクチカ、志望動機を生成してくれます!
SmartESの強みは以下の4つです!
- 数々の選考を勝ち抜いてきた10万本以上の良質なESをもとに生成しているため、就活に最適化されたESを出力できる!
- 入力するべきことがフォーマット化されていて簡単なので、複雑な指示は必要ない!
- 企業のURLを入力するだけで、その企業に合った志望動機を出力することが可能!
- 自分一人ではやりづらい添削もAIがやってくれる!
「ESやガクチカでどんな文章を作ればいいかわからない……」「作れたけどちゃんと良いものになってるか不安……」という人はES生成AIを使ってみてはいかがでしょうか?
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それでも、やりたいことがわからなくて不安な方向けの対処法
ここまで色々な方法をお伝えしてきましたが、「それでもやっぱり不安…」「やりたいことが見つかる気がしない…」と感じている人もいるかと思います。
そんなやりたいことがわからなくて不安な方に向けた対処法をここからは解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!
① 就活のプロに相談して客観的なアドバイスをもらう
どうしても自分だけでは突破口が見えないときや、客観的な意見が欲しいと感じたら、就職エージェントなど“就活のプロ”に相談してみましょう。
彼らは多数の学生の悩みを受け止め、企業情報も幅広く把握しています。自己分析の相談相手になってくれたり、自分では気づきにくい強みや適性を指摘してくれたり、一般には公開されない非公開求人を紹介してくれたりすることもあります。第三者の視点を取り入れることで、新たな選択肢や可能性に気づき、視野を大きく広げるきっかけになるはずです。
一人で抱え込まず、ぜひ積極的にプロのサポートを活用してみてください。
② 適職診断を活用してみる
「自分に合った仕事は何だろう?」と悩んだら、まずは適職診断を試してみましょう。
適職診断では、あなたの性格や価値観、得意・不得意をさまざまな質問から分析し、向いている業界や職種を客観的に示してくれます。診断結果はグラフやスコアでわかりやすく可視化されるため、自己理解を深めるきっかけになりますし、そのままキャリアプランの材料として活用することも可能です。
また、一度だけでなく時期を変えて受けてみると、自分の興味や強みの変化にも気づくことができるので、継続的な自己分析ツールとしてもおすすめです。
まとめ
- やりたいことを見つけるには自己分析が大切!
- やりたいことがわからなくても面接では熱意を伝えることが大切!
- どうしてもやりたいことがわからない時は就活のプロに相談する!
今回は、「就活でやりたいことがわからない」と悩むあなたに向けて、その見つけ方や伝え方、不安の解消法などを具体的にお伝えしてきました。
焦らず、自分自身としっかり向き合い、一歩ずつ行動を続けていけば、必ずあなたらしい道が開けてきます。
ぜひこの記事で解説したことを実践してみてください!
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