言語6-2(長文読解)

問題

地球温暖化が進行するなか、人類はさまざまな形でその影響を受けている。海面上昇や異常気象は、私たちの暮らしを根本から揺るがす危機として認識されてきた。しかし、このような負の側面ばかりが強調される一方で、気候変動への対応を契機とした新たな技術や社会システムの創出といった、肯定的な側面もまた存在する。地球温暖化は、私たちに[ ]な変化を迫るものである。これは、単に環境を守るという消極的な行為ではなく、未来の社会のあり方を再構築する絶好の機会と捉えるべきだろう。【A】例えば、再生可能エネルギーへの転換は、新たな産業を生み出し、雇用を創出する可能性を秘めている。【B】また、都市の緑化や省エネルギー化は、住民の生活の質を高めることにもつながる。私たちは、この大きな課題を乗り越えるために、過去の成功例に学ぶだけでなく、【C】未来志向で新たな解決策を模索し続けなければならない。【D】私たちがどのようにこの変化に対応するかが、今後の人類の運命を左右するといっても過言ではない。

問1 文中の空欄に入る語句を、文中から3文字以内で抜き出しなさい。

問2 次の1文を挿入するのに最も適切な場所を、文中の【A】から【D】から選びなさい。
こうした取り組みは、地球温暖化を止めるための単なる手段ではなく、より豊かで持続可能な社会を築くための挑戦である。

問3 文中で述べられていることと合致するのは、次のうちどれか。
A. 地球温暖化は、負の側面しか持たない。
B. 人類は、すでに温暖化への対応策を確立している。
C. 温暖化への対応は、未来の社会を再構築する機会となりうる。
D. 過去の成功例のみに頼って、温暖化問題は解決できる。

答え:

問1:全体的な
問2:C
問3:C

解説

問1
文章は、地球温暖化がもたらす様々な影響について述べており、海面上昇や異常気象といった具体的な「負の側面」から、新たな技術や社会システムの創出といった「肯定的な側面」まで、幅広い変化に言及しています。したがって、これらの変化全体を指す「全般的な」が最も適切です。

問2
挿入する文は「こうした取り組みは、地球温暖化を止めるための単なる手段ではなく、より豊かで持続可能な社会を築くための挑戦である」と述べ、単なる対策ではないという肯定的な意味合いを強調しています。
この文は、直前の【B】「新たな技術や社会システムの創出」という肯定的な側面の具体例を受けて、その意義をさらに高める役割を果たしています。また、その後の【C】から始まる「未来志向」の考え方へ自然につなげることができます。したがって、【C】が最も適切な挿入場所です。

問3
文章全体を通じて、温暖化は単なる環境問題ではなく、社会のあり方を再構築する「絶好の機会」であるという肯定的な見方が提示されています。
「このような負の側面ばかりが強調される一方で、〜肯定的な側面もまた存在する」

「未来の社会のあり方を再構築する絶好の機会と捉えるべきだろう」

「より豊かで持続可能な社会を築くための挑戦である」
これらの記述は、「温暖化への対応は、未来の社会を再構築する機会となりうる」という選択肢Cの内容と完全に合致します。

他の選択肢は以下の理由で誤りです。

A:負の側面だけではなく、肯定的な側面も存在すると述べられているため、間違いです。

B:対応策がすでに確立しているとは述べられていません。むしろ「新たな解決策を模索し続けなければならない」と書かれています。

D:過去の成功例だけでなく、未来志向で新たな解決策を模索する必要があると述べられているため、間違いです。


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