SPIの代行は、自分の代わりに第三者がSPIを受検することで、不正行為です。
SPIの代行がバレると、不正行為として処分や内定取り消し、場合によっては法的責任につながるなどのリスクがあります。
この記事では、なぜ代行が横行するのかという背景から、代行を利用したときに起きうる具体的なリスク、そして代行に頼らず効率的にSPIを対策する方法を解説していきます。
こんな人に読んでほしい
- SPIで代行することのリスクを知りたい人
- SPIの代行対策として企業がしていることが気になる人
- 代行に頼らなくてもSPIで高得点を取る方法を知りたい人
SPIの代行とは?

SPIの代行とは、本来受検するはずの受検者ではない第三者が受検者になりすまして代わりに受検するというものです。
SPIの代行は不正行為であり、絶対にしてはいけません。ではなぜ代行が行われるのでしょうか。
SPIの代行が行われる背景
SPIの代行が行われる背景として、SNSなどで「SPI代行」「SPI高得点保証」といった言葉でサービスを勧める業者が多く存在し、学生の目に留まってしまうことが挙げられます。
就活の競争が激化する中で、SPIで高得点を取りたいけど対策する時間を十分に取れないという学生が、業者に代行を依頼したり、替え玉受験をしてしまうのです。
SPIの代行に用いられる手段
ではSPIの代行はどのような手段が用いられるのでしょう。
業者に依頼する
1つ目は代行業者に依頼するという手段です。
SPIを代行することでお金を稼いでいる業者は多く存在し、インターネットで検索するだけで簡単に見つけることができます。
代行にも種類があり、主に「遠隔型」と「出張型」に分けられます。
「遠隔型」はIDとパスワードを渡して遠隔で受検してもらうというやり方です。「出張型」は指定した場所に来てもらい目の前で受検してもらうというやり方です。
知り合いに頼む
2つ目は自分の知り合いに頼むという手段です。
これは知り合いに頼んで代わりに受検してもらうというものですが、バレてしまった時は自分だけでなく相手にも迷惑をかけてしまいます。人間関係のトラブルに発展するかもしれません。
SPIの代行は絶対にしてはいけない!

冒頭でも言った通り代行は絶対にしてはいけません。
自分の力ではSPIで高得点を取れないかもしれないと不安な気持ちで、代行を依頼してしまうかもしれませんが、対策をすれば高得点は十分狙えます。
もしSPIの受検を含め就活で不安なことがあれば、「就活面談」でプロのキャリアアドバイザーに相談してみてください。無料で相談できるので積極的に活用して就活の不安を1つずつなくしていきましょう。
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また、SPIの代行以外でも解答集の使用なども不正行為に当たります。解答集を使用することのリスクを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
SPIで代行をするリスクとは?

SPIで代行をするリスクを解説していきます。
そもそも合格点に届くという保証はない
1つ目はそもそも合格点に届くという保証はないということです。
代行に依頼したからといって必ず高得点を取れるという保証はありません。さらに依頼するにあたって基本的に依頼料がかかります。
そのため、お金を払ったのにもかかわらず、選考に落ちるという可能性もあるのです。
不合格・内定取り消しになる
2つ目は不合格・内定取り消しになるということです。
SPIの代行がバレると企業からの信用を失います。そして企業側からすると不正行為をする学生を採用するメリットがないので、不合格にするか、内定が決まっていた場合でも内定取り消しにします。
他の成績が良くても一度不正がバレると挽回は困難になります。
他の企業での就活も困難に
3つ目は他の企業での就活も困難になってしまうということです。
不正をしたという情報が他の企業にも伝わる可能性があるからです。
特に、テストセンターを利用してSPI受検をした場合は不正行為は記録が残るので、同じシステムを使っている企業には情報が共有されてしまいます。
SPIの代行を依頼した知人に悪影響を及ぼす
4つ目はSPIの代行を依頼した知人に悪影響を及ぼしてしまうということです。
SPIの代行を知人に依頼してしまうと、代行がバレた時に、自分だけでなく依頼を受けた知人も不正の共犯となり、悪影響を受けてしまいます。
SPIの代行は自分だけの問題ではないので、人間関係のトラブルにつながるリスクがあります。
逮捕されてしまう可能性も
5つ目は逮捕されてしまう可能性があるということです。
SPIの代行はルール違反であると同時に法的にも問題があります。実際に2022年にWebテストで代行受験をした業者が逮捕され、依頼した学生も共犯で書類送検されています。
逮捕されると今後の人生にも影響が出てしまいます。軽い気持ちでやらないようにしましょう。
なぜバレる?SPIの代行を防ぐために企業側がしている対策

SPIの代行を防ぐために企業側がしている対策は何があるのでしょう。
厳密な本人確認
1つ目は厳密な本人確認です。
インハウスCBTとペーパーテスティングのSPIは企業の担当者に見守られながら行い、受験の前に本人確認も行うので代行しているとバレてしまいます。
また、テストセンター型のSPIでは特に厳密な本人確認が行われています。リアル会場はもちろんオンライン会場でも本人確認をし、監視カメラの映像を記録しているので代行は非常にリスクが高いです。
Webテスティング型のSPIならバレないと思っている方もいるかもしれませんが監視ツールを利用している企業も増えているので、代行するとバレる可能性が高いです。
SPIの種類を詳しく知りたいという方はSPIの種類をまとめたこちらの記事をご覧ください。
不正検出技術の強化
2つ目は不正検出技術を強化させていることです。
Web上で受ける場合の不正防止のために、企業は、IDアドレスの追跡や、回答傾向の分析、回答時間の記録などの技術を強化しています。
時間がない学生必見!SPIの対策を効率的に進める方法

SPIは代行を使わなくてもしっかりと対策すれば自分の力で高得点を取ることができます。ただ、SPIの対策に時間が割けないという学生も多いと思います。
そこで、効率的にSPIの対策を進めていく方法を紹介します。
SPIの対策法はこちらの記事でも詳しく解説しています。
苦手分野を中心に対策本の解説を熟読する
1つ目は苦手分野を中心に対策本の解説を熟読するということです。
対策本の解説は丁寧にわかりやすく説明しているものが多いからです。
問題を解いてみると「解説を読まなくてもできる問題」と「何回やっても解けない問題」に分かれると思います。
解説を読まなくても問題を解ける分野は得意分野なので実践的な問題を解いていきましょう。
一方何回やっても解けない問題は苦手分野なのでまずは解説を熟読して解き方を理解することが効率的な対策に必要です。
おすすめのSPIの対策本を知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
SPI体験模試を受ける
2つ目はSPI体験模試を受けるということです。
「SPI体験模試」というのは本番と同じ形式でSPIを受けることができる体験模試です。5分間に5問の問題を解くという簡易的な模試なので、時間がない方でも簡単に実力試しができます。
さらに、本番ではわからない正誤を知ることができるので、自分の得意分野・不得意分野が目に見えてわかり、その後の対策もしやすくなります。
無料で利用できるので気軽に試してみてください。
SPI体験模試はこちら
志望度の低い企業で実践する
3つ目は志望度の低い企業で実践するということです。
練習で解くのと本番の感覚で解くのでは緊張感も変わってきます。そのため自分の中で志望度がそこまで高くない企業もたくさん受けて、志望度の高い企業に向けた練習とすることも効率的な対策法の一つです。
志望度が低いとはいえ、就活の選考の一部として受けるので効率的に時間を使えます。
まとめ
この記事を要約すると以下のようになります。
- SPIの代行は絶対にやってはいけない
- SPIで代行をすると「不合格・内定取り消し」「他の企業での就活にも影響」「大学の先輩・後輩に悪影響」「逮捕」などのリスクが伴う
- SPIの対策を効率的に行う方法として「苦手分野を集中的に解く」「SPI体験模試を受ける」「志望度の低い企業で実践してみる」ことが挙げられる
この記事ではSPIの代行について解説してきました。
SPIの代行は絶対にしてはいけません。SPIで高得点を取れる自信がないから代行するという安易な考えは捨てましょう。代行するリスクの方が大きいです。時間がなくても効率的に対策する方法はあるので、自信を持って取り組みましょう。
SPIの対策を含め、就活において何か不安なことがあれば積極的に「就活面談」を活用してみてください。「就活面談」では就活のプロに就活での不安を相談することができます。
SPIの代行など不正行為をする前に、不安なことは相談して解消していきましょう。
この記事が最後まで読んでくださったあなたのお役に立てれば幸いです。
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