履歴書を作成するときに、志望動機を作成しなければいけないことが多くあります。
しかし、「何を書けばいいか分からない」「ありきたりな内容になってしまう」と、手が止まっていませんか。
この記事では、新卒の就活における志望動機の基本的な構成から、志望動機の例文やNG例まで解説していきます。
こんな人に読んでほしい
- 履歴書の志望動機の書き方がよくわからない人
- 志望動機の例文が見てみたい人
- 志望動機が思いつかない人
新卒の履歴書の志望動機で見られるところ

まず大事なポイントとして、履歴書に書く志望動機は、面接で話す志望動機とは少し役割が違います。
ここでは、採用担当者が、履歴書に記載されている新卒の志望動機のどこを見ているのかについて解説していきます。
一目でわかる論理性と要点
採用担当者は毎日多くの履歴書を確認するため、一つ一つをじっくり読み込む時間はありません。
そのため、パッと見て要点が掴める、論理的な構成になっているかが非常に重要です。
「結論(志望理由)→根拠(具体的なエピソード)→貢献(入社後の意欲)」という構成で書くことで、伝えたいことが整理されていると評価されます。
文章が分かりやすい人は、仕事もできる人と判断されやすいんですね。
面接で深掘りしたくなるかどうか
履歴書の限られたスペースで、あなたの全てを語ることは不可能です。
むしろ、履歴書の志望動機の役割は、採用担当者に「この話、もっと詳しく聞いてみたい」と思わせることなんです。
あなただけのユニークな経験や、特にアピールしたい強みに軽く触れておくことで、それが面接での会話のきっかけになります。
全てを書き切らず、あえて「続きは面接で」という余白を残すのがポイントです。
事業や職種への理解度
書類選考の段階では、基本的な理解度も厳しくチェックされています。
具体的には、「うちの事業内容をちゃんと理解しているか」「募集している職務と本人のやりたいことが合っているか」といった点です。
ここがズレていると、どんなに文章が上手くても「うちの会社じゃなくても良いのでは?」と判断され、ミスマッチとして見送られてしまう可能性があります。
企業研究の成果を、志望動機の中にしっかりと盛り込みましょう。
履歴書での新卒の志望動機の構成

履歴書の限られたスペースで、あなたの魅力を最大限に伝えるには、戦略的な構成が不可欠です。
ここでは、履歴書の志望動機で非常に効果的な構成について解説していきます。
① 結論(一行)
まず最初に、「私が貴社を志望する理由は〇〇です」と、志望理由の核心を一行で述べます。
履歴書の志望動機では、この書き出しが最も重要と言っても過言ではありません。
なぜなら、採用担当者はこの最初の一文で、続きを読むか、次の履歴書に移るかを判断するからです。
ここで採用担当者の興味を一気に引きつけ、「おっ」と思わせることができれば、理想的です。
② エピソード
次に、書き出しで述べた結論に説得力を持たせるための、具体的なエピソードを簡潔に続けます。
ここで重要なのは、「すごい経験」である必要は全くないということです。
アルバイトやサークル、ゼミでの経験など、あなた自身の経験から「何を学び、それがどう企業への魅力に繋がったのか」という思考のプロセスを分かりやすく示しましょう。
あなただけのエピソードが、志望動機にオリジナリティを与えます。
③ 入社後の貢献
最後に、あなたの強みや経験を活かして、入社後にどう貢献したいかを力強く宣言して締めくくります。
「自身のエピソードで得た学びや強みを活かして、このように貢献したい」と具体的に述べることで、あなたが「会社にとって採用する価値のある人材」であることをアピールできます。
採用担当者に「この学生と一緒に働きたい」と思わせる、ポジティブな未来像を提示しましょう。
しかし、いくら構成がわかったからといっても、自分の言葉で志望動機を書くのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか?
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履歴書に志望動機を書く前にやるべきこと

構成がわかっていても、志望動機を実際に書き始めると手が止まってしまうことは多いです。
これの主な原因は、準備不足であることが大半だといわれています。
ここでは、新卒が履歴書で志望動機を書く前にするべきことについて解説します。
自己分析をする
まずは自己分析を通じて、自分の「就活の軸」をはっきりさせましょう。
自己分析とは、過去の経験を振り返って、何にやりがいを感じて、何を大切にしてきたのかを言葉にしてみる作業です。
就活の軸が定まると、企業選びの基準が明確になりますよね。
それだけでなく、自分の強みや価値観を深く理解していることは、志望動機の回答に一貫性をもたらし、説得力をぐっと高めてくれます。
自己分析の方法については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでてみてくださいね!
自己分析をするときに、おすすめなのが「自己分析の教科書」です。
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企業研究を行う
履歴書に志望動機を書くときは、企業研究を行うことも大切です。
企業研究を通して、「その会社でなければならない理由」を見つけ出しましょう。
企業のHPを見るだけではなく、競合他社と比較することで、その会社だけのユニークな魅力がわかるかもしれません。
「どうしてこの会社でなければいけないのか?」という採用担当者の疑問に具体的に答えられることは、志望度の高さを証明する上でとっても重要なのです。
こちらの記事では、企業研究のやり方について詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!
履歴書での新卒の志望動機の例文集
ここからは、具体的な例文を3つのパターンに分けて紹介します。
ここで大事なのは、例文をそのまま真似るのではなく、「なぜこの例文が良いのか」という構造を理解することです。
ぜひ自分のエピソードと照らし合わせながら、読んでみてくださいね!
企業理念に共感した志望動機
企業の理念やビジョンに共感したことを伝える時は、あなた自身の経験と、企業の理念がどう結びつくのかを具体的に示すことがポイントです。
これによって、価値観がマッチしていることを強くアピールできます。
【例文】
私が貴社を志望する理由は、「テクノロジーで人々の生活を豊かにする」という企業理念に深く共感したからです。
学生時代、地域の高齢者向けにスマートフォンの使い方を教えるボランティア活動に参加し、ITが情報格差を埋め、人々の孤立を防ぐ力を持つことを実感しました。
貴社が特に注力されている〇〇というサービスは、まさにこの課題を解決するものであり、私もその一員として、誰もがテクノロジーの恩恵を受けられる社会の実現に貢献したいと考えています。
事業内容に惹かれた志望動機
事業内容や製品・サービスへの魅力を伝える際は、「なぜそれに惹かれたのか」という自分ならではの原体験を語ることが欠かせません。
単なるファン目線ではなく、作り手・提供者としてどう貢献したいかを述べるようにしましょう。
【例文】
私が貴社を志望するのは、主力製品である〇〇を通じて、人々の挑戦を後押ししたいからです。
私自身、大学受験期に貴社の栄養補助食品〇〇に何度も助けられました。ただ栄養を補給するだけでなく、「もうひと頑張りできる」という自信を与えてくれる製品だと感じ、食が持つ機能以上の価値に感銘を受けました。
今度は私が、自身の強みである粘り強さを活かし、製品開発の立場で、人々の前向きな毎日を支える一助となりたいです。
社風や人柄に魅力を感じた志望動機
「若手から挑戦できる」といった社風を志望動機にする場合は、その社風が自分の強みや過去の経験とどう合致するかをセットで説明することが大切です。
これにより、新卒の採用担当者に「この学生はうちで活躍できそうだ」という期待感を抱かせることができますよ。
【例文】
OB訪問で伺った、年次に関わらず意見を尊重し、チームで成果を追求する貴社の社風に強く惹かれ、志望いたしました。
私は学生時代、文化祭実行委員として、異なる学部のメンバーをまとめる企画リーダーを務めました。意見が対立する場面でも、一人ひとりの意見に耳を傾け、共通の目標を見出すことで、チームを成功に導いた経験があります。
貴社の環境でこそ、私の強みである「傾聴力と巻き込み力」を活かし、チームの成果最大化に貢献できると確信しております。
履歴書での新卒の志望動機NG例

せっかく頑張って書いた志望動機も、ちょっとした表現ミスで評価を大きく下げてしまうことがあります。
ここでは、履歴書に書く新卒の志望動機のNG例を紹介していきます。
具体性がない
具体性のない志望動機は、非常によくあるNG例です。
「社会に貢献したい」「コミュニケーション能力を活かしたい」といった表現は、具体的にどう貢献・活躍するのかが不明確で、採用担当者に何も伝わりません。
なぜなら、どのように貢献したいのか、どんな場面でその能力が活きたのかというエピソードがなければ、あなたの人物像が全く見えてこないからです。
必ず、あなた自身の具体的な経験とセットで語るようにしましょう。
受け身
「貴社で学ばせていただきたい」「成長したい」という表現も、実は避けるべきです。
企業は学校ではありません。お金を払って何かを教えてもらう場所ではなく、給料をもらって価値を提供する場所だからです。
もちろん成長意欲は大切ですが、「会社に何かをしてもらいたい」という受け身な姿勢は、ビジネスの場では評価されにくいです。
「〇〇を吸収し、△△で貢献したい」というように、成長した結果どう会社に貢献するのか、能動的な姿勢で伝えましょう。
待遇が中心
給与や福利厚生、勤務地といった待遇面は、会社選びでとても大切な要素ですよね。
しかし、それを志望動機の中心に据えてしまうのはNGです。
採用担当者に「仕事内容そのものには興味がないのかな?」と思われてしまい、働く意欲を疑われる原因になります。
待遇面はあくまでも結果としてついてくるものなので、志望動機では、仕事への興味や貢献意欲をアピールしましょう。
使い回し
「貴社の将来性に惹かれた」「業界のリーディングカンパニーだから」といった志望動機は、企業研究が不足していると見なされてしまいます。
なぜなら、それは他の多くの企業にも当てはまる内容だからです。
どの企業でも書けるような志望動機を読んだ採用担当者は、「この学生は、うちの会社への熱意が低いな」と感じてしまいます。
先ほども説明した通り、「なぜ同業他社ではなく、この会社なのか」を、あなた自身の言葉で具体的に語ることが何よりも大切です。
【体験談】履歴書の志望動機が劇的に変わった話
ここでは、ありきたりな志望動機から抜け出すことに成功したAさんの体験談を紹介します!

私は、皆さんと同じように、履歴書に書く志望動機の作成に本当に苦労していました。
一人で悩むのに限界を感じて、藁にもすがる思いで「就活面談」に申し込んだんです。
その面談の中で、キャリアアドバイザーの方が親身に志望動機の相談にのってくれました。
アドバイザーの方は僕の話をじっくり聞いた上で、「なぜAさんは、食で人を笑顔にしたいんですか?」「きっかけになった原体験はありますか?」と、僕自身も気づいていなかった深い部分を質問してくれたんです。
おかげで、私の志望動機は、劇的に変わりました!
【Before】
「私は、食を通じて人々を笑顔にしたいという思いから、幅広い世代に愛される製品を作る貴社を志望します。」
【After】
「私が貴社を志望する理由は、食の工夫で生まれる『食べる喜び』を、より多くの人に届けたいからです。
幼少期、食物アレルギーで食事に制限がありましたが、母が貴社の〇〇(アレルギー対応製品)を使って調理を工夫してくれたおかげで、友人と同じものを食べる喜びを知りました。
この原体験から、食の持つ可能性を追求し続ける貴社で、誰もが食を楽しめる社会の実現に貢献したいと強く願っています。」
もし志望動機で悩んでいるなら、一度就活面談を受けてみることを強くおすすめします!
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志望動機に関する相談はもちろんのこと、面接対策など、就活全般の対策を進めていくことができます。
ぜひ、就活面談を利用して就活対策を進めていってくださいね!
まとめ
本記事では、以下の内容をお伝えしました。
- 志望動機を通して、志望度の高さや相性が見られている
- 志望動機は「結論→エピソード→貢献」の型で書く
- 志望動機を書く前に自己分析と企業研究を徹底的に行う
- 具体性や能動的な姿勢を意識して書くことが大切
志望動機は、志望企業の選考で、ほぼ必ず聞かれるものです。
この記事で紹介した構造や例文を参考にすれば、良い志望動機を書くことができます。
あなたには、あなただけのユニークな経験とストーリーがあります。
ぜひその経験を活かして、新卒の採用担当者に響く志望動機を作成してくださいね!
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