企業研究ってしなきゃだめなの?就活に必須な企業研究のやり方を徹底解説!

就活生の方なら「企業研究」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。しかし「企業研究って何のためにするの?」「何を調べればいい?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

企業研究とはさまざまな角度から志望先のリサーチを行い、理解を深め、自分とマッチする企業か見極めることです。企業理念や事業内容、業績などの基本情報から、業界内での位置づけや競合他社との比較に至るまで幅広く行う必要があります。

今回は、就活において必要不可欠な企業研究について、徹底解説します!

こんな人に読んで欲しい!

  • どうやって企業研究すればいいか分からない人
  • 何のために企業研究をすればいいか分からない人
  • これから就活やインターンを控えている人

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企業研究って何のためにするの?

そもそも、何のために企業研究をする必要があるのでしょうか。

企業研究の目的は、単に志望企業の情報を得るためだけではありません。企業研究を徹底的に行うことによって、選考を受けるべきかどうかの判断材料を得られたり、入社後の働き方を具体的に想像出来たりする、というメリットがあります。

ここでは、企業研究を行う主な目的を3つご紹介します。

どの企業の選考を受けるか判断するため

企業研究を行うことで、どの企業の選考を受けるかの判断材料を得ることができます。

限られた時間の中で、やみくもに就活を行う訳には行きません。それぞれの企業の社風や待遇を調べることで、自分の希望とマッチした企業を厳選することができます。そうすることによって、効率的な就活にも繋がるでしょう。

具体的な志望動機を構築するため

企業研究を行うことによって、具体的な志望動機を構築することができます。

例えば、企業のHPだけを見て作成した志望動機と、説明会やOB・OG訪問で得られた情報を駆使して作成した志望動機では、どちらの方が内定をもらいやすいでしょうか。

企業研究をすることで、その企業への知識をより深めることができ、「なぜこの企業じゃないとだめなのか」「この企業で何をしたいのか」という問いに、自信を持って答えられるようになるでしょう。

入社後のミスマッチをなくすため

企業研究を行うことによって、入社後のミスマッチをなくすことが期待できます。

せっかく志望企業に入社できたとしても、入社後に「思ってたのと違う……」となってしまっては意味がないですよね。企業研究を徹底的に行うことで企業に対する理解が高まり、入社後の具体的なイメージをつかむことができます。

企業研究はいつから始めればいい?

それでは、企業研究はいつから始めるべきなのでしょうか。

結論として、企業研究はインターンシップが始まる前、つまり大学3年生の6月頃から始めるのが良いでしょう。夏頃から本格的にインターンシップが始まります。その前に企業研究を始めることで、どのインターンシップに参加すべきか判断することができます。また、インターンシップ選考においても通過しやすくなるでしょう。

企業研究ノートを作ろう!

これから企業研究を行おうとしている就活生の方にぜひおすすめしたいのが、企業研究ノートの作成です。

企業研究ノートとは、応募を検討する企業の情報をまとめたものです。企業研究ノートを作ることで、情報源からインプットした内容を整理・記録することができ、有効なアウトプットに繋がります。また、企業同士で業務内容や給与、待遇などを比べることで、より自分にあった企業を探すことができるでしょう。

企業研究ノートの作り方

企業研究ノート作成のプロセスをご紹介します。ノートとペン、またはPCを用意して早速企業研究ノートを作ってみましょう。

①テンプレートを作成する

まず、先ほどご紹介した項目を参考に、あらかじめテンプレートを作成しておきます。

〈作成例〉                         

②分かるところから埋める

企業のHPや説明会、OB・OG訪問などで得た情報を元に、随時テンプレートを埋めていきましょう。この時、最初から完璧を目指すのではなく、分かるところから埋めていくと効率的に情報を集められます。

就活の企業研究はどうやってやるの?

ここまで、企業研究の目的と始める時期について解説してきましたが、「企業研究って結局何を調べればいいの?」と疑問に思いますよね。

ここからは、企業研究において調べるべき12項目をご紹介します。

1 会社概要

まず企業研究において欠かせないのが、会社の基本的な情報です。会社概要を調べることで、その企業の規模感を大まかに把握することができます。

主な確認事項は以下の通りです。

  • 企業名
  • 創業年度
  • 資本金
  • 社長/経営者
  • 従業員数
  • 支店数

2 企業理念

企業理念とは、「企業の存在意義」「企業の経営目的」「企業活動の方向性」など、企業の根底の考え方、価値観などを表す理念のことです。

社長や経営者の方針がうかがえるため、企業理念は、企業と自分との相性を推し量るうえで大切な要素となります。また、企業理念への共感は、好印象を与えやすい志望動機の1つでもあります。

3 社風

社風とは、企業独自の雰囲気や文化、価値観のことを指します。例としては、「個人の裁量が大きい」「女性でも働きやすい」「風通しが良い」などが該当します。

社風を理解せずなんとなくで志望してしまうと、入社してから「あれ、なんか違った…」なんてことになりかねません。社風を調べることで、その企業が本当に自分に合っているのか確認することができます。また、入社後の働き方をイメージすることもできます。

社風は、単純に良しあしで判断できないのが特徴です。入社後のミスマッチを防ぐために、自己分析を通して、自分がどのような環境で働きたいかを把握しておきましょう。

自己分析については、こちらの記事で詳しく回答しているので参考にしてみてください。

また、「どうやって自己分析すればいいか分からない…」という方は、こちらの自己分析シートがおすすめです!

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4 事業内容・業務内容

企業が提供する製品やサービス、自分が実際に携わる可能性のある業務に関する理解は、就活において不可欠です。

面接においても、この項目はよく質問されます。企業の公式サイトやSNSだけでなく、業界に関連するニュースサイトなど、複数の情報源を普段からチェックしておきましょう。

5 勤務地

勤務地も、働く環境を左右する重要な要素です。

特に「都内で働きたい」「家から近いところで働きたい」などといったこだわりがある人は、勤務地が企業選びの決め手になる可能性もあります。また、転勤の有無なども調べておきましょう。

6 給与・年収

給与水準・平均年収は、今後の自分の生活水準を決める大きな指標になります。

給与を重視して企業を選ぶ就活生の方も多いのではないでしょうか。給与は、企業の公式サイトや就活情報サイトを参照しましょう。平均年収の調べ方は以下の通りです。

【上場企業】平均年収を調べられるサイト

  • Yahoo!
  • EDINET
  • 就職四季報

【非上場企業】平均年収の調べ方

  • 日経テレコンを利用する
  • OB・OGに聞く

7 福利厚生

福利厚生とは、月々の給料とは別に会社が従業員に対して用意している報酬全般のことを指します。

例としては、社会保険や労働保険、通勤手当、資格手当といったお金の支給のほか、特別休暇の支給、食事・社宅の貸与などの現物の支給、会社特有の制度やサービスの無償化などが挙げられます。

8 求める人物像

企業が求める人物像を理解することは、ESの志望動機や自己PR、面接での受け答えにおいても非常に重要になります。企業が求める人物像を念頭に置いて回答を練るとよい成果に繋がるため、必ず前もって調べておきましょう。

「就活で何の強みをアピールしよう…」と悩んでいる方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

9 他社と比較した強み・弱み

競合他社と比較した企業の強み・弱みの把握は、企業研究の最も重要なポイントの一つです。

企業の強みや弱みを知ることで、業界内での立ち位置が明らかになり、選考を受けるべきか決める際にも役立ちます。調べる際には以下の2点に注意しましょう。

企業への先入観に囚われず客観的に調べる

ネットの情報には過度にポジティブ・ネガティブな場合があるので信用しすぎない

10 離職率

企業研究の際には、離職率も調べておきましょう。

終身雇用を期待する方は、離職率が低い企業を選択すると良いでしょう。一方、転職によるキャリアアップを視野に入れている方は、離職率が高めの企業でも、それほど問題がないと思われます。ただ、離職率が高い企業の特徴として、「風通しが悪い環境」や「給料が上がりにくい」などの負の面があるかもしれないので注意しましょう。

11 就業時間・休日

ワークライフバランスや残業の少なさを重視する人にとっては、就業時間・休日も非常に重要な項目になります。

厚生労働省が実施した「令和5年就労条件総合調査」によると、2022年の1年間での労働者1人あたりの平均年間休日数は115.6日です。志望企業の休みが多いのか知りたいときは、この数字を基準にすると良いでしょう。

参考:令和5年就労条件総合調査

12 選考フロー

入社を検討するなら、選考フローの確認も欠かせません。

選考の開始時期は企業によって異なります。外資系やベンチャー、マスコミや、商社といった一部の業界では、優秀な学生をいち早く採用するために前倒しで採用を進める場合もあります。

計画的に就活を進めるためにも、選考フローは必ず把握しておきましょう。

【5選】企業研究の情報の集め方

ここまで、企業研究で調べるべき項目をご紹介してきましたが、どうやってこれらの情報を集めれば良いのでしょうか。

ここからは、企業研究の情報の集め方を6つ解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

企業のサイト

企業の基本的な概要や採用情報などは、企業の公式サイトから調べることができます。まずは企業のサイトをくまなくチェックして、情報を集めましょう。

また、従業員のインタビュー記事は、働く環境を確認できる貴重な情報源なので、目を通しておくことをおすすめします。

就活情報サイト

就活情報サイトは、基本的な企業情報や選考フローが端的にまとめられているため、概要を素早く把握したい時に非常に便利です。また、企業どうしを比較する際に非常にも役立ちます。

インターンシップ・会社説明会・セミナー

インターンシップや会社説明会、セミナーに参加することで、ネットではわからない情報や発見できなかった気付きを得ることができます。

サイトでは確認できない将来的な展望や、求める人物像の具体例、入社の働き方に関する詳細な話が聞けるため、こうしたイベントには必ず参加するようにしましょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問を行うことで、社内の雰囲気や業務内容を知ることができます。

残業時間や有給の取得しやすさなどのリアルな情報は、実際に働いた人にしか分かりません。「OB・OG訪問をしたいけれど知り合いがいない…」という就活生は、マッチングサイトを活用するという方法もあります。

経営者の書籍や取材記事

経営者の書籍や取材記事を読むことで、企業理念だけでなく、創業に至った背景やターニングポイント、企業の歴史などの情報を得ることができます。

また、選考で志望動機を聞かれた際に「読みました」とアピールするだけでも、好印象を与えることができるでしょう。

企業研究をするときのポイント

企業研究をする際には、以下の2つのポイントを意識しましょう。

①企業研究自体を目的にしない

企業研究をする際に、綺麗な企業研究ノートを作ることにこだわってしまったり、企業研究を行って満足してしまったりする人がいます。

しかし、企業研究はあくまでも内定のための「手段」であって「目的」ではないため、必要な項目に絞ってシンプルにまとめることが大事です。

②自分が感じたことも書いておく

企業研究で、企業研究ノートを埋めていく際には、調べて得られた情報だけでなく、自分が感じたことも書いておきましょう。そうすることで、インプットした情報を「自分独自の情報」にして面接やES作成の時にアウトプットすることができます。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事をまとめると以下のようになります。

この記事のまとめ
  • 企業研究をすることで、志望動機の構築や応募企業の絞り込みがしやすくなる
  • 企業研究はインターンシップが始まる前に行っておくとよい
  • 企業研究ノートを作成すると効率的

今回は、就活をする上で欠かせない企業研究について徹底解説しました。インターンシップが始まる前に、企業研究ノートを作成して項目ごとに企業情報をまとめておくことが大切です。企業研究で得られた情報をESや面接においても活かし、内定を掴みましょう!

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