ガクチカの締め方が分からない!?印象に残る締め方とは

「ガクチカのエピソードはなんとか書けたけど、最後の締め方がどうもしっくりこない…」 「とりあえず『頑張りました』で締めくくったけれど、本当にこれでいいのかな?」

就活で多くの学生さんが頭を悩ませる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」。特に、その「締めくくり方」については、これで良いのか自信が持てない、という声をよく聞きます。

ガクチカの締めは単なる終わりの文章ではありません。実は、あなたの印象を大きく左右する、非常に重要な部分なのです。最後の一文、最後のメッセージ次第で、採用担当者が受け取るあなたの人物像やポテンシャルはガラッと変わる可能性があります 。  

この記事では、あなたのガクチカをきちんと「伝わる」ものにするための締め方のポイント、よくあるガクチカの締め方の失敗例、そしてすぐに使えるガクチカの締め方のテンプレートと例文を、分かりやすく解説していきます。

最後まで読めば、自信を持ってガクチカを締めくくるヒントがきっと見つかるはずです。

こんな人に読んでほしい

  • ガクチカを書き始めたばかりで、特に「締め方」に悩んでいる方
  • 自分のガクチカの締め方が平凡だと感じ、もっと印象的にしたい方
  • 経験からの学びや成長を入社後の意欲に繋げ、効果的にアピールしたい方

ガクチカの締め方が大事な理由

なぜ、ガクチカの「締め方」がそれほど重要なのでしょうか? 

それは、締め方が文章全体の印象を決定づける「まとめ」の役割を担っているからです。読後感、つまり採用担当者があなたのガクチカを読み終えたときに抱く最終的な印象は、最後の締め方に大きく影響されます。

企業がガクチカを通して知りたいのは、あなたが「何をしたか」という事実だけではありません。
それ以上に、ガクチカを通して「何を考え、どう行動し、何を学び、どう成長したのか」というプロセスや、あなたの思考、価値観を知りたがっています 。彼らは、あなたが自社の求める人物像に合っているか、入社後に活躍してくれる可能性があるかをガクチカで見極めようとしています 。  

したがって、締めでは、採用担当者が抱くであろう「で、この経験から結局何を得たの?」そして「それをうちの会社でどう活かせるの?」という疑問に、明確に答える必要があるのです 。  

ガクチカ全体の文字数制限が厳しい場合、エピソード部分を優先すべきという考え方もありますが 、締めくくりで「学び」と「将来への結びつき」を示すことの重要性は非常に高いと言えます 。
「教訓」や「結論」がなければ、エピソードがどれだけ良くても、その核心的なメッセージや意味合いが薄れてしまいます。限られた文字数の中でも、経験から得た本質的な学びと、それをどう未来に繋げるかという視点は、可能な限り盛り込むように意識しましょう。  

よくあるNGな締め方3選

せっかく良い経験をしていても、締め方一つで台無しになってしまうこともあるんです。

ここでは、多くの学生さんが陥りがちな、評価されにくい締め方のパターンを3つ紹介します。

  • 抽象的すぎる
  • 事実で終わってしまう
  • 他人事のような締め方

抽象的すぎる

「この経験を通して頑張ることの大切さを学びました。」
「この経験は私の人生で最も良い経験になりました。」

最もよく見られるNGパターンが、具体性に欠ける抽象的な表現で終わってしまうことです。「頑張りました」「成長できました」「良い経験になりました」といった言葉は、一見ポジティブですが、中身が伴っていません。

採用担当者は、あなたが「具体的にどのように」頑張り、「どんな点において」成長したのかを知りたいのです 。抽象的な言葉だけでは、あなたの努力の質や成長の度合いを測ることができません。

誰にでも言えるような表現では、他の就活生との差別化ができず、あなたの個性や能力をアピールする絶好の機会を逃してしまいます。曖昧な表現は、思考が浅い、あるいは自己分析が不十分であるという印象を与えかねません 。  

事実で終わってしまう

「アルバイト先の売上が前年比10%向上しました」
「所属していた部活動が大会で優勝しました」

次にNGなパターンが経験の結果や事実だけを述べて、締めくくってしまう締め方です。

成果を出すことは素晴らしいことですが、その事実だけで終わってしまうと、あなたの学びや思考プロセスが見えません 。

採用担当者が知りたいのは、その成果に至るまでにあなたが「どのように考え、行動し、貢献したのか」、そしてその経験から「何を学び取ったのか」です。売上向上や優勝という結果が、あなたのどのような工夫や努力によってもたらされたのか、そのプロセスにおけるあなたの役割や気づきが語られていないと、あなたの能力や人柄を評価することができません。成果とあなた自身の成長との繋がりを示すことが重要です。  

他人事のような締め方

「周囲の協力のおかげで達成できました」
「素晴らしい環境に恵まれました」

感謝の言葉だけで終わったり、周りの環境要因に終始したりするなど、自分自身の主体性や学びが見えにくい締め方です。

チームワークや周囲への感謝を示すこと自体は大切ですが、それだけで終わってしまうと、あなた自身の「主体的な貢献」や「個人的な成長」が伝わりません 。採用担当者は、あなたがその経験の中で「何を考え、どう働きかけ、どんな影響を与えたのか」を知りたいのです 。

あくまで主役はあなた自身であり、あなたの行動や思考、そこから得た学びを中心に語る必要があります。他人事のような締め方では、あなたの主体性や問題解決能力、自己成長への意欲をアピールできません。  

こういったNGな締め方をしないで上手にガクチカの締めを書ける簡単な方法があります。

それがAIを使うことです。「ガクチカにAI」

良い締め方に共通する3つのポイント

では、採用担当者に「おっ」と思わせる、魅力的な締め方とはどのようなものでしょうか。評価されるガクチカの締め方には、共通する3つのポイントがあります。

  • 自分の成長や変化を具体的に書く
  • 学んだことを今後どう活かすかを伝える
  • 面接官が「この人と働きたい」と思えるような前向きな締め

自分の成長や変化を具体的に書く

抽象的な「成長」ではなく、「どのように変化したのか」を具体的に示しましょう。「以前は〇〇だった自分が、△△の経験を通して□□できるようになった」というように、経験前と経験後の変化(Before→After)を明確にすることが効果的です。スキル面だけでなく、考え方や物事への取り組み方、視野の変化などを具体的に記述します。

具体的な変化を示すことで、あなたが経験からしっかりと学び、それを自身の成長に繋げられる人材であることを証明できます 。自己分析ができていること、経験を客観的に振り返り次に活かせる能力があることをアピールできます。漠然とした「成長」ではなく、具体的な変化を語ることで、話の信憑性が増し、採用担当者の印象に残りやすくなります 。  

学んだことを今後どう活かすかを伝える

経験から得た学びやスキルが、入社後、企業の仕事の中でどのように役立つのかを具体的に結びつけて伝えましょう。「この経験で培った〇〇という能力は、貴社の△△という業務において、□□という形で貢献できると考えています」のように、明確に接続することが重要です。

これは、あなたの経験が単なる過去の出来事ではなく、未来の貢献に繋がる「再現性」のあるものであることを示す上で非常に重要です 。

企業は、過去の成功体験を活かし、新しい環境でも成果を出せる人材を求めています。学んだことを入社後にどう活かすかを具体的に述べることで、あなたが企業の事業内容や求める人物像を理解し、そこで活躍する意欲があることを強くアピールできます 。特に、企業の理念や特定の職種で求められる能力と結びつけることで、企業への熱意と貢献意欲を効果的に伝えることができます。

面接官が「この人と働きたい」と思えるような前向きな締め

ガクチカのエピソードには困難や課題が含まれることが多いですが、締めくくりは必ずポジティブで前向きな内容にしましょう。経験から得た学びや成長を強調し、将来への意欲や貢献意欲を示すことが大切です。

困難を乗り越えた経験から得たポジティブなエネルギーや、将来に対する意欲を示すことで、あなたが前向きで意欲的な人材であるという印象を与えます 。

採用担当者は、能力だけでなく、一緒に働きたいと思える人柄や、組織に良い影響を与えてくれそうなポテンシャルも見ています。明るく、前向きな締めくくりは、あなたの魅力を高め、好印象に繋がります。  

このあと、テンプレと例文を紹介しますが、その前に!自分の書きたい内容を簡単に書けるツールがあるので特別に紹介します。

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すぐ使える!ガクチカの締め方テンプレと例文

「ポイントは分かったけど、具体的にどう書けばいいの?」という方のために、すぐに使える締め方のテンプレートを2種類ご紹介します。ただし、これらはあくまで骨組みです。あなた自身の経験や言葉で肉付けし、オリジナリティのある締めくくりにすることが最も重要です。

学び+今後の活かし方

経験から得た具体的な「学び」や「スキル」を明確にし、それを入社後にどう活かしたいかを直接的にアピールするパターンです。

特定のスキル(分析力、計画性、コミュニケーション能力など)や専門知識が、応募する企業の職務内容と明確に結びつく場合に特に有効です。自分の強みと企業のニーズが合致していることを具体的に示し、即戦力としてのポテンシャルをアピールしたい時に適しています 。  

テンプレ

この経験から〇〇という学びを得ました。この学び(または、この経験で培った〇〇力)を活かし、貴社(または貴社の〇〇部門/職種)では△△といった形で貢献したい(または、△△な場面で活かしていきたい)と考えております。

例文

サークル活動での会計担当の経験から、目標達成のためには、現状の正確な把握と、それに基づいた緻密な計画立案が不可欠であることを学びました。この経験で培った分析力と計画性は、貴社のプロジェクトマネジメント業務においても、課題解決や目標達成に貢献できると考えております。

自分の変化+将来像

経験を通して自分がどのように「変化・成長」したかに焦点を当て、その変化を踏まえて将来的に企業でどのような存在になりたいか、という意欲を示すパターンです。

ガクチカのエピソードの中心が、困難を乗り越えたことによる人間的な成長や、弱点の克服である場合に効果的です。自己認識能力の高さや成長意欲、将来へのポテンシャルをアピールしたい時に向いています。企業で長期的に成長し、貢献していきたいという熱意を伝えるのに適した締め方です 。  

テンプレ

当初は〇〇な(消極的な、視野が狭かった等)自分が、△△という経験を通して、□□(主体的に行動できる、多角的な視点を持つ等)ように変化しました。この経験で得た□□という姿勢(または、この変化)を大切にし、将来的には貴社で〇〇(チームを牽引する、新しい価値を創造する等)のような存在になりたい(または、〇〇な姿勢で貢献したい)と考えております。

例文

アルバイトリーダーを務めた当初は、指示待ちで自分から動けない場面もありましたが、メンバー一人ひとりと対話し、主体的に課題解決に取り組む中で、周囲を巻き込みながら目標に向かう推進力を身につけることができました。この経験で得た主体性とリーダーシップを活かし、将来的には貴社のチームの一員として、周囲と協力しながら新しい企画を実現できる人材になりたいと考えております。

まとめ

ガクチカの締め方は、あなたの印象を決定づける最後の重要なメッセージです。以下の点を意識して、採用担当者の心に残る締めくくりを目指しましょう。

まとめ
  • 自分の変化や成長を具体的に示すこと
  • 経験から何を得て、それをどう活かすかを語ること
  • NGな締め方(抽象的、事実のみ、他人事)を避けること

今回紹介したテンプレートは、あくまであなたの考えを整理するための「骨組み」です。最も大切なのは、あなた自身の経験に基づいた、あなた自身の言葉で語ること。テンプレートを参考にしながら、あなたらしいストーリーの締めくくりを完成させてください。

この記事が、あなたのガクチカをさらに魅力的なものにする一助となれば幸いです。自信を持って、就活に臨んでください!