【SPI】空欄補充が苦手な人必見!ゼロからわかる対策と3つのコツ

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SPIの言語問題、対策は順調に進んでいますか?

中でも「空欄補充」は、ただ単語を知っているだけでは解けない、少し厄介な問題ですよね。

この記事では、空欄補充問題の種類から、すぐに使える3つの解き方のコツ、そしてオリジナルの練習問題までを徹底解説します。

この記事を読めば、空欄補充問題が得点源に変わりますよ。

こんな人に読んでほしい

  • SPIの空欄補充問題で、いつも時間を使いすぎてしまう人
  • 選択肢の単語がどれも正解に見えて、迷ってしまう人
  • 言語問題の点数を安定させて、選考を有利に進めたい人

SPI「空欄補充」とは?

SPIの空欄補充問題は、文章の中にある空欄に、最も適切な言葉を選択肢の中から選んで入れる問題です。

この問題では、語彙力はもちろんのこと、文章の前後関係を正しく理解する文脈把握能力が問われます。

言葉だけだと分かりにくいので、簡単な例題を見てみましょう。

【例題】
文中の( )にあてはまる最も適切なものを、選択肢から1つ選びなさい。

このプロジェクトが成功したのは、( )社員全員の協力があったからだ。

A. ときに
B. まさに
C. ひとえに
D. かろうじて

【考え方】

正解は C. ひとえに です。

この文は、「プロジェクトの成功」という結果と、「社員全員の協力」という原因をつなげています。空欄には、その原因を強調し、「社員の協力があったからこそ成功したのだ」というニュアンスを強める言葉が入ると自然です。

選択肢を見ると、
A「ときに」は「時々」という意味で合いません。
B「まさに」は「ちょうどその通り」と強調しますが、少し不自然です。
D「かろうじて」は「ぎりぎり」という意味なので、文脈と逆です。
C「ひとえに」は「ただただそのことだけが原因で」という意味を持ち、原因を強く特定するのに最適な言葉です。

このように、単語の意味を知っているだけでなく、「文全体の言いたいこと」を掴んで、最もふさわしいパズルのピースをはめる能力が求められるのです。

SPI「空欄補充」の難易度

空欄補充問題の難易度は、SPI言語問題全体の中では標準レベルと言えます。

しかし、対策をしていないと、似たような選択肢に惑わされて時間をロスしてしまう、意外と侮れない問題です。

SPI「空欄補充」の出題頻度

空欄補充は、SPIの言語分野において非常に高い頻度で出題されます。

避けては通れない問題だからこそ、しっかり対策して得意分野にしておきましょう。

SPI「空欄補充」が出題される受験方式

空欄補充問題は、テストセンター、Webテスティング、インハウスCBTといった主要なPCで受験する方式で出題されます。

ペーパーテストでは出題されない傾向にありますが、現在主流の受験方式では対策が必須と考えておきましょう。

SPI「空欄補充」で一問にかけられる時間

SPIは時間との戦いであり、空欄補充問題にかけられる時間は1問あたり20〜30秒が目安です。

瞬時に文脈を読み取り、スピーディーに解答する練習を重ねることが重要になります。

SPIの非言語では、このように短い時間で多くの問題を正確に解くスピードが求められます。

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【例題で解説】SPI「空欄補充」の種類

4本の指

一口に空欄補充と言っても、実はいくつかの出題パターンがあります。ここで代表的な種類を例題と共に整理しておきましょう。

適語補充

SPIの空欄補充問題は、文章の中にある空欄に、最も適切な言葉を選択肢の中から選んで入れる問題です。
この問題では、語彙力はもちろんのこと、文章の前後関係を正しく理解する文脈把握能力が問われます。

【例題】

以下の文中のア〜ウに入れるのに最適な語を1〜3の中から1つずつ選びなさい。ただし、それぞれの語は1回しか使えないものとする。

企業のブランディングとは、単にロゴや商品をデザインするという[ ア ]な作業にとどまらない。むしろ、その企業が持つ独自の価値観や哲学を、社会に対して[ イ ]していく営みである。これにより、消費者は製品の機能だけでなく、その企業の世界観にも共感し、[ ウ ]な関係を築くことができるのだ。

1. 長期的
2. 表層的
3. 体現

正解は、ア=2、イ=3、ウ=1 となります。

文章の構造を読み解くことが鍵です。「単に〜にとどまらない。むしろ〜」という構成から、[ ア ]と[ イ ]が対比関係にあることがわかります。「ロゴや商品をデザインする」ことは外面的な作業なので、[ ア ]には「表層的(2)」が入ります。対照的に、その奥にある「価値観や哲学」を社会に示す活動が[ イ ]に来るため、「体現(3)」が適切です。最後に、ブランディングのゴールとして消費者との関係性を語っているため、残った「長期的(1)」が[ ウ ]に入ります

3文完成

関連する3つの短い文にそれぞれ空欄があり、文脈が通るように選択肢を埋めていく問題です。1つの文だけでなく、3文全体の論理的なつながりを考える必要があります。

【例題】

以下3つの文を完成させるために、A〜Eの中から最もつながりのよいものを1つずつ選びなさい。ただし、同じ選択肢を重複して使うことはできないものとする。

1. リモートワークの普及で、働き方は大きく変わった。もはや働く場所は【 】。
2. 通勤時間がなくなり、多くの人がプライベートな時間を確保しやすくなった。【 】。
3. もちろん、コミュニケーション不足といった課題も存在する。【 】。

A:その結果、趣味や自己投資に時間を充てる人が増えている
B:オフィスに縛られるものではなくなった
C:しかし、多くの企業が工夫を凝らし、新たな働き方を模索している
D:むしろ生産性が落ちたと指摘する声もある
E:会社への帰属意識が希薄になるのは当然だ

正解は 1=B、2=A、3=C です。

3つの文が「現状の変化 → 変化によるメリット → 課題と今後の展望」という流れで構成されているかを考えます。
1. 「働き方が変わった」という内容を受けて、「オフィスに縛られなくなった(B)」と続けるのが自然です。
2. 「プライベートな時間を確保しやすくなった」というメリットを受けて、その具体的な結果である「趣味や自己投資に時間を充てる人が増えている(A)」とつなげます。
3. 「課題も存在する」という逆説の提起に対し、「しかし、企業が工夫している(C)」と続けることで、前向きな締めくくりになります。「むしろ(D)」や「当然だ(E)」では文脈が通りません。

文章完成

少し長めの文章(段落)の中に空欄があり、文脈に合った言葉を選ぶ形式です。文章全体の趣旨や流れを掴む読解力が求められます。

【例題】

以下の文章を完成させるために、選択肢1〜5の中から最もつながりのよいものを1つ選びなさい。

問題解決に取り組む際、すぐに答えを出そうと焦ってはいけない。まず、【 】ことが、解決への最短ルートとなることが多い。例えば、複雑な課題であればあるほど、現状を正しく把握し、何が本当の原因なのかを突き止める作業が不可欠になるからだ。

1. 過去の成功事例を参考にすること
2. 信頼できる人に相談すること
3. 問題の本質を見極めること
4. 失敗を恐れずに行動すること
5. 明確な目標を設定すること

正解は 3 です。

この問題の最大のヒントは、空欄の直後にある「例えば」から始まる文です。「現状を正しく把握し、何が本当の原因なのかを突き止める作業」という具体的な説明は、まさに選択肢3の「問題の本質を見極めること」を詳しく言い換えたものに他なりません。このように、文章完成問題では、空欄の後ろに重要なヒントが隠されていることがよくあります。

特殊な語の完成

ことわざや慣用句、四字熟語の一部が空欄になっており、それを完成させる問題です。これは文脈というより純粋な知識が問われるため、知っているかどうかが全てになります。

【例題】
以下の文中の空欄に入る最も適切なものを選択肢1〜5の中から1つ選びなさい。

彼は入社3年目にして、すでにベテラン社員も舌を巻くほどの【 】な交渉術を身につけている。

1. 巧妙
2. 器用
3. 得意
4. 巧み
5. 上手

正解は 4. 巧み です。

文脈は「ベテランも驚くほど優れた交渉術」を指しており、技術や手際が優れていることを表す言葉が求められます。「巧み」は、まさにそのような状況に最適な言葉です。
1「巧妙」は「巧み」と似ていますが、時として「ずる賢い」というニュアンスで使われることがあります。
2「器用」は主に手先の細かな作業が得意なことを指します。
3「得意」や5「上手」も「じょうず」という意味ですが、「巧み」が持つ「技術的に洗練されている」というニュアンスには及びません。

SPI「空欄補充」の問題を解く3つのコツ

電球

ここからは、いよいよ実践的な解き方のコツをご紹介します。この3つを意識するだけで、正答率とスピードが格段にアップしますよ。

文の流れを把握する

空欄補充問題を解く上で最も大切なのが、文全体の流れ、つまり文脈を意識することです。

空欄の前後だけを見て単語を当てはめようとすると、選択ミスをしやすくなります。

まずは文章全体をざっと読み、筆者が何を言いたいのかを掴むことを心がけましょう。

順接や逆説に気をつける

接続詞を選ぶ問題では、空欄前後の文がどういう関係にあるかを見極めるのがカギです。

前の文が原因で後の文が結果になっている「順接」(だから、したがって)なのか、前の文と後の文が反対の内容になっている「逆説」(しかし、けれども)なのかを判断しましょう。

この2つの区別がつくだけで、選択肢を大幅に絞れます。

「むしろ」「もちろん」などの言葉に注目する

副詞を選ぶ問題では、「むしろ」「もちろん」「なぜなら」といった、文のニュアンスを決定づける言葉に注目しましょう。

例えば、「むしろ」の後には、前に述べたことよりも、もっと強調したい内容が来ます。

こうした言葉の役割を理解しておくと、感覚ではなく論理的に答えを導き出せます。

【オリジナル】 SPI 「空欄補充」の練習問題

それでは、ここまでのコツを使って練習問題に挑戦してみましょう!

下にココシロが独自に作成したSPIの練習問題を載せておきます。

まとめ

今回はSPIの空欄補充問題について、基本から解き方のコツまでを解説しました。

この記事のまとめ
  • 空欄補充は文脈把握能力が問われる頻出問題!
  • 接続詞に注目し、順接か逆説かをまず見極める!
  • 1問20秒で解けるように、たくさんの問題で練習しておくことが合格のカギ!

空欄補充は、ポイントさえ押さえれば安定して得点できる問題です。

今回紹介したコツを忘れずに、自信を持ってSPIに挑んでくださいね。

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