就職活動でWebテストは避けては通ることはできません。
Webテストの対策は、何から手をつけていいかわからない、もし落ちたらどうしよう、と不安を抱えている学生の方は多いです。
この記事では、Webテストの基本から、主要なテストの見分け方、科目別の具体的な勉強法など、Webテスト対策について徹底的に解説していきます。
こんな人に読んでほしい
- Webテストの種類が多くて何から手をつければいいかわからない方
- SPIや玉手箱の違いがわからず、対策に不安を感じている方
- Webテストの効果的な勉強法が知りたい人
Webテストとは?
結論から言うと、Webテストは、就活の初期選考で使われるオンラインの適性検査です。
Webテストは大きく分けて下記の2つの要素で構成されています。
- 能力検査
- 性格検査
Webテストは、言語(国語)や非言語(数学)といった問題で基礎的な思考力を測る「能力検査」と、質問への回答から学生の性格や価値観を分析する「性格検査」の2つで構成されています。
Webテストの目的
企業はWebテストを通じて、応募者の「基礎的な能力」と「人柄(性格)」を客観的に評価し、採用活動を効率化する目的があります。
特に応募者が多い人気企業では、全員と面接することが難しいため、Webテストで一定の基準を満たした学生に絞り込む「足切り」の目的で使われます。単なる学力テストではなく、自社に合う人材かを見極めるための重要なステップです。
これを理解するだけで、過度な不安が和らぎ、冷静に対策を進められるようになります。
Webテスト対策はいつから?
ズバリ、Webテスト対策は、インターン選考なら大学3年生の5月頃、本選考なら大学3年生の12月頃から始めるのが理想的です。
なぜなら、就活が本格化すると、ES作成や面接対策で多忙になり、Webテストの勉強時間を確保するのが難しくなるためです。早めに対策を始めることで、焦らずに基礎を固め、余裕を持って本番に臨むことができます。
一般的に、Webテスト対策には最低でも30時間程度の勉強が必要とされています。毎日1時間勉強するとして、約1ヶ月かかる計算です。
就活解禁直前の1〜3月は説明会やES提出で非常に忙しくなるため、それより前の時期、具体的には大学3年生の冬休みなどを利用して集中的に対策を進めておくと、他の就活生と差をつけることができるでしょう。
主なWebテストの種類とは?
Webテスト対策の第一歩は、自分が受けるテストの種類を特定することです。これは、多くの場合、企業から送られてくる受験案内のURLで判別できます。
テストの種類によって出題形式や難易度、時間配分が全く異なるため、種類を特定しないまま勉強しても効率的とはいえません。志望企業のテストに合わせた対策をすることが、合格への最短ルートとなります。
最も確実な見分け方は、受験案内のメールに記載されているURLのドメインを確認することです。
例えば、URLに「arorua.net」とあればSPI、「e-exams.jp」とあれば玉手箱の可能性が高いです。
その他、就活情報サイトの選考体験記を調べたり、OB・OG訪問で先輩に聞いたりすることも効果的です。まずは、自分が受ける企業がどのテスト形式を採用しているか調べてみると良いでしょう。
Webテストの勉強法
最も効率的な勉強法は、ズバリ「1冊の参考書を最低3周、繰り返し解く」ことです。
複数の参考書に手を出すと、どの問題形式も中途半端な理解で終わってしまいがちです。1冊を完璧にすることで、問題の「解法パターン」が脳に定着し、応用力が身につきます。
問題集を3周するときは、下記のような流れで進めることが効果的です。
- 1周目:時間を気にせずに解く。自分の苦手なところを見つける。
- 2周目:1周目で間違えた問題を解きなおす。苦手を克服していく。
- 3周目:本番のつもりで時間を計って解く。時間配分の感覚を身に着ける。
1周目で自分の苦手を見つけてから、2周目で苦手分野を克服して、3周目で時間配分の感覚を見つけることで、確実にWebテストで高得点を狙うことができるでしょう。
Webテスト対策:能力検査の対策

Webテストの能力検査の科目は、非言語(数学)や言語(国語)、英語などがあります。
ここでは、科目別の対策方法について解説していきます。
①非言語(数学)の対策
非言語は「公式の暗記」と「問題パターンの習得」が鍵です。特にSPIの「推論」や玉手箱の「図表読み取り」は頻出なので、重点的に対策しましょう。
非言語は、解き方を知っているかどうかで解答スピードに圧倒的な差が生まれます。公式を覚えていれば一瞬で解ける問題も多く、時間を節約することで難易度の高い問題に時間を割くことができます。
- 推論
焦らず、問題文の条件をすべて紙に書き出して図や表で整理することが鉄則です。
頭の中だけで考えようとすると、情報が混乱しミスにつながります。 - 図表の読み取り
「AはBの何%か」といった問題では、基準となる「B」を分母に置くことを徹底しましょう。
また、選択肢の数値が大きく離れている場合は、概算で素早く答えを導き出すテクニックも有効です。 - 速度算・仕事算など
「速さ=距離÷時間」などの基本的な公式は必ず暗記してください。
問題集を繰り返し解き、問題文を見たら即座に式を立てられるレベルを目指しましょう。
SPIの非言語の対策方法は、下記記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!
②言語(国語)の対策
言語、特に長文読解は「設問を先に読む」ことで素早く問題が解けるようになります。
先に設問に目を通すことで、文章中のどこに注目して読めば良いかが明確になります。
本文を全て読んでから設問に移る方法では、再度該当箇所を探す必要があり、大きなタイムロスにつながります。
また、語彙問題(二語関係、熟語など)は知識がそのまま点数に直結します。参考書やアプリを使い、通学中などの「スキマ時間」を活用してコツコツ覚えておきましょう。
③英語の対策
英語は「単語力」と「速読力」が重要です。長文読解が中心なので、言語と同様に設問を先に読むことが有効です。
- 単語力
- 速読力
Webテストの英語は、限られた時間で長文を読み、内容を正確に把握する能力が求められます。単語の意味がわからないと文意を掴めず、読むスピードが遅いと時間切れになってしまいます。
まずは、中学・高校レベルの基本的な英単語を復習しましょう。市販の単語帳やアプリを1冊決めて、毎日少しずつでも触れる習慣をつけることが大切です。
長文問題では、まず設問を読み、キーワードを拾ってから本文をスキャニング(拾い読み)する練習をしましょう。
全ての文章を完璧に和訳する必要はなく、設問に答えるための情報を効率的に見つけ出す訓練が効果的です。
SPIの英語の対策方法は下記記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!
④時間配分
「わからない問題は勇気を持って捨てる」ことも大切です。1問にこだわりすぎず、解ける問題を確実に得点していきましょう。
Webテストで落ちる最大の原因の一つが、時間切れです。難しい問題に時間をかけすぎた結果、後半の簡単な問題を解く時間がなくなるのが最ももったいないパターンです。
合格ラインは6割~7割といわれているため、1問にこだわりすぎないようにしましょう。
勉強するときから、1問あたり1分〜1分半など、自分なりの時間制限を設けて解く癖をつけましょう。
本番で問題を見て、少し考えても解法が思い浮かばない場合は、勘でも良いので選択肢を選んで次に進むべきです。
多くのWebテストでは誤答による減点(誤謬率の測定)がないといわれているため、空欄を多くつくらないようにしましょう。
下記記事では、SPIの時間配分について詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!
Webテスト対策:性格検査の対策

性格検査では「一貫性」が最も重要です。自分を偽らず、正直に回答することが最善の対策です。
企業は性格検査を通して、「回答に矛盾がないか(正直さ)」と「企業文化との相性」を見ています。
自分を良く見せようと嘘の回答をすると、類似の質問で矛盾が生じ、「信頼できない人物」という評価につながる危険性があります。
また、「今まで一度も嘘をついたことがない」といった質問(ライスケール)には、正直に「いいえ」と答えるのが正解です。
このような質問に「はい」と答えると、自分を良く見せようとする傾向が強いと判断されてしまいます。
自己分析をする
性格検査で一貫した回答をするためには、事前に「自己分析」を徹底し、自分自身の価値観や行動特性を深く理解しておくことが不可欠です。ESや面接対策にも直結するため、必ず行いましょう。
自己分析を通じて自分の「軸」が明確になっていれば、性格検査の質問に対しても迷わず、一貫性のある回答ができます。
付け焼き刃の対策ではなく、自分という人間を客観的に把握することが、結果的に企業とのミスマッチを防ぎ、納得のいく就活につながります。
自己分析をするときにおすすめなのが、「自己分析の教科書」です。
自己分析の教科書では、手順に沿って自己分析を進めていくだけで、自分の強み・弱みや価値観、将来のビジョンがわかるようになります。
自己分析に困っている人や、自分に合った企業に入社したいと考えている人はぜひ利用してみてください。
無料で簡単に自己分析ができるので、本当におすすめです!
客観的な視点で自分を知る
自己分析と合わせて、客観的な視点を取り入れることで、自分では気づかなかった強みや適性を発見できます。
自分一人で考える自己分析には、どうしても主観や思い込みが入りがちです。第三者の視点やデータに基づいた診断を取り入れることで、より多角的で信頼性の高い自己理解が可能になります。
客観的な視点から自分のことについて知りたいときは、プロの就活アドバイザーに相談することがおすすめです。
就活面談では、自己分析を就活のプロと一緒に深めていくことができます。
企業目線を踏まえた具体的なアドバイスを受けられるため、自分ひとりでは気づきにくい強みや改善点を発見しやすくなります。
こうしたサポートを受ければ、性格検査で一貫性が保ちやすくなり、面接に進みやすくなります。
無料でオンラインで面談を受けることができるので、ぜひ一度受けてみてくださいね!
先輩のWebテスト体験談

僕がWebテストを受け始めてすぐのころは、全然解き終わることができず、面接まで進めないことが多かったです。
どうしてもWebテストの正答率が上がっている時間が無かったので、力試しとしてWebサイトのSPI体験模試を受けてみました。
結果は散々でしたが、おかげで自分の苦手分野が確立を求める問題であることや、自分の計算スピードが遅すぎることがわかりました。
そこからは苦手分野を参考書で徹底的に復習し、勉強するときはとにかく速く解くことを意識するようにしました。一生懸命勉強した成果もあって無事、第一志望の企業の選考を通過できました!
SPI体験模試では自分の苦手分野がわかり、時間配分の感覚も身に着けることができるので、Webテストが不安な人はぜひ受けてみてください!
Eさんは、SPI体験模試を受けて自分の苦手分野を理解し、時間配分の感覚を身に着けることができたので、見事、行きたい企業の選考を通過することができました。
Webテストに自信が無い学生や、Webテストがうまくいかず面接まで進めない学生の方はぜひ一度SPI体験模試を受けてみてくださいね!
Webテストが不安な時の対処法
Webテストに落ちても、気持ちを切り替えて、次の対策に進むことが何より大切です。
就活では、企業との「相性」も大きな要素です。たまたまその企業が求める能力の基準に達しなかった、あるいは社風と合わなかっただけで、他の企業では高く評価される可能性は十分にあります。一つの結果に固執せず、前を向くことが重要です。
Webテストができずに不安なときは、以下のような方法を試すことで、気持ちを切り替えることができるかもしれません。
- 誰かに相談する
同級生や先輩にどんどんWebテストの悩みを打ち明けていくとよいでしょう。 - SNSから離れる
SNSで他人の内定報告を見ると不安な気持ちが強くなってしまいます。 - 一旦休む
就活から一時的に離れて好きなことをして過ごせばメンタルが回復するでしょう。
まとめ
本記事では、以下の内容をお伝えしました。
- Webテストは能力検査と性格検査の二つの要素で構成されている
- Webテストの対策は、Webテストの種類を見分けることが効果的である
- Webテストの対策は同じ問題集を繰り返し解くことがが大切である
- Webテストで不安なときは他人に相談することなどが大切である
Webテストは、能力検査と性格検査で構成されていることが多いです。Webテストには種類があり、種類によって対策方法が異なるので、見分ける方法を知っておくことがとても大切です。
Webテストの勉強をするときは、同じ問題集を繰り返し解くことが効果的です。Webテストの対策を入念に行うことで、行きたい企業の選考を通過できるようにしましょう。
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