言語6-3(長文読解)

問題

人の記憶は、カメラが写し取った写真のように、正確な記録ではない。私たちは、過去の出来事を思い出すとき、そのときの感情や、後から得た情報によって記憶を[ ]ている。例えば、友人との楽しかった旅行の思い出は、時間が経つにつれて良い部分だけが強調され、不快な出来事は薄れていくことが多い。【A】また、あるニュースを耳にしたとき、その後の情報によって、最初の記憶が書き換えられてしまうこともある。【B】記憶は、私たちが生きる上で都合の良いように、あるいは無意識のうちに再構成される、柔軟なものであるといえる。そのため、目撃者の証言であっても、それが必ずしも事実と一致するとは限らない。記憶の働きを理解することは、【C】過去を正しく解釈し、未来の行動に活かす上で不可欠である。【D】

問1 文中の空欄に入る語句を、文中から5文字以内で抜き出しなさい。

問2 次の1文を挿入するのに最も適切な場所を、文中の【A】から【D】から選びなさい。
つまり、私たちの記憶は、客観的な事実の記録ではなく、主観的な解釈や感情が混ざり合ったものである。

問3 文中で述べられていることと合致するのは、次のうちどれか。
A. 記憶はカメラの記録のように正確なものである。
B. 人は意識的に記憶を再構成することはできない。
C. 過去の記憶は、感情や後から得た情報の影響を受けやすい。
D. 目撃者の証言は、常に事実と一致する。

答え:

問1:再構成され
問2:B
問3:C

解説

問1
空欄の後の文章に「記憶は…再構成される、柔軟なものであるといえる」とあります。この「再構成される」という言葉が、感情や後から得た情報によって記憶が作り直されるという、空欄に続く内容を説明しています。したがって、「再構成され」が最も適切です。

問2
挿入する文は「つまり、私たちの記憶は、客観的な事実の記録ではなく、主観的な解釈や感情が混ざり合ったものである」とあり、これは直前の文で述べられた内容を要約し、結論づける役割を果たしています。
この文は、【B】の直前の「友人との楽しかった旅行の思い出は、時間が経つにつれて良い部分だけが強調され…」や「最初の記憶が書き換えられてしまう」という具体例を総括しています。

問3
文章全体を通じて、記憶は客観的な事実の記録ではなく、感情や後から得た情報によって影響を受ける、ということが述べられています。

「私たちは、過去の出来事を思い出すとき、そのときの感情や、後から得た情報によって記憶を再構成している。」

「友人との楽しかった旅行の思い出は、時間が経つにつれて良い部分だけが強調され…」

「あるニュースを耳にしたとき、その後の情報によって、最初の記憶が書き換えられてしまうこともある。」

これらの記述は、「過去の記憶は、感情や後から得た情報の影響を受けやすい」という選択肢Cの内容と合致します。


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