就活において、第一印象は非常に重要です。清潔感のある髪型は、社会人としての基本であり、好印象を与えるための重要な要素の一つと言えるでしょう 。
近年、若い男性の間で「センター分け(センターパート)」が人気のヘアスタイルとなっています 。しかし、このトレンド感のある髪型が、フォーマルな場である就活に適しているのか分からない方もいるでしょう。
このコラムでは、就活におけるセンター分けの一般的な印象、メリット・デメリットなどを解説していきます。
こんな人に読んでほしい
- 就活でどんな髪型にすべきか分からない学生
- 普段センター分けにすることが多い学生
- 就活でセンター分けにしたい学生
就活でセンター分けはあり?

結論から言えば、就活でセンター分けはありです。
適切にスタイリングし、TPO(時・場所・場合)をわきまえていれば、好印象を与える可能性も十分にあります 。
しかし、スタイリングを怠ったり、業界や企業の文化に合わなかったりすると、かえってマイナスイメージに繋がるリスクもあります 。
センター分けが就活で与える印象
センター分けという髪型は、就活の場でどのような印象を与える可能性があるのでしょうか?
清潔感
適切にスタイリングされていれば、顔周りがすっきりとし、清潔感のある印象を与えます 。定番のショートヘアに抵抗がある人でも、センター分けならある程度の長さを保ちつつ清潔感を維持しやすいでしょう。
ただし、手入れが不十分だと、だらしなく不潔に見えるリスクも高いスタイルです 。
表情の分かりやすさ・明るさ
額、眉、目がしっかりと見えるため、表情が相手に伝わりやすく、明るくオープンな印象を与えます 。
これは、面接でのコミュニケーションにおいて有利に働く可能性があります。
誠実さ・信頼感
目元が隠れないことで、誠実で隠し事のない印象を与え、信頼感に繋がることが期待できます 。
また、左右対称な髪型は「シンメトリー効果」により、無意識的に安定感や誠実さといった好印象を与える可能性も指摘されています 。
知的・大人びた雰囲気
上手くスタイリングされていれば、知的で落ち着いた、大人っぽい印象を演出できます 。
現代的・若々しさ
現在流行しているスタイルであるため、若々しさや現代的な感覚を示すことができます 。IT、アパレル、クリエイティブ系の業界など、比較的新しい価値観を持つ企業では、これが好意的に受け止められる可能性があります 。
ただし、このトレンド感が保守的な業界では逆に「軽薄」と見なされるリスクもあります 。
落とし穴も?センター分けのリスク

センター分けにはメリットがある一方で、就活で選択するには注意すべき点やリスクも存在します。
スタイリングが必須
センター分けで清潔感を出すには、毎日のスタイリングが不可欠です 。何もしなければ、ただ髪が伸びて真ん中で分かれただけの、だらしなく不潔な印象を与えかねません 。
また、セットが崩れやすく、お辞儀などで前髪が顔にかかると印象が悪くなります 。髪質によってはセットが難しい場合もあります 。
業界・企業によっては「不適切」
センター分けの持つ「現代的」「おしゃれ」といった側面が、マイナスに働く業界もあります。
特に金融、公務員、老舗メーカーなど、伝統や堅実さを重んじる保守的な業界では、「軽薄」「カジュアルすぎる」と見なされるリスクが高いです 。これらの業界では、定番のショートヘアが無難とされています 。志望企業の文化を事前にリサーチすることが不可欠です 。
顔型や額の形を選ぶ
センター分けは縦のラインを強調するため、面長の方がすると顔の長さがより目立ってしまう可能性があります 。
また、額が極端に広い、または狭い場合も、バランスが悪く見えることがあります 。
「おしゃれ感」が出すぎると逆効果
スタイリングに凝りすぎて、毛先を遊ばせすぎたり、過度な束感を出したりすると、「おしゃれ」を優先しているように見え、就活の場にふさわしくない、不真面目な印象を与える可能性があります 。
あくまで「清潔感」と「自然さ」を最優先しましょう。
このように、就活でセンター分けをする際には注意すべき点もあります。ですが、面接でもっとも大事なのは髪型ではなく「あなたの話の内容」です。
どんなに髪型が綺麗にセットされていようと、清潔感があろうと、話が大したことなければすぐに落とされてしまいます。面接で受かる人になるには、髪型を練習するよりも面接を就活のプロと練習するのが何よりも確実で近道です。
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【就活向け】センター分けのスタイリング

センター分けで好印象を与えるためには、正しいスタイリングが不可欠です。以下のポイントを押さえましょう。
これだけは守るべき!絶対条件
- 清潔な髪: フケやベタつきはNG
- 顔を見せる:前髪が目や眉にかからないように!横か後ろに流してキープ
- 耳周り: 耳を出すと清潔感がアップ
- 適切な長さ:襟足はスーツやシャツの襟にかからない長さに
- 髪色: 基本は黒髪
就活向けスタイリング・ステップガイド
- 根元からしっかり濡らし、水気を取ります 。
- ドライヤーでセンター分けにする。
- 根本を立ち上げる。分け目の根元に下から風を当て、指やブラシで持ち上げながら乾かし、ボリュームを出す 。
- 毛流れを作る。顔にかからないように後ろや横方向に流しながら乾かす 。
- 完全に乾かす。最後に冷風でキープ 。
就活でセンター分けをする際には、スタイリング剤も重要です。以下のポイントを押さえたスタイリング剤を使いましょう。
種類:マット系ワックス
自然な仕上がりでテカリを抑えられます。クリームタイプも扱いやすい 。ジェルやツヤが出すぎるタイプは避ける 。
香り:無香料
就活では香水などもNGです。香り付きのものは避けましょう。
量:ごく少量
パール粒大程度 。つけすぎはNG 。
付け方:根本は避け毛先に
手のひら、指の間によく伸ばし 、根元を避け、中間から毛先に馴染ませる 。バック→サイド→トップ→前髪(最後に軽く)
仕上げ:コームで整える
手ぐしや粗めのコームで自然な流れを作る 。作り込んだ束感は避ける 。
必要であれば、スプレーを軽く(髪から20cm離して)吹きかけ、前髪が落ちないように固定 。
【実体験】センター分けで就活をした先輩


就活を始めた頃、私は普段通りの髪型で前髪を下ろしたまま面接を受けていました。マッシュぽかったので前髪を上げたほうが良いかと思ってはいましたが、「中身で勝負すればいい」と髪型を変えずに面接を受けていました。でも就活のプロの方と模擬面接をしたとき、「前髪が目にかかってて暗く見えるよ」と言われてしまいました。最初はショックでしたが、たしかに過去の面接でうまくいかなかった理由のひとつかも、と思うように。そこから私は、前髪を分ける髪型にチャレンジしました。慣れなくて不安もありましたが、何度も練習して面接にのぞんだところ、前よりも良い反応が増えました。「明るく見えるね」「自信があるように見える」と言ってもらえて、自分でも手ごたえを感じました。髪型をちょっと変えただけで、印象も気持ちも変わるんだなと思いました。
他の選択肢は?センター分け以外の就活ヘア
センター分け以外にも、就活に適した髪型はあります。
王道:ショートヘア
特徴: 就活ヘアの基本。清潔感、誠実さ、フレッシュさを最も確実に伝えられます 。
メリット: どんな業界・企業でも通用する最も安全な選択肢。手入れも比較的楽。
デメリット: 個性を出しにくい。
好印象:アップバング
特徴: 前髪を立ち上げて額を出すスタイル。自信、積極性、明るさをアピールできます 。
メリット: プロフェッショナルで爽やかな印象を与えやすい。
デメリット: スタイリングが必要。額の形によっては似合わないことも。
注意が必要なスタイル
ベリーショート: 清潔感はありますが、短すぎると威圧感を与える可能性も 。
ツーブロック: 清潔感は出せますが、おしゃれ感が強く、保守的な業界ではNGとされるリスクが高いです 。
マッシュヘア: 顔が隠れやすく、就活には不向きとされることが多いです 。
また、長髪 、強すぎるパーマ 、明るすぎる髪色 、手入れされていないボサボサの髪は絶対に避けましょう。
自分に合った「清潔感」で勝負しよう
就活において、センター分けは有効な選択肢の一つとなり得ます。適切にスタイリングされていれば、清潔感があり、表情がよく見えるため、明るく知的な印象を与えることができるでしょう 。
しかし、その成否はスタイリングの完成度と、志望する業界・企業の文化への適合性に大きく左右されます。スタイリングを怠ればだらしなく見え 、保守的な業界では不適切と判断されるリスクもあります 。
最終的にどの髪型を選ぶにしても、最も重要なのは揺るぎない「清潔感」と「TPO」をわきまえることです 。その上で、自分に自信を持たせてくれるスタイルを選ぶことが大切です。
まとめ
このコラムでは、就活でのセンター分けについて詳しく解説してきました。このコラムをまとめると以下のようになります。
- 就活でセンター分けはあり
- 就活でセンター分けをするならスタイリングが大事
- 業界によってはセンター分けが不適切な場合もあるので注意
髪型は第一印象を左右する要素ですが、それだけで合否が決まるわけではありません。
しかし、不要なマイナス評価を受けないために、髪型を含む身だしなみ全体に気を配り、万全の準備で選考に臨みましょう。
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