自己PRは企業に自分をアピールすることができる大切な機会です。そこでコミュニケーション能力をアピールしたいと思う人は多いでしょう。
ただ「どうやって書けばいいかわからない」「自分って本当にコミュニケーション能力あるのかな」と感じる人も多いと思います。
本記事では就活でアピールできるコミュニケーション能力とは何かを説明した上で、コミュニケーション能力を自己PRする際の効果的なポイント、さらに自己PRの書き方の手順まで詳しく解説していきます!
こんな人に読んでほしい
- 自己PRでコミュニケーション能力を使いたいけどどう書けばいいかわからない
- そもそも自分にコミュニケーション能力があるのかわからない
- コミュニケーション能力がどんな印象を与えるのか知りたい
自己PRに使えるコミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力とは対人間での意思疎通を円滑に行うことのできる能力のことです。
ビジネスにおいては、コミュニケーション能力の中に論理的思考、傾聴力、発信力が求められています。
仕事で成果を出すためにはこれらのコミュニケーション能力が必要です。
業務上の報告・連絡・相談はもちろん、チームの関係、社外の関係者との関係構築など、コミュニケーション能力が必要となる場面は多数あります。
会話することが得意だということだけではなく、ビジネスで成果を出すためのコミュニケーション能力があることをアピールしていきましょう。
コミュニケーション能力がある人の特徴

次にコミュニケーション能力がある人の特徴を具体的にみていきます。
説得力がある
コミュニケーション能力がある人は説得力のある話し方をします。
コミュニケーション能力がある人はただ自分語りをするのではなく、相手に伝わるように話すことを意識しているからです。
例えば、相手の知らない専門用語ばかり使って話すのではなく、相手もわかるような言い回しで話すなど工夫している人はコミュニケーション能力があると言えます。
傾聴力がある
コミュニケーション能力がある人は傾聴力があります。
コミュニケーション能力がある人は、一方的な関係ではなく対話することを意識しているからです。
相手の話に耳を傾けることは双方の関係をより良くするための第一歩です。
例えば、一言「〇〇はどう思う?」など質問して、相手が話をしやすくなるような雰囲気を作れる人はコミュニケーション能力があると言えるでしょう。
質問する力がある
コミュニケーション能力がある人は質問する力があります。
コミュニケーション能力がある人は会話のきっかけを作ったり、相手の一方的な話では終わらせず対話することを意識しているためです。
例えば、他の人の発表を聞いて「資料の構成ってどうやって考えてるんですか?」と、相手に質問して話題を深められる人はコミュニケーション能力があるでしょう。
共感力がある
コミュニケーション能力がある人は共感力があります。
コミュニケーション能力がある人は相手が話しやすいと思えるように相手の話に共感して聞くことを意識しているからです。
例えば、アルバイトで後輩が失敗して落ち込んでいる時、自分の失敗談を話して安心させることができる人はコミュニケーション能力があるでしょう。
場の空気を読むことができる
コミュニケーション能力がある人は場の空気を読むことができます。
自分が含まれていなくても周りの意思疎通が円滑に進むように意識しているからです。
視野が広く自分に関係ないことでもフォローに入る力があります。
例えば、部活内で意見のすれ違いがあった際、双方の意見を聞いた上で解決策を出せるような人はコミュニケーション能力があると言えるでしょう。
なぜ企業はコミュニケーション能力を重視するのか

ビジネスにおいてコミュニケーション能力は業務やプロジェクトを遂行するためのチーム内の意思疎通を担う力としてとても重要なものです。
コミュニケーション能力があることで職場での信頼関係構築に役立ちます。
結果的に信頼が集まるとリーダーシップを取れるようになりキャリアアップにもつながります。
コミュニケーション能力は周囲の信頼を築くために必要不可欠な能力なのです。
コミュニケーション能力が特に重視される仕事

コミュニケーション能力が特に重視される仕事として挙げられるのは、営業職、接客業、コンサルティング、医療・福祉関係の仕事です。
- 営業職
顧客との信頼関係を構築することが重要。そのためのコミュニケーション能力が必要 - 接客業
顧客満足度を上げるためのコミュニケーション能力が必要 - コンサルティング
企業の課題をしっかり聞いて解決策を考えるので企業との関係の中でコミュニケーション能力が必要 - 医療・福祉関係の仕事
患者や利用者そしてその周りの人との関係を良好なものにするためのコミュニケーション能力が必要
このように特に必要になってく仕事は人と人の関わりで成り立っているという共通点があります。
コミュニケーション能力の自己PRが企業に与える印象

コミュニケーション能力がある人は業務を効率的に行ってくれるという印象を持たれます。
コミュニケーション能力がある人は「報連相」の「報告」「連絡」「相談」がしっかりとできるためです。
「報連相」がしっかりできるコミュニケーション能力のある人は効率的に仕事を進めてくれ、結果的にそれが業績の向上につながるので、好印象を持たれるでしょう。
ただ、コミュニケーション能力があるというのは抽象性が高いため、わかりにくい印象を持たれることもあります。
NG例
私はコミュニケーション能力があり、人と話すことが好きなのでチームでのプロジェクト進行に貢献できます。
「人と話すことが好き」のような抽象的な言い回しにすると、コミュニケーション能力を入社後に活かせるものとして捉えることができません。
主観ではなくコミュニケーション能力があったことで成し遂げた成果を具体的に書くようにしましょう。
OK例
私は私はコミュニケーション能力があり、グループでのプレゼン作成で積極的に声かけをし業務を分担したことで効率的に終わらせ、プレゼンも成功することができました。
この経験を活かし、入社後もチームでの円滑な連携に貢献したいと考えています。
ネガティブな印象を与えないように伝え方を工夫しましょう。
コミュニケーション能力を自己PRする際のポイント

ではコミュニケーション能力を企業にどうアピールすれば良いのでしょう。
コミュニケーション能力をアピールしたい学生は非常に多いです。
そのため他の学生と差別化しなければいけません。
コミュニケーション能力を自己PRする際の周りと差別化できる効果的なポイントを解説していきます。
具体的なエピソードを入れる
具体的かつ印象に残るエピソードを根拠にしましょう。
他の就活生と差をつけられるエピソードが必要です。
NG例:販売のアルバイトでお客様と積極的にコミュニケーションをとったことで私のお客様の購入率が高くなった。
OK例:販売のアルバイトでお客様と積極的にコミュニケーションをとったことで、私のお客様の購入率が上がり、店内平均の1.2倍になった
具体的な数字や成果を書くと説得力が上がります。
面接の受け答えに気をつける
コミュニケーション能力を自己PRする際は面接の受け答えにもより一層気を遣いましょう。
コミュニケーション能力を自己PRしようとしているのに、面接官に対しての受け答えができていないと本当にコミュニケーション能力があるのかなと疑われてしまいます。
他に強みがないからコミュニケーション能力が強みだといっているのではないかと思われてしまいます。
- 自分の話をするときは面接官に伝わりやすいような言葉選びで話す
- 面接官の話を聞くときは相槌を大きくする
- 逆質問も積極的にする
このようなことを意識して面接に臨みましょう。
それでも実際にやってみないとわからない面接に対しての不安は大きいと思います。
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職種に応じてアピールするものを変える
コミュニケーション能力と一括りに言っても、職種ごとに求められるコミュニケーション能力は違います。
営業職
顧客や取引先との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が必要です。
特に自社のサービスや製品のメリットを論理的に伝える力や相手に伝わる表現で話す力が重要です。
コンサルタント
クライアントとの信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が必要です。
特に、クライアントの抱える課題の本質を理解するための傾聴力をもつことが重要です。
その上でクライアントが理解しやすいように発信する力が求められます。
福祉関係
利用者との関係構築のためのコミュニケーション能力が必要です。
利用者の方がわかるような表現を使って話すことはもちろん、表情や仕草などの非言語コミュニケーションも重要になってきます。
利用者の方が居心地がいいと思えるような環境を作ることが求められます。
それぞれ志望する職種に応じてアピールするコミュニケーション能力を変えていきましょう。
自己PRの書き方ステップ

コミュニケーション能力を効果的にアピールするには、ステップを踏んで整理して書くことが重要です。
構造的に自己PRを書くことで、より納得感のある自己PRになります。
まずは自分の強みを明確にし、具体的なエピソードで裏付け、最後に企業でどう活かせるかを伝えるという3ステップが基本です。
この3ステップを意識することで、誰でも「企業に伝わる自己PR」を書けるようになります。
STEP1 自分の強みを書く
まずは自分の強みである「コミュニケーション能力がある」ということを簡潔に書いていきます。
私はチームを活性化させられるコミュニケーション能力があります。
アピールしたい強みから述べることで、読み手が最初に要点を掴むことができます。
「結論から伝える」という文章の書き方を意識しましょう。
ただ「そうは言っても本当にコミュニケーション能力という強みがあるのかな」と不安に感じる人も多いと思います。
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STEP2 裏付けるエピソードを書く
強み・スキルが書けたら、次にSTEP1の説得力を上げるようなエピソードを含めます。
大学のプレゼン課題で、メンバー間の進捗に差があり、作業が滞っている状況がありました。
私は、一人ひとりに声をかけて、負担が偏らないよう役割を再調整しました。
結果、締切までにクオリティの高い発表に仕上げることができ、担当教員からも高評価を得ました。
過去の経験からそれによる成果・結果まで具体的に書くことで自分の強みに対する信憑性が上がります。
STEP3 企業にどう貢献できるかを書く
自分の強み・スキルについてアピールできたら、最後に入社後それらをどう活かすことができるのかを具体的に伝えましょう。
貴社のようにチームで進めるプロジェクトが多い環境において、私は周囲とコミュニケーションを積極的に取りながら業務を効率的に遂行する自信があります。
企業目線で「この人なら活躍しそう」と思わせる一文が、自己PRの締めに効果的です。
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【志望の職種別】コミュニケーション能力の自己PR例文8選

最後にコミュニケーション能力をアピールする自己PRの例文を見ていきましょう。
ここでは志望する職種、それぞれ営業職・事務職・販売職・ITエンジニアの4つに分けて紹介します。
営業職志望①
私は、相手のニーズを引き出し、最適な提案ができるコミュニケーション力が強みです。
大学時代、イベント運営のアルバイトで、来場者へのアンケート取得を担当しました。
話しかけても回答をためらう方が多かったため、いきなり本題に入らず「どこから来られましたか?」「どのブースが印象的でしたか?」と雑談を交えながら会話を進めました。
その結果、1日平均30件だったアンケート回収数を、私が担当した日は50件以上に伸ばすことができました。
相手との距離を縮める聞き方や話し方を意識することで、成果につながることを実感しました。
貴社の営業職でも、このように相手の言葉に丁寧に耳を傾けながら、信頼を築き、ニーズを的確にとらえた提案を行うことで、受注獲得や関係維持に貢献していきたいと考えています。
営業職志望②
私は、相手の話をよく聞けるコミュニケーション能力があることが強みです。
販売のアルバイトで、お客様の満足度を高めるとともに、売上向上を目指しました。
常連のお客様がある商品の使い方で悩んでいる様子に気づきました。お客様の話をじっくり聞いたうえで、使用方法をわかりやすく説明し、さらに使いこなしのコツもアドバイスしました。
その結果、翌週にはそのお客様がご友人を連れて来店してくださり、対象商品の注文数が1週間で5件から10件に倍増しました。
貴社に入社後は、このコミュニケーション力を活かして、お客様との長期的な関係構築を目指し、信頼される営業担当者を目指します。
事務職志望①
私の強みは、チームの連携をスムーズにするコミュニケーション能力を持っていることです。
大学のサークルで代表を務めた際、イベントの運営を円滑に進行させ、来場者数を増やすことを目指しました。
イベントの準備が複数の部署にまたがっていたため、情報共有が不十分でトラブルが発生しかけました。そこで、私は各部署のリーダーとこまめに連絡を取り、進捗状況や課題を確認し、問題点を早期に発見しました。
その結果、イベントは昨年の1.2倍の来場者数となり、大きな問題なく成功することができました。
貴社では正確な情報伝達と連携の要として、業務を円滑に進めることに貢献したいと考えています。
事務職志望②
私は、正確かつ丁寧に情報を伝える力に自信があります。
アルバイトでの電話対応において、お客様の問題解決をスムーズに行い、より多くのお客様の問題を解決することを目指しました。
お客様からの問い合わせ内容を詳細にヒアリングし、担当部署へ漏れなく正確に伝えることを心がけました。
あるとき、内容が複雑なクレーム電話がありましたが、焦らずに落ち着いて相手の話を最後まで聞き、状況を整理してから担当者へ伝えました。
その結果、迅速に問題が解決し、他のアルバイトの平均の1.5倍のお客様対応をすることができました。
貴社に入社後は、このスキルを活かし、社内外とのコミュニケーションを円滑にし、効率の良い事務業務をしていきます。
販売職志望①
私は、お客様の気持ちに寄り添い、信頼関係を築くコミュニケーション能力が強みです。
アルバイト先で、初めて来店されたお客様の悩みを解消し、満足度を高めるとともに売上向上を目指しました。
初めて来店されたお客様が商品の選び方に悩んでいる様子を見て、まずはゆっくり話を聞き、趣味や使用目的を尋ねました。
そのうえで、お客様に合った商品をいくつか提案し、それぞれの特徴や使い方を丁寧に説明しました。
その結果、私が担当した週は、売上が前週比約150%となりました。
貴社でもお客様との対話を大切にし、満足度向上と売上増加に貢献したいと考えています。
販売職志望②
私は、わかりやすい説明と積極的な声かけで、お客様との信頼を築いてきました。
販売のアルバイト先で、お客様の購入につながるような接客をすることを目指しました。
販売のアルバイト先では、商品の性能や使い方がわかりにくい場合でも、専門用語を避けて噛み砕いた説明を心掛けました。また、困っている様子のお客様には積極的に話しかけ、質問を引き出すことでニーズを把握しました。
その結果、多くのお客様に「説明が丁寧で安心した」と言っていただき、店舗の売上が約10%向上しました。
入社後は、このコミュニケーション力を活かして、多くのお客様に愛される販売員を目指します。
エンジニア志望①
私は、技術的な内容をわかりやすく伝えるコミュニケーション能力を持っています。
大学の開発プロジェクトで、チーム全体の連携を強め、効率的に進めることを目指しました。
大学の開発プロジェクトでは、メンバーの中に専門知識が浅い学生もいたため、難しい技術用語を避け、図や例を使いながらシステムの仕組みを丁寧に説明しました。
また、全員が理解できるように進捗や課題を定期的に共有し、疑問点を積極的に聞き出しました。
その結果、チーム全体の連携が強まり、プロジェクトを予定より1週間早く完成させることができました。
貴社に入社後は、技術者と利用者の橋渡し役として、プロジェクトの円滑な進行に貢献したいと考えています。
エンジニア志望②
私は、チームの意見をまとめ、課題を解決するコミュニケーション力に自信があります。
インターンシップでチームで行うプロジェクトを円滑に進め、クライアントから高い評価をいただくことを目指しました。
インターンシップでは、複数のエンジニアと協力して開発を進める中で、意見の対立が起きた際に、それぞれの主張を丁寧に聞き取り、共通点や妥協点を見つける調整役を務めました。
また、進捗状況をこまめに共有し、問題発生時には早期に対策を提案しました。
その結果、予定より早く開発を終え、クライアントからも5段階中4.7の高評価を得ることができました。
貴社ではこの経験を活かし、円滑なチーム運営と高品質なシステム開発に貢献したいです。
まとめ
この記事を要約すると以下のようになります。
- コミュニケーション能力は対人間の意思疎通を担う力
- コミュニケーション能力があると信頼構築につながる
- 自己PRでは他の人にはない具体性を出そう
- 自己PRを書くときは「結論から書く」を意識
この記事ではコミュニケーション能力を自己PRしたい学生に向けて、自己PRの効果的な書き方について解説していきました。
コミュニケーション能力はビジネスの世界でもとても重要な力です。
自己PRで上手くアピールすることができれば志望の企業からの内定にグッと近づきます!
自分の強みを最大限にアピールできるように万全の対策をして面接に臨みましょう!
この記事が最後まで読んでくださったあなたのお役に立てれば幸いです。
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