【図解】SPIの「熟語の成り立ち」の頻出5パターンとは?よくでる熟語150選一覧も!

SPI 熟語の成り立ち アイキャッチ

就活生が最初に乗り越えなければいけない高い壁、それがSPIです。筆者も就活していた時は、当初は全くSPIができず、毎日3時間対策をしていた記憶があります。

その中でも意外とやっかいなのが、言語分野で出てくる「熟語の成り立ち」です。中学受験でも出題される基礎問題ですが、忘れてしまって解き方がよくわからないという方が多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな方のために頻出5パターンを目で見てパッとわかるように、図でまとめてみました。よくでる熟語一覧150選や速く正確に解くための5つのコツも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!

こんな人に読んでほしい

  • SPI・熟語の成り立ちの解法をわかりやすく教えてほしい
  • 出題傾向を把握するため、熟語の成り立ちでよくでる語彙一覧を見たい
  • 熟語の成り立ちを解くときのコツを教えてほしい

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SPI「熟語の成り立ち」とは?頻出5パターンを図で解説!

SPIで出題される「熟語の成り立ち」とは、2字からなる漢字において、相互の漢字がどのような関係性にあるかを見分ける問題です。特にWEBテストでは頻出の問題ですが、最近ではテストセンターで出題されたという例も多くなってきています。

この問題における頻出パターンは次の5つです。

  • 似た意味を持つ漢字を重ねる
  • 反対の意味を持つ漢字を重ねる
  • 主語と述語の関係にある
  • 動詞の後に目的語をおく
  • 前の漢字が後の漢字を修飾する

各パターンを図を用いてより詳しくまとめてみました。

似た意味を持つ漢字を重ねる

2つの漢字が似た意味、もしくは同じ意味をもつ熟語の場合、「似た意味を持つ漢字を重ねる」パターンに分類されます。その一例が「計測」です。図で見てみましょう。

計測

「計」と「測」には微妙な意味の違いはあれど、どちらも「はかる」という意味をもつ漢字であり、このパターンに分類されることがわかります。

反対の意味を持つ漢字を重ねる

2つの漢字が反対の意味をもつ熟語の場合、「反対の意味を持つ漢字を重ねる」パターンに分類されます。その一例が「緩急」です。図で見てみましょう。

緩急

上の図からもわかるように、訓読みすると「緩」はゆるやか、「急」はいそぐと読むことができ、2字の意味が反対の熟語だとわかります。

主語と述語の関係にある

前の漢字が主語で、後の漢字が述語の働きをする熟語の場合、「主語と述語の関係にある」パターンに分類されます。噛み砕いて説明すると、訓読みをして、「〜がーする」と読むことのできる熟語がこれに当てはまります。

その一例が「頭痛」です。図で見てみましょう。

頭痛の図解

図からもわかるように、頭痛を続けて訓読みすると「あたまがいたい」と読むことができ、「〜がーする」に当てはまるため、主語と述語の関係にあるとわかります。

動詞の後に目的語をおく

前の漢字が動詞で、後の漢字が目的語の働きをする熟語の場合、「動詞の後に目的語をおく」パターンに分類されます。噛み砕いて説明すると、後→前の順番で訓読みして、「〜をーする」と読める熟語がこのパターンに該当します。

その一例が「納税」です。図で見てみましょう。

納税の図解

上の図からもわかるように、納税を後から訓読みすると、「ぜいをおさめる」と読むことができ、「〜をーする」に当てはまるため、動詞の後に目的語をおく関係だと判断できます。

前の漢字が後の漢字を修飾する

前の漢字が後の漢字を説明する働きをしている場合、「前の漢字が後の漢字を修飾する」パターンに分類されます。その一例が「下流」です。図で見てみましょう。

下流

上の図からもわかるように、下流を続けて訓読みすると「したにながれる」と読むことができ、前の漢字である「下(した)」が後の漢字である「流(ながれる)」を説明していることがわかるため、このパターンだとわかります。

しかし、修飾の関係はややこしく、難しいと思う方もいるかと思います。そんな方は後の漢字を訓読みした後に、「どんな?どうやって?どんなふうに?」とつっこみを入れてから、前の漢字を訓読みしてみてください。それでしっくりくる文になれば、前の漢字が後の漢字を修飾する関係です。

下の図で確認してみましょう。

下流

前述のようにつっこみをいれてみると、「ながれる、どんなふうに?したに」となり、しっくりくる文をつくることができるため、このパターンだと判断できます。

Dは常に「A〜Cのどれにもあてはまらない」

例題に移る前に、SPI・熟語の成り立ちの問題構成についても知っておきましょう。今まで頻出の5パターンを紹介してきましたが、上記5つのパターンが毎回選択肢に出てくるわけではなく、実際はA〜Dの4つの選択肢しか表示されません。

そして、Dは常に「A〜Cのどれにもあてはまらない」です。そのため、その他の3つの選択肢を見て、どれにもあてはまらないと判断した場合、Dを選ぶようにしましょう。

【例題】SPI・熟語の成り立ちで間違えやすい問題を実践練習!

これまで5つの頻出パターンをご紹介してきて、SPI「熟語の成り立ち」問題に対する理解は前よりも深まったのではないかと思います。基礎がわかったら、後は実践あるのみです。下に就活生が間違えやすい問題をつくってみたので、自分で解いてみましょう!

例題

次の各問いについて、熟語の成り立ち方として当てはまるものをAからDの中から1つずつ選びなさい。なお、A〜Dは複数回選択しても問題ありません。

①楽勝 ②海洋 ③徹夜 ④虚像 ⑤異同

A  似た意味をもつ漢字を重ねる
B  前の漢字が後の漢字を修飾する
C  動詞の後に目的語をおく
D  A〜Cのどれにもあてはまらない

1問10秒くらいのペースで解いてみて、下を開いて答え合わせをしましょう。

①楽勝

答えは、Bです。楽勝を訓読みしてみると、「楽(らく)に勝つ(かつ)」と読むことができるため、前の漢字が後の漢字を修飾する関係だとわかります。

また、後の漢字を訓読みしてから、つっこみをいれてみても、「勝つ(かつ)、どんなふうに?楽に(らくに)」となり、しっくりくるため、答えはBだと判断できます。

②海洋

答えは、Aです。海洋を訓読みしてみると、どちらも「うみ」と読むことができるため、似た意味をもつ漢字を重ねるパターンだとわかります。

しかし、「洋」の訓読みを知っている方は少ないのではないでしょうか。訓読みがわからない時は、該当する漢字を使った他の漢字を考えてみて、意味を推測するのも1つの手です。

「洋」を使った漢字は他にも「太平洋」や「遠洋漁業」があり、どちらも海にまつわる語彙であることから、「洋」も何か海に関連する漢字なのではないか?と推測することができるでしょう。

③徹夜

答えは、Cです。徹夜を後から訓読みしてみると、「夜(よる)を徹する(てっする)」と読むことができ、「〜をーする」のパターンに該当するため、動詞の後に目的語をおく関係だと判断することができます。

④虚像

答えは、Bです。虚像を訓読みすると、「虚しい(むなしい)像(かたち)」と読むことができ、前の漢字が後の漢字を修飾しているとわかります。

そして、楽勝と同様につっこみを入れてみても、「像(かたち)、どんな?虚しい」と読むことができ、しっくりくる文になることがわかります。

また、あくまで訓読みする目的は、その漢字の意味を理解するためです。そのため、像の訓読みがわからなくても、「モノのかたち」という意味さえわかれば問題ありません。

⑤異同

答えは、Dです。異同を訓読みしてみると、「異なる(ことなる)」「同じ(おなじ)」と読むことができ、二つの漢字が反対の意味をもっているとわかります。

ただ、選択肢に「反対の意味を持つ漢字を重ねる」という項目がないため、答えは「A〜Cのどれにもあてはまらない」となります。

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熟語の成り立ちに限らず、言語分野の問題はたくさん問題を解き、新しい語句に触れることが近道です。

しかし、SPIの問題集において言語分野が大きく取り扱われることはなく、あまり多くの問題を解くことはできません。では、実践の機会を増やすためにはどうすればいいのか?

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【パターン別】SPIでよくでる熟語の成り立ち150選一覧

チェックリストの画像

上の例題は全て解けたでしょうか?全て解けたという方もいれば、中にはまだまだ問題を解くのが苦手な方もいるかもしれません。ただ、そんな方も安心してください。

苦手意識が拭えないあなたのために、「とりあえずこれさえ覚えとけば大丈夫」という頻出の熟語150選をパターン別にまとめてみました。何度も見返して、基本語彙をおさえておきましょう!

似た意味をもつ漢字を重ねる(30選)

  • 隠蔽
  • 柔軟
  • 永久
  • 恩恵
  • 絵画
  • 装飾
  • 隔離
  • 河川
  • 崩壊
  • 岩石
  • 誤謬
  • 陥没
  • 恐怖
  • 寒冷
  • 奇怪
  • 変換
  • 犠牲
  • 基礎
  • 豊富
  • 温暖
  • 脅威
  • 携帯
  • 増加
  • 堅固
  • 減少
  • 行進
  • 幸福
  • 娯楽
  • 錯誤
  • 山岳

反対の意味を持つ漢字を重ねる(30選)

  • 因果
  • 往復
  • 強弱
  • 呼応
  • 虚実
  • 首尾
  • 真偽
  • 開閉
  • 緩急
  • 乾湿
  • 高低
  • 出没
  • 寒暖
  • 吉凶
  • 起伏
  • 親疎
  • 粗密
  • 栄枯
  • 及落
  • 去就
  • 左右
  • 屈伸
  • 苦楽
  • 好悪
  • 功罪
  • 縦横
  • 衆寡
  • 授受
  • 上下
  • 送迎

主語と述語の関係にある(30選)

  • 人為
  • 腹痛
  • 鐘鳴
  • 民営
  • 官営
  • 円高
  • 円安
  • 官製
  • 日照
  • 県立
  • 国立
  • 私立
  • 市立
  • 日没
  • 地震
  • 神授
  • 人造
  • 頭痛
  • 都立
  • 年少
  • 年長
  • 雷鳴
  • 骨折
  • 国交
  • 私選
  • 気楽
  • 市営
  • 音響
  • 天授
  • 国営

動詞の後に目的語をおく(30選)

  • 握手
  • 越冬
  • 読書
  • 在宅
  • 閲兵
  • 徹夜
  • 懐疑
  • 脱帽
  • 登校
  • 開門
  • 避難
  • 渡米
  • 加熱
  • 造幣
  • 忍苦
  • 観劇
  • 潜水
  • 求人
  • 享楽
  • 止血
  • 修業
  • 殉難
  • 叙勲
  • 除湿
  • 洗顔
  • 遭難
  • 閉店
  • 開会
  • 就職
  • 譲位

前の漢字が後の漢字を修飾する(30選)

  • 暗示
  • 屋外
  • 辛勝
  • 直角
  • 屋内
  • 微笑
  • 温泉
  • 併記
  • 概観
  • 頻発
  • 仮定
  • 廉価
  • 過程
  • 奇遇
  • 机上
  • 既成
  • 貴賓
  • 急逝
  • 強風
  • 曲線
  • 虚像
  • 深紅
  • 偶発
  • 鶏卵
  • 新年
  • 傑作
  • 再会
  • 猛獣
  • 厳封
  • 上空

SPI熟語の成り立ちを解くための3つのコツ

「ひらめいた」画像

上ではSPIの熟語の成り立ちでよく出る熟語一覧を紹介しましたが、必ずしもこれらをすべて覚える必要はありません。また、上記一覧に存在しないものが出題されることもよくあります。

見たことのない問題にも焦らず対応できるように、次の3つのコツを押さえておきましょう。

1.とりあえず訓読みしてみる

SPIで熟語の成り立ち問題が出題されたら、とりあえずそれぞれの漢字を訓読みしてみましょう。訓読みすることでそれぞれの漢字の意味が明確になります。

特に「主語と述語の関係にある」場合や「動詞の後に目的語をおく」場合は、訓読みすることで二字の関係性がわかりやすくなります。

2.訓読みがわからなければ、他の熟語から意味を推測する

もし訓読みがわからない場合は、その漢字を使った他の熟語を考え、そこから意味を推測してみましょう。

例えば、「概観」という熟語の「概」。これは、「おおむね」という読むことができますが、訓読みを知らない方もいるでしょう。そんな時使えるのがこの技です。

まず「概要」「概説」など同じ漢字を使った他の熟語を思い浮かべてみます。ここで「概要」が大体の要旨、「概説」が大体の説明という意味だとわかれば、この「概」という漢字が「大体の、おおまかに」という意味を持っていることがわかるでしょう。

3.1問あたりにかける時間は短く

最後にどんなにわからなくても、1問あたりにかける時間は短くしましょう。これは言語の問題全般にいえますが、特に熟語の成り立ちはスピード感が重要です。1つの問題で立ち止まらずに、短時間で多くの問題を解くことを意識しましょう。

また、先述したように熟語の成り立ち問題では、「A〜Cのどれにもあてはまらない」という選択肢が必ずあり、答えが絶対にあるとは限りません。A〜Cに答えがないと判断したら、迷わずこの選択肢をマークするようにしましょう。

【SPI・熟語の成り立ち】まとめ

この記事の内容をまとめると次のようになります。

  • SPIの熟語の成り立ち問題では、頻出5パターンを覚えておけば大丈夫。
  • SPIの熟語の成り立ち問題を練習するには、SPIマスターがおすすめ。
  • SPIの熟語の成り立ち問題を解くためのコツは、「とりあえず訓読みしてみる」「訓読みがわからなければ、他の熟語から意味を推測する」「1問あたりにかける時間は短く」の3つ

基本的にSPIは結果が確認することのできないですが、SPIマスターではそのSPIと同様の結果を確認することができます!

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【SPI・熟語の成り立ち】FAQ

Q.SPIの熟語の成り立ちを熟語別で検索する方法はある?

熟語の成り立ちを熟語別で検索するには、次のサイトがおすすめです。問題集にのっていない熟語の答えあわせに使えるでしょう。