SPIの対策ってどうすればいい?対策本やアプリ、先輩の体験談まで徹底解説!

SPI 対策 アイキャッチ

就活を始めると、必ず耳にする「SPI」。
これは多くの企業が採用選考で使う、基礎学力や仕事への適性を測るテストのことです。

「SPIって結局なに?」「対策って、何から手をつければいいの?」と不安に感じている人も多いですよね。

この記事では、SPI対策の「どうやって・いつから・どのくらい」を、先輩のリアルな声やおすすめのツールとあわせてまるっと解説します。
これを読めば、SPI対策のロードマップがハッキリ見えてきますよ。

こんな人に読んでほしい

  • SPI対策に漠然とした不安を感じている人
  • 効率よく、最短でSPIをクリアしたい人
  • 先輩のリアルな勉強法や失敗談が知りたい人

先輩はどうやってSPIを対策した?

まずは、就活を乗り越えた先輩たちのリアルなSPI対策法をのぞいてみましょう。

SPIについて詳しく知りたいという方は次の記事を参考にしてみてくださいね!

3人の先輩に、当時の勉強法を語ってもらいました!

W大学Sさん
W大学Sさん

僕は、大学3年の夏から対策を始めました。

やったことはシンプルで、「SPIの対策本を1冊だけ買って、それを3周する」というものです。

1周目はまず解いてみて、2周目で間違えたところを完璧に、3周目でスピードを意識して解きました。

色々な本に手を出すより、1冊を極めるほうが効率いいと思います!

M大学Hさん
M大学Hさん

私はサークルが忙しくて、本格的に始めたのは本選考の2ヶ月前でした(笑)。

時間がない分、「SPIは満点を取るテストじゃない」と割り切るのが大事です。

SPIはとにかく時間配分が命

非言語の難しい問題は「捨て問」と決めて、解ける問題で確実に点を稼ぐ戦略をとりました。

自分の得意・不得意を把握して、点を稼ぐ「戦略」を立てるのがおすすめです。

K大学Tさん
K大学Tさん

僕は大学への通学時間が片道1時間だったので、その「スキマ時間」をフル活用しました。

重い参考書は持ち歩きたくなかったので、SPI対策アプリをメインに使ってましたね。

特に言語分野の語彙問題とかは、アプリでゲーム感覚でサクサク進められました。

「まとまった時間は参考書、移動中はアプリ」みたいに使い分けるのが最強だと思います!

SPI対策におすすめの対策本3選

SPI対策の王道といえば、やはり対策本です。

ここでは、就活生の定番ともいえる3冊を、目的別にご紹介します。

また、次の記事では今回紹介するものも含め、対策本20選をまとめています。実際に購入する際は、こちらも合わせて参考にしてみてください!

基礎固め: 2027年度版 SPI3の教科書 これさえあれば

「何から始めればいいかわからない」という人に、まずおすすめしたいのがこの「教科書」です。

SPIの全範囲が網羅的に、かつ丁寧に解説されています。

解説が非常に分かりやすいと評判で、非言語が苦手な人でも「これなら理解できた」という声が多いのが特徴です。

まさに、SPI対策の「1冊目」として最適な、基礎固めのための本です。

価格1,320円
著者就活塾ホワイトアカデミー 採用テスト対策室
出版社TAC出版
出版日2024年04月

演習重視: 2026最新版完全最強SPI&テストセンター1700題

「基礎はOKだから、とにかく問題を解きまくりたい!」という演習重視の人には、この「1700題」がおすすめです。

その名の通り、圧倒的な問題数が収録されており、これ1冊でかなりのパターンを網羅できます。

特に、非言語や言語の問題に慣れたい人、たくさんの問題を解いて自信をつけたい人にピッタリです。

模擬検査もついているので、実力試しにも使えます。

価格1,540円
著者オフィス海
出版社ナツメ社
出版日2024年04月

短期集中: 2027年度版 7日でできる! SPI必勝トレーニング

「選考まで時間がない…!」という短期集中派に適した1冊です。

SPIの頻出分野だけにギュッと要点を絞り、「これだけは押さえておけ」というポイントを7日間で学べるように設計されています。

「対策に何週間もかけられない」「最低限の足切りラインだけでもクリアしたい」という人にも適しています

価格1,430円
著者就職対策研究会
出版社高橋書店
出版日2023年12月

SPI対策におすすめのアプリ3選

忙しい就活生にとって、スキマ時間を制する者はSPIを制します。

通学中やアルバイトの休憩中に、スマホでサクッと対策できる優秀なアプリを3つ紹介します。

SPI言語・非言語就活問題集-適性検査SPI3対応-

「まずはお金をかけずに始めたい」という人には、このアプリが最適です。

なんと、全382問が完全無料で利用できます。

しかも、言語・非言語だけでなく、英語の問題までカバーしているという充実した内容です。

間違えた問題をチェックして後から復習する機能もあり、無料とは思えないクオリティです。

SPI Lite 【Study Pro】

非言語分野(数学的な問題)の対策で、地味に困るのが「計算メモ」ですよね。

このアプリの最大の特徴は、「高機能手書きメモツール」が搭載されていること。

アプリ上で筆算ができるので、わざわざ紙とペンを用意しなくても、電車の中などで非言語の演習が完結します。

この「かゆいところに手が届く」機能が、非言語対策の効率をグッと上げてくれます。

SPI言語【Study Pro】

「言語分野、特に語彙や文法を徹底的に鍛えたい」という人向けの特化型アプリです。

このアプリの強みは、すべての問題に詳しい解説がついていること。

なぜその答えになるのかをしっかり理解できるため、知識が定着しやすいです。

また、「間違えた問題だけを復習できる」機能が優秀で、自分の苦手な語彙だけを効率的に潰していくことができます。

SPIの対策が簡単にできるサイト

SPI

「いきなり参考書1冊はハードルが高い」「自分の実力が今どれくらいか、サクッと知りたい」。

そんな人に、ココシロが提供する「SPI体験模試」が非常におすすめです!

この体験模試のすごいところは、なんといっても「完全無料」で、しかも「たった5分・5問」から受験できる手軽さ。

本番のSPIと同様の形式になっていて、1問ごとの制限時間もしっかり再現されています。

模試の結果を見ると、自分の実力や苦手分野が客観的にわかるので、「何から勉強すべきか」が明確になりますよ。

「SPI体験模試」の効果的な使い方

この「SPI体験模試」は、ただ受けて終わり、ではもったいないです。

この模試を「SPI対策のスタート地点」として活用する、効果的な2ステップの使い方を提案します。

ステップ①:苦手分野を「SPI体験模試」で特定する

まずは、力試しに「SPI体験模試」を受けてみましょう。

結果分析を見て、「自分は言語の読解が弱いな」「非言語の推論が全然ダメだ…」といった自分の「弱点」を正確に把握します。

ステップ②:問題集で苦手分野を徹底的に対策する

自分の弱点がわかったら、あとはカンタン。

先ほど紹介したような対策本やアプリを使って、その苦手分野を徹底的につぶし込みます

やみくもに全部を勉強するのではなく、「自分に足りない部分」だけを集中対策できるので、最短ルートでSPI対策が完了しますよ。

SPI対策はいつから始めればいい?

スジュールにのっている人

「SPI対策って、みんないつから始めてるの?」は、就活生が一番気になるポイントですよね。

結論から言うと、理想は「大学3年生の4月」です。

「え、そんなに早いの!?」と思うかもしれませんが、これには明確な理由があります。

それは、サマーインターンシップの選考(6月〜7月頃)でSPIが使われるケースが非常に増えているからです。

最近は、インターンシップが本選考に直結する企業も多く、インターン選考で落ちてしまうのは非常にもったいないです。

「まだ本選考じゃないから」と油断せず、大学3年の夏を迎える前には対策を始めたいところ。

もし出遅れてしまった場合でも、志望する企業の選考が始まる「2〜3ヶ月前」には必ず着手しましょう。

次の記事では、時期別にするべき勉強法も含めご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

SPIの対策はどのくらいの時間かけるべき?

砂時計

必要な勉強時間は、もちろんその人の得意・不得意によって変わります。

一般的には、「合計で30〜60時間」の学習時間が必要だと言われています。

「60時間!?」と驚くかもしれませんが、これは一気にやるわけではありません。

例えば、「1日1時間」を続ければ、1〜2ヶ月で達成できる時間です。

念入りに対策する場合のモデルケースとしては、以下のような時間配分が目安になります。

  • 問題集をまず一通り解く(約30時間)
  • 苦手な分野を解説を見ながら繰り返し解く(約20時間)
  • 模擬試験を時間を計りながら受ける(約3〜10時間)

やはり、「苦手分野をいかに潰すか」に一番時間がかかります

だからこそ、先に「SPI体験模試」などで自分の苦手を知っておくことが、時短のカギになるんです。

各分野のSPI対策方法

矢が刺さった盾

SPIは、大きく「言語」「非言語」の2分野と、企業によって「英語」が課されます。

それぞれの出題傾向と、対策のコツを見ていきましょう。

SPI言語分野の対策

SPIの言語分野では、「日本語の語彙力」と「文章の論理構成を読み取る力」が問われます。

内容は国語に似ていますが、スピードと正確さの両立が求められるのが特徴です。

出題される主な問題の種類は次のとおりです。

  • 二語関係:2つの言葉の関係性(例:原因と結果、対立関係など)を見抜く
  • 熟語の意味:熟語の正しい意味を理解しているかを問う
  • 熟語の成り立ち:熟語がどのように構成されているか(例:似た意味の漢字を重ねる)を問う
  • 語句の用法:言葉が文中で正しく使われているかを選ぶ
  • 文の並び替え:バラバラの文を正しい順番に並べ、論理的な文章を完成させる
  • 空欄補充:文脈に合う適切な接続詞や言葉を入れる
  • 長文読解:文章の主旨や筆者の意図を、時間内に正確に読み取る

例えば、「二語関係」の例題を見てみましょう。

例題:

「医者:患者」と同じ関係にあるものを選びなさい。

①教師:生徒 ②弁護士:法律 ③母親:子ども ④作者:作品

正解は①「教師:生徒」です。どちらも「専門的な知識を持ち、指導する側」と「それを受ける側」という関係にあります。

言語分野では、このように言葉の正確な意味や、文と文の論理的なつながり(「しかし」「つまり」など)を素早く把握する力が求められます。

対策のポイントや、各問題タイプの詳しい解説については、別の記事でさらに詳しく解説しています。自分の苦手分野を確認しながら、効率よく対策を進めていきましょう。

SPI非言語分野の対策

非言語分野は、中学レベルの数学や、論理的思考力を問う問題が出題されます。

「数学」と聞くと拒否反応が出る人もいますが、問われるのは「解き方のパターン」です。難問・奇問は出ません。

出題される主な問題の種類は次のとおりです。

  • 推論:与えられた条件から、論理的に導き出せる結論を答える(例:順位、位置関係、発言の正誤など)
  • 場合の数:何通りのパターンがあるかを計算する
  • 割合と比:百分率(%)や比率に関する計算
  • 損益算:原価、定価、売価、利益に関する計算
  • 料金割引:複数の割引プランから最適なものを選ぶ計算
  • 仕事算:複数人での作業効率を計算する
  • 代金精算:複数人での立て替えや支払いを計算する
  • 速度算:「速さ・時間・距離」を計算する
  • 集合:複数のグループに共通する要素や、全体の人数を計算する
  • 確率:ある事象が起こる確率を計算する

例えば、次の推論の問題を見てみましょう。

例題:

P, Q, R, Sの4人が徒競走をした。以下のことがわかっている。

・PはQより順位が上だった

・RはSより順位が下だった

・PはRより順位が下だった

このとき、必ずしも正しくないものはどれか。

① PはSより順位が下 ② QはRより順位が下 ③ Rは1位ではない ④ Sは4位ではない

正解は④「Sは4位ではない」です。

与えられた条件「PはQより上」「RはSより下」「PはRより下」から、順位関係はS > R > P > Qと導けます。つまりSが最上位で、R、P、Qの順に続くことがわかります。

これをもとに選択肢を確認すると、①PはSより下、②QはRより下、③Rは1位ではない、はいずれも正しいことがわかります。

しかし④「Sは4位ではない」は、Sが必ずしも1位であると断定できるわけではなく、条件次第では別の順位の可能性も残るため、必ずしも正しいとは言えません。したがって正解は④です。

非言語は、「問題文を読んだ瞬間に、解き方のパターンが思い浮かぶ」状態になるまで、問題集を繰り返し解くことが最強の対策です。

推論や仕事算など、頻出パターンの詳しい解き方は別の記事で解説しています。ぜひチェックしてみてください。

SPI英語分野の対策

まず大事なことから。SPIの英語は、すべての企業で出題されるわけではありません

これは企業が任意で追加する「オプション検査」です。また、WEBテスティングでは実施されず、テストセンターかペーパーテストのみという特徴があります。

まずは、自分の志望企業が英語を課しているかを確認しましょう。

出題される主な問題の種類は次のとおりです。

  • 同意語:指定された単語と近い意味の単語を選ぶ
  • 反意語:指定された単語と反対の意味の単語を選ぶ
  • 単語の意味(英英辞典形式):英語の説明文に当てはまる英単語を選ぶ
  • 空欄補充:文中の空欄に当てはまる適切な単語や熟語を選ぶ
  • 整序問題:バラバラの単語を並べ替えて、意味の通る文を作る
  • 誤文訂正:英文中の文法的な誤りを見つける
  • 和文英訳:日本語の文に最も近い意味を持つ英文を選ぶ
  • 長文読解:英語の長文を読み、内容に関する問いに答える

例えば、次の同意語の例題を見てみましょう。

例題:

Choose the word that has the same meaning as ‘vital‘.

① correct ② essential ③ complex ④ minor

正解は②「essential」です。「vital」も「essential」も「不可欠な、極めて重要な」という意味を持ちます。

難易度は中学・高校レベルの基礎が中心ですが、勝負を分けるのは「単語力」です。頻出単語をいかに多く暗記しているかが得点に直結します。

SPI英語の詳しい対策については別の記事でまとめています。受験が必要な人は、ぜひ参考にしてください。

SPI対策のまとめ

最後に、SPI対策で成功するための3つのカギをまとめます。

まとめ
  • SPI対策は「インターン選考」を見据え、大学3年生の4月〜5月(遅くとも選考2〜3ヶ月前)には開始する。
  • やみくもに勉強せず、まずは自分の「苦手分野」を特定することが、最短ルートのカギ。
  • 対策本やアプリでの本格的な勉強の前に、まずはココシロの「SPI体験模試」で、無料&5分の実力診断から始めよう!

SPIは、対策の「戦略」がとても大事なテストですが、裏を返せば「やればやっただけ」必ず結果が出る、正直なテストでもあります。

「何から手をつければいいの?」と迷ったら、その第一歩として、まずは5分で終わる「SPI体験模試」で自分の現在地を知ることから始めてみませんか?

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