【例文つき】勉強はガクチカの題材になる?書き方のコツや注意点を解説!

現在ESの対策をしている方の中には、ガクチカで勉強について書きたいという方もいると思います。でも、「勉強ってガクチカの題材としては弱い…?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか?

実は、勉強を題材にしたガクチカでも、4つのポイントを掴むだけで、自分を最大限にアピールする武器にすることができます!

この記事では、勉強を題材にしたガクチカで自分をアピールする方法や、勉強を題材にしたガクチカの構成ガクチカを書く際の注意点について解説していきます。

記事の最後には、ゼミ・資格・研究などの勉強に関するガクチカの例文を3つほどご紹介しています。ぜひ勉強を題材にしたガクチカを書く際の参考にしてくださいね!

こんな人に読んでほしい

  • ガクチカに勉強のことを書いても良いか知りたい人
  • 勉強を題材にしたガクチカで自分をアピールする方法を知りたい人
  • 勉強を題材にしたガクチカの書き方を知りたい人
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勉強を題材にしたガクチカがアピールになりづらいと言われているのはなぜ?

そもそもなぜ、勉強を題材にしたガクチカはアピールになりづらい、書かないほうが良いと言われているのでしょうか?まずはその理由を明確にしていきましょう。

理由① 差別化が難しいから

勉強を題材にしたガクチカがアピールになりづらいと言われている1つ目の理由は、差別化が難しいからです。

勉強を題材にしたガクチカで差別化を図るのが難しい理由は、勉強は学生みんなが行ってきたことだからということに加え、資格や研究、発表など、エピソードの中身が似通ってしまうからです。

そのため、勉強を題材にしたガクチカでオリジナリティを出すのは難しいと考えられています。

理由② 人間性が見えづらいから

勉強を題材にしたガクチカがアピールになりづらいと言われている2つ目の理由は、学生の人間性が見えづらいからです。

勉強は、通常チームではなく個人作業で行われる場合が多いです。

したがって、人との関わり方や協調性の有無、その学生のコミュニティ内の立ち位置などの人間性が表れる部分が、他のエピソードと比べると少なくなってしまう傾向があります。

そのため、勉強についてのエピソードは学生の人間性をアピールするには難しいと言われています。

勉強のガクチカはアピールにならない?

ここまでの話を聞くと、ガクチカの題材として勉強を選んでも良いのか不安になると思います。

しかし、勉強についてのガクチカも要点を押さえて書くことで、他の題材と同じように自分をアピールする材料にすることができます。

そもそも、企業側は学生のガクチカの中で、何を経験したかよりも、学生がその経験を始めたきっかけや困難に対してどのように行動したのか、その経験を通して何を得たかなどを重要視しています。

そのため、企業が重要視しているこれらの情報を漏らさず書くことで、勉強を題材にしたガクチカでも自分を効果的にアピールすることができるのです。

勉強のガクチカで自分を効果的にアピールするための4つのポイント

では、勉強を題材にしたガクチカでも自分を効果的にアピールするためには、具体的にどのような要点を押さえてガクチカを書き進めると良いのでしょうか?

ここからは、勉強を題材にしたガクチカで他者との差別化を図りつつ、自分を最大限アピールするための4つのポイントを解説していきます。

① その勉強を頑張れた理由を明確にする

勉強を題材にしたガクチカで自分を効果的にアピールするための1つ目のポイントは、ガクチカで「その勉強を頑張れた理由」を明確にすることです。

ガクチカで「勉強を頑張れた理由」を明確にすることで、自分にとって何が頑張るモチベーションになるのかを企業側にアピールすることができます。

そして、企業側はこれらの情報からその学生が自社の環境に合っているかどうかを判断することができます。

したがって、「勉強を頑張れた理由」をガクチカに含めると、自分をアピールしつつ、企業側も採用に必要な情報を得ることができるガクチカにすることができるのです。

② 勉強への取り組み方を明確にする

勉強を題材にしたガクチカで自分を効果的にアピールするための2つ目のポイントは、勉強への取り組み方を明確にすることです。

何を勉強したかにとどまらず、どのように目標を立てたのかや課題に対してどのように取り組んだのかを含めることで、勉強を題材にしたガクチカでも他者と被らないオリジナル性の強いガクチカにすることができます

また、企業側は目標の立て方や課題への取り組み方からその学生の仕事の仕方をイメージできるため、再現性の高いガクチカにすることができるのです。

③ 人間性が表れるように意識する

勉強を題材にしたガクチカで自分を効果的にアピールするための3つ目のポイントは、人間性が表れるように意識して書くことです。

意識して人間性を出すことが重要な理由としては、前述したとおり、勉強を題材にしたガクチカでは学生の人間性が伝わりにくいからです。

勉強についてのガクチカで自分の人間性をアピールしたい時は、自分のどんな性格が強みとなってその課題を達成できたのか勉強を通してどのような資質を身に着けたのかを含めることが効果的です。

ちなみに、勉強を題材にしたガクチカを通してアピールできる強みは、一般的に以下のものが挙げられます。

  • 真面目さ
  • 忍耐力
  • 計画性
  • 継続力
  • 探求心

上記のような強みをガクチカに含める際は、企業が求める人物像から離れすぎないように注意しましょう。

その理由は、求める人物像とあまりにもかけ離れていると企業研究が甘いと思われる可能性があるからです。

志望企業の求める人物像に無理やり寄せる必要は全くありませんが、このことに十分に注意して書き進めることをお勧めします。

④ 数字を意識して盛り込む

勉強を題材にしたガクチカで自分を効果的にアピールするための4つ目のポイントは、数字を意識して盛り込むことです。

課題達成に向けて立てた計画や勉強で得た成果を数字で定量的に書くことで、企業側にもわかりやすくその頑張りや成果をアピールすることができます

例)この課題を達成するため、週3日15時間の勉強時間を確保して、守れなかった週は次週に回収する計画を立て、これを3か月間実行しました。

例)その結果、3か月でTOEICの点数を700点から850点まで伸ばすことができました。

順位や点数、勉強時間などで頑張りを明確に示せることは、勉強をガクチカの題材にする利点の1つでもあります。

具体的な数字を含めることで、どれだけ勉強を頑張ったのか、その課題がどれだけ難しかったのかを正確にアピールしましょう。

【構成が重要!】勉強のガクチカの書き方

ガクチカを書く際に押さえておいてほしいポイントを紹介したところで、ここからは勉強を題材にしたガクチカの書き方について詳しく解説していきます。

勉強を題材にしたガクチカは6つの構成に分けて書くことで、自分をアピールする際に必要な情報を含めたガクチカにすることができます。

① 結論: どんな勉強を頑張ったのかを書く

まず最初に、ガクチカの主軸となる「どんな勉強を頑張ったのか」を取り上げ、その成果を簡潔に示しましょう。

例)私が学生時代最も力を入れたことは、簿記1級の取得に注力したことです。

ガクチカのみならず、志望理由や自己PRでも結論から書きはじめることを意識しましょう。その理由は、読み手が結論がわかった状態で読み進められることによって、より内容に集中できるからです。

② 動機: その勉強を始めた理由や目的を書く

次に、その勉強を始めた理由や目的を書きましょう。行動の動機の部分を伝えることで、明確な根拠をもって行動していることをアピールすることができます。

例)簿記1級取得を目指したきっかけとしては、お金の観点から経営陣や幅広い部署をサポートする経理の仕事に魅力を感じたためです。

勉強を始めた動機の部分が思いつかない場合は、以下の観点で自分を見つめなおすことで、勉強を始めた動機の部分を探してみましょう。

  • なぜバイトやサークルではなく勉強を頑張ったのか
  • なぜその特定の学問に興味を持ったのか
  • その勉強が、将来どのように活かせると思って始めたのか

③ 課題: 勉強を進める中で出た課題を書く

次に、勉強を進めていく中で、どのような課題、または困難が出てきたかを明確にします。

例)簿記1級取得の中で一番の課題だと感じたのは、モチベーションを維持することでした。

④ 解決方法: 課題に対する取り組み方を書く

次に、課題を乗り越えるために具体的にどのようなことを行ったのかを明確にします。

例)「簿記1級取得」だけではゴールが遠く、モチベーションを維持するのが難しいと感じたため、日々の勉強の中でノルマを作ったり、模擬試験の点数を目標に掲げたりすることで、自分に短期的な目標を課し続けました。

ここでは、課題に対して適切な解決方法を思いつくことができる思考力をアピールできます。また、あなたの忍耐力の高さや問題解決能力の高さなどが垣間見える部分でもあるので、特に力を入れて書きましょう。

⑤ 結果: 成果を数字で書く

次に、その行動によって得た成果を示します。ここでは、できるだけ数値や数量で表すことができる定量的な成果を書きましょう。

例)この方法で2年ほど勉強を続けた結果、最終目標である簿記1級に合格することができました。

⑥ 学び: 勉強の中で得た学びや、得たものを就職後にどう活かせるかを書く

最後に、その行動によって得たものと、それを入社後の将来どのように活かすことができるのかを書きましょう。

例)この経験から、大きな目標を達成するために小さな目標を設定し続ける継続力や計画性の重要性を学びました。この学びを生かして、入社後は会社全体の目標に向かうための日々の業務に重要性を見出し、目の前のことを地道に取り組める人材として貢献していきます。

ここでは、なるべく志望先で必要なスキルや人間性や考え方などを、勉強を通して得たものとして書くと良いでしょう。ぜひ、入社後の将来をイメージしながら書いてみてください。

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勉強の成果をガクチカにする際の注意点

勉強をガクチカの題材にする場合、ある程度の資格のレベルが必要であったり、理系と文系それぞれにおいてガクチカを書く際の注意点が存在します。

最後に、勉強で得た成績や成果をガクチカに含める際の注意点を解説していきます。

資格取得をガクチカにする場合

資格取得をガクチカにする場合、2つのことに注意する必要があります。

① 一定水準以上の資格をガクチカにする

資格取得の経験をガクチカにする場合は、一定水準以上のレベルをガクチカにしましょう。

具体的には、取得までに300時間以上を費やす必要がある資格が、ガクチカにするには理想的な資格のレベルであると言えます。

一般的に取得に約300時間を費やす必要がある資格の例としては、以下が挙げられます。

  • TOEIC→100点以上のスコアアップ
  • FP2級
  • 簿記検定2級
  • 宅地建物取引士統計検定準1級
  • 社会福祉士試験

(参考:スコアアップに必要な勉強時間の目安と目標スコア別学習法 スタディング)

(参考: 資格試験の勉強時間別の難易度ランキング!一覧で紹介!2023年 資格試験コラム)

② 1つの資格に絞る

また、資格取得の経験をガクチカにする場合は、取得した資格の多さをアピールするのは避け、1つの資格に絞ってアピールしましょう。

取得した資格が多いことは幅広い知識を持っている証拠にはなりますが、アピールポイントがわかりづらくなる危険性があります。

したがって、資格取得の経験をガクチカに書く際は、志望先の業務と最も関連性が高い1つの資格に絞って、取得までのプロセスを重点的に書くことをお勧めします。

大学で学んだことをガクチカにする場合

大学で学んだこと(専攻科目)をガクチカにする際は、理系の学生と文系の学生それぞれの場合において注意点が存在します。

理系の場合

理系の学生は、ガクチカの内容が勉強自体の中身に集中したり、専門的な話が多くなりすぎないように注意しましょう。

理系の場合は、大学で学んでいる勉強の内容が入社後の業務に直接関係する学生が多く、勉強の中身自体がアピールになる可能性が高いと思います。

しかし、ガクチカで重要視されている部分は、人間性や行動の部分です。勉強を頑張ったプロセスやその勉強に尽力しようと思った動機の部分もガクチカに含める必要があります。

したがって、学生の考え方や行動力、人間性などの個性をアピールする機会であるガクチカで、話の内容が専門知識に偏りすぎることがないように気を付けましょう。

文系の場合

反対に、文系の学生が大学で学んだことをガクチカにする際は、勉強の中身が入社後の業務に直接関係しない場合もあるでしょう。

そのため、文系の場合は、目標に向かってどのように力を入れたのかというプロセスの部分やその勉強に尽力しようと思った動機の部分に注力して書き進めるようにしましょう。

そうすることで、ガクチカにした資格が直接的に就職後の業務に関係しない場合でも、入社後に堅実に仕事に取り組めることや継続して努力できることをアピールすることができます。

勉強を題材にしたガクチカの例文

最後に、勉強を題材にしたガクチカの例文を3つご紹介します。

志望先から内定をもらっている先輩方のゼミ、資格、研究に関する例文をまとめました。ぜひガクチカ作りの参考にしてみてくださいね。

勉強のガクチカ例文① ゼミ 

例文

私が学生時代最も力を入れたことは、所属ゼミでの企業との合同プロジェクトにて、新商品であるコッペパンをPRするためのSNSマーケティングに注力したことです。

マーケティングのゼミに参加したきっかけは、アルバイトで店内でのPOP作成や声掛けなどのPR活動を任されていた中で、社会に新常識を広めるマーケティング職に魅力を感じたためです。

この経験の中で難しいと感じたのは、効果的な誘引方法を考えつつ、その成果をSNSの閲覧数として定量的に出す必要があったことでした。

SNSでは、外見を美しく見せるだけではフォロワーが全く伸びませんでした。そこで、競合の人気アカウントを、フォロワーの数、人気投稿の特徴、口コミの内容の3つの視点で分析を行い、アカウントの施策に活かすことにしました。

分析の中で「なつかしさ」と「目新しさ」の融合を押し出すのが効果的だという仮説を立て、昔の学校給食を連想させる動画や、本来食べずらいコッペパンが「1口サイズで片手間で食べられる」という新商品が提案する新常識をアピールした動画を増やし、地道に投稿を続けました。

その結果、3か月目を超えたあたりで閲覧数を一気に300人ほど増やすことができました。

この経験から、効果的な行動方針を立てるための分析力の重要性を学びました。この経験を活かして、入社後は課題に対して多角的に分析しながら最善の解決案を継続して提案できる人材として貢献していきたいです。(615字)

勉強のガクチカ例文② 資格

例文

私が学生時代最も力を入れたことは、ファイナンシャルプランナー(FP)2級の資格取得に注力したことです。

FPの資格取得を目指したきっかけとしては、大学で金融取引に関する知識を深めていくうちに、お金の観点から日本経済を下支えしている金融業界の仕事に魅力を感じたためです。

FPの資格取得の中で一番の課題だと感じたのは、勉強時間を確保することでした。FP2級に半年で合格すると目標を定めたものの、大学にバイト、サークル活動もあり、自分の中でしっかりとルールを作らなければ勉強時間を確保するのは難しいと感じました。

そこで、独学でFP2級を合格するためには300時間ほどの勉強時間が必要であるという情報をもとに、平日2時間、休日3時間を確保する計画を立て、平日は毎日2時間早く起き、講義前に勉強する生活を半年間継続して行いました。

また、より効率的に勉強を進めるため、既にFPに合格している先輩方にアドバイスをいただき、対策の強化を行いました。

この方法で半年勉強を続けた結果、最終目標であるFP2級に合格することができました。

この経験から、目の前の小さな目標を達成し続ける継続力や限られた時間内で成果を出すために逆算して計画を立てることの重要性を学びました。この学びを生かして、入社後は、最終的なゴールを見据えて行動指針を立てつつ、目の前の仕事に丁寧に取り組むことができる人材として貢献していきたいと考えています。(612字)

勉強のガクチカ例文③ 研究

例文

私が学生時代最も力を入れたことは、建造物デザインの研究に注力したことです。

建造物デザインの研究を始めたきっかけとしては、幼少期から建造物のデザインを見ることが好きで、大学では明治時代の建造物に焦点を当て、建造物の歴史的背景とデザインの意義を学びつつ、様々な建造物のデザインに触れたいと感じたためです。

この研究の中で一番の課題だと感じたのは、明治時代の建造物は設計図が現存していないことから、1つ1つの建物の採寸をして設計図を再現する必要があったのに対し、1人で採寸をして回れる件数に限りがあったことでした。

そこで、同じ専攻の大学生を対象に大学内のポータルサイトで共同研究者を10人程集め、分担して建造物の採寸を行うことにしました。検証結果に相違が生まれないよう、採寸方法を標準化するための採寸マニュアルを作ったり、建造物の管理者の方と円滑に連絡を行うための連絡フォーマットを作成し、1人1人が円滑に採寸ができるように工夫しました。

この方法で採寸を続けた結果、1年間で150件ほどの建造物の採寸を行うことができ、明治時代の建造物の傾向を洗い出すことができました。

この経験から、大きな目標を達成するために周囲の人を巻き込む必要性とリーダーシップの重要性を学びました。この学びを生かして、入社後もリーダーシップを発揮して周囲を巻き込み、会社全体の目標に向かうために1人1人の社員が力を最大限に発揮できるような環境づくりを行える人材として貢献したいです。(633字)

まとめ

この記事を要約すると以下の通りになります。

この記事のまとめ
  • 勉強を題材にしたガクチカでも、自分を効果的にアピールできる!
  • 勉強を題材にしたガクチカでは、自分の行動力や人となりが表れるように書く。
  • 勉強を題材にしたガクチカは6つの構成を意識して書くと、効果的に自分をアピールすることができる

この記事では、勉強を題材にしたガクチカで自分をアピールする方法や、勉強を題材にしたガクチカの書き方ガクチカを書く際の注意点について解説していきました。

超頻出質問のガクチカ。ガクチカは学生が平等に与えられるアピールの機会であり、ここで差別化を図ることができれば頭一つ抜けた就活生になれるでしょう。

そのため、ぜひ今回の記事を参考にすることで、他の学生よりも印象に残るような勉強を題材にしたガクチカを完成させましょう!

この記事があなたの参考になれば幸いです。

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