「SPIを勉強してもなかなかできない…」「SPIを解くコツってないの？」そんな悩みを抱えていませんか。
実は、SPIにはしっかりと解き方のコツがあるんです！
この記事では、問題分野別にSPIを解くコツを解説していきます。どのように勉強するべきか勉強のコツも解説していますのでぜひご覧ください。
こんな人に読んでほしい
- SPI対策を始めたいけれど、何から手をつければ良いか分からない方
- SPIの勉強をしているが、なかなか点数が伸びず悩んでいる方
- SPIの特定分野（特に非言語や推論）に苦手意識があり、克服したい方
まず知るべき！SPIの基本
SPIのコツを知る前に、まずはSPIがどのような試験であるかを知りましょう。
SPIとは、企業が採用選考の際に応募者の基本的な学力や思考力、性格を測定するための適性検査です。
企業がSPIを実施する理由は、基礎的な学力をはかりたいだけでなく、社風に合うかどうかを確かめたいからにあります。
SPIの構成
SPIは大きく分けて、「能力検査」と「性格検査」の2つから構成されています。
能力検査では、その人の基礎的な学力が問われます。能力検査では国語的な読解力や語彙力などを測る「言語能力」と数学的な計算力や論理的思考力が問われる「非言語能力」の2つの側面から学力を測られます。
性格検査では、その人の行動特性や思考の傾向、価値観などが問われます。これらの結果を総合的に判断して、企業は自社が求める人物像とどのくらいマッチしているかを測ります。
SPIの受検方式
SPIには主に4つの受検方式があります。
方式によって、試験時間、出題内容の傾向、さらには電卓の使用可否といった細かなルールが異なるので、自分が受ける方式はどれかしっかりと確認しておきましょう。
主な受検方式は以下の通りです。
- テストセンター：
企業が指定する専用会場に出向き、そこに設置されたパソコンで受検する形式
一度解答した問題には戻れない・備え付けの筆記用具とメモ用紙で行う・1問ごとの時間制限がある - Webテスト：
インターネット環境が整った場所であればどこでも受検可能な形式
電卓の使用が許可・一度解答した問題には戻れない・1問ごとの時間制限がある - ペーパーテスト：
企業が用意した会場で、マークシート形式の筆記試験として実施
問題の時間配分は自分でコントロールできる - インハウスCBT：
応募先の企業に出向き、その企業内のパソコンで受検する形式
テストセンターやWebテストと同様の条件が多い
SPI対策はいつから？
SPI対策をいつから始めるべきか、多くの就活生が悩むポイントです。
結論から言えば、本番の3ヶ月前に始めましょう。
例えば、サマーインターンに申し込む学生であれば、3・4月あたりから対策するのがおすすめです。まだ対策を始めていない学生は体験模試を一度受けて、自分の力を測りましょう。
SPIの勉強の3つのコツ
SPIで高得点を目指そうとしても、やみくもに問題集を解くだけでは効率が悪いですよね。
効果的な学習には、いくつかの基本的な「コツ」があります。
それは、「①目標設定」「②苦手把握」「③反復練習」という3つのステップです。
①目標設定
SPIを勉強する時の1つ目のコツは「明確な目標を設定する」ことです。
ゴールがはっきりしていないと、どこまで勉強すべきかが分からず効率よく勉強することができません。
例えば、志望する企業の合格ラインを調べ、「SPIで正答率80％を目指す」といった具体的な数値を目標として設定します。さらに、「非言語分野で8割、言語分野で7割の正答を目標とする」のように分野ごとの目標を立てるのも効果的です。
②苦手把握
SPIを勉強する時の2つ目のコツは、「自分の苦手分野を正確に把握する」ことです。
得意な分野ばかりを繰り返し学習しても、総合的なスコアアップには繋がりにくいものです。むしろ、弱点を特定し、それを集中的に勉強することが、スコアアップへの近道となります。
苦手分野を把握するためには、まず模擬試験を受験したりするのが良いでしょう。
いまはSPI体験模試など、ネットで受けられる模試がたくさんあるので、ぜひ一度解いて見ましょう。
③反復練習
SPIを勉強する時の3つ目のコツは「反復練習する」ことです。
SPIの問題は出題される問題のパターンがある程度決まっています。
そのため、同じような問題を繰り返し練習することで、問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶようになるでしょう。
また、実際の試験では制限時間が設けられているため、練習ときから「1問あたり何分以内で解く」といった時間を決めて練習するのもおすすめです。
落ちる！？NGなSPI勉強法
NGなSPIの勉強法はズバリ「本番を意識せずに練習すること」です。
例えば、時間を計らずに問題を解く練習ばかりしていると、ゆっくりは解くことができても制限時間内に解くことはできないでしょう。これは本番での時間切れに繋がります。
また、公式を丸暗記するだけで、その意味や使い方を理解していない場合もよくありません。
公式を暗記する際には、本番の問題でどう出るか、それに対してどう使うかをよく理解しておく必要があります。問題の解説をしっかり読み込むなど、本番で使える力を養うことが大切です。
SPIの対策、一応やってたんです。でも、今思えば「本番を意識して」っていう視点が完全に抜けてました。
私は問題集を何周かしたし、「まあ大丈夫だろう」って安心してたんですけど、それが大きな落とし穴でした。家でのんびりした環境で、自分のペースで解いて、「なんとなく解けた」っていう満足感だけで終わってたんですよね。時間も計らずに、解説読んで「ふーん、そうなんだ」って感じで。今思えば、それって全然実戦的じゃなかったんです。
で、実際に本番を迎えたら、想像以上に焦りました。タイマーが進む中で次々に出てくる問題、時間は足りないし、見直す余裕もないしでパニック。解いたはずの問題も、緊張で全然思い出せない。頭が真っ白になって、「あれ、全然解けてないかも…」って途中で気づいたんです。
案の定、結果は不合格。あのとき、「もっと本番に近い状況で練習していれば…」って本当に後悔しました。SPIって、ただ知識を入れるだけじゃなくて、限られた時間でどう対応するかの練習が大事なんですよね。焦る中でどれだけ落ち着いて解けるかって、本番の空気でしか分からない部分もあるんです。
だから、今準備してる人には声を大にして言いたい。本番を想定した練習、絶対にやってください。時間を計って、集中できる環境を作って、実戦モードでやる。それだけで全然違うと思います。
【分野別】SPIの解き方のコツ
SPIは主に「言語分野」「非言語分野」「性格検査」から構成されています。企業によってはこれに「英語」や「構造的把握力検査」が加わることもあります。
それぞれの分野で問われる能力や出題形式が異なるため、分野に合わせた「コツ」を掴むことが、全体のスコアを効率的に底上げする鍵となります。
【SPI非言語】推論のコツ
SPI非言語分野の中でも、多くの受験者が苦手意識を持ちやすいのが「推論」問題です。推論問題は、与えられた複数の情報（条件）から論理的に判断し、確実に言えることや正しい配置、順番などを導き出す問題です。
この推論問題を攻略する最大のコツは、「問題文の条件を正確に図や表に書き出して整理する」ことです。
推論問題は情報量が多く、複雑な条件が絡み合っていることが多いため、頭の中だけで処理しようとすると混乱しやすく、ミスを招きがちです。情報を紙に書き出し、見える化することで一気にわかりやすくなります。
より詳しい推論の解き方や問題パターンについては、以下の記事で解説しています。
【SPI非言語】計算のコツ
SPI非言語分野では「損益算」「仕事算」「速度算」などの計算問題がよく出ます。
計算問題を攻略するコツは、「頻出の公式を確実に暗記し、その使い方を理解すること」です。
以下のような基本的な公式は必ず押さえておきましょう。
- 損益算： 定価 = 原価 × (1 + 利益率)、売価 = 定価 × (1 – 割引率)
- 仕事算： 仕事全体の量 = 1とした場合、1人が1日に行う仕事量 = 1 / (総人数 × 完成日数)
- 速度算： 距離 = 速さ × 時間、速さ = 距離 ÷ 時間、時間 = 距離 ÷ 速さ
これらの公式をただ暗記するだけでなく、問題集で様々なパターンの問題を解き、どの場面でどの公式を適用するのかを瞬時に判断できるように練習しましょう。
【SPI言語】語彙・文法のコツ
SPI言語分野における二語の関係、語句の意味、熟語の成り立ちなどの語彙問題は、知識の有無が直接得点に結びつきます。
こういった知識問題への対策のコツは、「スキマ時間を活用して語彙を増やすこと」です。
SPI対策専用の単語帳や、スマートフォンで利用できる学習アプリなどを活用し、通学中の電車内や休憩時間といった短い時間でも、毎日少しずつ語彙に触れる習慣をつけましょう。一度に大量に覚えようとするよりも、毎日コンスタントに触れることで記憶の定着率が高まります。
特に、意味の類似した言葉や反対語、同じ漢字を使った異なる熟語などを関連付けて覚えると、効率的に語彙力を強化できます。
【SPI言語】長文のコツ
SPIの言語分野における長文読解問題は、多くの場合時間との戦いになります。
長文読解を解くコツは、「本文を読む前に、まず設問に目を通す」ことです。
先に設問を確認することで、文章中の何に注目して読むべきか、どのような情報が問われているのかを意識て本文を読むことができます。解答に必要な箇所を重点的に読み込むことができるため、時間短縮に繋がります。
例えば、設問で「筆者の主張として最も適切なものはどれか」と問われていれば、本文を読むときには、結論や主張が現れやすい段落の冒頭や末尾、逆接の接続詞の後に特に注意を払いましょう。
【SPI性格検査】性格検査のコツ
SPIの性格検査は、約30分から40分程度の時間で約300問という多くの質問に答える形式が一般的です。この検査で最も重要なコツは、「正直に、かつ一貫性を持って回答する」ことです。
企業は性格検査の結果を通じて、応募者のパーソナリティや行動特性が自社の文化や求める人物像に適合するかどうかを見ています。
ここで自分を良く見せようとしたり、企業が好みそうな回答を意図的に選んだりすると、回答に矛盾が生じる可能性があります。性格検査には、「ライスケール」と呼ばれる、回答の虚偽や矛盾を検出するための仕組みが組み込まれている場合があります。このライスケールに引っかかり、結果の信頼性が低いと判断されると、かえってマイナス評価に繋がることがあります。
したがって、設問に対して深く考え込まず、直感的に「自分はこうだ」と感じる選択肢を選ぶことが大切です。
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まとめ
この記事をまとめると以下のようになります。
- SPI成功の鍵は「早期準備」「戦略的学習」「反復練習」の3点
- 苦手分野を正確に把握し、集中的に対策することがスコアアップに繋がる
- 分野別のコツを理解し、時間配分を意識した練習を重ねよう
SPIはコツを押さえて対策すれば必ず解けるようになります。
今回紹介したコツを押さえて、SPIで高得点を取れるようになりましょう。
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