「え、SPIって監視されるの?」そう思ったそこのあなたは正解です。
近年、企業が導入を進めている“監視型SPI”では、カメラやマイクを通して受験者の行動が常にチェックされています。
うっかりスマホを見ただけで不正判定されることも…。
でも安心してください。事前に“監視型のサイン”を見抜く方法があります。
本記事では、受験前に監視型かどうかを見分ける5つのポイントと、安全に受けるための準備を紹介します。
こんな人に読んでほしい、
この記事でわかること
- SPIを初めて受ける就活生で、「監視型って何?」と不安を感じている人
- カメラやマイクを使うオンラインSPIに抵抗がある人
- 受験前に「監視型かどうか」を見分けたい人
- AI監視や不正判定が怖くて、当日うまく受けられるか心配な人
- SPIで失敗したくない・万全に準備したいと思っている人
- 商社・金融・外資系などでC-GAB plus(監視型玉手箱)を受ける予定の人
- 安全に在宅受験する方法を知りたい人
SPI監視型とは?

まずは「そもそもSPI監視型とは何か?」を明確に理解しましょう。
一般的なSPI(テストセンター方式やWebテスト)とは異なり、監視型SPIは不正防止を目的に開発された新しい形式で、
受験環境や受験者の挙動を細かくチェックする仕組みが導入されています。
ここでは、その仕組みと特徴を詳しく見ていきます。
AIまたは人がリアルタイムで監視するテスト形式
SPI監視型では、AIまたは人間の監督者がリアルタイムで受験者の行動を監視しています。
これは替え玉受験やカンニングなどの不正を防ぐための仕組みです。AIカメラが受験者の目線や表情の変化を捉え、マイクが周囲の音を拾います。
もし受験中に目線が頻繁に動いたり、誰かの声が聞こえたりすると、その瞬間に「不正行為の疑い」として自動的に記録されます。
特にAI監視の場合は人間よりも正確にデータを解析するため、ちょっとした不自然な動きでも検出されることがあります。
カメラ・マイクを使用して受験環境を常時記録
監視型SPIの最大の特徴は、カメラとマイクが常にONの状態で受験が行われる点です。
受験者の姿勢、目線、声、そして部屋の環境までもがリアルタイムで記録されます。
このデータはクラウド上に保存され、企業の採用担当者が後日確認することが可能です。
たとえば、「試験中に何度も画面外を見ている」「誰かと話している声が聞こえる」などの行動が検出されるとAIが警告を発します。
つまり、監視型SPIでは“自分の一挙手一投足”が常にチェックされているということです。
本人確認や身分証提示の仕組み
監視型SPIを開始する前には、身分証による本人確認と顔認証が求められます。
これは代理受験を防ぐために導入されている仕組みです。
受験者は学生証や運転免許証などをカメラに映し、AIが顔写真との一致を自動的に判定します。
一致しない場合は受験が開始できません。
このように、受験者が「本人である」ことをテクノロジーで担保する点が、通常のSPIとの大きな違いです。
【結論】SPI監視型は「受験前」に見分けられる
「監視型かどうか、受けてみないとわからない…」と思っていませんか?
実は、SPI監視型は受験前にほぼ確実に見分けられるんです。案内メールやURL、環境チェック画面には、監視型を示すヒントがしっかり書かれています。
ここでは、受験前にチェックしておくべきポイントを紹介します。
案内メールに「監督付き」「AI監視」の記載がある
まず最初に確認すべきは、企業から届く受験案内メールです。
本文中に「監督付きWebテスト」「AI監視を利用したテスト」などの文言がある場合、監視型の可能性が非常に高いです。
企業は個人情報保護の観点から、受験者に対して監視内容を明示する義務があります。
たとえば「マイクとカメラを有効にして受験してください」「AI監視による不正防止を行っています」といった記載があれば、確実に監視型SPIです。
受験URLに「proctor」「examguard」などが含まれている
次に注目すべきは、受験用URLです。
URLに「proctor」「monitor」「examguard」などの単語が含まれていれば、それは監視型のサイン。
これらは監視ツールのサービス名やドメインに由来しています。
たとえば、https://exam.proctorexam.com というURLはProctorExamを使った監視型テストです。
見慣れないURLが届いた場合は、ドメイン部分をチェックしてみましょう。
受験前の環境チェック画面でカメラON・マイク許可を求められる
受験直前の「環境チェック画面」も見分ける重要なポイントです。
ここで「カメラ映像をONにしてください」「マイクを有効にしてください」と表示された場合は監視型確定です。
さらに、「他アプリの起動を禁止します」「外部ディスプレイを外してください」といった警告が表示される場合もあります。
これらはAI監視のための前提条件であり、受験者が不正ツールを使えないようにするための仕組みです。
使用ツールがProctorExam・Mercer Mettlなら監視型確定
受験画面に「ProctorExam」「Mercer Mettl」「Examination Guard」などのツール名が表示されたら、監視型SPI確定です。
これらは世界中で利用されている監視システムで、AIによる顔認識・音声検出・画面共有を組み合わせて受験状況を監視します。
ProctorExamはカメラとマイク、さらに画面共有を通じて挙動を解析し、Mercer MettlはAIが目線や音声の違和感を判定。
こうしたツールを利用する企業は、不正防止を非常に重視しているといえます。
【学生必見】SPI監視型と通常のSPIの違い

SPIと一口に言っても、テストセンター型・Webテスト型・監視型の3タイプがあります。
中でも監視型は、通常のSPIとは受験環境・監視方法・テスト形式が大きく異なります。ここではその違いを分かりやすく整理します。
受験環境の違い(テストセンター vs 自宅監視)
通常のSPIはテストセンターで行われ、試験官が直接受験者を監督します。
一方、監視型SPIは自宅受験が基本で、AIや遠隔監督者が映像を通して監視します。つまり「自宅=自由」ではなく、「自宅=AI監視下」です。
これにより、在宅でも会場受験と同等の公平性が保たれています。
監視方法の違い(AI監視・録画・挙動分析)
監視型SPIでは、人ではなくAIが自動で監視・分析を行います。
受験中の映像・音声・マウス操作・目線の動きなどをリアルタイムに分析し、不自然な挙動を検出します。
ProctorExamでは画面共有+カメラ映像+マイク音声を同時監視し、Mercer Mettlではタイピングの癖までデータ化。
まさに「AIによる360度監視」が行われているのです。
形式の違い(SPI・玉手箱・TG-WEB/監視型SPI・C-GAB plus)
従来のSPIや玉手箱、TG-WEBといったテスト形式にも、監視型バージョンが存在します。
たとえば「C-GAB plus」は玉手箱の監視型版で、AIが受験中の行動を監視・録画します。
SPI監視型はリクルート社が提供するAI対応版で、カメラ・マイク・画面共有を活用。
企業は内容だけでなく、受験者の“受け方”そのものを評価しています。
監視型玉手箱(C-GAB plus)を受けるときの4つの注意点
特に注意すべきなのが、商社・金融などで導入されているC-GAB plus(監視型玉手箱)です。
このテストは通常の玉手箱よりも監視レベルが高く、AIによる誤判定のリスクもあります。
ここでは安全に受験するための注意点をまとめます。
カメラ・マイクを使った録画監視が行われる
C-GAB plusでは受験開始と同時にカメラ・マイクが自動的にONになり、映像と音声が録画されます。
マイクをオフにすると「音声が検出されません」と警告が表示されるため、受験中は常時ONが必須です。
AIが表情・音声・画面操作をリアルタイムで分析
AIは表情や目線、操作スピードまでもリアルタイムで解析します。
長時間無表情だったり、操作が急に止まったりすると「不自然な挙動」としてログに残ります。
これは人間では見逃すような小さな動きまでAIが感知しているためです。
他人の声やスマホの音を拾うと「不正行為」扱いに
マイクが他人の声やスマホの通知音を拾うと、不正と誤判定されるリスクがあります。
たとえ家族の声でも、AIは「他人との会話」と判断する場合があります。完全に静かな環境で受験するようにしましょう。
C-GAB plusは商社・金融などハイレベル企業で多く導入
C-GAB plusは三菱商事・SMBC・P&Gなど、難関企業が採用しています。これらの企業は学力だけでなく、誠実さや受験態度も重視します。
そのため「監視されている=信頼を試されている」と考えたほうがよいでしょう。
【体験談】監視型SPIでカンニングをした結果…
「ちょっとならバレないだろう」と油断して不正を試みる人もいますが、監視型SPIではAIがほぼ確実に検出します。
ここではその実例と結果を紹介します。
AIが検出した不自然な挙動で受験停止(22卒・Aさんの場合)

「自宅で受けるからリラックスして大丈夫」と思っていました。
途中でペンを落として拾ったとき、数秒間カメラから顔が外れたのが原因だったのか、
AI警告:顔が映っていませんというメッセージが表示されました。
その後も一度視線を外しただけで再び警告が出て、3回目で自動的に試験が停止してしまいました。
不正ログが企業に送信され、結果は無効(23卒・Bさんの場合)

正直に言うと、あの時つい確認したくて、試験中にスマホを軽く見ちゃったんです。
そしたらその瞬間、手元がカメラに映ったみたいで、
「不正行為の疑いあり」ってアラートが出てきて……もう心臓が一気に冷えました。
試験自体は最後まで続けられたんですけど、翌週になって企業からメールが届いて、
「不正行為を検出したため結果は無効です」って書かれていて、本当に頭が真っ白になりました。
しかもそれだけじゃ終わらなくて、同じSPIシステムを使っている他の企業の選考でも、
なぜかエラーが出て受けられなくなっちゃったんです。
後から知ったんですけど、SPIの結果データって企業同士で共有されることがあるみたいで……
一度“不正扱い”されると、こんな感じで他社の選考にも影響が出る可能性があるんですよね。
内定取り消しにつながるケースも(24卒・Cさんの場合)

実は、私はもう内定をもらっていて、あとは入社前研修を受けるだけ…って思っていたんです。
でもその研修のときに、昔受けたSPIのログに「不正検出」が残っていたことが発覚してしまって。
企業の方から「入社の前提となる適性検査結果に問題があります」と言われ、まさかの内定取り消し通知が届きました。
正直、本当にショックでした。
だって当時は、ただ家族の声がちょっと入っただけなんです。
それだけでそんな重大な扱いになるなんて思ってもなくて……今でも後悔しています。
企業って、学力やスコアだけじゃなくて「誠実さ」や「ルールを守る姿勢」も見てるんですよね。
だから、一度AI監視に引っかかった不正ログが残ると、
こうして後からでも取り消しのリスクが出てくるんだと痛感しました。
監視型SPIを安全に受けるための準備
監視型SPIは「怖い」ものではありません。正しい環境と心構えで臨めば、不正判定のリスクはゼロにできます。
ここでは安全に受けるための準備ポイントを紹介します。
受験前に環境(部屋・通信)を整える
部屋は明るく、静かな場所を選びましょう。通信トラブルがあるとAI監視が途切れ、不正と誤判定されることもあります。
受験前には「通信テスト」「環境チェック」で問題がないか確認しましょう。
カメラに映り込みがないよう注意
背景に人影や動くものが映ると、AIが「他人がいる」と誤判定する可能性があります。
白い壁やカーテンを背にし、余計なものが映らない位置にカメラを設置しましょう。
練習・模試で本番慣れしておく
何から初めていいかわからない方は、SPI体験模試が最適です。実際のSPIと同じ出題形式で練習できるため、本番でも落ち着いて対応できます。
SPIは時間との勝負でもあるため、制限時間内に解くスピード感を身につけておくことが重要です。
また、模試を受けることで「どの分野に弱点があるか」「どのタイプの問題に時間を取られているか」を明確に把握できます。
特に非言語分野(数的推理・図表読み取り)などは、慣れの差で得点が大きく変わる部分です。
本番で焦らず回答するためにも、事前に本番環境に近い模試を体験しておきましょう。SPI体験模試はこちらから受験可能です。
SPI体験模試はこちら
まとめ|監視型SPIは「怖くない」。準備が最大の防御
この記事を要約すると、以下のようになります。
- 監視型SPIはAIや人がカメラ・マイクで受験中の様子を監視する仕組み
- 案内メールやURL、環境チェック画面で「監視型かどうか」を事前に見分けられる
- 不正行為やスマホ操作はAIが自動で検出し、結果が無効になるリスクがある
- 受験前に環境(部屋・通信・照明)を整えることで誤判定を防げる
- SPI体験模試で本番形式に慣れておくことが、最も安心できる対策
この記事では、監視型SPIの仕組みや見分け方、安全な受け方のコツについて詳しく解説してきました。
AI監視と聞くと少し不安に感じるかもしれませんが、誠実に受験すれば不利になることは一切ありません。
大切なのは、「監視を恐れる」ことではなく、「正しく理解して備える」ことです。
そして、SPI体験模試で練習しておくことが最大の防御策になります。
本番と同じ形式で練習することで、時間配分や出題傾向に慣れ、当日も落ち着いて受けられます。
→SPI体験模試はこちらから受験可能です
少しでも不安を感じている方は、まずは一度模試で雰囲気をつかんでみてください。
この記事が、あなたのSPI受験の不安を減らし、自信を持って本番に臨むための助けになれば幸いです。
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