履歴書の「特記事項」欄を見て、「ここって何を書けばいいの?」と悩んだことはありませんか?あるいは、「特に書くことがないから空欄でもいいかな」と思ったことがあるかもしれません。
この記事では、特記事項に書くべき内容や、どうしてもない場合の対処法を例文付きでご紹介します。これから履歴書を書く予定がある方はぜひ参考にしてくださいね。
こんな人に読んでほしい
- 特記事項に何を書けばいいか分からない人
- 特記事項を書く際の注意点を知りたい人
履歴書の特記事項とは?
履歴書の特記事項とは、学歴や志望動機、自己PRなどの主要な情報ではないが、入社前に応募者が企業に伝えたい補足的な情報や特別な事情を記載するスペースです。
履歴書よっては、本人希望記入欄や通信欄と書かれているものもありますが、記入する内容は特記事項欄と同じです。
特記事項を空欄にするはNG!その理由は?
特記事項を空欄にするのはおすすめしません。その理由を説明します。
志望度が低いと判断される場合があるから
履歴書は、会社に自分の熱意を伝えるためのものです。特記事項が空欄だったり、特になしと書かれていると、「応募企業に特別伝えたいことがない=志望度が低い」と受け取られてしまうリスクがあります。
採用担当者は本当にこの会社に入社してくれるかを重視するため、履歴書でその入社意思の強さをアピールするためにも、何も書かないことだけは避けましょう。
空欄があると見栄えが悪いから
採用担当者は毎年、何百人、何千人もの履歴書やエントリーシートを読んでいます。
その中で、「どの欄も丁寧にびっしり埋まっている履歴書」と「空欄のある履歴書」では、どちらが読みたいと思うでしょうか?前者のような熱意が伝わる履歴書の方が確実に読みたくなりますよね。
このような読む側(採用担当者)への配慮という意味でも、特記事項の欄に空欄や特になしと書くのはおすすめしないのです。
履歴書の特記事項に書くべき内容5選
では実際に、特記事項にはどんな内容を書いたら良いのでしょうか?以下では、特記事項に記載するべき具体的な内容を5つご紹介します。
勉強中の資格や検定
現在、取得を目指している資格や検定がある方は、その内容を記載しましょう。特に応募する職種に関連する資格であれば仕事に対する熱意や成長意欲が高い人であることをアピールできます。
また資格によっては、入社後即戦力として働ける人材というアピールにもつながるので、積極的に記載していきましょう。
就活で有利な資格についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
希望する勤務地や職種
希望する勤務地がある場合は、正当な理由がある場合にのみ限って、その旨を記載しましょう。ただ単に家が近いからというだけでは、礼儀がない人という印象を与えかねません。
また、複数の職種で人材を募集している場合は、希望の職種を記載しておくのがおすすめです。
こちらも「この職種しか興味がない」というような書き方だと好印象を与えにくいので、謙虚さが伝わるように気をつけましょう。
転居の予定
入社にあたって転居する予定がある方は、その内容を簡潔に伝えましょう。現在の居住地からの通勤時間があまりにも長い場合は、交通費などの事情で内定を出しにくい場合があるからです。
また、転勤の可能性がある企業の場合は、企業側の要請で転居できる意思を示すことで、入社への熱意をアピールできたり、柔軟に対応できる人という印象を与えることもできます。
転勤ができない理由
家庭の事情などで転勤が難しい場合は、その旨を丁寧に記載しましょう。正当な理由であれば配慮される可能性が高いからです。
採用担当者に自分勝手なイメージを与えないために、理由を具体的に書くことと融通がきくことを伝えることが重要です。
学歴の空白期間の説明
留学や持病などの関係で空白期間がある場合も、面接の際に触れられる可能性が高いため、その理由や間に行っていた活動などを簡単に伝えるようにしましょう。
また、空白期間をどうイメージを下げずに説明するか悩む方も多いです。そんな方は、ココシロの無料就活相談がおすすめです。あなたの就活の悩み、なんでも相談してくださいね。
特記事項にどうしても書くことがない場合
特記事項をうまく活用してアピールにつなげたいところですが、どうしても書くことがない人もいると思います。
その際は、会社の方針に従う意思を示す「貴社規定に準じます」と記載するようにしましょう。この表現を使うことで、「特になし」や「ありません」と書くよりも、丁寧さや誠実さ、マナーがある人だという印象を与えることができます。
履歴書の特記事項を書く時のポイント
特記事項にどんな内容を書けばいいか把握したところで、実際に書く際のポイントを紹介します。
主要欄にない情報を書く
履歴書の特記事項を書く時のポイント1つ目は、主要欄にない情報を書くことです。
特記事項はあくまでも、主要欄にない情報かつ、「特別に記載すべき事柄」を補足する場所です。そのため、特記事項にメインの情報を記載すると、履歴書の書き方を理解していないと思われる可能性があります。
メインの情報を記載する欄がある場合は、そちらを優先し、特記事項には記載しないよう注意しましょう。
簡潔に書く
履歴書の特記事項を書く時のポイント2つ目は、簡潔に書くことです。
特記事項は補足情報を伝える欄なので、要点を押さえたシンプルな表現で、採用担当者が一目で理解できるように書くことが重要です。書きたい事柄が複数ある場合も、特に重要なものに絞って記載しましょう。
また、記載した希望条件を面接で謙虚な姿勢で伝えられるか不安な方は、一度プロとの面談を通して、自分の面接レベルをチェックしてみるのがおすすめです。自分では配慮できているつもりでも、学生だと言葉遣いが怪しい場合が多く、必死に内容を考えてもそこで減点されてしまってはもったいないです。
気になる方は、ぜひ一緒に面接練習してみませんか?
読み手に配慮した表現を使う
履歴書の特記事項を書く時のポイント3つ目は、読み手に配慮した表現を使うです。
勤務地や職種の希望を伝える際であれば、「○○を希望しておりますが、状況に応じて柔軟に対応可能です」といった表現を用いることで、企業側に寄り添っている印象を与えられます。要望が多い人だという印象を与えないよう、断定的な言い方を避け、低姿勢な表現を心がけることが大切です。
履歴書の特記事項の書き方例
続いて、履歴書の特記事項の書き方を場合別の例文を紹介します。
転居の予定を伝える場合
転居を予定している場合や、入社に伴い引っ越しが可能であることを伝える際は、具体的な時期や希望地域を簡潔に記載しましょう。企業側にとって、長時間通勤の応募者よりも近くに住む意思がある方が安心材料となります。
転居が確定している場合
「202X年○月頃に○○市へ転居を予定しております。新住所が確定次第、速やかにご報告いたします。」
転居を検討中の場合
「入社にあたり、勤務先に合わせて転居を検討しております。勤務開始までに通勤可能な場所へ引っ越し予定です。」
希望する勤務地を伝える場合
勤務地の希望を伝える際は、要望が多いと思われないように柔軟な姿勢を示すことが大切です。地域は絞りすぎず、関東圏や、〇〇県か〇〇県での勤務希望などと実際の希望より少し広めに記載するのがおすすめです。
特定のエリアを希望する場合
「〇〇での勤務を希望しておりますが、貴社の方針に応じて柔軟に対応可能です。」
全国勤務が可能な場合
「勤務地の指定はございません。貴社の事業展開に沿って、全国どこでも勤務可能です。」
家庭の事情で限定的な場合
「家庭の事情により〇〇での勤務を希望しておりますが、状況に応じて柔軟に対応できるよう努めます。」
学歴の空白期間について説明する場合
履歴書に空白期間がある場合は、その間に行っていた活動や学びをポジティブに伝えることが重要です。
資格取得のための勉強をしていた場合
「〇〇の資格取得を目指し、○年間勉強に専念しておりました。その経験を活かし、貴社の業務に貢献したいと考えております。」
留学・海外経験がある場合
「〇年間、海外で語学留学をしておりました。その間に〇〇語の習得に励み、帰国後の検定試験では、〇点を取得いたしました。」
家庭の事情で休学・ブランクがある場合
「家庭の事情により〇年間休学しておりましたが、その間に、〇〇に関する知識を独学で学びました。」
履歴書の特記事項の内容が評価された人の体験談
最後に、履歴書の特記事項の内容が実際に評価された25卒、26卒の先輩の体験談をご紹介します。
特記事項に書いたボランティア経験がきっかけで、面接での話が盛り上がり、内定に繋がった。
趣味の資格取得を特記事項に書いたところ、業務内容との親和性を評価された。
転勤が難しい事情を特記事項に記載したことで、希望勤務地での配属が考慮された。
学歴の空白期間の理由を明記したことで、面接で納得感を持ってもらえた。
このように、特記事項を丁寧に書くことで、内定近いづいたり、自分の希望に近い働き方ができるようになる可能性があることが分かっていただけましたでしょうか。皆さんもぜひ、特記事項を有効活用してみましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事をまとめると以下のようになります。
- 特記事項とは、主要な情報ではないが、応募者が企業に伝えたい補足的な情報や特別な事情を記載するスペース。
- 特記事項に書く内容としては、勉強中の資格や検定や希望する勤務地・職種などを書くのがおすすめ。
- 特記事項にどうしても書くことがない場合は、会社の方針に従う意思を示す「貴社規定に準じます」と記載しよう。
- 特記事項を書く時のポイントは、主要欄にない情報を書くことや簡潔で読み手に配慮した書き方をすること。
この記事では、履歴書の特記事項の書き方についてご紹介してきました。
ぜひこの記事で紹介した書き方を参考にして、採用担当者に高評価が与えれるよう頑張ってくださいね!
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