就活が本格化してくると、SPIやWebテストの対策に追われますよね。
時間がない中で、「SPIの解答集を使えば楽できるかも…」と誘惑に駆られる瞬間もあるかもしれません。
しかし、その選択は非常に危険な落とし穴につながっています。
この記事では、SPI解答集のリアルな実態と、それを使わずに本命企業の内定を掴むための確実な方法を解説します。
こんな人に読んでほしい
- SPIの解答集を使おうか迷っている人
- Webテスト対策が間に合わなくて焦っている人
- 解答集のリスクを具体的に知りたい人
SPIの解答集とは?

まずは「SPIの解答集」がどのようなものか、その実態から見ていきましょう。
SPIの解答集はエクセル (スプレッドシート) が多い
SPIの解答集として出回っているものの多くは、ExcelやGoogleスプレッドシートの形式です。
これらのファイルには、過去に出題された(とされる)問題文の一部と、それに対応する解答が一覧でまとめられています。
Webテストの受検中に、画面に表示された問題文をコピーし、このシート内で検索(Ctrl+Fなど)して解答を見つけ出す、という使われ方が想定されています。
SPIの解答集の入手方法
こうした解答集は、残念ながらSNS(特にX)やフリマアプリなどで普通に売買されています。
「SPI 解答集」などで検索すると、販売アカウントや商品が簡単に見つかってしまうのが現状です。
また、一部の大学のサークルや特定のコミュニティ内で、先輩から後輩へと(時には有料で)受け継がれているケースもあるようです。
しかし、その入手経路がどうであれ、内容が不正確であったり、そもそも使うこと自体が不正行為にあたったりするリスクに変わりはありません。
SPIの解答集を使ってはいけない5つの理由

「バレなきゃいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、解答集の使用をおすすめしないのには、明確な理由があります。
①企業にバレるから
まず第一に、企業側に対策されているため、高い確率でバレます。
例えば、解答時間が異常に短い、あるいはすべての問題で均一すぎる場合、解答集の使用が疑われます。
最近のWebテストでは、受検中のPC操作を監視するシステム(別タブを開く、コピー&ペーストを行うなど)を導入している企業も増えています。
また、同じ解答集を使った他の学生と解答パターンが酷似した場合、芋づる式に不正が発覚するケースも考えられます。
企業も不正対策のプロであり、「楽して突破しよう」という考えは通用しません。
②解答集は正確でないことが多いから
出回っている解答集の多くは、専門家ではなく、単なる学生や匿名の個人が作成したものです。
そのため、解答が間違っているケースも少なくありません。
間違った解答が掲載されていることに気づかず、それを信じて解答を入力してしまえば、どうなるでしょうか。
当然ですが、解答集を使ったにもかかわらず、点数が足りずに落ちるという、目も当てられない結果になります。
信頼性の低い情報に頼ること自体が、非常に高いリスクなのです。
③SPIは問題数が膨大だから
SPIは、他のWebテストと比較しても問題のパターンが非常に膨大です。
解答集がすべての問題を網羅していることは、まずあり得ません。
特にWebテスト形式では、受検者ごとに出題される問題がランダムに変わるため、手元の解答集に載っていない問題が出題される可能性の方が高いです。
制限時間がシビアな中で、膨大な解答集のリストから該当する問題を探す時間はなく、結局は自力で解く羽目になります。
「解答集があるから」と油断して対策を怠ると、本番で全く対応できなくなってしまいます。
④購入費用がかかるから
解答集は、数千円から時には数万円という価格で販売されていることもあります。
学生にとってこの金額は決して安くありません。
前述のとおり、不正確で、バレるリスクがあり、網羅性もないデータに対して、貴重なお金を支払うのは非常にもったいないことです。
同じお金を使うのであれば、市販の信頼できる問題集を1冊買って、それを完璧にする方が、よほど確実で将来的な力になります。
目先の楽さに惑わされて、無駄な出費をしないようにしましょう。
⑤形式によっては結局対策が必要だから
SPIの受検形式は、自宅のPCで受ける「Webテスト」だけではありません。
企業が用意した会場で受検する「テストセンター」や、企業のオフィスで受ける「インハウスCBT」もあります。
当然ですが、これらの形式では解答集を持ち込むことは不可能です。
Webテストは解答集で乗り切り、テストセンターは自力で頑張る…という考えも浮かぶかもしれませんが、結局は対策の勉強が必要になります。
最初から地道に対策しておくことが、あらゆる形式に対応できる唯一の方法なのです。
SPI解答集の使用がバレた場合の3つのリスクとは?

もし、解答集の使用が企業に発覚してしまった場合、具体的にどのようなペナルティが待っているのでしょうか。
①選考から除外される
解答集の使用は、カンニングと同じ「不正行為」です。
これが発覚した場合、その企業の選考からは即時に除外される(お祈りされる)可能性が極めて高いです。
「SPIで不正をするような人物」というレッテルを貼られてしまえば、どれだけ素晴らしいESやガクチカを用意していても、面接にすら進めません。
たった一度の気の緩みが、志望企業への道を完全に閉ざしてしまうことになります。
②内定取り消しの可能性がある
万が一、SPIの不正がバレないまま選考を通過し、内定を獲得できたとしても安心はできません。
入社までの間に不正が発覚した場合、内定が取り消される可能性があります。
これは就活において最も最悪なシナリオの一つです。
他の企業の内定をすべて辞退した後で内定取り消しになれば、行く先がどこにもない状態になってしまいます。
社会人生活のスタートラインに立つ前から、キャリアに大きな傷がつくリスクを負うことになります。
③他社の選考に影響する可能性がある
「A社でバレても、B社でバレなければいい」と考えるのも危険です。
企業間で不正受検者の情報が共有される可能性はゼロではありません。
特に、グループ会社や、同じSPIのシステム(リクルート)を利用している企業間で、ブラックリストとして情報が渡ってしまうリスクも考えられます。
一度の不正が、自分の就職活動全体に悪影響を及ぼす可能性があることは、必ず頭に入れておきましょう。
SPI解答集を使わなかった筆者の友人の話
ここで、実際に解答集の誘惑を断ち切り、大手外資コンサルから内定を獲得した僕の友人の声を紹介します。

正直、僕も就活序盤は焦っていて、SNSで解答集を探したことがありました。でも、調べていくうちに『これは無理だ』ってすぐに悟ったんです。
まず、SPIって他のテストと比べて問題数が圧倒的に多いじゃないですか。これを一問一問検索してたら、絶対に時間が足りなくなるって確信しました。
それに、僕が第一志望にしていた大手外資コンサルは、選考がテストセンター形式だったんです。当然、解答集なんて持ち込めないし、あの膨大な量を暗記するなんて現実的じゃない。
『小手先のテクニックじゃ、絶対に通じない世界だ』と思って、そこからは腹を括って市販の問題集を3周しました。遠回りに見えて、結局その地道な努力が、本物の自信と内定に繋がったんだと今では思いますね。
SPI解答集なしで本命企業に受かるための2ステップ

では、解答集に頼らず、自力でSPIを突破するためにはどうすれば良いのでしょうか。答えはシンプルですが、2つのステップが確実です。
①自分の苦手分野を特定する
SPI対策の第一歩は、「今の自分の実力を知る」ことです。
やみくもに問題集を解き始めても、自分がどこを間違えやすいのかが分からなければ、効率的な学習はできません。
まずは一度、模試を受けてみて、自分の「苦手分野」を特定することが重要です。
「いきなり模試はハードルが高い…」という人には、ココシロが提供している「SPI体験模試」がおすすめです。
SPI体験模試はこちら
無料で手軽に自分の弱点を可視化できるので、何から手をつければいいか分からない人は、ぜひ活用してみてください。
②苦手分野を繰り返し問題集で復習する
自分の苦手分野が特定できたら、あとはシンプルです。
市販されているSPIの問題集を使って、その分野の問題を繰り返し解き、完璧に潰していきましょう。
非言語(数学)が苦手なら計算問題や推論を、言語(国語)が苦手なら語彙や読解を重点的に行います。
SPIは問題の「型」がある程度決まっています。
王道ですが、解法パターンを身体に染み込ませることが、最も確実で、どんな形式にも対応できる最強の対策法です。
解答集に頼るよりも、よほど自信を持って本番に臨めるようになりますよ。
SPIの解答集についてのよくある質問

最後に、SPIの解答集に関して、就活生からよく寄せられる質問にお答えします。
SPIの解答集の使い方は?
先にも触れましたが、一般的にはExcelやスプレッドシートを開き、問題文の一部を検索して解答を探す、という使われ方がされています。
しかし、この記事で繰り返し述べてきたとおり、問題がヒットしない、解答が間違っている、そして何より不正行為としてバレるリスクが極めて高いです。
「使い方」を考える以前に、「使わない」という判断を強く推奨します。
SPIの解答集は無料で入手できる?
SNSなどで「無料配布」を謳っているケースも見受けられます。
しかし、無料のものは有料のもの以上に情報の正確性が疑わしいです。
さらに、無料配布と称して個人情報を抜き取られたり、ファイルにウイルスが仕込まれていたりする危険性もあります。
「タダより高いものはない」という言葉通り、安易に手を出さないようにしてください。
SPIがボロボロでも受かった人はいる?
SPIがボロボロでも企業によっては、受かる場合があります。
企業によって、SPIの点数をどれだけ重視するか(ボーダーライン)は異なります。
SPIの点数はあくまで足切りラインで、それ以上にESや面接での人柄、ガクチカを重視する企業も多くあります。
実例やなぜボロボロでも受かるのか知りたいという方はぜひ次の記事も参考にしてみてください。
ただ、だからといって対策を疎かにしていい理由にはなりません。
最低限の対策をして足切りをクリアしなければ、あなたの素晴らしい人柄や経験を面接でアピールする土俵にすら立てない、ということを忘れないでください。
まとめ
今回は、SPI解答集の危険性と、それを使わずに突破するための確実な方法について解説しました。
- SPI解答集は不正確で、バレるリスクが非常に高い
- 不正が発覚すれば、選考除外や内定取り消しもあり得る
- 確実な対策は「苦手分野の特定」と「問題集での反復練習」
目先の楽さに飛びつきたくなる気持ちも分かりますが、地道な努力こそが、結局は本命企業への一番の近道です。
ただ「いきなり本格的な勉強を始めるのはハードルが高い…」という人は、一度ココシロの「SPI体験模試」を試してみてください。
たった5分・5問で、自分の実力や問題の傾向を簡単にチェックできます。
まずは気軽に模試を受けて、SPI対策の第一歩を踏み出しましょう。
SPI体験模試はこちら
人気記事



