就活で避けて通れないのが「Webテスト」ですが、種類が多くて違いがわからないという方が多いのではないでしょうか。
特に、メジャーな「SPI」とその他のWebテストでは実施形式や出題内容に違いがあります。
この記事では、SPIとWebテストの違いを解説し、実際に受験した学生の体験談を交えながら、合格するための対策法まで紹介します。
こんな人に読んでほしい
- SPIとWebテストの違いを知りたい人
- SPIの実施方式について知りたい人
- SPIとWebテストの対策法を知りたい人
SPIとWebテストの違いは?

| 適性検査 | 応募者の能力やマッチ度を測るための検査 |
| Webテスト | パソコンで受ける適性検査の総称 |
| SPI | 適性検査の一つ |
Webテストというのはパソコンを使って、自宅などどこからでも受検できる適性検査の総称です。適性検査というのは、企業が採用する際に応募者の能力や企業とのマッチ度を測るための検査のことです。
そして、SPIはその適性検査の中のひとつです。
SPIの中でも様々な受検形式がありますが、パソコンを使って受検するWebテスティング形式のSPIはWebテストの中の一つで、両者に違いはありません。
一方で、筆記で受検を行うペーパーテスティング形式のSPIとWebテストには、パソコンを使っているか否かの違いがあります。
SPIの受検形式について詳しく知りたいという方はSPIの種類を解説しているこちらの記事をご覧ください。
SPI以外の主要なWebテストの種類

ではSPI以外にどんなWebテストがあるのでしょうか。主要な3つのWebテストを紹介していきます。
玉手箱
1つ目は玉手箱です。
玉手箱はSPIに次いで有名な適性検査です。特徴として、1問あたりの解答時間が短く、問題形式1種類において複数の問題が出題されることが挙げられます。
金融やコンサル業界で多く利用されています。
玉手箱の対策法を知りたいという方はこちらの記事もご覧ください!
TG-WEB
2つ目はTG-WEBです。
TG-WEBは難易度が非常に高く、馴染みのない問題が出題されるWebテストです。どんな問題が出るのかしっかり対策しておく必要があります。
特定の業界で多く利用されているということはないですが、有名企業で多く利用されることが多いWebテストです。
WebGAB
3つ目はWebGABです。
WebGABは玉手箱と同じSHL社が提供する適性検査です。新卒採用の際に使用される総合適性テストであることが特徴です。
玉手箱同様、金融やコンサル業界で多く利用されています。
Web GABの対策法を知りたいという方はこちらの記事もご覧ください!
Webテストについて「もっと詳しく例題も見たい」という方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
SPIの中でも実施方式によって違いがある!

ここまでSPIとその他のWebテストの違いを解説してきましたが、SPIの中でも実施方式によって違いがあるのです。
SPIの実施方式は大きく分けて「テストセンター」「Webテスティング」「ペーパーテスティング」「インハウスCBT」の4つあります。それぞれの特徴を解説していきます。
テストセンター
1つ目はテストセンターです。
テストセンター形式では、リクルート社が用意した会場で他の受検者と一緒にパソコンで受検します。企業側のコストも抑えることができ効率が良いので、最も利用されている形式です。
テストセンター形式の特徴として受験から1年以内であれば前回の結果を別の企業の選考にも利用できるという仕組みがあります。1回良い成績をおさめられれば使いまわせるというのは学生にとってメリットになるでしょう。
ただ、電卓などの持ち込みは禁止されているため、時間配分に気をつけることもポイントになります。
Webテスティング
2つ目はWebテスティングです。
Webテスティング形式では、受検者の都合のいい時間・場所でWeb上でテストを受けることができます。
新型コロナウイルスの流行以降、場所を選ばずに受けられるということで導入する企業も増えましたが、カンニングなどの不正の対策が完全ではないというデメリットもあります。
その他Webテスティングの特徴として、電卓を使用しても良いというものがあります。電卓も利用して高得点を狙うことが大切です。
ペーパーテスティング
3つ目はペーパーテスティングです。
ペーパーテスティング形式は、企業が用意した会場でマークシート式の問題を筆記で受けるものです。4形式の中で唯一パソコンを使用しません。
テストセンター形式に比べると採用している企業は少ないですが、不正行為に対する対策がしっかりできるというメリットがあります。
さらにペーパーテスティングの特徴として、英語問題が出題されることもあるので、志望する企業の出題内容をよく確認して早めから対策することが大切です。
インハウスCBT
4つ目はインハウスCBTです。
インハウスCBTは面接などで企業に出向いた際に、企業のパソコンでテストを受けるというものです。
この形式はパソコンを用意するなど、企業の負担が大きいので導入している企業はあまりありません。まれに導入している企業もあるので確認しておきましょう。
どのwebテストから対策すべき?

特にこのWebテストから対策しなければいけないという決まりはありませんが、比較的難易度の低いSPIから対策を始めるのがおすすめです。
SPIは基礎的な問題が多いので、SPIの対策をしてWebテストに必要な基礎を身につけてから他のWebテストの対策に移ると効率的に進めることができます。
ではSPIの対策はなにをしたらいいのでしょう。
おすすめなのは「SPI体験模試」を利用することです。SPI体験模試というのは、SPIを本番同様の形式で受けられる簡単な模試です。
無料で受けることができ、時間も計測されるなど本番同様の模試なので、時間を意識しながら本番の形式に慣れることができます。
さらに、本来ではわからない点数がわかるので、自分の得意分野・不得意分野を見つけることができます。自分の不得意分野をなくして高得点を狙うためにも、ぜひ積極的にSPI体験模試を利用してみてください。
SPI体験模試はこちら
SPIとその他のWebテストの対策法

ここからはSPIとその他のWebテストの効果的な対策法をご紹介していきます。
志望度の低い企業で実践する
1つ目は志望度の低い企業で実践するということです。
SPIを含めたWebテストはとにかく本番の形式に慣れることが重要です。そのため自分の中で志望度がそこまで高くない企業もたくさん受けて、志望度の高い企業に向けたWebテストの練習とすることも対策法の一つです。
その際、ただ何も考えずに受けるのではなく自分の中の課題を見つけて次に同じミスをしないように心がけることが大切です。
1冊の対策本を繰り返し解く
2つ目は1冊の対策本を繰り返し解くことです。
問題集1冊には多くの傾向や分析が集約されています。そのため、何冊もやるのではなくまず1冊の問題集を2.3回繰り返すのが効果的です。
1冊の問題集をやりこんでやることがなくなったら、違う問題集に取り掛かりましょう。これを繰り返すことで、Webテストに必要な力が身につきます。
おすすめの対策本についてはこちらの記事で詳しく紹介しています!
webテストの対策法についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください!
SPIを含めたWebテストについてよくある質問

SPIを含めたWebテストについてよくある質問に答えていきます。
Webテストの対策はいつから始めればいい?
Webテストの対策は3年生の春頃から始めるのが理想です。
3年の秋ごろからESの提出などが始まり就活が本格化してくるので、それまでにWebテストの準備をするのが理想的です。就活ではインターンに参加したり、企業分析をするなどやるべきことがたくさんあるので、早めに準備を進めることが大切です。
本番でうまく時間配分するコツはある?
普段から時間を測って問題を解きましょう。
普段から時間を測りながら解くことで、時間感覚が体に染みつくので問題の解く速さに慣れることができます。先ほどお勧めした「SPI体験模試」を利用するなど、時間を意識してテストを受ける練習をすることが大切です。
SPI体験模試はこちら
SPIで落ちることはあるの?
SPIで落ちることはあります。
Webテストで落ちる確率は2割から3割程度です。企業によって求める水準は違いますが、SPIの場合大手企業では7から8割、中小企業では6から7割です。
ただ正確なデータはないので上記の数字はあくまでよく言われている基準ですが、落ちることも十分にあるので油断せずしっかり対策するようにしましょう。
実際にSPIとWebテストを受けた先輩方の体験談

最後に実際にSPIとWebテストを受けた先輩方の体験談をご紹介します。
体験談① コンサル業界志望の文系学生

コンサル業界の選考でSPIと玉手箱の両方を受けてみて、SPIはテンポよく解くスピード勝負なのに対し、玉手箱は長文の読み取りが中心で、じっくり考える力が求められると感じました。どちらも形式に慣れていないと本来の実力を出せないと思いました。
SPIは基礎的な問題をどれだけ速く正確に解けるかどうかが重要なのに対して、玉手箱は長文理解や論理的思考が問われる問題が多く、SPIよりも難易度が高い傾向にあります。
それぞれのWebテストに合わせた対策をすることが大切です。
「実際の例題が気になる!」という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
体験談② メーカー志望の理系学生

SPIを受けてみて、特に難しかったのは「非言語分野のスピード感」でした。普段は論理的に考えるのが得意でも、制限時間内に素早く計算するのは想像以上に大変で、焦るとケアレスミスが増えてしまいました。時間配分と正確さの両立が一番の課題だと感じました。
SPIは時間制限があるため、時間内でどれだけ正確に解くことができるのかが重要なポイントです。練習の時から時間を意識して解くようにしましょう。本番は緊張していても解けるくらい対策することが大切になります。
時間を意識して問題を解きたいという方は「SPI体験模試」を受けることをお勧めします。本番同様の形式で時間も計ってくれるので、時間を意識しながら解くことができます。ぜひ活用してみてください。
SPI体験模試はこちら
まとめ
この記事を要約すると以下のようになります。
- SPIはWebテストの中の一つ
- SPIの中でも実施方式によって違いがある
- Webテストの中では基礎的な問題が多いSPIから対策を始めるのがおすすめ
- Webテストの具体的な対策法は、志望度の低い企業で実践してみること、対策本を繰り返し解くことなどがある
この記事ではSPIとWebテストの違いについて解説してきました。
WebテストにはSPIを含めさまざまな種類があり、それぞれ問題の内容や形式が異なるので、違いを理解して対策することが大切です。
Webテストを含め、選考対策をする中で何か不安なことがあれば積極的に「就活面談」を活用してみてください。「就活面談」では就活のプロに就活での不安を相談することができ的確なアドバイスをもらうことができます。不安を1つずつ解消していきましょう!
この記事が最後まで読んでくださったあなたのお役に立てれば幸いです。
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