就活で多くの学生さんが直面するSPI。
その中でも「推論」は、特に難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
「問題文が複雑で時間が足りない…」「どんな対策をすれば良いの?」 そんな悩みを抱えていませんか。
この記事では、SPIの推論を得点源に変えるための具体的な対策方法や解き方のコツを、わかりやすく解説します。
こんな人に読んで欲しい
- SPIの推論問題が苦手で、どう対策したら良いか分からない方
- SPIの推論で時間が足りなくなってしまうと悩んでいる方
- SPIの推論の具体的な問題パターンと解き方を知りたい方
SPIの推論とは?

SPIの推論問題は与えられた情報から論理的に考えて、確実に正しいと言えることや、可能性のある事柄を導き出す問題です。
他の非言語問題と比べて文章量が多く、複雑な条件が絡み合っていることがよくあるため、難しいと感じる人が多いです。単に計算力だけでなく、情報を正確に読み解く読解力や、整理して考える論理的思考力が求められるのです。
多くの受験者が「SPIの推論が難しい…」と感じる一方で、しっかり対策をすれば確実に得点アップが狙える分野でもあります。
SPIの推論の重要性
SPIの非言語分野において、推論問題は非常によく出題される単元のひとつです。
企業がSPIの推論問題を通して見ているのは、複雑な状況下でも情報を整理し、冷静に判断を下せる能力です。
これは、実際の仕事で求められる問題解決能力や意思決定能力にも通じるため、多くの企業が重視しています。
推論問題は苦手な人も多いので、他の受験者と差をつけるチャンスでしょう。
SPIの推論が難しい理由
多くの学生がSPIの推論問題に「難しい」「時間が足りない」と感じるのは、いくつかの理由が考えられます。
例えば、複数の能力を同時に使うこと、論理的思考力や基礎的な計算能力の不足、問題文の読解力不足、そして特有の解き方パターンを知らないことなどが主な理由として挙げられます。
大学受験までの学習とは異なる形式の問題も多く、戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、これらの課題は一つ一つ対策することで克服可能です!諦めずに取り組んでいきましょう。
【例題15問】SPIの推論の解き方

SPIの推論問題には、いくつかの典型的な出題パターンが存在します。これらのパターンとそれぞれの解き方のコツを事前に知っておくことが、高得点への近道です。
パターンを理解し、問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶ状態を目指しましょう。
ここでは、主要な出題パターンと、それぞれの具体的な解き方を例題を交えながら解説します。
①順序
「順序」に関するSPIの推論問題では、複数の人や物の順番を特定する問題が出題されます。
条件を図や記号で整理し、確定情報から絞り込むのがポイントです。複数の条件が絡み合うため、視覚的に整理することで見落としを防ぎます。
問題:
5人の学生(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん)がテストを受けた。以下の条件をもとに、5人の順位を決めなさい。
AさんはBさんより成績が良い。
CさんはAさんよりも成績が悪いが、Eさんよりは良い。
DさんはBさんよりも成績が悪い。
問い:
最も成績が良かったのは誰か?
選択肢:
ア. Aさん イ. Bさん ウ. Cさん エ. Dさん オ. Eさん
この問題は、以下の3ステップで解きます。
- 条件を整理
- 条件を組み合わせて並べる
- 順位に並べる
まずは条件を整理しましょう。
- A > B(AさんはBさんより成績が良い)
- C < A かつ C > E(CさんはAより悪く、Eより良い)
- D < B(DさんはBさんより成績が悪い)
そして、条件を組み合わせます。
- A > B(条件1)
- A > C > E(条件2)
- B > D(条件3)
ここから順位を高い順に並べると、A > C > B > D > Eとなります。
よって、この並びで一番成績が良いのは「Aさんのア」です。
この解き方をおさえて、次の順序の推論問題を2つ解いてみましょう。
問題:
5人のランナー(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん)がマラソン大会に出場した。以下の条件をもとに、5人の順位を決めなさい。
CさんはAさんより早くゴールした。
DさんはBさんより遅くゴールしたが、Eさんよりは早かった。
AさんはBさんより早かった。
問い:
最も早くゴールしたのは誰か?
選択肢:
ア. Aさん イ. Bさん ウ. Cさん エ. Dさん オ. Eさん
答え:
ウ. Cさん
問題:
5人の客(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん)がカフェでコーヒーを注文した。以下の条件をもとに、注文を済ませた順番を決めなさい。
BさんはDさんより先に注文した。
CさんはAさんよりも後に注文したが、Eさんよりは先だった。
AさんはDさんよりも先に注文した。
問い:
最も早く注文を済ませたのは誰か?
選択肢:
ア. Aさん イ. Bさん ウ. Cさん エ. Dさん オ. Eさん
答え:
イ. Bさん
②正誤
「正誤・発言」に関するSPI 推論問題では、複数の人物の発言が与えられ、誰が本当のことを言っているか、あるいは発言内容から事実を特定します。
仮定を立てて矛盾がないか検証し、条件に合う組み合わせを見つけることが大切です。誰が本当のことを言っているか不明な場合、場合分けして考える必要があるためです。
問題:
ある会議にA、B、C、Dの4人が出席した。以下の発言のうち、正しいものをすべて選びなさい。
A:「BとDは出席していた」
B:「私はCと一緒に来た」
C:「Dは来なかったと思う」
D:「私は会議には遅れて来た」
(会議記録には、全員が時間通りに出席していたと記録されている)
問い:
正しい発言はどれか?
選択肢:
ア. 1と2 イ. 1と4 ウ. 2と3 エ. 1と3 オ. 1と2と4
答え: ア. 1と2
この問題は、以下の2ステップで解きます。
- 事実を整理
- 発言を検証する
まず、会議記録の事実を明確にしましょう。
- 全員(A、B、C、D)は会議に出席していた
- 全員、時間通りに来ていた(=遅れて来た人はいない)
次に、各発言を検証します。
1. A:「BとDは出席していた」
→ 会議記録によると全員出席していたので、正しい発言。
2. B:「私はCと一緒に来た」
→ これは、一緒に来たというだけで、時間に遅れたとは言っていない。
Cも来ているということなので、正しい発言。
3. C:「Dは来なかったと思う」
→ Dは実際には来ていた(会議記録より)。
Cの「〜と思う」はあいまい表現ですが、事実として誤り。
4. D:「私は会議には遅れて来た」
→ 会議記録では「全員が時間通りに来た」とあるので、明らかに誤った発言。
よって、正しい発言をまとめると正しいのは「1(A)と2(B)」です。
つまり、正解は「ア. 1と2」です。
この解き方をおさえて、次の正誤の推論問題を2つ解いてみましょう。
問題:
ある日、学校の図書室でA、B、C、Dの4人が本を借りた。図書室の記録には、「AとBは英語の本を借り、CとDは国語の本を借りた」とある。
それぞれの発言:
- A:「私は国語の本を借りた」
- B:「Cは英語の本を借りていたよ」
- C:「私はDと同じ種類の本を借りた」
- D:「私は国語の本を借りた」
問い:
正しい発言はどれか?
選択肢:
ア. 3と4 イ. 2と4 ウ. 1と2 エ. 1と3 オ. 2と3と4
答え: ア. 3と4
問題:
ある日、4人(A、B、C、D)が電車に乗った。駅の記録には「全員が午前10時までに電車に乗った」とある。
発言:
- A:「私は10時すぎに乗った」
- B:「Cは私よりも先に電車に乗った」
- C:「Dは10時ちょうどに乗ったと言っていた」
- D:「私はBと一緒に乗った」
問い:
正しい発言はどれか?
選択肢:
ア. 2と3 イ. 3と4 ウ. 1と4 エ. 2と4 オ. 2と3と4
答え: オ. 2と3と4
③位置
「位置関係」のSPIの推論問題では、人や物の配置(円卓、横一列、建物内の部屋など)を特定します。与えられた情報を図に書き込み、視覚的に整理して解くのが効果的です。
空間的な関係性は、文章だけでは把握しにくいため、図にすることで直感的に理解しやすくなるからです。
問題:
5人(A~E)が1列に並んでいる。以下の条件から、それぞれの位置を推測しなさい。
Aは最も左にいる。
CはBの右隣にいる。
DはCの右隣にいる。
EはDの左隣にいる。
問い:
左から3番目にいるのは誰か?
選択肢:
ア. A イ. B ウ. C エ. D オ. E
この問題は、以下の3ステップで解きます。
- 条件を整理
- 並びを推理
- つなげる
まずは、条件を整理します。
- Aは最も左にいる
→ Aは必ず1番目(固定) - CはBの右隣にいる
→ 「B・C」の並び(Bの右=C)
→ CはBのすぐ右 - DはCの右隣にいる
→ 「C・D」の並び(Cの右=D)
→ DはCのすぐ右 - EはDの左隣にいる
→ 「E・D」の並び(Dの左=E)
→ EはDのすぐ左
次に並びを推理していきます。
まず、Aが左端なので、
「A・⚪︎・⚪︎・⚪︎・⚪︎」となります。
残りの「B、C、D、E」 を順序で並べる必要があります。
条件2~4をつなげてみましょう。
- B・C(CはBの右隣)
- C・D(DはCの右隣)
- E・D(EはDの左隣)
これらをつなげると、B → C → E → D の並びが可能
よって、唯一矛盾しない並びは、「A, B, C, E, D」となります。
つまり答えは、左から3番目は Cのため「ウ. C」です。
この解き方を踏まえて、あと2つ位置の推論問題を解きましょう。
問題:
バスの横一列に、5人(A~E)が順に座っている。以下の条件をもとに、座席の順番を決めなさい。
- Dは一番右の席に座っている。
- BはAの左隣に座っている。
- CはBの右隣に座っている。
- EはDの左隣に座っている。
問い:
左から2番目に座っているのは誰か?
選択肢:
ア. A イ. B ウ. C エ. D オ. E
答え:ウ. C
問題:
レストランで5人(A~E)が丸テーブルに座った。時計回りの順番に座っているとして、以下の条件をもとに座席の位置関係を決めなさい。
- AはBのすぐ右隣にいる(時計回り)。
- CはEのすぐ左隣にいる(時計回り)。
- DはAのすぐ左隣にいる(時計回り)。
- EはBの向かいにいる。
問い:
時計回りに1番目に座っているのは誰か?
選択肢:
ア. A イ. B ウ. C エ. D オ. E
答え:イ. B
④割合や平均
「割合」「整数」「平均」といった計算を伴う推論問題も頻出です。条件を数式化し、基本的な計算ルールに沿って解きます。不明な値は文字で置くのがセオリーです。
数値的な関係性を正確に捉え、論理的に答えを導き出すためです。
問題:
あるクラスに男子が20人、女子が30人いる。男子の平均点は70点、女子の平均点は80点だった。
問い:
クラス全体の平均点は何点か?
選択肢:
ア. 74点 イ. 75点 ウ. 76点 エ. 77点 オ. 78点
平均は「合計÷数」で求めることができます。つまり、クラス全体の平均を出すには、クラス全体の合計点、クラスの人数が必要です。
ここで大切なのは、「平均=合計÷数」の式を展開し、「合計=平均×数」の式を使うことです。
まずは男子の合計点を出しましょう。
男子の平均点は70点、人数は20人です。
「70×20=1400」となり、男子の合計点は1400点となります。
次に女子の合計点を出しましょう。
女子の平均点は80点、人数は30人なので、
「80×30=2400」となり、女子の合計点は2400点となります。
以上からクラス全体の合計点を求めます。
男子の合計点1400点、女子の合計点2400点から
「1400+2400=3800」となり
クラス全体の合計点は3800点です。
クラスの人数は、男子20人、女子30人なので合わせて50人と求めることができます。
クラス全体の平均を出すのに必要なクラス全体の合計点とクラスの人数が求められたので計算します。
「3800÷50=76」
よって、答えはウ. 76点です。
この解き方をおさえて、他の割合や平均の推論問題を解きましょう。
問題:
あるクラスでは、国語のテストを男子12人、女子18人が受けた。
男子の平均点は68点、女子の平均点は82点だった。
問い:
クラス全体の国語の平均点は何点か?
選択肢:
ア. 74点 イ. 75点 ウ. 76点 エ. 77点 オ. 78点
答え:ウ. 76点
問題:
ある会社には、男性社員が40人、女性社員が60人いる。
男性社員の平均年齢は38歳、女性社員の平均年齢は34歳だった。
問い:
社員全体の平均年齢は何歳か?
選択肢:
ア. 35.2歳 イ. 35.6歳 ウ. 36.0歳 エ. 36.4歳 オ. 36.8歳
答え:イ. 35.6歳
⑤対戦
「対戦・試合」に関するSPI 推論問題では、リーグ戦やトーナメント戦の結果から、勝敗数や特定の試合結果を推測します。対戦表やトーナメント図を作成し、分かっている情報を書き込んでいくのが定石です。
複数の対戦結果が複雑に絡み合うため、一覧性のある表や図で整理すると関係性が明確になるからです。
問題:
A~Dの4人が1回ずつ総当たりでジャンケンをした。勝ち数は以下の通り。
AはBとCに勝ち、Dに負けた
BはCに勝ち、Dに負けた
CはDに勝った
Dはすべての相手に勝った
問い:
このとき、Cの勝ち数は何回か?
選択肢:
ア. 0回 イ. 1回 ウ. 2回 エ. 3回
この問題は、以下の3ステップで解きます。
- 条件を整理
- 問いと照らしわせる
まずは、条件を整理します。表を使うとわかりやすいです。
↓自分→相手 | A | B | C | D |
A | / | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
B | × | / | ⚪︎ | × |
C | × | × | / | ⚪︎ |
D | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | / |
よって、Cの勝ち数は「1回」となり、答えは「イ. 1回」です。
この解き方をおさえて、2問対戦の推論の問題を解きましょう。
問題:
4人(W、X、Y、Z)が将棋大会で全員と1回ずつ対戦した。結果は以下の通り。
WはXに勝ち、Yに負けた。
XはYに負け、Zに勝った。
YはZに勝った。
ZはWに負けた。
問い:
Yの勝ち数は何回か?
選択肢:
ア. 0回 イ. 1回 ウ. 2回 エ. 3回
答え:イ. 1回
問題:
4人(A、B、C、D)がテニスのトーナメントで総当たり戦をした。結果は以下の通り。
AはBに勝ち、Cに負けた。
BはCに勝ち、Dに負けた。
CはDに勝った。
DはAに負けた。
問い:
Dの勝ち数は何回か?
選択肢:
ア. 0回 イ. 1回 ウ. 2回 エ. 3回
答え:ウ. 2回
SPIの推論を解く7つのコツ

SPIの推論の問題をスムーズに、かつ正確に解くためには、いくつかの重要なコツがあります。
これらのコツを意識して練習することで、本番での得点を大きく向上させることができるでしょう。
問題文を熟読する
SPIでの推論の問題において大切なのは、問題文を正確に理解することです。SPIは時間との戦いですが、焦って読み飛ばすと重要な条件を見落とし、致命的なミスにつながります。
特に推論の問題は他の問題よりも文章量が多く、条件が複雑に設定されていることが多いです。一言一句丁寧に読み、何が問われているのか、どのような条件が与えられているのかを正確に把握しましょう。
与えられた情報を書き出す
頭の中だけで情報を処理しようとすると、混乱しやすくなります。与えられた条件や、そこからわかることを紙に書き出したり、図や表を使って整理したりすることが有効です。
情報を可視化することで、思考の抜け漏れを防ぎ、ケアレスミスを減らすことができます。
例えば、順序関係なら数直線を、位置関係なら簡単な図を、対戦なら対戦表を描くことで、情報が視覚化され、関係性が明確になります。
パターンに慣れる
SPIの推論の問題は、一見複雑に見えても、実は出題パターンがある程度決まっています。問題集などで様々なパターンの問題に触れ、それぞれの解き方を覚えることが重要です。
何度も繰り返し解くことで、問題を見た瞬間に「これはあのパターンだ」と気づき、スムーズに解法を適用できるようになるからです。解き慣れてくると、難しいと感じていたSPIの推論も徐々に解きやすくなってくるはずです。
パターンに慣れるには日頃から問題を少しでも解くことが大切です。ですが、問題集を持ち歩くのは少し面倒ですよね。なので、アプリやサイトなどでSPIの問題をスキマ時間に解くのがおすすめです。
おすすめなのが、無料で受けられる「SPI体験模試」です。
SPIは、本来結果が何点であったかを確認することができません。ですが、このSPIは点数が分かるだけでなく、各問題の解説も載っているので、自分の苦手な問題を把握し克服することができます。本番同様に時間つきで練習できるのでぜひ受けてみてください。
時間配分を意識する
SPIは全体を通して時間との勝負です。1つの推論問題にかけられる時間は、おおよそ1分から1分半程度が目安です。
推論問題に時間をかけすぎると、他の問題に取り組む時間がなくなってしまうためです。日頃の練習から時間を計り、この時間感覚を身につけることが大切です。もし難しい問題に直面し、時間がかかりそうだと感じたら、飛ばして他の問題を解くというのも一つの手です。
確実な情報から定める
SPIの推論問題では、与えられた複数の情報の中から、まず「確実にわかること」を見つけ出し、それを手がかりに他の情報を結びつけていくことが重要です。
曖昧な情報や可能性の段階で判断を急ぐと、誤った結論に至る可能性があるためです。例えば、「AはBである」という断定的な情報と、「CはDかもしれない」という推測的な情報があれば、まずは前者を基点に考えます。消去法で選択肢を絞っていく際も、確実な情報に基づいて判断しましょう。
計算は正確にする
割合、平均、整数問題など、計算が必要なSPIの推論問題では、基本的な計算能力が求められます。概算などではなくしっかりと計算をすることがおすすめです。
計算ミスは非常にもったいない失点につながるため、正確さはもちろんのこと、ある程度のスピードも意識する必要があります。複雑な計算は少ないですが、方程式を立てたり、比率を扱ったりする場面はあります。日頃から計算練習を怠らず、ケアレスミスを防ぐ力を養うことが大切です。
言い換えてみる
問題文の表現が複雑で分かりにくい場合、自分にとって理解しやすい言葉に言い換えてみるのも有効なテクニックです。
問題文の意図を正確に捉え、思考の混乱を防ぐことができるからです。例えば、「PはQでない場合を除き、Rである」といった二重否定のような表現は、「PがQであれば、Rである」とシンプルに捉え直すことができます。情報を整理する際に、自分なりのルールで記号化するのも良いでしょう(例:AはBより大きい → A > B)。
SPIの推論の対策方法3つ

SPIの推論問題で安定して高得点を取るためには、効果的な対策と勉強法が不可欠です。
やみくもに問題を解くだけでなく、戦略的に学習を進めることで、効率よく実力を伸ばすことができます。
問題集を繰り返し解く
SPIの推論対策の基本は、良質な問題集を繰り返し解くことです。1冊か2冊に絞り込み、それを最低でも3周以上解くことが推奨されます。
繰り返し解くことで、解法が記憶に定着しやすくなるからです。1周目では問題のパターンを把握し、解けなくても解説をじっくり読んで理解することを重視します。2周目では自力で解ける問題を増やし、3周目以降は解答スピードと正確性を高めることを目指しましょう。
模試で実力を試す
定期的に模擬試験を受けることも、SPIの推論対策には非常に有効です。本番さながらの環境で時間制限の中で問題を解くことで、現在の実力や時間配分の感覚を掴むことができます。
模試の結果からは、自分がどのパターンの問題に弱いのか、どのようなミスをしやすいのかといった弱点を客観的に把握できるからです。その弱点を重点的に復習することで、効率的に実力を補強していくことが可能です。
「どの模試を受ければ良いか分からない…」という学生さんには無料で手軽に受けられる「SPI体験模試」がおすすめです。
本番同様に時間つきで練習できるのが特徴で、本番さながらの形で問題を解くことができます。
また、SPIは、本来結果が何点であったかを確認することができませんが、このSPIは点数が分かるだけでなく、各問題の解説も載っているので、自分の苦手な問題を把握し克服することができますのでぜひ受けてみてください。
スキマ時間を活用する
就活中はSPI対策以外にもやることが多く、まとまった勉強時間を確保するのが難しい場合もあるでしょう。そのような時は、通学時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用するのがおすすめです。
毎日少しずつでも問題に触れることで、知識の定着と問題への慣れを促進することができるからです。SPI対策用のスマートフォンアプリなどを利用すれば、場所を選ばずに手軽に問題演習ができます。
先ほど紹介したSPI体験模試はスマホやPCがあればいつでもどこでも受けられるので、スキマ時間にSPIの勉強をしたい方にもおすすめです。
体験談
ここからは、就活を経験した先輩方がSPIの対策をどのようにしていたのか体験談を見ていきましょう。
Aさん(文系学部・大手メーカー内定)

最初はSPIの推論問題を見ただけで頭が真っ白になっていました。
文系だったので、
順序や位置関係の問題が特に苦手で、条件を整理できずに混乱することが多かったです。
そこで、とにかく図や表を丁寧に書くことを徹底しました。
時間はかかりましたが、一つ一つの条件を書き出して視覚化することで、複雑な問題も少しずつ解けるようになっていきました。
問題集を3周した頃には、パターンが見えるようになり、自信もつきましたね。体験模試などで隙間時間に勉強できたのもよかったです。
Sさん(理系学部・IT企業内定)

僕は計算は得意な方でしたが、SPIの推論特有の言い回しや、複数の条件から論理的に判断する部分でつまずきました。
対策としては、まず問題文を自分の言葉で簡単に言い換える練習をしました。
それから、解けなかった問題は解説を熟読し、『なぜその結論になるのか』という論理のつながりを徹底的に理解するように努めました。
間違えた問題のパターンと理由をノートにまとめたのも効果的だったと思います。
まとめ
この記事を要約すると以下の通りになります。
- SPIの推論は情報の整理や問題文の丁寧な読解など、7つのコツを意識することが重要
- 問題集を繰り返し解いたり、スキマ時間を活用したりして、SPIの推論問題に慣れることが上達への近道
- SPIの推論は出題パターンが決まっているので、パターンを覚えてしまえば怖くない
SPIの推論は、就活生にとって大きな壁の一つかもしれません。
しかし、この記事で紹介したポイントを押さえて対策すれば、必ず得意分野に変えることができます!
この記事が、皆さんのSPIの推論問題の対策の一助となれば幸いです。
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