SPI非言語の中でも、「割合」は特に苦手とする就活生が多く、差がつきやすい分野です。
「AはBの何倍?」「全体の○%は何人?」といった問題に、焦って手が止まってしまった経験があるかもしれません。
この記事では、SPIの非言語分野の中でも頻出かつ得点源となる「割合問題」の解き方を徹底解説します!
こんな人に読んでほしい
- SPIの非言語で割合が苦手な人
- SPIで割合の問題を得点源にしたい人
- SPIの対策に時間をかけたくない人
SPIの割合ってどんな問題?

SPIの割合問題は、非言語において頻出の問題です。「割合」は基本的な問題であるため、SPIでも出題されやすい傾向があります。
例えば、「全体の30%が女性で、そのうち40%が管理職です。管理職の女性は何%?」など、複数の割合を掛け合わせる問題が多く見られます。
【基礎問題】SPIの割合10問
ここでは、SPIの割合の基礎問題を10問出題します。
頻出の問題10つを集めているので、解けるかどうか力試ししてみましょう。
問題①
AはBの3倍です。Bが4のとき、Aはいくつですか?
解答:A=12
解説:
「AはBの3倍」というのは、Bを3回足した値がAになるという意味です。
つまり、A=B×3。
Bが4なので、A=4×3=12
問題②
全体が80人のクラスで、女子が32人います。女子は全体の何%ですか?
解答:40%
解説:
割合(%)を求めるには、「部分 ÷ 全体 × 100」を使います。
女子の人数が32人、全体が80人なので、32÷80=0.4(=40%)
問題③
売上が20%増加して120万円になりました。増加前の売上はいくらですか?
解答:100万円
解説:
「20%増加」は、「元の金額の1.2倍になった」ということです。
増加後の売上=元の売上 × 1.2
つまり、120万円 ÷ 1.2=100万円
問題④
ある商品の価格は5,000円です。これを30%引きで販売すると、いくらになりますか?
解答:3,500円
解説:
30%引きということは、70%の金額で売るということ。
5,000円 × 0.7(=70%)=3,500円
問題⑤
AはBの1.25倍です。Bが80のとき、Aはいくつですか?
解答:100
解説:
「AはBの1.25倍」というのは、Bを1.25倍した値がAという意味です。
80 × 1.25 = 100
問題⑥
全体の60%は男性です。男性が24人のとき、全体の人数は?
解答:40人
解説:
「全体の60%が24人」ということは、全体の人数の60%が24人という意味です。
つまり、数式にすると全体 × 0.6 = 24
この式を全体の人数(X)について解くと、
X × 0.6 = 24
X = 24 ÷ 0.6
X = 40
問題⑦
AはBの何倍ですか? A=36、B=12
解答:3倍
解説:
AがBの何倍かは「A ÷ B」で求めます。
36 ÷ 12 = 3
→ AはBの3倍です
問題⑧
ある商品の価格が20%値下げされて、4,800円になりました。元の価格はいくら?
解答:6,000円
解説:
20%値下げ=80%の価格になったということです。
つまり、元の価格 × 0.8 = 4,800円
逆算すると、4,800 ÷ 0.8 = 6,000円
問題⑨
社員80人のうち、アルバイトが20人です。アルバイトの割合は?
解答:25%
解説:
割合は「部分 ÷ 全体 × 100」
20 ÷ 80 = 0.25 → 0.25 × 100= 25%
問題⑩
ある数の40%は24です。この数はいくつですか?
解答:25%
解説:
「全体の40%が24」ということは、24 ÷ 0.4 = 60
【応用問題】SPIの割合5問
ここでは、SPIの割合の応用問題を5問出題します。
これらを解ければ、かなりレベルが高いので安心してテストに臨んでください。
問題①
ある商品の価格が15%値上げされて、現在の価格は9,200円になりました。値上げ前の価格はいくらですか?
解答:8,000円
解説:
15%値上げ=元の価格の115%(=1.15)になったということ。
元の価格 × 1.15 = 9,200
元の価格 = 9,200 ÷ 1.15 = 8,000円
問題②
クラスの生徒40人のうち、男子の40%と女子の60%が図書委員です。図書委員が20人いるとき、男子と女子の人数はそれぞれ何人ですか?
解答:男子20人、女子20人
解説:
男子をx人とすると、女子は40−x人。
男子の図書委員:x×0.4
女子の図書委員:(40−x)×0.6
合計して20人ということは、
x×0.4 + (40−x)×0.6 = 20
0.4x + 24 − 0.6x = 20
−0.2x = −4
x = 20
男子20人、女子20人
問題③
ある会社の社員は正社員・契約社員・アルバイトの3種類がいて、それぞれ全体の40%、35%、25%を占めています。アルバイトの人数が30人のとき、会社全体の社員数は?
解答:120人
解説:
アルバイトの割合は25%=0.25
全体 × 0.25 = 30
全体 = 30 ÷ 0.25 = 120人
問題④
ある商品の価格がまず20%値下げされた後、さらに10%値下げされました。元の価格が10,000円のとき、最終的な販売価格はいくらですか?
解答:7,200円
解説:
まず、10,000円 × 0.8(=20%引き)= 8,000円
次に、8,000円 × 0.9(=10%引き)= 7,200円
問題⑤
あるクラスのA組とB組の平均身長は次の通り。A組(20人):平均身長165cm B組(30人):平均身長170cm
この2クラスを合わせたときの全体の平均身長は?
解答:168cm
解説:
全体の平均=(A組の合計身長+B組の合計身長)÷ 合計人数
A組合計=165×20=3,300
B組合計=170×30=5,100
合計身長=3,300+5,100=8,400
人数=20+30=50
平均=8,400÷50=168cm
SPIの割合のおすすめ勉強法

ここからは、SPIの割合を勉強する際におすすめの方法を解説していきます。
SPIはある程度出題パターンが決まっているため、対策をすれば成果が出やすいです。
苦手な問題に絞る
自分の苦手な問題に集中して、取り組むのが効率的です。
SPIでは、何かを突出して解けるようになるよりも全体的に解けるようになることで点数が上がります。
自分の苦手が何か一度詳しく確かめてみましょう。割合の中でも、「複数の割合がかけ合わさるのが苦手」「割合を求めるのはできるけど、割合から元の数を見つけるのが苦手」などさまざまです。
苦手な問題を見つけるには、一度模試を受けて、幅広く問題を解くのがおすすめ!
SPI体験模試なら、無料で10問SPIの問題を体験できます!本番同様の形式ながら、正答が確認でき、自分がどのような問題が苦手か確かめるのに最適です。ぜひ受けてみてください。
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模試を繰り返し受ける
SPIはとにかく模試を繰り返し受けましょう。模試は実践力を高めるうえで非常に有効です。
無料のSPI模試を週1回ペースで受けるだけでも効果があります。
模試→復習→再チャレンジの流れを定着させましょう。
スピードを上げる
言語ももちろんですが、非言語もスピードが大事です。
解法を理解していても、計算スピードが遅ければ、時間制限の厳しい本番では得点につながりません。
「掛け算九九」「10%換算」など、暗算力のトレーニングが効果的です。
【先輩が教える】SPIの割合が本当に苦手な時は?
「割合が本当に苦手…」「数学が苦手すぎて、対策しても全然解けそうにない。」という方もいらっしゃるかも知れません。
筆者も文系だったので、数学は得意ではなかったし、はっきり言って嫌いでした。ですが、最低限解けるようになるために、毎日ネットで模試を解くようにしました。私が使っていたのはSPI体験模試というものです。
他にも色々ネット模試はありますが、本番同様30分くらい解くのが割合が苦手な私には苦痛で…ですが、このSPI体験模試は10問程度なので、毎日続けられました。
SPIを解けるようになるには何よりもまず慣れることだと思います。繰り返し模試を解くなどして、割合問題に慣れましょう。
もし、それでもどうしても割合が苦手という人は、潔く割合は諦めるというのも一つの手です。
非言語には他にも、推論や確率など頻出の分野はたくさんあります。これらに注力して確実に点数を取れるようにするのもなしではありません。
推論については、以下の記事で徹底的に解説しています。
FAQ
ここからはSPIに関するよくある質問にお答えします。
1問どのくらいで解くべき?
問題によりますが、小問1問あたり1分以内が目安です。
SPIは全体での制限時間が厳しいため、各問の平均処理時間が重要になります。
15問を15分以内で解く必要がある場合、1問60秒以内で解かなければ間に合いません。練習段階から時間を意識して取り組みましょう。
解法が分からなかったらどうすればいい?
解法が分からない場合は、潔く捨てましょう。
1問に固執すると、全体の得点が下がってしまうからです。
分からない問題は飛ばしましょう。「迷ったら飛ばす」がSPIで高得点を取るカギです。
まとめ
この記事をまとめると以下のようになります。
- SPIの割合はまず基礎を解けるようになる
- 苦手な問題を集中的に対策することで点数アップ!
- 時間も意識して対策すべき
SPIの割合はしっかりと対策すれば必ず解けるようになります。
今回紹介したことを押さえて、SPI本番でしっかり点数を取れるようになりましょう。
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