就職活動で多くの学生が対策に追われるSPI。中でも、非言語分野の「集合」は、問題文が複雑で何から手をつけていいか分からず、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
「複数の条件が絡み合って、頭がごちゃごちゃになる…」そんな悩みも、実は”ある図”を使いこなすだけで、驚くほど簡単に解けるようになります。
この記事では、その最強の武器である「ベン図」の基本的な書き方から、頻出パターンの例題、さらにはライバルと差がつく応用的な解法まで、一歩ずつ丁寧に解説していきます。
こんな人に読んで欲しい
- SPIの集合問題に苦手意識がある人
- SPI非言語の点数が伸び悩んでいる人
- SPIの集合問題の効率的な解き方を知りたい人
SPIの集合問題で見られていること
そもそも、SPIの集合問題って何を見られているのでしょうか?
それはズバリ、「情報を正確に整理する能力」です。SPIの集合問題は、複数のグループや条件の関係性を正確に把握できるかを測る問題なんですね。
実際のビジネスシーンでも、「関東エリアの顧客のうち、商品Aを購入したことがあり、かつメルマガに登録している人」のように、複雑な条件の中から対象を絞り込む場面はたくさんあります。
だからこそ、情報を整理する力が求められるSPIで、この集合問題が頻繁に出題されるというわけです。
SPI集合の解き方【ベン図が鍵】

SPIの集合問題は、必ず「ベン図」を書いて解くのが最も確実で速い方法です!
頭の中だけで考えようとすると、「あれ、この条件はどっちだっけ?」と混乱してしまい、条件の重複や漏れといったミスに繋がってしまいます。
ベン図は、ごちゃごちゃした情報を漏れなくダブりなく整理するための「設計図」のようなもの。ここからは、そのベン図を使いこなすための具体的な方法を見ていきましょう。
ベン図の基本と3つのコツ
SPIの集合問題で高得点を取るための、ベン図のコツはたったの3つです。
「大きく書く」「分かるところから埋める」「各部分に名前をつける」という3つのコツを意識するだけで、正答率が劇的に上がりますよ。
- 大きく書く:情報を書き込みやすく、見間違いを防ぎます。ノートの4分の1くらい使う気持ちで大きく書きましょう。
- 分かるところから埋める:問題文の「両方好き」など、確定した数字から書き込むことで、複雑な問題でも解くべき箇所が明確になります。
- 各部分に名前をつける:「Aだけ」「Bだけ」「AとB両方」のように記号を振ることで、式を立てやすくなり計算ミスを防げます。
小さなベン図で適当に解こうとすると、思わぬミスをしてしまうことがあるので、まずはこの3つの基本を徹底してくださいね。
【パターン別】SPI集合の例題解説
SPIの集合問題の出題パターンは、実はそれほど多くありません。
主に「2つの集合」「3つの集合」「どちらでもない(補集合)」の3パターンを抑えれば、本番で出題されるほとんどの問題に対応できます!
パターン1:2つの集合
【解き方】

①ベン図を描き、確定している「両方得意な10人」を円の重なる部分に書きます。
②「英語だけ得意」な人は 25人 – 10人 = 15人。「数学だけ得意」な人は 20人 – 10人 = 10人。
③英語か数学のどちらかが得意な人は、15人 + 10人 + 10人 = 35人。
④全体の40人から35人を引くと、答えは5人です。
パターン2:3つの集合
【解き方】

①何かしらのスポーツが好きな人の合計を計算します。
②「全部好き(10人)」+「2つだけ好き(20人)」+「1つだけ好き(40人)」= 70人。
③全体の100人から70人を引くと、答えは30人です。この問題はベン図がなくても解けますが、情報を整理するために書くのがおすすめです。
パターン3:どちらでもない(補集合)
【解き方】

①まず、海外旅行か国内旅行の「少なくとも一方が好き」な人の数を求めます。これは、全体の人数から「どちらも好きではない人」を引けばわかります。
180人 – 36人 = 144人。
②次に、数式「(海外好き)+(国内好き)-(両方好き)=(少なくとも一方が好き)」という関係を使います。これを変形して「両方好き」を求めると、108人 + 135人 – 144人 = 99人 となります。答えは99人です。
SPIの集合問題をもっと解きたい方はこちらから!
【体験談】SPI集合を克服した先輩の声
ここでは、SPIの集合問題に苦しんだ先輩たちが、どのようにして苦手を得意に変えたのか、リアルな声を紹介します。

最初は問題文の意味すら分からなくて絶望的でした…。でも、キャリアセンターの先輩に『ベン図は情報の置き場だよ』と教わってから、数字をパズルのように埋める練習を繰り返しました。そしたら、だんだんゲーム感覚で解けるようになって、本番では一番の得点源になりました!

計算は得意でしたが、なぜかSPIの集合問題だけケアレスミスで点を落としていました。原因は、図を小さく書いていたこと。基本に立ち返って『ベン図を大きく書く』ということを徹底したら、ミスがゼロになりました。基本がいかに大事か痛感しましたね。
ベン図以外のSPI集合の解き方
「どうしてもベン図がしっくりこない…」という方もいるかもしれません。
そんな時は、「表(カルノー表)」を使う解き方も有効な選択肢です。
特に、条件が「はい/いいえ」や「好き/嫌い」のように、2択で明確に分かれている場合に威力を発揮します。
縦軸と横軸にそれぞれの条件を設定し、マスを埋めていくことで、機械的に数値を整理でき、ベン図よりも速く解けることがありますよ。
効率的なSPI問題の勉強法
SPIの効率的な勉強法は「①1冊の問題集を完璧にする」「②苦手分野を潰す」「③時間を計って解く」の3つです。やみくもに手を広げるより、一つの教材を繰り返し解く方が効果的です。
まずは問題集を1周して、自分の苦手分野(推論、長文読解など)を把握します。次に、その苦手分野を重点的に2周、3周と繰り返し解き、解法パターンを体に染み込ませましょう。通学中などのスキマ時間には、無料アプリで語彙問題などを解くのもおすすめです。
また、力試しにSPI体験模試を受けてみるのもおすすめです。
SPIの受験まで時間がない!という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
SPI対策に疲れたら?ツールで効率化
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まとめ:SPI集合は得点源になる
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事の内容をまとめると次のようになります。
- SPIの集合問題は「ベン図」で情報を整理する!
- 「大きく、分かる所から、名前をつける」の3つのコツを徹底する!
- 頻出パターンを繰り返し練習して、解法を身体に覚えさせる!
今回は、SPIの集合問題の解き方について解説しました。
SPIの集合問題は、ベン図という正しい「型」を身につければ、誰でも安定して得点できるサービス問題になります!
解法パターンが限られているため、対策した分だけ確実に成果に繋がりやすい分野だからです。最後に、この記事のポイントをもう一度振り返りましょう。
今日から早速、練習問題を1問解いてみてください。その一歩が、内定への大きな一歩に繋がりますよ!
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。