緊張しやすいことはよく短所として使われます。ですが、実際に面接で「私は緊張しやすいです」と伝えると、ネガティブなイメージを持たれないか不安に思いますよね。そもそも「緊張しやすい」を短所として使っていいのかと思っている人もいるかもしれません。
この記事では、緊張しやすいを短所として使いたい皆さんの不安や疑問にお答えします!「緊張しやすい」が短所でも内定をもらえた先輩が実際に使っていた例文も紹介するので是非ご覧ください。
こんな人に読んでほしい
- 短所が「緊張しやすい」を面接で使っていいか知りたい
- 企業が「緊張しやすい」という短所をどう受け取るか知りたい
- 「緊張しやすい」という短所の伝え方を知りたい
- 「緊張しやすい」という短所の例文が欲しい
短所が「緊張しやすい」は面接でNG?

面接で短所を聞かれた際に「緊張しやすい」と答えるのはNGなのでしょうか?
結論から言うと、「緊張しやすい」を短所として使うことは問題ありません。ただ伝え方を注意しなければなりません。
例えば、短所を聞かれた際に、単に「緊張しやすい」と伝えるだけでは、面接官側にマイナスな印象を与えてしまう可能性ががあります。そのため、ポイントを押さえ伝えることでポジティブな印象に変えることが大切になります。
短所が「緊張しやすい」の時に面接官が感じる印象
短所が「緊張しやすい」と言われた面接官は皆さんに対してどのような印象を持つのでしょうか?ポジティブとネガティブそれぞれの印象を見ていきましょう。
ポジティブな印象
- 真面目で責任感が強い
- 事前準備をしっかりする
- 物事に慎重に向き合う
面接官は、短所が「緊張しやすい」の人に対して上記のようなポジティブな印象も持っています。
面接官は、「失敗したくない」「良い結果を残したい」という気持ちが強い人ほど緊張しやすい人がいることを理解しています。
また、緊張しやすい人は、物事に対して、リスクを考慮しながら慎重に物事を進めることが得意だと認識しています。そのため、面接官は皆さんに対して、準備がしっかりできて、責任感と信頼感をもった人だという印象を持つことが多いです。
ネガティブな印象
- 本番に弱い
- コミュニケーションが苦手
- チャレンジを避けてしまう
面接官は、短所が「緊張しやすい」の人に対して、上記のようなネガティブな印象を持っています。
実際、緊張しやすい皆さんは、大事なプレゼンや試験の際には失敗してはいけないというプレッシャーから頭が真っ白になって、本来の力を出すことができなかったことを経験したことがあると思います。
また、緊張しやすい人は話すスピードが速くなったり、目を合わせて話すことが苦手だと感じられることもあります。そのため面接官に、ハキハキしていないと思われてしまうこともよくあるようです。新しいことに挑戦する機会を避ける傾向があるとも認識されていることが多く、緊張が原因で成長のチャンスを逃してしまうのではないかとも捉えられます。
「緊張しやすい」という短所を伝える時のポイント

「緊張しやすい」を短所と伝えるともちろんネガティブな印象をもたれるのですが、ポジティブな印象も持たれるんですよね。だからこそ、できるだけポジティブな印象をもってもらえる伝え方をしなければなりません。
ここではポジティブな印象を持ってもらえるような伝え方のポイントを紹介します。
「緊張しやすい」ことのメリットも含めて話す
まず、大事なことは、「緊張しやすい」ことのメリットも含めて話すことです。
緊張しやすいということは、それだけ物事を真剣に考えている、真剣に取り組む姿勢があるという証拠でもあって、長所として見れる側面も多いんです。
例えば、プレゼンや面接の場で緊張しやすい人は、それだけ事前準備がしっかりできていることが多いです。慎重に物事に取り組む人は貴重であるため、結果的に好印象を与えることもできるのです。そのため、自ら緊張しやすいことでのポジティブな面を伝えると面接官も理解しやすくなります。
具体的なエピソードを話す
「緊張しやすい」を短所として伝える際、具体的なエピソードを話しましょう。過去の経験を交えることで、説得力を増すことができます。
まずは、実際にどのような場面で短所と感じたのかを考えましょう。例えば「人前で話す際に必要以上に意識してしまう」であったり、「完璧を求めるあまり緊張してしまう」など、皆さんの「緊張しやすい」に関連する特徴的な経験を考えてみてください。
思い出すことができたら、その経験をさらに詳細に深ぼりましょう。深ぼると、「大学のゼミで発表を担当した際、30人ほどの前で話すことに強い緊張を感じた。事前にスライドを準備し、内容も頭に入れていたが、本番では緊張のあまり声が震え、思うように説明できなかった。この経験から、人前で話すときに緊張してしまう自分の傾向を自覚した。」などと言語化することができるはずです。この例くらいまで深ぼることができたら完璧ですね!
緊張のしやすさに対する改善策を話す
緊張しやすいことを自覚し、それに対してどのような工夫をしているのかも伝えるようにしましょう。
そうすることで自己改善力があることをアピールできます。例えば、皆さんは人前でプレゼンすることになったときどんなことをしますか?
おそらく、皆さんはプレゼンの前に、何度もリハーサルを行うでしょうし、友人に聞いてもらうなんてこともするかもしれません。想定される質問も事前に考えて、声に出して練習することもするはずです。このような皆さんが少しでも工夫したことも話すように意識してみてください。
「緊張しやすい」という短所をポジティブに伝えるには?
ここでは、「緊張しやすい」を言い換える際に意識すべきことと言い換え例を紹介します。
ネガティブな面とポジティブな面の一貫性を意識しよう
面接の場面では、ネガティブな面とポジティブな面を上手く伝えることは非常に重要です。ネガティブな面とポジティブな面が一貫しているだけで、皆さんの人物像がより信頼できるものとして印象付けられます。
例えば、「緊張しやすいから、その分、事前準備を徹底し慎重に行動することを心掛けている」という文章には一貫性がありますよね。このように緊張というネガティブな面を慎重や計画性というポジティブな面に結び付けることで矛盾なく一貫した印象を与えることができます。
「緊張しやすい」の言い換え例10選
実際に、「緊張しやすい」はどのように言い換えることができるのでしょうか?
計画的(緊張するからこそ、本番に備えられる)
慎重(緊張するからこそ細部まで注意を払う)
責任感が強い(緊張しているのは、物事を真剣に考える証拠)
向上心(緊張があるからこそ完璧を目指す)
観察力(緊張するからこそ、周りの状況を適切に読み取り行動する)
丁寧な対応(緊張するからこそ、雑に対応しない)
忍耐力(緊張を乗り越えようと努力ができる)
謙虚(自信過剰にならず努力を怠らない)
サポートが得意(前に出るのは得意じゃないがサポート役として支えになれる)
客観視できる(自分が緊張することを理解し、自己認識ができる)
【体験談】「緊張しやすい」が短所でも内定をもらえた先輩の伝え方

ここでは実際に内定をもらった先輩が意識していた「緊張しやすい」の短所としての伝え方と例文をご紹介します。
先輩が意識していた「3つのステップ」
緊張しやすいことを短所として伝える場合、ここまでで分かったようにできるだけポジティブなイメージを持ってもらえるようにしなければなりません。内定をもらった先輩たちは今から説明する3つのステップを意識していました。真似すれば、伝わりやすいうえに、プラスな印象まで持ってもらえるでしょう。
- 結論:どのように緊張しやすいのか
- 具体例:緊張しやすいことに関するエピソード
- 改善:どのように緊張しやすいことを改善しようとしているか
まず最初に「緊張しやすい」と言っても、どのような緊張なのかを明確にしましょう。この部分を明確にすることで、結論ファーストの分かりやすい文章になります。
次にエピソードを交えて、自分が緊張しやすいことを具体的に伝えましょう。具体的なエピソードを伝えることで、面接官に「こういう経験から緊張しやすいと感じているんだな」と納得してもらいやすくなります。
最後に、どのように緊張しやすさを改善しようとしているかを伝えましょう。この部分は短所を伝える際の一番重要な部分と言っても過言ではありません。なぜなら、この部分が、緊張しやすいという短所をポジティブに受け取ってもらえる唯一の箇所だからです。短所を認識した上で、それを改善しようとしていることを伝えると、成長意欲があり、前向きな人だと思わせることができます。
先輩が内定をもらえた「緊張しやすい」が短所の例文
内定をもらった先輩たちはどのように答えていたのでしょうか?今回は、先輩たちが実際に伝えていた例文を教えてもらうことができたので、皆さんにご紹介しようと思います。
「緊張しやすい」が短所の例文➀
私の短所は「緊張しやすい」ことです。特に、人前で話す場面や初めての環境では、必要以上に緊張してしまうことがあります。
例えば、大学のプレゼンテーションで発表を担当した際、準備は万全だったものの、本番では緊張して声が震えてしまいました。しかし、この経験を通じて、自分なりの対策を考えるようになりました。具体的には、事前に繰り返しリハーサルを行い、話す内容を体に染み込ませることで、少しずつ落ち着いて話せるようになりました。また、「緊張するのは真剣に取り組んでいる証拠」と前向きに捉えることで、プレッシャーを自信に変える努力もしています。
この経験から、緊張しやすいこと自体は悪いことではなく、しっかり準備をすることで克服できると学びました。御社でも、事前準備を徹底しながら、プレッシャーを力に変えられるよう努力していきたいと考えています。
「緊張しやすい」が短所の例文➁
私の短所は「緊張しやすい」ことです。大勢の前で話す場面では、周囲の視線を意識しすぎてしまい、思ったように話せないことがあります。
例えば、ゼミでのディスカッション中、緊張のあまり発言をためらってしまったことがありました。しかし、その後、場数を踏むことで克服できるのではないかと考え、積極的に発言の機会を増やしました。また、事前に話す内容を整理し、ロールプレイを行うことで、少しずつ自信を持てるようになりました。
緊張しやすいという特性は、準備を入念に行うことで克服できると実感しています。仕事においても、しっかりと準備を行い、自信を持って行動できるよう努めていきます。
「緊張しやすい」が短所の例文➂
私の短所は「緊張しやすい」ことです。特に、初めて経験する業務や重要な場面では、不安を感じやすく、慎重になりすぎてしまうことがあります。
例えば、アルバイト先で初めてお客様に説明をする際、緊張して言葉に詰まってしまったことがありました。それ以来、事前に説明の流れをシミュレーションし、話す内容を整理することで、落ち着いて対応できるようになりました。また、緊張をコントロールするために、深呼吸やポジティブなイメージトレーニングを取り入れるようになりました。
この経験から、緊張しやすいことは「準備を怠らない」ことにつながると考えています。仕事でも、入念な準備と冷静な対応を心がけ、成長していきたいです。
「緊張しやすい」という短所を伝える時のNG例文

私の短所は緊張しやすいことです。大事な場面になると、どうしても緊張してしまい、頭が真っ白になってしまいます。面接やプレゼンの場でもうまく話せないことがあり、自分でも改善したいとは思っているのですが、なかなか克服できません。
- 短所を述べるだけで、改善策や対処法が示されていない
- 「克服できません」とネガティブな表現で終わっている
私の短所は緊張しやすいことですが、それは性格の問題なので変えることはできません。昔からずっとそうなので、どうしようもないと割り切っています。
- 「変えられない」「どうしようもない」と言い切ってしまうことで、改善する努力をしない印象を与える。
- 緊張しやすいことを完全に否定している
私は緊張しやすい性格で、人前に出ると手が震えたり、声が詰まってしまったりします。そのため、大事なプレゼンや会議では思うように発言できません。今後、仕事でも重要な場面で緊張してしまい、業務に支障をきたすことがあるかもしれません。
- 仕事に支障が出ることを強調しすぎている
- 改善策が見られない
「緊張しやすい」という短所を伝える時の注意点
「緊張しやすい」という短所を伝える時、注意点があります。
「緊張しやすい」ことが仕事に影響を与えないことを示す
「緊張しやすい」という短所を伝える際には、この短所が仕事や業務には影響しないことを示すことが重要です。仕事へのパフォーマンスに影響するようなことを発言してしまうと、ミスマッチを起こしたくない企業側として、印象がとても悪くなってしまいます。最終的にはポジティブさを示しましょう。
面接ではハキハキ伝える
緊張しやすいという短所に対して改善のために努力をしている皆さんは、面接ではハキハキと話さなければなりません。
なぜなら、緊張しやすいことを改善しているというエピソードを話しているのに、実際の面接では緊張しすぎなんてことがあると全く説得力がないからです。逆にハキハキ話すことができていれば、説得力が増すということでもあります。
「緊張しやすい」以外の短所が思い浮かばない場合はどうすればいい?
短所を考えるのって簡単そうで難しいですよね。
「緊張しやすいってありきたりそうだから他の短所を探してみたい」っていう人もいるのではないでしょうか。「緊張しやすい」以外の短所がもし思い浮かばないのであれば、自己分析シートを活用するのが一番効果的です。
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FAQ
ここでは良くある質問についてお答えします!
そもそも緊張しやすいのを改善するためには、どうすればいい?
緊張しやすいことを改善することは急にはできません。緊張しやすい人は、慣れるということが特に重要になります。
- 場数を踏む
- 自分に合ったリラックス方法を知る
- 事前準備を徹底する
上記のように、緊張しないために、たくさん経験したり、ルーティンを決めたり、自身を持てるように練習を繰り返したりすることが大切です。行うことはシンプルですが、意識して続けることで徐々に緊張が和らいでいきます。
面接で緊張しないための直前対策は?
緊張しやすい皆さんはおそらく面接でも非常に緊張しちゃいますよね。そんなみなさんが面接直前にできることは何なのでしょうか?
- 面接会場に早めに到着して落ち着く
- 自分の強みや準備してきた内容を再確認する
- 深呼吸や軽いストレッチで体をリラックスさせる
面接前は時間もないのでできることは限られてはいます。ただ、緊張しやすい皆さんは、できることはやっておきましょう!上記のように、焦って面接会場に行くのではなくて、早めに着いて心を落ちつかせたり、面接会場に行くまでの電車の中やバスの中で再度話そうと思っている内容を振り返ってみたりしても良いかもしれません。
まとめ
- 「緊張しやすい」ことのメリットも含めて話す
- 具体的なエピソードを話す
- 緊張のしやすさに対する改善策を話す
- ネガティブな面とポジティブな面の一貫性を意識する
- 「3つのステップ」で伝える
「緊張しやすい」を短所として話すときは、一見ネガティブに伝わってしまうようにも思えますが、効果的に伝えるポイントや話し方のステップを意識して話すことで、面接官にポジティブに伝えることができます。例え、面接で緊張していても、それを短所として理解していることと改善できるように努力していることをしっかりと伝えられれば、その姿勢は評価されるはずです!
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