就活において、多くの企業がSPIのボーダーを設定しています。
そこで、SPIの対策を始める前に「そもそも何点くらいがボーダーになっているのか」を知っておきましょう。目指すべき目標を知ることで勉強の計画も立てやすくなります。
SPIのボーダーは企業ごとに違うので、本記事ではまずSPIボーダー企業一覧を紹介します。さらに、自分がSPIのボーダーを超えられているのかを確認する方法も解説しています。ぜひ最後まで読んでみてください!
こんな人に読んでほしい
- 企業ごとのSPIのボーダーを知りたい人
- SPIの結果を確認する方法を知りたい人
- SPIでボーダーを超えるためのコツを知りたい人
基本的にSPIは結果が確認することのできないですが、SPIマスターではそのSPIと同様の結果を確認することができます!
「SPIの模試を受けたい」「SPIの結果を確認したい」と感じた方は、「SPIマスター」を申し込むことをおすすめします!
SPIマスターでは、
- 適性検査の結果から自分の実力がわかる
- 性格検査の結果から企業に沿った回答ができるようになる
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SPIのボーダーとは?
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SPIのボーダーとは「この点数以下だと選考を通過できませんよ」という最低ラインのことです。まずは、SPIのボーダーがどのようなものなのか確認しておきましょう。
大手は6〜7割がボーダー
大手企業・人気企業では、一般的に6〜7割の正答率がSPIのボーダーだとされています。
応募者が多い企業では、SPIを使って効率的に選考を行います。これは、一定のスコアに満たない人をふるいにかけるためです。
例えば、総合商社や大手メーカー、金融業界などは応募者数が非常に多くなります。こういった業界でSPIのボーダーを超えられないとES(エントリーシート)すら読んでもらえないという可能性もあるため、しっかり対策することが大切です。
SPIの結果は偏差値で出される
SPIのスコアは、単なる正答数ではなく、受験者全体の中での相対評価(偏差値)として算出されます。 つまり、「難しい問題に答えられるほど高いスコアが出る」ということです。
そのため、得意な問題を確実に解けるようにするだけでなく、難しい問題にも対応できるように対策しましょう。
学歴や性別でボーダーが変わる
企業によっては、応募者の学歴や性別によって異なるSPIのボーダーを設けていることがあります。 これは、企業が求める人材像や、過去の採用実績に基づいてSPIのボーダーが設定されるためです。
例えば、高学歴を優遇する企業では「早慶出身者のボーダーは6割、日東駒専は7割」などとしている場合があります。 また、近年は女性活躍推奨の観点から「女性の採用を増やしたい」と考えている企業も多いです。その場合、女性のSPIのボーダーを男性よりも若干低く設定することがあります。
「学歴フィルター」の実態について詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。
こうした待遇の違いは、就活生からすると「不平等だ!」と思われるかもしれません。しかし、SPIのボーダーの基準は不透明な部分が大きいため、結局のところ真面目に勉強して着実に点数を伸ばすしかありません。
逆に、安定して高得点を取れるようになれば学歴や性別に関係なく人気企業に内定できる可能性は上がるので、諦めずに対策することが大切です。
SPIのボーダー企業一覧
90%〜 | ゴールドマンサックス ボストンコンサルティンググループ 日本銀行 デロイトトーマツコンサルティング PwCコンサルティング |
85〜90% | アビームコンサルティング 野村総合研究所(コンサル部門) 政策投資銀行 国際協力銀行 みずほ銀行(GCF部門) 野村證券(投資銀行部門) 三菱総合研究所 電通 博報堂 キーエンス AGC 商船三井 |
80〜85% | P&G 朝日新聞社 東京電力ホールディングス トヨタ自動車 三井不動産 住友商事 JR東日本 集英社 小学館 任天堂 伊藤忠商事 日本中央競馬会 |
75〜80% | オリエンタルランド 大和証券 三井住友銀行 東京海上日動火災保険 村田製作所 東レ カゴメ ミルボン NEC クボタ キヤノン パナソニック |
70〜75% | KDDI ソフトバンク ヤフー NTTデータ NTT東日本 NTTコミュニケーションズ 中部電力 東北電力 サッポロビール 大正製薬 三井住友海上 キオクシア カネカ マツダ 日立製作所 |
65〜70% | NTTコムウェア アフラック 野村證券(営業職) 第一生命 エムスリー 鳥居薬品 ANA 電通デジタル 竹中工務店 NTT西日本 武田製薬 トヨタシステムズ 日鉄ソリューションズ 三井不動産リアルティ TOPPAN NECソリューションイノベータ 明治安田生命 大成建設 セコム 日清オイリオ 三菱重工業 |
上記の表の内容から、SPIボーダーの傾向について解説します。
SPIのボーダーが極めて高いのは、コンサルや投資銀行です。また、総合商社・広告・不動産(デベロッパー)など華々しいイメージのある企業、誰もが知っているゲーム会社や出版社などもボーダーが高くなる傾向にあります。
IT・通信・メーカー・インフラ・金融など大手企業がこのSPIボーダーラインに位置しています。インターン選考か本選考かによって若干ボーダーの変動があります。(一般的にインターンの方がボーダーはやや高くなります)
製薬・建設・セキュリティなどがこのボーダーラインに位置しています。また、大手のグループ会社もこの立ち位置です。
応募コースでSPIのボーダーは変わる?
上の表を見て気が付いた方もいるかもしれませんが、企業によっては複数の応募コースを用意している場合があります。
例えば、みずほ銀行は通常の「オープンコース」と、配属先を選べる「GCF(グローバルコーポレートファイナンス)コース」の2種類があります。また、野村総研(NRI)のように「経営コンサルタント」や「アプリケーションエンジニア」など希望職種を選べる場合もあります。
結論、募集コースや希望職種によってSPIのボーダーは変わります。
まず、金融の部署確定型コースはSPIのボーダーが高いです。部署確定型はいわゆる「花形部署」に配属されるため、就活生人気が高く高倍率になってしまいます。また、投資銀行・コンサル・マーケティング・企画といった「頭の良さ」を求められる職種もSPIのボーダーが高めに設定されています。これらの募集コース・希望職種では8割以上を目指して対策することをおすすめします。
募集コースが複数選べる場合は、部署確定型とオープンコースの両方にエントリーするようにしましょう。また、職種に強いこだわりがなければ、比較的倍率が低い営業職などにエントリーしておいた方がよいでしょう。
SPIのボーダーを超えたか確かめる方法
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SPIの企業のボーダーが分かったら、実際に自分がどのくらいの点数を取れているのか確認したいですよね。残念ながら、通常の選考ではSPIの結果を確認することはできません。
SPIのボーダーをクリアできているかを確認するには、次の3つの方法があります。自分のSPIの実力を客観的に測ることで、選考に進めるレベルか判断しましょう。
① 模擬テストを受験する
自分がSPIのボーダーを超えているか確実に確認するなら、模擬テストを受けるのが一番手っ取り早いです。模擬テストは結果が点数として返却されるため、自分がどのくらいの実力なのががはっきり分かります。 また、時間配分の練習にもなり、試験本番の対策にも役立ちます。
しかし、多くの就活生が「模擬テストってどうやって受けるの?」と思っていることでしょう。基本的にSPIの模擬テストは、就活エージェントが提供するWEBサービスやアプリを通して受験できます。その中でも特におすすめしたいのが、「SPIマスター」です。
基本的にSPIは結果が確認することのできないですが、SPIマスターではそのSPIと同様の結果を確認することができます!
「SPIの模試を受けたい」「SPIの結果を確認したい」と感じた方は、「SPIマスター」を申し込むことをおすすめします!
SPIマスターでは、
- 適性検査の結果から自分の実力がわかる
- 性格検査の結果から企業に沿った回答ができるようになる
- 人事目線での結果に対するフィードバックを受けられる
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② NTTの企業を受けてみる
実際に企業の選考に参加して、どれくらい通るかで自分のSPIの点数を予想するという方法もあります。 SPIの実力把握のためにおすすめなのが、NTTグループの企業です。
NTTグループの企業とは、具体的にいうと以下のような企業が該当します。
NTT東日本・西日本
NTTドコモ
NTTコミュニケーションズ
NTTコムウェア
NTTデータ
NTTテクノクロス
NTT都市開発
NTTグループの企業の多くは、7〜8割のラインにボーダーを置いています。そのため、NTTグループの企業に通れば「SPIである程度高い点数が取れているだろう」と判断できます。企業数も多いため、選考経験を積むためにもおすすめです。
③ コンサル企業を受けてみる
コンサル企業はSPIの基準が8割など高く設定されています。コンサルでSPIを通過できれば、多くの大手企業のボーダーもクリアできる可能性が高いと考えられます。
また、コンサル企業は、ボーダーが高い商社やメーカーなどと比べるとES(エントリーシート)がシンプルな傾向にあります。そのため、「SPI目当て」で受けるとしても書類選考の段階ではそこまで負担にならないでしょう。選考時期も一般的な大手企業より早いため、本当の第一志望が別にある方にもおすすめできます。
SPIボーダー超えの可能性が高いサイン
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SPIでは、解答の精度が高いと難易度の高い問題が出やすくなる仕組みがあります。以下のような問題が出題された場合、SPIのボーダーを超えている可能性が高いです。
【言語】長文の文章抜き出し
長文の中から、該当する部分をそのまま抜き出して解答する形式の問題です。 この形式は、文章の構造を理解し、必要な情報を素早く探し出す能力が求められます。短文の語彙問題や文法問題よりも難易度が高いため、これがSPIで出題されるということは、言語分野のスコアが高いと判断できるでしょう。
【言語】チェックボックス
1つの正解を選ぶのではなく、複数の正解を選択肢から選ぶ形式の問題です。 通常の単一選択問題よりも難易度が高く、すべての正解を選ばないと点数がもらえないため、高い読解力と正確性が求められます。
【非言語】推論問題
与えられた条件から論理的に推論し、正しい選択肢を選ぶ問題です。「AさんはBさんより背が高い」「BさんとCさんの身長は5センチ違う」などの情報をもとに、順番や関係性を推理するタイプの問題です。 非言語問題の中でも特に難易度が高く、論理的思考力が必要です。計算問題よりも高度な処理能力が求められるため、正答率が高い人に多く出題される傾向があります。
【非言語】チェックボックス
複数の正解を選択肢から選ぶ問題で、特に数的処理や論理問題で出題されることが多いです。 単一の答えを選ぶ問題に比べ、複数の正解を見極める必要があり、思考力が求められるため、正答率が高い人に多く出される傾向があります。
【非言語】4タブ問題
SPIの問題は基本的に1問1問です。しかし、1つのお題に対して複数の問題が出題される形式もあり、これが「4タブ問題」と呼ばれています。
主に表やグラフを使って情報を整理しながら解く問題が出題されます。通常の問題に比べて、情報量が多くデータの整理能力と計算力が同時に必要なため、高得点者向けの問題として出題される傾向があります。
SPIの具体的な出題傾向や対策方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
SPIのボーダーを越えるための対策4選
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① とにかく慣れる
SPIのボーダーを超えるためには、まず数をこなし、出題形式に慣れることが重要です。SPI初心者がほぼ必ず直面するのが「時間内に解き切れない」という壁です。
SPIは時間制限があるため、慣れていないと焦ってしまうでしょう。しかし、よく考えてみると足し引き算で解けるような簡単な問題も混じっています。
まずは受験回数を増やすことで、問題形式や解法を体に染み込ませると良いでしょう。SPIの受験を考えている方は、「SPIマスター」を活用することをおすすめします。
基本的にSPIは結果が確認することのできないですが、SPIマスターではそのSPIと同様の結果を確認することができます!
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- 適性検査の結果から自分の実力がわかる
- 性格検査の結果から企業に沿った回答ができるようになる
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② 対策本を1周する
SPIのボーダーを超えるためには、とにかくSPI対策本を1冊しっかり解き切ることが大切です。 基礎が固まっていないと、いくら問題を解いても効率が悪くなります。全体の出題傾向を把握し、解法を学ぶことが先決です。
おすすめの方法は、「最初は解けなくてもいいから一通り解く」→「間違えた問題を重点的に復習する」という流れで学習することです。これにより、SPIの全体像を掴みつつ、効率よくスコアを伸ばせます。
対策本は「1冊を完璧にする」ことを意識し、何度も見返して確実に身につけましょう。 おすすめのSPI対策本を知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。
③ 苦手な問題を繰り返し解く
苦手分野を重点的に克服することで、SPI全体のスコアを底上げできます。 SPIは偏差値で評価されるため、苦手分野があるとスコアが伸びにくいです。逆に、苦手を克服することで、安定してボーダーを超えられるようになります。
例えば、「推論問題が苦手」なら、推論問題だけを集中的に解くといった方法が有効です。対策アプリや問題集を活用し、特定の分野を繰り返し練習しましょう。「苦手な問題を後回しにする」のではなく、意識的に対策することでSPIのスコアを安定させることができます。
④ 本命以外の企業で試す
本命の企業の前に、他の企業でSPIを実際に受けてみることで、本番の感覚を掴めます。 本番のSPIは模擬試験とは違い、独特のプレッシャーがあります。事前に試験を経験しておくことで、実際の環境に慣れ、本命の試験で落ち着いて受けられるようになるからです。
例えば、志望度がそこまで高くない企業の選考でSPIを受験し、実際のスコアを確認したり、問題の傾向を掴んだりするのが効果的です。 本命の企業でいきなりSPIを受けるのではなく、事前に数回試験を経験することで、本番でボーダー超えを狙いやすくなります。
SPIのボーダーが超えられない…どうする?
SPIのボーダーをなかなか超えられないと焦るかもしれませんが、時期ごとに適切な戦略を立てれば挽回は可能です。ここでは時期ごとの巻き返し方を紹介します。
3年生の春〜夏
この時期は、受かるかどうかは気にせず、サマーインターンにできるだけ多く応募し、SPIの経験を積むことが重要です。SPIのスコアが足りなくても、受験回数を増やせば「どの問題が出やすいのか」「時間配分はどれくらいか」など、本番の感覚をつかむことができます。
また、夏休みの間に参考書を1周し、基本的な問題形式に慣れることで、秋冬のインターンで高得点を狙えるようになります。 この時期は、「とにかく数をこなして慣れること」が最優先です。SPIのスコアを気にしすぎず、まずは実戦経験を積みながら、少しずつ対策を進めましょう。
3年生の秋〜冬
3年生の秋冬からSPIの対策を始める人は、秋冬インターンではSPIの点数にこだわりすぎず、テストに慣れることを重視しましょう。
特にSPIに対して苦手意識がある方は、秋冬インターンで7〜8割を目指そうとすると挫折してしまうかもしれません。秋冬インターンで目標のボーダーを超えるのではなく、本選考までに完璧に仕上げる気持ちで計画を立ててみるのも一手です。
インターン選考は練習の場と考え、点数が取れなくても焦らずに受験回数を増やせば、本番で落ち着いて対応できるようになります。 例えば、秋冬インターンのSPIを受けた際にボーダーを超えられなくても「どこで時間が足りなくなったか」「どの問題が難しく感じたか」を分析し、そこを重点的に対策することで、本選考までにスコアを伸ばせる可能性があります。
秋冬インターンではSPIの結果に一喜一憂せず、「本選考までの練習期間」として活用しましょう。苦手分野を明確にし、計画的に対策を進めることが本番でのボーダー超えにつながります。
3年生の冬〜4年生
3年生の冬までSPIの対策を何もしていなかったという人も、諦めず一度は模擬テストを受けてみたり、参考書を解いてみたりしましょう。しかし、それでも全く歯が立たないと感じたら、思い切って別の選考対策に力を入れるのも1つの戦略です。
本選考では、企業によってはSPIよりもESや面接の評価が重視されるケースがあります。SPIに固執しすぎると、他の選考対策がおろそかになり、総合的な選考通過率が下がる可能性があります。
また、SPIの代わりにWebテストの種類が異なる企業を狙うのも一つの方法です。 SPIに苦戦している場合は、「SPIだけが全てではない」と割り切ることも大切です。自分の強みを活かせる部分に力を入れ、本選考に臨みましょう。
まとめ
本記事では以下の内容をお伝えしました。
- SPIのボーダーはコンサル・金融・広告などが高め
- SPIの点数を確認するには模擬テストが有効
- SPIの時間配分のコツは実践形式の模試でつかむ
- SPIのボーダーは本選考までに超えてば良い
SPIのボーダーは企業や職種によって大きく異なり、特に人気の高い企業では高得点が求められます。大手企業を目指すなら、最低でも6〜7割、難関企業では8割以上の正答率を目標にすることが重要です。
ボーダーを超えられているかを確認するには、模擬テストの受験や、NTTグループやコンサル企業の選考を活用するのが効果的です。SPIのボーダーは就活の選考に大きな影響を与えるため、しっかりと対策をして突破を目指しましょう!
SPIの受験方法や勉強のコツについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください!
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